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発表!! カンゲキ☆アワード2011 [アワード]

いよいよ今年もやってまいりました、「カンゲキ☆アワード」。1年間に観劇した舞台の中から、とろりんの独断と偏見とひいき目によってベストステージ、ベストアクトを選出し、各部門の最優秀賞を勝手に贈らせていただきます。


2010年のカンゲキアワードはコチラ☆


それでは・・・発表します!




☆作品賞☆

宝塚花組全国ツアー公演
『ル・ポァゾン 愛の媚薬』


『ル・ポァゾン 愛の媚薬』感想(1)
『ル・ポァゾン』感想(2)

のっけからファン馬鹿全開ですみません(笑)。

愛してやまない蘭寿とむが花組トップスターに就任して初めてのショー!ファン時代の中でもものすごく思い入れのある作品の再演!あのアダルト全開な「アダム」の場面を、らんとむ全開ならんとむが見せてくれちゃうんですよー!いやーん!(*ノ▽ノ)(←ひとりで大盛り上がり)

ツアー期間がちょうどワタシの怒涛の出張シーズンと重なってしまい、実際に観劇できたのは1度だけだったのですが、かえって1度だけの観劇で良かったかもしれません。あんな濃厚ならんとむを何度も観てたら、こちらの身がもたなかったと思います(笑)。

今思い出そうとするだけで思わず火照ってしまいそうになるほど(爆)、プロローグから暑苦しいらんとむ、王子様ルックの瑞々しいらんとむ、18禁ぶっちぎりのアダルトらんとむ、マタドールな深いらんとむ、黒燕尾の正統派らんとむ・・・本当に、らんとむの魅力満載のショーでした!

・・・あれ?作品賞なのにらんとむの事しか書いてないや・・・(笑)。





☆主演女優賞☆

中村魁春

(三月大歌舞伎昼の部 『伽羅先代萩 御殿』 乳人正岡役)


記事

「烈女」と評される正岡役ですが、魁春丈のそれは、ただひたすらに耐えるひとりの母親でした。あんなに母性あふれる正岡は、魁春さんでないとできなかったのではないかと思います。

「飯炊き(ままたき)」の場面ではちょっと不器用なところも出て、それがまた魁春丈らしい可愛さだなぁ、と思ったり。強靭な精神をもつ役の中にも、人間らしさや女性らしさをきちんと感じられるのが、魁春丈の素晴らしいところだと思います。





☆主演男優賞☆

市川亀治郎

(新春浅草歌舞伎 『独楽』/『黒手組曲輪助六』 助六)
(芸術祭十月花形歌舞伎 『當世流小栗判官』 小栗判官)


新春浅草歌舞伎 昼の部 『独楽』
新春浅草歌舞伎 夜の部 『黒手組曲輪達引』

私がこの1年で観た亀治郎の舞台はこの3本だけなのですが、どれも完成度が高く、それ以上に歌舞伎に対する愛と熱意が、どの舞台でもひしひしと伝わってきました。

『独楽』では、キレがありながらも香り立つような華やかさのある踊りを堪能し、『黒手組』や『小栗判官』ではヒーローをカッコよく演じた亀ちゃん。女方の亀ちゃんが好きですが、今年は立方(男役)としての亀ちゃんのオトコマエぶりを堪能させてもらいました☆

ああ、私が来年、このカンゲキ☆アワード関連の記事を書く時には、亀ちゃんはもう「亀治郎」ではなく、「猿之助」なのですね。6月の襲名興行は、どんな狂言立てになるのでしょうか。進化し続ける亀ちゃん、これからも目が離せません。





☆助演女優賞☆

桜 一花

(花組東京公演『ファントム』 カルロッタ)


『ファントム』感想(1)
感想(2)
感想(3)
感想(4)
感想(5)

悪役なのにすっごくキュートで、ヒロインに対してひどい陰謀をめぐらせるのにどこか憎めなくて。過去に何度も観ている作品ですが、ファントムに殺される場面で、「あ~あ、あんなひどいことするからだよぉ~」と、思わず同情してしまいそうになったのは、一花ちゃんのカルロッタが初めてです。

初舞台の頃はちっちゃくて愛らしい空気をまとっていたいちかちゃん。今では芸名の通り、潔さと凛としたたたずまいが美しい娘役さんに育ちました。美しさと強さ、凛々しさと優しさを合わせ持つ、まさに「花組娘役」を体現する存在だと思います。





☆助演男優賞☆

華形ひかる

(花組全国ツアー公演『小さな花がひらいた』/『ル・ポァゾン 愛の媚薬』)


『小さな花がひらいた』感想

花組全国ツアー公演2番手格として出演。お芝居のくろちゃんと言い、ショーでの存在感と言い、良い意味で「2番手」としての責務を完璧なまでに全うしてくれたみつるくん。

特に『ル・ポァゾン』のマタドールの場面は、蘭寿の「影」として存在していて、そのためにあの場面に深さが増して、ドラマ性がより重厚になったと思います。らんとむのマタドールは確かにカッコよく、美しかったけれども、そのたたずまいに孤独と哀しみをより鮮明に浮き彫りにしたのは、みつるくんの「影」あってこそだと思います。そしてその「影」は、みつるくんでなければなしえなかった空気感だと。

ちなみに今回、助演賞を贈った桜一花と華形ひかるは同期生。『ファントム』ではカルロッタ&アラン・ショレというオペラ座乗っ取りを企む夫婦役で共演していたのですが、これがもう、チップ&デールみたいな可愛らしさでした☆

いちかちゃん&みつるくん、同期受賞おめでとう!!





☆敢闘賞☆

十輝いりす

(宙組東京公演 『クラシコ・イタリアーノ-最高の男の仕立て方』)


トップスター・大空祐飛演じるサルヴァトーレのライバル、ジャコモ・アジャーニ役。これがもう超~[グッド(上向き矢印)]オトコマエで色っぽくて、卒倒しそうでした!少ない出番の中で、大空と対立し、やがてそれ凌駕するだけの存在感に説得力があって、好演。

ここ数年、十輝の舞台はふとした表情や視線に男の艶と香りを感じさせるようになりましたね。星組へ異動しても、恵まれたスタイルと独特のたたずまいを活かして、彼女でなければできないような役をどんどん演じて欲しいです。





☆新人賞☆

山本凛太郎

(山本会別会『翁』 三番三)


記事

祖父である故・山本則直師の一回忌追善として開催された山本会別会。その中で、大曲『翁』の三番三を勤めた凛太郎。今年18になろうかという少年が、ひたすら真摯に、ひたすら歯を食いしばって力の限り舞台を勤めおおせる姿に、激しく胸心を揺さぶられました。

どうか、彼の狂言方の未来が光と祝福にあふれたものであるようにと、今から願ってやみません。そして、彼がこれからどのような狂言方として成長していくのか、とても楽しみです。





☆ベストカップル賞☆

蘭寿とむ&蘭乃はな


秋のオトコマエらんとむ祭り

舞台でも雑誌でもほとばしるバカップルぶりが最高でした☆(←全力で褒めてます)。

オトコマエで常にワタシの心をわしづかみにするらんとむですが、らんちゃんを見つめる時の眼差しの甘いことと言ったら!デュエットダンスでニコニコと微笑みながら見つめ合う2人を見ていると、こちらまで甘くて優しい幸福感に満たされます。らんとむのお嫁さんがらんちゃんで良かった。





☆団体賞☆

OSK日本歌劇団

(『桜NIPPON・踊るOSK!』)


記事

OSKの舞台を観るのは初めてでしたが、隅から隅まで振りの揃った群舞は圧巻でした!下級生から上級生まで、同じタイミングでリフトを回れるとは!宝塚とはまた異なる魅力を持つ劇団ですね。トップ娘役ポジションを勤めた牧名ことりちゃんの多彩な魅力にとらわれっぱなしでした☆





☆特別賞☆

市川段之

(新春浅草歌舞伎 『独楽』 後見)


記事

亀治郎の踊りに、なくてはならない方。久しぶりに亀治郎の踊りをきちんと観たのですが、彼の踊りと段之さんの後見はまるで表裏一体と言うか、絶対的な信頼に裏打ちされた世界観があるんですよね。

役者さんである以上、このような形で選出するのはどうかな・・・と思ったのですが、こういう素晴らしい働きがあるからこそ、舞台が輝くのだという事をお伝えしたくて、今回あえて選出させていただきました。段之さん、これからも澤瀉屋を支えてくださいね!





今年は観劇回数が減ってしまった分、好きな役者さんやスターさんの舞台に偏ってしまいましたね。でもやっぱり、舞台はワタシにとって生きるチカラだと実感した今年。来年も素敵な舞台に出会えますように。

さぁ、明日はいよいよ、スター☆オブ・ザ・イヤーの発表です!お楽しみに!?
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