劇団四季 『キャッツ』 ジェリクルギャラリー観劇 [劇団四季]
左より、マンカストラップ、グリドルボーン、ディミータ。
2007年8月19日(日) 五反田キャッツシアター 13:00開演
先月のキャッツ回転席に引き続き、今回はジェリクルギャラリー(JG)からの観劇。このお席での観劇は2度目です。
第1回目のJGレポはコチラ。
今回のとろりんさん的ポイントは、有永美奈子ディミータと田邊真也タガー。どちらも初見。特に有永さんは今週からキャッツデビューということで、ヅカファンとしては何としても観に行かねば!といった心持ち。
そう、有永さんはその昔、「未宙星沙(みひろ せいさ)」という芸名で宝塚で活躍されていたのです(どうでも良い話ですが、とろりんさんのツバメ組頭、らんとむこと蘭寿とむと同期です)。宝塚を経て劇団四季に入団する方は近年多くなってきたようですが、元ジェンヌがキャッツデビューするのは私のキャッツ歴では(たぶん)初めてです。
うおー!!みちゅう(←歌劇団在籍時の有永さんのニックネーム)がキャッツデビュー!!
チケットは半年以上前から押さえているのですが、キャスティングが発表されるのは観劇する週の月曜日。しかもダブルキャストで発表される時もあるので、その日の配役は、本当に当日劇場に行かないとわからないのです。
有永さんがキャスティングされたと知った時は、「お願いですから日曜日まで有永さんがディミータやりますように」と毎晩寝る前にお祈りを捧げていました。(一部脚色あり)
そんな感じで今日もキャッツの幕が上がります。では、今回も気付いたことをとめどもなく…。猫の名前も躊躇なしにバンバン出てきますが、ご了承ください…。
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気分は怪人?
ジェリクルギャラリーは、2階席の舞台後方にあります。ですから、舞台は斜め後方から見下ろす形になるのですが、何よりも楽しいのが舞台機構の構造はもちろん、客席の反応も手に取るように見えるところ。
開演前から姿を表す猫に驚く観客や、バストファージョーンズにお花を投げてもらってうれしそうな笑顔、ラムタムタガーに突然連れて行かれて、驚きながらも楽しそうに舞台でダンスを踊る女性に、彼女をいきなり連れ去られて呆然としつつもとりあえず笑ってみる男性の表情(笑)。まさに舞台と客席が一体となった様子を見守ることができます。
まさに、舞台の様子を天井から見ている「オペラ座の怪人」のファントムみたいな気分~。
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高い!早い!すごい!
普段から「すごいな~、大きいな~」と思いながら眺めている大掛かりな舞台機構。JGから観劇するとその後ろ側も見ることができるので、あらためてそのアイデアと工夫に驚かされます。「ああ、タイヤはこうやって浮かしているんだな~」とか、「本当に、あんな高いところまで行ってしまうのか…!!」と、感心しきり。
また、猫たちのダンスを普段と違った角度で見られることで、あらためて俳優のダンステクニックの高さや振りの難しさを実感することができます。第1幕クライマックス、タイヤの上で踊るカッサンドラとタンブルブルータスのデュエットは、ため息が出る美しさながら、プロのバレエダンサーも真っ青な超絶テクニックをさりげなく披露してくれます。
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大胆すぎる田邊タガー
そんな感じで(どんな感じだ)初見の田邊タガー。これまでのタガーと比べて細身なのですが、良いですねー!かたぎの猫って感じです(笑)。でもすることは大胆!!
第1幕、「ネーミングオブキャッツ」の場面でJGにやってきたタガー。1列目に座っていたお客さんの座席を、両手でわしづかみ!!
わかります?1本釣りどころか、1人捕獲状態です。青春ドラマなんかでよく見られる、男の子が壁際に両手をついてヒロインが動けないようにしてから、「俺じゃだめか?」みたいなことを言っちゃうシーンを想像していただければ良いかと(笑)。いやもう、こりゃ見てるほうが鼻血出ましたよ(爆)。
そして第2幕冒頭では、その隣のお客様のひざの上に!!今度はあの席を狙おう、と四季会員の座席ゲット魂を燃えさせる田邊タガーでした(笑)。
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初々しい有永ディミータ
今週から本格的にキャッツデビューのみちゅうこと有永さん。ボンバルリーナとセクシー路線を担当し、2人(匹)でナンバーまで受け持っていて、しかもマキャヴィティの襲撃を直感するという、節目節目に見せ所のあるおいしい役どころです。がんばれ、みちゅう!!
本当にはじめてのキャッツの舞台ということで、まだひそかに舞台に慣れていない様子でしたね。特にキャッツの舞台は、猫らしい伸びやかな動きが出せるようにと、ちょっと特殊な加工をしてあると思うのですね。だから、スルーーッと遠くまで滑っていくこともできるし、激しいターンの後にキュッと停止して次の振りに素早く移ったりすることが出来るんだと思います。これはコツだと思いますし、経験を積まなくてはつかめないものでしょう。
みちゅうディミータは、まだそのコツがさすがにつかめていないようで、特にターンの後のポーズなどで、足が一歩出てしまったり、ちょっとつまづきかけたり、が時々ありました。でも、ダイナミックなダンスはさすが!!ナンバーも、ボンバルリーナ役の遠藤瑠美子さん(この方はかなりのキャッツ経験者)がうまく引っ張ってくださり、とっても迫力あるナンバーになっていました。
こうして、タカラジェンンヌOGが私の大好きなキャッツの舞台に立たれているのを見ると、何とも言えないうれしさがこみあげてきました。いつか、大平敦子さん(宝塚での芸名は、「千紘れいか」)がグリザベラを演じてくださるのが、ひそかな夢です。
カーテンコールではみちゅうディミータとたくさん手を振り合うこともできて、本当に幸せでした☆みちゅう、これからも応援してますよ~!!
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ミストフェリーズ、失敗
マジシャン猫、ミストフェリーズくん、この日はなんと、持っていたバトンを上手客席に飛ばしてしまいました。その次のマジックで必要なバトンだったので、どうなることか一瞬ハラハラ。でも、マジックは半ば強引に実行され(笑)、舞台も続きます。
あの客席に落ちたバトン、どうなったのかしら…と、その方向をチラチラ見ていると、なんと、ディミータ(もちろんみちゅう)の手元に!どうやらバトンの落下場所にいちばん近いところにいたディミータ、素早く客席まで降りて取りに行き、また自分のポジションに戻ったようなのです。
キャッツは舞台機構と一緒で猫の居所にも緻密な計算がしてあり、一瞬でその場所に移動しなくてはいけない時もあります。ですから、予定以外の行動をするというのは、私たちが考えている以上に大変なこと。他の役者さんと衝突して怪我をしかねませんからね。上手スロープに控えているディミータ、次に移動するのは下手奥。ここを秒を争う時間で移動しなくてはいけません。
しかしディミータ、果敢にもバトンを持って移動し、いっせいに移動する他の猫との間を縫って、見事にバトンを舞台裏に放り投げることに成功!遅れず次のポジションに入ってきました!みちゅう、えらい!!
なかなか見られないハプニングでしたが、無事に乗り切ってくれて、ホッとしました。(親心)
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偶然の一致
さっき自分の過去レポを見ていて気が付いたのですが、私、昨年の今日もキャッツ観てました(笑)。とろりん、どんだけ…。
この時はとろりん史上初めての回転席の観劇で、大はしゃぎしすぎて同行の友人をバシバシたたいていた記憶があります。その節はすみませんでした~、てへ☆(この場を借りて謝罪)。
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そんな感じで、今回もめいっぱい楽しんだキャッツでした。あと何回、遊びにいけるかな~。(だからとろりん、どんだけ…)
ちなみに、お昼ご飯はこのあたりでいただきました☆
亜細亜
突然失礼いたします。田邊さんにひっぱられてお訪ねしました。私も今日ジェリクルギャラリー席で見てきました。初田邊さんタガーでしたが、かっこよかったです。それにしても細いですね。歌もダンスもピカ一。また、楽しみましょうね。
by セバスチャン (2007-08-22 22:55)
セバスチャンさま
はじめまして!お越しいただきありがとうございます。田邊タガー、ほんとに細いですよね~「♪細身~の男~♪」って歌いそうになりましたよ(あっ、猫違いですね>笑)ジェリクルワールド、また何回も何回も遊びに行きたいですね。
by ★とろりん★ (2007-08-23 21:01)