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映画 『英国王のスピーチ』 [映画]

英国王のスピーチ.JPG
2011年2月26日(土)公開

映画公式サイトはコチラ

せっかくのゴールデンウィークだし、何かGWにしかできそうにない事を・・・と考えていたところ、我が嵐道の師・チャミ師匠が映画の梯子をなさったという記事を拝見し、「そうだ 映画の梯子、しよう。」(出典:「そうだ 京都、行こう。」)と思い立ち、郊外のシネコンにやってまいりました。

まず1本目は、『英国王のスピーチ』。今年のアカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞を受賞し、他にもたくさんの賞に輝いた作品です。

もともと、見る予定にはしていなかったのですよ。『阪急電車』は見る予定でいて(←コチラのレポも後日アップします)、あともう1本は何にしようかな~と考えていた時に、たまたま一緒にお茶を飲んだある友人が、「すっごく良かった。なんか、すっごく良かった」と、薦めてきたのです。友人がそこまで言うなら・・・と言う事で、見ることにしました。

うん、まさしく友人の言うとおり。

「すっごく良かった。なんか、すっごく良かった」・・・です(笑)。余計な言葉は必要ない、と思ってしまうほど。

派手な演出や刺激的なシーンは皆無と言って良いほどなのに、見ているだけで、何とも言葉にできない、温かくて優しい感情がじわじわと胸いっぱいにあふれてくるような・・・そんな作品でした。

現英国女王・エリザベスⅡ世の父親で、第二次世界大戦の開戦メッセージで英国国民を勇気づけた名君、ジョージ6世。彼を支えたひとりの男性との友情と、優しく見守り献身的に尽くしてくれる妻との愛を、静かに、感動的に描きます。

ジョージ6世を演じたコリン・ファース。ノーブルで王族らしい気品にあふれるたたずまいの中に、吃音というコンプレックスと深い心の傷に苦しみながら、妻の愛と友人の理解に支えられ、大きな壁に打ち克つひとりの男性を浮かび上がらせて好演。本当はユーモア好きで妻と子供を心から愛する、人間味あふれる国王を誠実に演じていました。

ジョージ6世の妃・エリザベスを演じたヘレナ・ボナム・カーターも、控え目でありながら、時に王を見守り、時に寄り添い、時に支えていく姿を自然に演じていました。

そして、吃音とスピーチを矯正するためにジョージ6世がレッスンを受けることになるローグ氏を演じたジェフリー・ラッシュが素晴らしかった。飄々とした言動の中にも確固たる信念を見せ、やがて国王の信頼を得ていく様子が、これまた自然。

個人的には、ガイ・ピアースが「王冠を賭けた恋」で有名なエドワード8世(つまり、ジョージ6世の兄)を演じていて、嬉しかったです。『L.A.コンフィデンシャル』以来でしたが、相変わらず素敵でした☆

すごく静かで穏やかなテンポでお話は進んでいきます。せせらぎのような軽妙で流れるような展開の中に歴史上の小さなヤマ場がいくつも設けてあって、気づけば最大のクライマックスへ向かっていく、その無駄と隙のない構成には感心しました。約2時間、あっという間でしたよー。

深く、強く、心に残る映画でした。本当に、観て良かった。


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夜野愉美

★とろりん★さま
私もつい先日鑑賞してきました~
感想は、のびのびになっているところですが。よい映画を見ると、心が洗われますね~
by 夜野愉美 (2011-05-05 23:18) 

★とろりん★

夜野さま、

nice!とコメント、ありがとうございます!!

本当に良い映画でした。上質な映画というのはこういうのを言うんだろうな、としみじみ思いました。思い出すだけで心が優しい気持ちになれます。
by ★とろりん★ (2011-05-06 09:11) 

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