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沖縄の旅 (5)今帰仁城跡 [旅]

世界遺産にも指定されている今帰仁(なきじん)城を訪れました。石垣好きとしては、ぜひとも行きたいと思っていたお城です。

今帰仁城跡.JPG

今帰仁城は、琉球の典型的なグスク(城、軍事的拠点)です。

14世紀の琉球は北部・中部・南部に有力な支配者が現れ、約100年の間、3つの王統が並行して成立する時代が続きました(三山時代)。結果としては中山の王、尚巴志(しょうはし)が北山と南山を平定し、第一尚氏王統を成立させることになります。

今帰仁城は北山の王が居住しており、まさに北山の要であったお城です。北山が滅ぼされた後は、尚氏王統によって派遣された監守の居城となり、さらにその後には御嶽として祈りの場所にもなりました。

門.JPG
雰囲気のある城門を抜けると…

桜の道.JPG
両側に寒緋桜が並ぶ、石の道が続いています。

今帰仁さくら.JPG
寒緋桜

まだ見ごろとまではいきませんでしたが、少しずつ花を咲かせているものもありました。濃いピンクのお花が可愛いなぁ☆


余談ですが、この寒緋桜は本州の一般的な桜であるソメイヨシノとは違い、花が時期を終える時は、花びらを散らせるのではなく、花の部分全体がそのままポトポトと落ちるのだそうです。

「生まれて初めて、(ソメイヨシノの)花吹雪というものを見た時は、あまりの綺麗さに胸がいっぱいになりました」と、案内してくださった現地の方がおっしゃっていたのが印象的でした。

石段.JPG
かなり数のある石段を上ると…

341.JPG
こんな景色が広がります!うわぁ~っ!!

御内原(うーちばる:城に仕えた女官が生活していたとされている区域)跡付近から見える、石垣と緑と海と空のコントラスト。

美しい!!の一言に尽きます。

彼方に島.JPG
彼方に、伊是名島が
見えます。

城内.JPG
石垣の内側は、「大隅」と呼ばれた場所。ここで兵馬の訓練が行われていたそうです。

石垣と海.JPG
志慶真門郭。城主に仕える人々が居住していた区域とされています。

それにしても、この石垣の素晴らしさと言ったら!

まるで山や空を駆け抜けていく龍のような、力強くしなやかなうねりを持つ石垣。きっと丘陵の起伏をうまく利用しているのでしょうが、これほどなめらかな曲線、いったいどうやって築かれていったのでしょう…。

青空と石垣.JPG
本当に、立派な石垣!!

主郭(城主が住んでいたところ。琉球のグスクには、「天守」という建物は建造されなかったようです)の見張り台があった場所です。土台の部分と上の部分で、積み上げられている石の大きさが異なるようですね。

ああ…本当に素敵な石垣…☆☆☆(←石垣フェチ興奮)(←困惑する案内の方)

綺麗だなぁ….JPG

こうして見ると、山がまるごとひとつの城を形成しているような感じです。また隣接する山や渓谷が自然の要塞となり、防衛的にも非常にすぐれた場所にあります。

那覇の首里城に匹敵する大きさを誇ると言われている今帰仁城。この広大さ、壮大な空間、圧倒的な石垣の素晴らしさ、そして風景の美しさは見ごたえ充分です!!

今帰仁城、行くことができて良かったー!!皆さんありがとー!!(←?)



★おまけ★

花と猫.JPG
平郎門近くで見つけた風景。お花に囲まれて、どんな夢を見ているのかな?

今帰仁城については、コチラのサイトを参考にしました。
今帰仁城跡 世界遺産 公式サイト

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コメント 2

カオリ

今帰仁城址、興味あります〜。なんだかああいう巨大な建造物って、ああ、昔の人達がここで・・・と思うと切なくなります。お天気もいいし、景色も素晴らしいですね。碧い海が呼んでるわ!
by カオリ (2011-02-17 17:35) 

★とろりん★

カオリさま、

nice!とコメント、ありがとうございます!!

>>なんだかああいう巨大な建造物って、ああ、昔の人達がここで・・・と思うと切なくなります。

そうなんです、そうなんです!!城跡や史跡って、昔の人々が「生きていた」という証ですよね。特に石垣は人の手で積み重ねられていくものですから、よけいにそういう思いが強くなるのかもしれません。

次は、碧い海のそばでゆっくり過ごしたいな~☆☆☆
by ★とろりん★ (2011-02-18 10:54) 

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