古武道忘年会~師走の協奏曲(コンチェルト)Vol.2~ [クラシック]
2010年12月27日(月) 世田谷パブリックシアター 19:00開演
師走の暮れに、古武道のコンサートへ行ってきました。
古武道というのは、ピアニスト妹尾武、都響首席チェリストの古川展生、尺八奏者の藤原道山によるユニット。それぞれの名前の漢字から一字ずつとって付けられたネーミングです。
道山さんの演奏は何度か聴いたことがあるのですが、古武道の演奏会は初体験。(とろりんの初☆道山レポは、コチラ→朗読劇『天切り松 闇がたり』第一夜 闇の花道)
イケメントリオということは勿論(笑)、ピアノとチェロという西洋クラシック音楽の代表的な楽器と、和楽器の代表格である尺八の音色がどんな風に組み合わさってどんな音楽が生まれるのか、以前から彼らの活動にはとても興味があったのですが、今回、初めてコンサートに足を運びました。
第一部は古武道による演奏。第二部はスペシャルゲストを迎えての演奏。どちらもそれぞれの楽器の個性が巧みに活かされていて、とても楽しめる構成でした!
西洋クラシックの楽器と和楽器の融合がこれほど成功しているユニットは、他になかなかありません。最近では西洋音楽と邦楽のセッションなど、新しい試みは数え切れないほどされていますが、どちらかのジャンルの楽器がリードするような形態になることが多いです。
対して古武道は、どの音色もしっかり立っていながら、ソロパートでは他の楽器がしっかりサポートに回り、アンサンブルではそれぞれの個性を惜しみなく出し合って、それが全く騒々しくならずに驚くべき調和を見せ、時には心地よさを時には興奮を覚えるほどです。
それぞれがその楽器の第一人者として責任ある立場にいるからでしょうか、それぞれの楽器が、曲の中での押し引きをしっかり心得ているんですよね。本当に素晴らしかったです。
スペシャルゲストは、琴奏者のみやざきみえこさん、そしてソプラノ歌手の中丸三千繪さん。どちらの女性もエネルギッシュでパワフルで、とっても素敵!特に中丸三千繪さん、すべての空間を掌握し、包み込むかのような圧倒的な歌声には鳥肌が立ちました。今回はマイクを通して歌われたのですが、いつかクラシックスタイルで、遠慮なく美声を響かせる中丸さんのリサイタルを聴いてみたいです。
とっても寒い夜に、ホットワインをいただいたかのような、温かくて刺激的、それでいて癒される一夜でした☆
セットリスト
【第一部】
追憶のアリア
空に咲く花
SNOW
新大阪
My Little Song
日曜日のシンフォニー
東風(こち)
ピアノ協奏曲第1番 第2楽章~第3楽章(ショパン)
【第二部】
SASUKE
TANGO-J
ゲスト:みやざきみえこ
風の都
水無月
ゲスト:中丸三千繪
忘れないで
翼
ラ・ヴィ・アン・ローズ
空へ~A song for Apollo~
アンコール
Time to say Good-bye(ゲストとともに)
蛍の光~お正月ver.
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