発表!! スター☆オブ・ザ・イヤー2011 [アワード]
何とかカンゲキ☆アワードも発表できまして、続いてはスター☆オブ・ザ・イヤーの発表です。
スター☆オブ・ザ・イヤー2010は、コチラ☆
最近、選出方法がどんどんフリーダムになってしまっておりますが・・・許してください(←平伏してお詫び)。
さぁ、2011年、ワタシの心を最も輝かせ、感動の渦に巻き込んだのは・・・!?
宝塚歌劇団花組東京公演
『愛のプレリュード』
『Le Paradis!-聖なる時間(とき)-』
出演者・関係者
→エスポワール ~希望~
→『愛のプレリュード』感想
→『Le Paradis!!』感想
花組前トップスター・真飛聖のサヨナラ公演。この公演の出演者、この舞台を支えたスタッフ、そして東上を決断した歌劇団に、今年の「スター☆」の称号を勝手にお贈りしたいと思います。
これまでも団体授賞はありましたが・・・これほど不特定多数なアワード選出もないですよね・・・。
でも、この舞台を観た時から、「今年のスター☆は、この舞台を届けてくれた花組に、宝塚歌劇団に、この公演に携わったすべての人に贈りたい」と強く心に決めていました。
理由はひとつだけ。私の中の「カンゲキするチカラ」を取り戻させてくれたからです。
3月11日に起きた東日本大震災の後、娯楽活動を自粛する動きが広がりました。宝塚歌劇団でも、この作品の東京公演を行うかどうか、何度も話し合いを重ねたそうです。
けれど、このような時だからこそ、笑顔と音楽、そしてタカラヅカだけが持つ力を届けることが必要だと判断し、東上を決断した歌劇団。舞台機構の調整や音響照明プランの見直しなどに尽力したであろう技術スタッフ。不測の事態にそなえて、これまで以上に避難経路や誘導方法などを再確認して観客を迎えたであろう会場スタッフ。そして、強い決意と覚悟、そして勇気を胸に、キラキラ輝く笑顔を失わずに舞台に立ち続けてくれた、真飛以下、約80名の花組出演者たち。
私にとって、震災後初めての観劇は三月大歌舞伎でした。その時は、「舞台を観られる」ということに深い感謝をしつつ、やはり心のどこかが張り詰めていたような状態でした。
そして迎えた花組東京公演観劇の日。徹底的に節電対策のとられた劇場内に入った時は、やはり緊張しました。けれど、真飛のアナウンスが聞こえてきて、緞帳が開いた瞬間、そこにあったのは「いつものタカラヅカの世界」でした。
いつもと変わらない、きらびやかな光の洪水。いつもと変わらない、出演者たちのキラキラ輝く笑顔。いつもと同じように、美しくぴったりと揃う華やかな群舞。
その時、私は心が激しく揺れ動くのを感じながら、嗚咽をかみ殺して涙をボロボロこぼしていました。
「心が動く」って、「感動する」ってこういうことだったんだ、私の心はこの感覚を求めていたんだ、と実感しました。前を向いて歩いていくため、生きていくために、「カンゲキ」は私にとってなくてはならないものなのだ、とあらためて気づかされました。
道なき道を歩まねばならない時、ありえないほどの苦難に襲われた時、何かひとつでも心のよりどころ-心を照らす「光」があれば、一歩ずつ、一歩ずつ前を向いて進んでいけるのではないかと思います。少なくとも私は、この舞台を通してそれを手にすることができました。
私の心を前に向かせ、「希望」という光で照らしてくれたこの舞台に、言葉では言い尽くせないほどの感謝と想いを込めて、この称号を贈りたいと思います。
2011年は、忘れられない1年になりました。
忘れてはいけない1年になりました。
どうか2012年は、心に希望の光があふれる1年になりますように。
この「カンゲキ通信」も、この記事が2011年最後の更新となります。
皆様、今年も足をお運びくださり、本当にありがとうございました。来年も勢いと熱苦しさ炸裂のブログになることと思いますが、ご贔屓くださいましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
それでは、どうぞ佳いお年をお迎えください。
2011-12-31 21:02
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この記事を拝見して、ウルっとしてしまいました。
そうですよね、忘れてはいけませんよね。
そして、「感動する」ということも、人間の心にとっては、どれだけのパワーになることか、改めてとろりんさんの記事を拝読して、思いました。
ありがとうございました。
今年も、たくさんたくさん、お世話になりました。
いつも、温かいお言葉を、ありがとうございました。感謝です☆ケンゲキです☆。
さて!
紅白を、楽しみましょう(笑)。
by はなみずき (2011-12-31 16:43)
今年もブログを通じて大変お世話になりました。
また、来年もよろしくお願い申し上げます。
2012年が素晴らしい年になるよう祈願しております。
by krause (2011-12-31 19:45)
はなみずきさま、
コメント、ありがとうございます!!
紅白歌合戦公式サイトに掲載されていた、嵐さんからのメッセージにも、「“日常”が“非日常”になり、“非日常”が“日常”になってしまった今年。だからこそ“いつも通り”を努めてきました」という言葉がありました。いつもどおり、変わらない輝きで私たちを包んでくれたタカラヅカの世界。いつもどおりのきらめく世界に、前を向く勇気とパワーをもらいました。
はなみずきさまにも、今年も本当にお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
では、紅白を引き続き楽しみましょう!(笑)
by ★とろりん★ (2011-12-31 20:41)
krauseさま、
nice!とコメント、ありがとうございます!!
今年はなかなかブログにお伺いすることができず、失礼いたしました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
krauseさまにとって、2012年も素晴らしい1年となりますように。
by ★とろりん★ (2011-12-31 20:43)
とろりんさま
今年はほんとに、特別な年でした。
はい、この公演は特別でした。入り出まちもなく、生徒による募金活動が
終演ごとにありました。
私にとっては、今までに見たことのない東京の街でした。
ゆうくんが銀橋を歩き始めたときに、余震があり、でも、
何もないかのように、ゆったりと歌いながら、彼女は渡り切りました。
毎日、このような中、公演をしているのだ、この人たちは、
と、私は心打たれました。
翌日、シアタークリエで観た「ウェディングシンガー」の中でも、余震がありました。
そして、やはり、出演者による募金活動がありました。
もともと、予定してなかった花組公演、
使った飛行機、泊まったホテルは、「ヴァレンチノ」のために予約したもの、
東京行の便もガラガラで、なぜ、今、東京へ行くの?とも言われましたが、
あの公演を観られて、ほんとに、よかったと思います。
とろりんさんのおかげで、その時の思いが蘇ってきました。
ありがとうございます。
来年もよろしく、お願いします。
by でるふぃ (2011-12-31 21:04)
でるふぃさま、
コメント、ありがとうございます!!
震災の影響で、当時、日本青年館での東上が予定されてた
宙組『ヴァレンチノ』は中止になったのでしたね。
まだ尋常でない緊張感の中、東京にお越しになったでるふぃさま。
観劇予定の『ヴァレンチノ』は御覧になれなくても、
「私、いかなくちゃ!」と上京され、ご自分のペースで
東京滞在を過ごされたでるふぃさまのしなやかなお姿にも、私は
元気をいただきましたよ。
同じ時期にでるふぃさまからいただいたコメントレスも、
当時の私にとっては前を向くパワーと「いつもどおりでいる」
勇気を与えてくださいました。すごく感謝しております。
本当に、ありがとうございます。
『ヴァレンチノ』はその後、夏に東上が決定しましたね。
これも、できるだけ多くの作品を届けたいという歌劇団の熱意が
実を結んだ結果だと思います。
今年も大変お世話になりました。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
佳いお年をお迎えください。
by ★とろりん★ (2011-12-31 21:56)