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横浜能楽堂普及公演 「横浜狂言堂」@ニコニコ生放送 『今参』 『月見座頭』 [伝統芸能]

ひとつ前の記事でもご紹介した、「横浜狂言堂」生放送を自宅PCから観賞しました。

今回の出演は山本東次郎家。番組は『今参(いままいり)』と『月見座頭』、そして山本東次郎によるお話。

『今参』は「今、参った者」、つまり新人とか新参者とかいう意味です。とある大名が新しい召使を取り立てることにして、その面絶にやってきた者とのやりとりをコミカルに描きます。

太郎冠者役の凛太郎くん、もう19歳になったんですって!初めて舞台を拝見したのは6年前の「山本会」。凛太郎くんはまだ12歳でした。あの頃から力強くキレのある動きが印象的でしたが、今では発声も安定感が出てきて、すっかり山本家の戦力となりましたね。

初めて凛太郎くんについてふれたレポはコチラ☆


そして、東次郎師による『月見座頭』。

いや~・・・やっぱりいつ拝見しても胸が締め付けられます・・・・゚・(ノД`;)・゚・ 

拝見したのは2年ぶりですが(その時のレポはコチラから☆)、涼やかな秋の風、澄み切った月明かりの下、人間の心の闇が浮き彫りにされて、ハッと胸を衝かれます。 

* * *

終演後はおなじみ、東次郎師によるお話。座頭の装束から早替わりで紋付に着替えられて、スススーッッと素早く登場するお姿に、うっかり萌えてしまいました(笑)。

今回は『今参』でアド(新参者)が身に着けていた烏帽子について詳しい解説がありました。曲や役柄によって使用される烏帽子も異なるのだそうです。

また、登場人物の新参者について、「『遥か遠国の~』と言っていることから、新参者はおそらく異文化の者だと考えている」という東次郎師のお話には目から鱗がバリっと落ちました。

『月見座頭』については、「一方は五体満足、一方は障がいを持っている。しかし、人間としてまともなのは果たしてどちらなのか、ということを静かに問いかけている作品だと思う」と説明されていました。観るたびに切なくなるし、そして自分の内面にもこういう部分があるかもしれない、と思うとドキッとする作品です。


「横浜狂言堂」のニコニコ生放送は不定期だそうです。今後は横浜能楽堂での能楽公演や特別公演なども生放送されると良いな~と思います。がんばれ、横浜能楽堂!


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