SSブログ

仲道郁代 ピアノ・リサイタル~オール・ショパン・プログラム [クラシック]

100221nakamichi.jpg

2010年2月21日(日) サントリーホール 13:00開演

【プログラム】 オールショパンプログラム

《第1部》
・ワルツ第2番 変イ長調Op.34-1 「華麗なる円舞曲」
・バラード第3番 変イ長調Op.47
・練習曲 第13番 変イ長調「エオリアンハープ」Op.25-1
・スケルツォ第2番 変ロ短調Op.31
・マズルカ第13番 イ短調Op.17-4
・ポロネーズ第7番 変イ長調「幻想」Op.61
・ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」Op.53

《第2部》プレイエル社製ピアノを用いて
・幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66
・ワルツ第6番 変ニ長調「小犬のワルツ」Op.64-1
・ワルツ第7番 嬰ハ短調Op.64-2
・練習曲第3番 ホ長調「別れの曲」Op.10-3
・バラード第1番 ト短調Op.23

《第3部》
・夜想曲第20番 嬰ハ短調(遺作)「レント・コン・グラン・エスプレシオーネ」
・バラード第4番 ヘ短調Op.52
・ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調Op.58

《アンコール》
・ワルツ 第9番「告別」
・エルガー:愛の挨拶


昨年に引き続いて、今年もピアニスト仲道郁代さんのリサイタルへ。(前回の記事は、コチラ

今年はショパン生誕200年ということで数多くのイベントやコンサートが予定されていますが、仲道さんの今回のプログラムももオールショパン。おまけに13時開演、16時終演予定という、個人のリサイタルでは異例のロングプログラムです。

このリサイタルでは仲道さんのアイデアを活かした企画やプログラムが組まれているのですが、今回は特に盛りだくさん。

本番では、ショパンの時代に愛用されていたとされるプレイエル社製のピアノで演奏を行ったり、大ホール横にある小ホール(ブルーローズ)で「私とショパン」という企画展示を行ったり、休憩時間にはショパンが愛飲していたとされるホットチョコレートを楽しむことができるコーナーを設けたり、抽選でクッキーのプレゼントがもらえたり、盛りだくさんな内容。

まさに「あふれ(フレ)デリック・ショパン」(←御本人談:サントリーホールリサイタル当日のみ配布される「郁代・行くよ新聞」より)な1日でした。

仲道さんは、第1部から3部まで、ペールブルーのドレスで演奏。さざなみのように淡く爽やかでありながら落ち着いた深みも感じさせる素敵な色でした。

ショパンの時代に試用されていたというプレイエル社製ピアノ。今回は、ショパンが愛用していたというモデルの複製を使っての演奏。今のグランドピアノよりも小ぶりで、木目が見えるのが素朴で愛らしい感じです。「子犬のワルツ」、すっごく可愛らしい演奏でした。

前回のレポでは、ピアノを演奏する仲道さんを「巫女」のようだと書き留めたのですが、今回は・・・何というのでしょう、ショパンを心から愛しているひとりの女性、という印象でした。

ただ、ひとつひとつの旋律が愛おしくてたまらない、ショパンの音楽に包まれて至福の表情を浮かべる仲道さんの姿に会場の聴衆も魅せられ、そしてショパンの世界にぐんぐん惹き込まれていくような感覚でした。

温かな幸福感と美しい時間に満ちた、日曜日の午後でした。


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。