日枝神社山王まつり 神幸祭 [お散歩]
日枝神社で開催される山王まつり「神幸祭」を見物してまいりました。
王朝装束に身を包んだ氏子総勢500名が、約300メートルにわたって行列をなし、日枝神社から四谷駅、東京駅日本橋日枝神社、新橋、銀座など中心街を練り歩きます。
行列は午前7:45出発なので、7時半頃に日枝神社へ。国会へ向かう坂道の途中で待ち構えていたら、やってきました~!
先陣は、諫鼓鳥(かんこどり)。
「諫鼓鳥」は、中国の皇帝が、国民による政治への要望や意見を聞く(諫言する)ために設けられた鼓。この鼓を打ち鳴らして要望を伝えたそうですが、皇帝の善政によってその鼓は打たれることがなくなり、苔が生えた、という故事から来ているそうです。
舞姫と錦旗の艶やかな並び。
真っ白な毛並みの御神馬。
御神輿がやってきました~。
御鳳輦(ごほうれん)。
鳳輦とは、屋根の上に金銅の鳳凰を飾った御輿のこと。本来は、天皇が儀式の際などに乗るものだそうです。
御鳳輦、2台目。
鳳凰は「鳳」でオス、「凰」でメスを表わすので、2台あるのでしょうかね~。
宮御輿。
まだまだ行列はつづきます。
緋の袴が鮮やかな巫女さん達。
花山車と干支山車。
美少年山車。
御幣を担ぐ猿山車。
お猿さんは、日枝神社では神様のお使いとされています。
山車が思ったよりも小さいなぁと思ったのですが、江戸時代までは祇園祭などにも匹敵するくらい大きな山車が出ていたそうです。しかし明治維新~文明開化の流れの中で街中に電線が張り巡らされることになったので、電線に接触する危険がないよう、少し小さな山車を引くようになったのだそうです。
この行列も、朝の通勤時間帯から始まるとあって、信号などの交通ルールに配慮しつつ行列は巡行。ゆったりと歩く行列の真横を、国会へご出勤される国会議員の先生方が乗られた黒塗りの高級車が何台も猛スピードで走り抜けていく様子を見ていて、現代日本の中で歴史や伝統の慣習を受け継いでいくって大変だなぁとしみじみ思うのと同時に、「議員の先生方も、こういう儀式をゆっくり楽しむくらいの余裕がないとねぇ」と思ってしまいました。
行列を見送った後は、あらためて日枝神社へお参り。
荘厳で雅やかな神幸祭。見ることができて、本当に良かったです!
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