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大井町で内モンゴルの風を聴く [ワールドミュージック]

2006年3月14日(火) 大井町きゅりあん 小ホール 19:00開演

「大草原の響き こころの歌」

■ 出演 ■

チ・ブルグッド(馬頭琴)
HEMELL (G:内田充、Pf:則岡徹、B:橋本雅祥、Ps・:菅野吉也)

ライ・ハスロー(馬頭琴) / ジリンバヤル(リンベ=横笛)
タラー(モンゴル箏) / 梅木秀徳(ホーミー) / ナランホワ(民謡) 

馬頭琴。
「スーホーの白い馬」は、名作です。

*****

仕事の関係で、内モンゴルの民族音楽を楽しむコンサートに顔を出してみました。
NPO法人「内モンゴル・フフホト市等との民間交流を進める会」の主催で、
内モンゴルの民族音楽を広く知ってもらおうと開かれたコンサートです。

大井町には友人が住んでいるので、何度か足を運んだことがありますが、
良い街ですよね~。丸井もあるし、イトーヨーカドーもあるし(←重要)、
昔ながらの商店街もありますし、とても住みよい街、という印象があります。
飛行機(羽田)にも新幹線(品川)にもアクセスが良いし。
これで地下鉄が延伸してきたら、言うこと無しですね。

さて、今夜のコンサートは2部構成。
第1部では内モンゴルの民族楽器による伝統的な調べを堪能し、
第2部では馬頭琴と現代音楽を融合させた新しい感覚のユニット、
「チ・ブルグッド&HEMELL」によるライブを楽しみます。

まずは第1部の感想より。
ライ・ハスローの馬頭琴の演奏が、非常に素晴らしかったですね。
「草原のチェロ」と言われる馬頭琴ですが、ギャロップのような軽やかなリズムから
草原に沈む夕陽のような憂愁あふれる音色まで自在に演奏して、
馬頭琴の魅力を余すところなく伝えてくれました。

パンフレットでチェックしてみると、何と彼、中国政府認定の「国家一級演奏家」!!
日本で言うところの人間国宝です。そりゃ、素晴らしいはずだわ…。

初めて聞いたモンゴル箏やホーミー、リンベ(横笛)。
リンベは、循環呼吸で演奏する曲が、とっても大変そうでした…。
でも夜風のような爽やかな音色で、とっても癒されます。

モンゴル箏は日本の十七絃に近い音色で、ハープによく似た音が出ます。
(十七絃よりはコンパクト)

ピッチカートのように弦を引っ張り上げるような奏法もあり、
やっぱり馬のひづめのような軽やかなテンポと、草原を吹き抜ける
爽やかな風をイメージさせる、なだらかなメロディーが印象的でした。

ホーミーは、何と日本人演奏家による舞台。
モンゴル・ホーミー協会よりプロ認定を受けたそうです。
初めて聴きましたが、日本の声明とはまた違った響きを持っていますね。

***

第2部は、馬頭琴奏者、チ・ブルグッドのユニット、HEMELLの演奏。
HEMELL(ヒメル)とは、幸せを呼ぶ馬として、モンゴルに古くから伝わる
伝説の存在の名前だそうです。(ユニコーンとか、七福神みたいな感じ?)

馬頭琴と現代音楽の融合を、新しい可能性を目指したユニットで、
なかなか親しみの薄い方には「え、ちょっと…」と思われる方も多いかもしれませんが、
最近、津軽三味線とジャズを組み合わせたりしたユニットもありますよね。
そういう感じでとらえてもらったら良いと思います。

オリジナル曲の演奏がほとんどでしたが、どれもそれぞれの楽器の特徴を活かしながらも
アンサンブルがしっかりとしていて、その中で馬頭琴の独特の深みのある音色がうまく
アクセントをつけていました。

演奏の途中、ちょっと嬉しいサプライズゲストが。
何と、チ・ブルグッドのお父さんでもあり、馬頭琴の師匠でもある
チ・ボラグが飛び入り参加!!
本当に飛び入りだったらしく、ジーンズ姿でトコトコと登場(笑)。

実はこの方、中国では国家一級演奏家に認定されていて、
国内外で「馬頭琴」と言えば、「チ・ボラグ」と言われるほど、
世界的に有名な馬頭琴奏者なのです。

ボラグは馬頭琴のソロで、オリジナル曲「2頭の駿馬」を演奏。
これが感動的なまでに素晴らしい演奏でした。
重厚感と深み、大らかさと繊細さ、滑らかさとスピード感。
文字通り、緩急自在の演奏で魅せてくれました。
たった数分で、モンゴルの草原に引きこまれるような錯覚を覚えました。

*****

なかなか内モンゴルの民族音楽や文化に触れる機会はないので、
とても勉強になり、刺激になった舞台でした。
(はからずも中国の人間国宝が2人も登場して、豪華な構成でした☆)

二胡や古箏などの中国音楽に比べるとまだまだ日本では馴染みの薄い
内モンゴル音楽ですが、皆さんも機会があればぜひ聴いてみてください。

今日のお星さま…★★★☆☆ (馬頭琴に乾杯☆)

藍 あい

藍 あい

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 2003/07/09
  • メディア: CD


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コメント 3

謎の超音波男

http://hidekisano.web.fc2.com/
http://khoomii.web.fc2.com/
改めて
2006年に父が死去 人生でいろいろと大変でした。
心機一転してがんぱります。
by 謎の超音波男 (2008-06-14 03:48) 

謎の超音波男

お経とホーミーの謎と、インド仏教の謎、日本の神話の謎、モンゴルのフーミンの謎 神と紙と髪と上と守の謎

5年の歳月をかけて調べた内容が上記の事でした。
2009/4/ 現在 37歳
私が高校の時にお経とホーミーは同じ位置にあると直感はしていました。
32歳の時にホーミーができることに気がつきました。
脳がしびれタバコが止めれたのには驚きです。

ホーミーの事を調べる事になり、超音波が出ていたので探偵ナイトスクープにでたりと、
自分なりに調査をしているうちに、上記でもの述べている

お経とホーミーの謎と、インド仏教の謎、日本の神話の謎、モンゴルのフーミンの謎 が解明されてきました。

簡単な話、モンゴル国では6000千年前にさかのぼると、宇宙の守護神とフーミン(ホーミー) と呼ばれていたようです。
さらに、モンゴル国では フーミン(喉笛)ができる者の仲にオルツェの血筋がフーミンが最強であるとされています。
さらに調べることに、インド仏教と思いきや 実はネパールが仏教の故郷であることをつきとめ、神戸にあるインド料理店をまわりながら、ネパール人を探すことにしたら、ネパール人に遭遇し、阪急の豊中の駅のインド料理店のネパール人この人はたまたま仏教徒だったので、二人に仏教のことについて聞いてみた、
実は、俺のホームページの内容のプロフィールの 高音と中間と低音のホーミーと紹介しているが、
いずれも超音波が世界中 右に出るものはいないくらいの超音波をだす。160KHZ以上

by 謎の超音波男 (2009-11-14 01:46) 

★とろりん★

謎の超音波男さま、

コメント、ありがとうございます!

那日蘇と言う若手馬頭琴奏者は非常に注目株です。ホーミーもとても綺麗ですよ。
by ★とろりん★ (2009-11-14 14:08) 

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