カンゲキ記録☆2012 [アワード]
お久しぶりの更新となってしまいました。気が付いたら、あっという間に年の瀬もいいとこですね(←なぜかやんちゃ風)。
今年は本当に、観劇レポを書けなかったなぁ・・・。すごく反省しています。けれど、私の生活に潤いと輝きを与えてくれたのもカンゲキに他ならないので、今年もやっぱり、半ば強引気味にカンゲキ☆アワードを開催いたします!
※「カンゲキ☆アワード」とは、その年にとろりんが観劇した舞台・エンターティメント作品の中から、独断と偏見で各部門の最優秀賞を選ぶ、という超自己満足アワードのことです。左サイドバーのカテゴリーから「アワード」をクリックすると、これまでの記事をご覧いただけます。
カンゲキ記録☆2011はコチラへ☆
まずは、今年観劇した舞台・エンターティメントをざっとご紹介いたします。レポのある記事はリンクを貼りつけてあります。レポが書けていない(書けなかった)ものに関しては、簡単な感想を書き留めています。
* * * * *
★1月7日(土)
壽 初春大歌舞伎 夜の部
『矢の根』
『連獅子』
『神明恵和合取組 め組の喧嘩』
(新橋演舞場)
→記事
★1月8日(日)
宝塚歌劇星組東京公演
『オーシャンズ11』
(東京宝塚劇場)
→記事
★1月22日(日)
ハゲマス会 第十四回狂言の会 大蔵流山本家とともに
『膏薬煉』
『縄綯』
『花盗人』
(川崎市麻生文化センター)
→記事
★1月29日(日)
第十八回ルネこだいら 新春 能・狂言観賞会
仕舞 『融』
能 『猩々』
狂言 『唐相撲』
(ルネこだいら)
→記事
★2月24日(金)
OSK日本歌劇団東京公演
『ADDIO(アッディーオ)』
『Dance of JOY』
(三越劇場)
OSK日本歌劇団トップスター・桜花昇ぼるが満を持して東京公演初登場。オペラ『レニャーノの戦い』を題材に、神聖ローマ帝国との戦いを繰り広げる北イタリアの小国を舞台に、愛と友情に引き裂かれた3人の男女の愛憎を哀しく、美しく描いたお芝居と、OSKらしい溌剌としたダンスが見もののショータイム。ヒロインの牧名ことりが、2人の男性の間で揺れ動く女の悲しさを嫌みなく共感をにじませる演技で、とても心に残りました。
★2月19日(日)
宝塚歌劇花組東京公演
『復活―恋が終わり、愛が残った―』
『カノン』
(東京宝塚劇場)
2月25日(土)、3月18日(日)も観劇(笑)。
→『復活』感想(1)
→『復活』感想(2)
→『復活』感想(3)
→『復活』感想(4)
→『復活』感想(5)
→『カノン』感想
この頃の情熱、自分でもすごいと思います・・・。
★3月25日(日)
三月大歌舞伎 夜の部
『唐相撲』
『小さん金五郎』
(新橋演舞場)
→記事
★3月27日(火)
宝塚歌劇月組東京公演
『エドワード8世―王冠を賭けた恋―』
『Misty Station―霧の終着駅―』
(東京宝塚劇場)
4月2日(火)も観劇しました。
月組トップコンビ・霧矢大夢&蒼乃夕妃のサヨナラ公演。きりやんの完成された演技力はもちろんのこと、ウォリス役の蒼乃の「背中の演技」に魅了されました。エドワードにアタックをかける直前、肩にかけていたストールを黙ってすとんと落としてみせるだけで、ウォリスの「本気」が見えるんですよ!本当にオトコマエな娘役でした。ショーは中詰で「新世紀エヴァンゲリオン」の楽曲が使用されていたのが驚きましたが、月組の若々しさ、パワフルさときりやんの圧倒的な存在感とあいまって、予想以上に素晴らしい舞台でした。お互いを「運命共同体」と呼ぶ霧矢と蒼乃。本当に、本当に素敵なトップコンビでした。
★3月31日
オーケストラの日2012
(東京文化会館)
→記事
★4月7日(日)
春狂言2012 第一日目
『鶏聟』
『地蔵舞』
『首引』
(国立能楽堂)
→記事
★4月12日(火)
ミュージカル 『道化の瞳』
(シアタークリエ)
→記事
→キャストの感想
★4月15日(日)
四月花形歌舞伎
通し狂言 『仮名手本忠臣蔵』
昼の部(大序・三段目・四段目・道行)
夜の部(五段目・六段目・七段目・十一段目)
(新橋演舞場)
数年ぶりにトライした昼夜通し。花形らしい熱気とやる気が充満した、良い舞台でした。現・猿之助は、前名の亀治郎としては最後の新橋演舞場の出演で勘平を熱演。上方の型を踏襲した演技で、他の役者さんの舞台とはちょっと浮いたようなわざとらしさが残る印象でしたが、見ることが出来て良かった。そして塩冶判官を演じた菊之助。たたずまいだけで潔癖で真っ直ぐな空気感を感じさせる舞台でした。
★4月27日(金)
野村狂言座
『飛越(とびこし)』
『折紙聟』
『金岡(かなおか)』
(宝生能楽堂)
野村万作師による『金岡』。山本家とは違った軽妙洒脱な芸を堪能しました。
★4月28日(土)
宝塚歌劇雪組東京公演
『ドン・カルロス』
『Shining Rhythm!!』
(東京宝塚劇場)
キムシン(演出家・木村信司)への不信感が、ちょっとだけ覆されたお芝居(笑)。「その場面、お芝居の流れ的に必要ですか・・・?」と思うような場面もいくつかありましたけれども、終演後に何とも言えない温かい、幸せな気持ちになりました。それに、ヅカファンなら必ずキュンキュンするであろう場面も多数用意されていましたしね(笑)。何よりも、トップコンビの音月桂と舞羽美海が、見つめ合うだけで幸せそうで、幸せそうで。舞踏会で踊りながらドン・カルロス(音月)がレオノール(舞羽)に切ない告白をする場面、ドン・カルロスが「レオノール・・・」と愛しい彼女を想いながら歌う場面・・・、キュンキュンするのに切なくて切なくて、今思い出しても胸がいっぱいです(笑)。
★4月29日(日)
宝塚歌劇花組全国ツアー公演
『長い春の果てに』
『カノン』
(市川市文化会館)
5月20日(日)、神奈川県民ホールでも観劇(笑)。
→初見レポ
→横浜でらんとむへの愛を叫ぶレポ
★7月15日(日)
二代目 市川猿翁
四代目 市川猿之助
九代目 市川中車
五代目 市川團子 襲名披露
七月大歌舞伎 夜の部
スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』
(新橋演舞場)
→天翔けるひと
→記事
★8月4日(土)
『∞祭 ~ボクらも8っちゃい、8っちゃけまつり~』
(幕張メッセ)
→展示レポ
→トークステージレポ
→ライブステージレポ
★9月2日(日)
大蔵流狂言山本会 第五十回 青青会
狂言 『文蔵』
狂言 『鎌腹』
語 『姨捨』
小舞 『海人(あま)』
小舞 『江戸上り若衆』
狂言 『宗論』
(杉並能楽堂)
→山本東次郎師、人間国宝へ
山本東次郎師が人間国宝に認定されて、初めてのホームグラウンドでの主催公演。東次郎師は自作の小舞『江戸上り若衆』を披露。沖縄県の本土復帰40年を記念して開催された公演「琉球芸能 本土に咲く華々」にて、東次郎師が作舞した小舞。琉球の使節団が江戸へ上り、独特の芸能を幕府に披露するという場面を小舞に仕立てたものです。この時に東次郎師が手にされていた扇が、金地の扇面一面に浅黄色の流水紋が波のように描かれているという、とても珍しい意匠でした。終演後に東次郎師にお尋ねしたところ、「(琉球から船に乗って江戸へ上るのに)遠くから波濤を越えてきた・・・という感じを出したくて、この扇を使いました」との事。東次郎先生・・・素敵過ぎる――――っっ!!
★9月8日(土)
TAP DO!結成10周年記念公演
『パーティータイム』
(博品館劇場)
タップダンスをメインにしたパフォーマー集団。どの場面も、出演者全員が全力で楽しんでいて、本当に気持ち良いステージです。尾藤イサオさんの特別出演も最高でした☆
★9月15日(土)
宝塚歌劇花組東京公演
『サン=テグジュペリ―「星の王子さま」になった操縦士―』
『CONGA!!』
(東京宝塚劇場)
10月3日(火)、10月13日(土)も観劇(笑)。
→初見レポ
→らんとむ療法レポ
『CONGA!!』は、花組(もとい、らんとむ)の、花組(もとい、らんとむ)による、花組ファン(もとい、らんとむファン)のためのショーでしたね。あの時のらんとむは、最高かつ最強かつ無敵でした☆『星の王子さま』(←題名が違ってきてる)も、想像していたよりは悪くない作品じゃなかったかなぁ・・・と、個人的には思っています。だって、あの太陽のらんとむスマイルと、オトコマエ全開のらんとむタンゴを思う存分堪能できましたもの!
★9月16日(日)
KANJANI∞ LIVE TOUR!!
『8EST~みんなの想いはどうなんだい?僕らの想いは無限大!!~』
(味の素スタジアム)
→コンサートグッズレポ
→ライブレポ前編
→エイトレンジャーレポ
→ライブレポ後編
★10月3日(火)
ミュージカル 『デュエット』
(シアタークリエ)
→ちょこっとレポ
★11月10日(土)
KANJANI∞ LIVE TOUR!!
『8EST~みんなの想いはどうなんだい?僕らの想いは無限大!!~』
(東京ドーム)
11月11日(日)も参戦(笑)。
→セットリスト
→とりあえず横山君に激萌えレポ
10日はアリーナ、11日は3階スタンドから観劇しました。どちらもそれなりに良さがあって、すごく楽しめました。2009年「PUZZLE」ライブDVDの「Kicyu」で横山墜ちにとどめを刺されたワタシとしては、目の前で「Kicyu」が再現された事だけで、「我がエイター人生に悔いなし!」な心境(笑)。さらにアリーナの時には、横山君がトロッコですぐ近くを通ってくれて、感激と興奮のあまり鼻血が出そうになりました(爆)。そんな横山君からとんでもなくツンデレなファンサをもらえた事が、至福の思い出です☆(←思い込みって大事)
★11月17日(土)
宝塚歌劇宙組東京公演
『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』
(東京宝塚劇場)
→宙組アニキ、「嵐にしやがれ」出演レポ
→100周年500日前に観劇レポ
大空祐飛&野々すみ花の後を引き継いで、新しく宙組トップコンビとなった凰稀かなめ&実咲凛音の御披露目公演。原作を読まない(読めない)まま観劇したのですが、そんなワタシですら「これ、すっごいダイジェスト版なんやろな~」と汲みとってしまうほどのダイジェスト版でした(笑)。凰稀も実咲も、しっかり組のトップとして立てていて、さらにコンビを盛り立てる最強イケメン&美女軍団を見て、本当に宙組は良い組になったなぁ・・・と感慨深く思いました。
★11月23日(金・祝)
宝塚歌劇花組東京公演
蘭寿とむコンサート Song & Dance
『Streak of Light―一筋の光・・・―』
(日本青年館)
→画像に興奮レポ
→ポスターを見ただけで吐きそうになったレポ
→らんとむへの愛があふれまくったレポ
宙組在籍時代に上演されたソロコンサート『Rising!!』が、「宙組2番手男役スター」という立場だったからこそ出来た舞台だとすれば、今回のコンサートは「宝塚歌劇」「花組」「トップスター」蘭寿とむ、だからこそできたステージだったと思います。らんとむの宝塚へ対する深い愛と敬慕の思いが舞台にあふれていて、幸せなのに泣きたくなるような、そんな舞台でした。
★12月6日(木)
妹尾武 Acoustic Piano Night
『東京クリスマス2012』
(品川教会グローリア・チャペル)
ゴスペラーズにも楽曲を提供しているピアニスト・妹尾武が、毎年この時期に開催しているコンサート。第1部はソロで、第2部は弦楽カルテットも加わっての演奏。開演前と休憩中にとったアンケート用紙をもとに、聴衆が書いたフレーズとリクエスト(「大人のムードで」等)だけをベースにその場で短い曲をひとつ仕上げて演奏する「即興コーナー」は、スリルを楽しむと同時に、少し考えただけで美しいメロディを創り上げてしまう妹尾の天才肌の作曲センスに感服しました。
★12月7日(金)
小林沙羅 ソプラノリサイタル
(紀尾井ホール)
ヨーロッパを拠点に活躍するソプラノ歌手・小林沙羅による、日本ではほぼ初めての本格的なリサイタル。初々しいたたずまいと伸びやかな美声にうっとり夢心地でした。さらに、ピアニスト・森島英子の伴奏が素晴らしかった!佐藤しのぶ等の伴奏も勤めているそうですが、一音一音が洗練されていて情感があって、歌い手の邪魔をしない絶妙な存在感。それでいてここぞという時には絶妙の余韻を残す音。さすが、百戦錬磨のコレペティトゥール!!
★12月14日(金)
ARASHI LIVE TOUR
『Popcorn』
(東京ドーム)
→コンサートグッズレポ
→リスのさとし参戦レポ
→セットリスト
→うちわ制作レポ(笑)
こちらも追々アップしないとなぁ・・・と思いつつ、今日まできてしまいました(汗)。初めての嵐コンはまさかの神席で、そこで既に動揺を隠しきれませんでした(笑)。開演前に一瞬ドームが暗転した時に後ろを振り返ったら、ペンライトのピンクの光が一斉に揺らめいていて、本当に美しい光景でした。
★12月23日(日)
第七回 山井綱雄の会
仕舞 『淡路』 『二人静』
狂言 『棒縛』
仕舞 『野宮』 『通小町』 『山姥 キリ』
能 『角田川(すみだがわ)』
(宝生能楽堂)
金春(こんぱる)流能楽師・山井綱雄による自主公演。さらわれた我が子の行方を探し求め、たどり着いた角田川のほとりで衝撃の事実を知って打ちのめされる母親。これ以上はない親子の悲劇を描いた作品ですが、「それでも人は、生きていかねばならない、必死に前を向いて歩まなくてはならない」という壮絶な決意を感じる山井のシテでした。ワキの渡し守を勤めたのは、人間国宝の宝生閑(かん)。この方のワキはさりげない空気感の中に人間らしい、血の通った温かさと柔らかさを感じるので、観るたびに好きになります。
★12月25日(火)
KOBUDO―古武道―
フユオト2012~Premium Christmas Party~
(世田谷パブリックシアター)
チェロ奏者の古川展生(古)、ピアノの妹尾武(武)、尺八奏者の藤原道山(道)が結成したトリオによるコンサート。毎年この時期に「忘年会」と称した自主公演を開催しているのですが、今年はそれにもう1日足して、クリスマス仕様の演奏会も開催されました。古武道バージョンにアレンジしなおした妹尾の「Snow」は、とても素敵だったなぁ~。「琥珀の道」は客席の集中力と演奏者の気迫が見事に組み合って、何とも言えない充実した「気」が劇場内に満ちていたのが良かったです。
* * * * *
・・・ということで、今年のカンゲキ回数は、30回(リピート観劇は除く)となりました~!・・・あれ?昨年よりちょっとだけ多くなってる・・・(笑)。
今年は、横浜能楽堂がニコニコ動画で「横浜狂言堂」公演を生中継するというだいたんな企画もありましたね。
→横浜狂言堂『船渡聟』 『鎌腹』
→横浜狂言堂『今参』 『月見座頭』
伝統芸能で、しかも舞台をライブで生中継するというのには賛否両論あるでしょうし、色々な意見があるでしょうが、まずは能楽堂への扉を開けてもらう良いきっかけとして活用の機会が増えると良いなぁと思います。
あとは、怒涛のごとくジャニーズコンサートが増えましたね(苦笑)。特に「∞祭」以降の傾倒ぶりと言ったら(恥)。この辺りが、アワード戦線にどんな影響を与えてくるのでしょうか・・・!
ということで、上記の中から「カンゲキ☆アワード2012」と、「スター☆オブ・ザ・イヤー2012」を選出するわけですけれども・・・。
今年も難しいわ~~~~っっ!!!(すでに苦悶)
今年、最も感動を届けてくれた舞台は・・・?そして、ワタシの心をわしづかみにして奪っていったスター☆は・・・?
「カンゲキ☆アワード2012」は12月30日、「スター☆オブ・ザ・イヤー2012」は大晦日、12月31日の紅白歌合戦真っ最中の時間に発表予定です!それまでは、皆さまの頭の中であれこれ予想していただければ嬉しいです(笑)。
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