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箱根旅行 (2)箱根ガラスの森美術館「―アドリア海の雫―煌めくヴェネチアン・ビーズ展」 [展覧会]

ガラスの森美術館.JPG

「星の王子さま」ミュージアムを後にして、続いて向かったのは「箱根ガラスの森美術館」。日本でも有数のヴェネチアングラスの美術館なのだそうです。

現在は特別企画展「―アドリア海の雫―煌めくヴェネチアン・ビーズ展」を開催中。

こちらでも、ユニークで美しいチケットをもらいました。

051.JPG

(友情出演:リスのさとしくん)(保護色)

材質がしっかりしているので、扇子としても活用できますよ。

こちらでは、世界中の女性を魅了したヴェネチアン・ビーズの繊細で優美な作品の数々と、ヴェネチアン・グラスの器を楽しむことができました。館内は写真撮影OK(フラッシュはNG)だったので、たくさん撮ってしまいました。


ビーズのネックレス1940~1945年ヴェネチアエルコレ・モレッティ工房 (2).JPG
ビーズのネックレス
1940~1945年 ヴェネチア
エルコレ・モレッティ工房


ビーズのネックレス 1940‐1945 ヴェネチア エルコレ・モレッティ工房.JPG
ビーズのネックレス 
1940‐1945年 ヴェネチア 
エルコレ・モレッティ工房


ビーズのネックレス 20世紀初頭 エルコレ・モレッティ工房.JPG
ビーズのネックレス 
20世紀初頭 ヴェネチア
エルコレ・モレッティ工房


ビーズのネックレス 1950-1960年頃 ヴェネチア エルコレ・モレッティ工房.JPG
ビーズのネックレス 
1950-1960年頃 ヴェネチア 
エルコレ・モレッティ工房


ビーズの装身具 20世紀 ヴェネチア.JPG
ビーズの装身具 
20世紀 ヴェネチア

こちらはピンクのビーズの表面にヴェッテ(極細のガラス棒)を巻きつけて溶着させ、糸玉のように見せる技術が使われています。


ローマ教皇(グレゴリオ16世)メダル付ビーズのロザリオ 1832年 ヴェネチア.JPG
ローマ教皇(グレゴリオ16世)メダル付ビーズのロザリオ 
1832年 ヴェネチア


ビーズのネックレス 15-17世紀 ヴェネチア.JPG
ビーズのネックレス 
15-17世紀 ヴェネチア


大型ビーズ.JPG
モザイク・ガラスの大型ビーズ
1845年頃 ヴェネチア
ジョバンニ・バッティスタ・フランキーニ作

「GBF」(ジョバンニ・バッティスタ・フランキーニ)や「F」の文字、 ヴィットリオ・エマヌエレII世、ガリバルディ、カブールの3名の肖像画が見えるのだとか。サイズはとても大きいのですが、紋様はとても微細で、そこまで確認できませんでした・・・恐るべし職人芸!!


1900年代に入ると、アクセサリーだけでなく、バッグやドレスにもビーズが多用されるようになります。裾が揺れる時のきらめき、バッグを手にした時に揺れる光のさざめき・・・繊細かつ上品な輝きが、世界中の女性の心を虜にしたのでしょうね。

イブニングドレス.JPG
どれもビーズ刺しゅうがゴージャスにリッチに施されています。


ビーズ装飾イブニングドレス 1920年頃 ユーゴスラビア・ベオグラード.JPG
ビーズ装飾イブニングドレス 
1920年頃 ユーゴスラビア/ベオグラード

前身ごろの中心は数色のビーズを使ってコントラストをつくり、その周囲にはビーズ刺しゅうが細かくほどこされています。シャンデリアの光を浴びると、華やかだろうな~。


ビーズ装飾バッグ 1912年 フランス コンテリエ.JPG
ビーズ装飾バッグ 
1912年 フランス 
コンテリエ


ビーズだけではなく、所蔵されているヴェネチアングラスの器もたくさん展示されています。

マーブル・グラス水差 1550-1560年頃 ヴェネチア.JPG
マーブル・グラス水差 
1550-1560年頃 ヴェネチア

マーブル・グラスの製法も、ヴェネチアで開発されたのだそうです。


レース・グラス白鳥形脚コンポート 19世紀 ヴェネチア.JPG
レース・グラス白鳥形脚コンポート 
19世紀 ヴェネチア

脚の部分が優雅な白鳥の姿をしています。こういうの、手に取るだけでも自ずと仕種やたたずまいが美しくなりそうですよね。


人物行列文壷 1500年頃 ヴェネチア.JPG
人物行列文壷 
1500年頃 ヴェネチア


ミルフォリ・グラス・ランプ フラッテリ・トーゾ工房 1890-1910年頃 ヴェネチア.JPG
ミルフィオリ・グラス・ランプ 
1890-1910年頃 ヴェネチア
フラッテリ・トーゾ工房 

「ミルフィオリ」というのは、花型の模様が規則的に浮かび上がる作品の事だそうで、「Millefiori」を直訳すると「千の花」という意味になるどそうです。色鮮やかな花々がランプにも台の部分にもたくさん浮かび上がっていて、すごく綺麗。
 

龍装飾水差 19世紀 ヴェネチア.JPG
龍装飾水差 
19世紀 ヴェネチア

ターコイズ・ブルーのガラスにアヴェンチュリン・グラスをレース模様がほどこされた龍装飾の持ち手がついた、見た目もインパクトのあるグラス。アヴェンチュリン・グラスには金属の微粒子が含まれており、様々な角度から受ける光を反射してキラキラと輝くような作りになっています。この水差を手にした女性が動くたびにまばゆい光を散らすようになっています。

身につける者がより美しく、より優美に見えるように・・・ドレスだけでなく、日常の生活用品にまでこのように隅々まで心の行き届いたデザインがされていたのですね。「アドリア海の王女」と称されたヴェネチアの街ですが、その優雅な名称の由来が少しわかるような気がします。


点彩花文蓋付ゴブレット 1500年頃 ヴェネチア.JPG
点彩花文蓋付ゴブレット 
1500年頃 ヴェネチア

ビザンチン様式の器形とイスラムの点彩文様がほどこされ、ヴェネチアの職人技で軽く薄く吹き上げられたガラス素地を合わせると、まさに東西の華が見事に融合した逸品と言っても過言ではありません。


ひとつひとつに細かな細工されているビーズ、優雅で繊細なデザインが光るガラス・・・気が遠くなるような作業の果てに生まれた、煌めきの世界。見ているだけで贅沢な、豊かな気持ちになれます。


★箱根ガラスの森美術館★
開館時間:9:00~17:30(最終入館は17:00まで)
入館料:大人1300円/大高生1100円/小中生800円
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
電話:0460-86-3111 
公式ホームページ:http://www.ciao3.com/top.htm 


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