SSブログ

ブリュッヘン・プロジェクト 第4回 新日本フィルハーモニー交響楽団 [クラシック]

2013年4月16日(月) すみだトリフォニーホール 19:00開演

指揮:フランス・ブリュッヘン

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団


【プログラム】

フランツ・シューター・シューベルト(1797-1828)
交響曲第5番 変ロ長調 D485

第1楽章 快速に 
Allegro

第2楽章 歩くような速さで動きをもって
Andante con moto

第3楽章 メヌエット、極めて速く
Menuetto:Allegro molt

第4楽章 生き生きと快速に
Allegro vivace

-休憩-

フランツ・シューター・シューベルト(1797-1828)
交響曲第8(9)番 ハ長調 D944 「ザ・グレイト」

第1楽章 歩くような速さで-快速に、しかし速すぎず
Andante-Allegro ma non troppo

第2楽章 歩くような速さで、動きをもって
Andante con moto

第3楽章 スケルツォ、生き生きと快速に
Scherzo:Allegro vivace

第4楽章 終曲、生き生きと快速に
Finale:Allegro vivace

【アンコール】

シューベルト/
劇付随音楽 『ロザムンデ』より 間奏曲第3番

* * * * *

世界的なリコーダー奏者から指揮者へと転身し、古楽器オーケストラ「18世紀オーケストラ」を率いてきたフランス・ブリュッヘン。初来日(1973年)からちょうど40年の節目に当たる今回が、最後の来日となるそうです。

「ブリュッヘン・プロジェクト」と題して上演された4回シリーズの演奏会。うち3回は彼が牽引してきた18世紀オーケストラによる演奏会、そしてその掉尾を飾るのが、これまで何度も共演を重ねてきた新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会。

すみだトリフォニーホールの公演サイトに寄せられた新日本フィル団員や音楽家たちの言葉を読むだけでも、彼がいかに音楽家たちから敬愛されてきたのかが伝わってきます。

クラシック音楽は初心者なので、具体的な感想は全く申しあげられないのですが(汗)、今まで聴いてきた演奏会の中でも、いちばん幸せな演奏会だったと、強く思いました。そんな感動的な時間を共に体験する事が出来て、本当に嬉しかったです。

ブリュッヘンの指揮は、言葉少なながらも、的確かつ効果的。彼が目指そうとする音楽世界を表現するためについていく新日本フィルの演奏は統率がとれていて、無駄なものが一切削り落とされた、隅々まで研ぎ澄まれた音色でした。

日本でブリュッヘンの指揮を見ることが出来るのは今回が最後ということもあり、客席も彼のファンがほとんど。車いすで登場し、指揮台の上に設置された椅子に座って指揮を執るブリュッヘン。演奏が終了した後は車いすで去っていくのですが、そのたびに惜しみない拍手と「ブラボー!」の温かいかけ声が贈られました。

特にアンコール後の挨拶では、「ブラボー!」の声があちこちからかかり、やがてそれは会場を揺るがすほどの響きとなっていきました。そして客席はスタンディングオベーションに。形式的なかけ声ではない、あれほどまでに心からの愛情と尊敬が込められた、優しく温かく、そして少し切ない「ブラボー!」の嵐を、私は初めて体験しました。

何ものにも代え難い、幸福な一夜でした。


nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。