丸ちゃんの心に触れる旅 ~嵐山の、ここにしかない景色~ [KANJANI∞]
先日の旅で時間ができましたので、思い立って嵐山を散策してまいりました。
今まで訪れたことがないところを…と廻っていると、関ジャニ∞の丸山隆平くんゆかりの土地めぐりとなりました。そんなわけで、題して、「丸ちゃんの心に触れる旅」(笑)。
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まずは阪急嵐山線の終点「嵐山」駅にて下車。ホームに降りた瞬間、今年初めて金木犀の甘い香りを胸いっぱいに吸い込んで、秋の始まりを身体中で感じました。
嵐山駅前のバス停(駅前ロータリーから少し外れた道路沿いにあります)から、「すずむし寺」行バスに乗って約10分。
最初に訪れたのは、「鈴虫の寺」として有名な華厳寺です。
1年中、鈴虫の涼やかな鳴き声を楽しめることで有名なこのお寺。
門前に鎮座する「幸福地蔵菩薩」様にお願い事をすると、その願いが叶えられると伝えられています。また、『ほんまに関ジャニ∞ 1 』のエピソードでも描かれたように、京都出身の丸ちゃんがよく訪れることでエイターにはよく知られています。
紅葉前の成熟した緑の合間に初秋の木漏れ陽が降り注ぐ中、手入れの行き届いた石段を一歩ずつ登っていくと、お寺の山門が見えてきます。
山門。この門の向かって左側に幸福地蔵が鎮座されています。
お寺で授かれる「幸福御守」を、両手にはさんで「幸福」の文字が見えるようにして拝みながら御願い事を唱えると、お地蔵さんが自分のところまで歩いて幸せを授けにやってきてくださるとか。
丘陵の中腹に建つお寺の境内はそれほど広くなく、本堂と書院がきゅっと肩を寄せ合って建っている印象。それがかえって参詣者とお寺の間に一体感と親近感を生み出しているように思います。
鈴虫寺では参詣者を対象に住職が説法の時間を設けてくださいます。この日は平日のお昼過ぎでしたので、参道である程度人が集まるのを並んで待ってから書院へ入りました。
参道の前で説法の時間を待ちながら。すぐ後ろにも山がせまってきています。
住職の説法は難しいお話ではなく、鈴虫寺のいわれから幸福地蔵のいわれ、お寺詣りの心得など、日本人であれば知っておきたい寺社でのマナーを優しく簡潔に説明されていました。
説法が終わって幸福御守を授かってから、書院の庭園をしばし散策。
深い緑の中で深呼吸をすると、なぜあんなに気持ちいいのでしょうね~。
「鈴虫小屋」という名前のある茶室(かな?)。
少しだけ、紅葉が色づき始めていますね~☆
庭園の奥まで行くとパッと視界が開けて、京都市街が一望できます。写真の左寄り中央に細長く見えるのが京都タワーです。
庭園の出口付近にある木造のベンチ。
丸ちゃんが、よくこのベンチに座っているとか。勿論、ワタクシもめいっぱい座ってきました(笑)。
このベンチに座ると、目の前が一面緑色で、本当に癒されます。
サラサラと音を立てる笹の葉、日の光を受けてキラキラと煌めくモミジの緑。このベンチに座って頬にそよ風を感じながら緑のそよぐ音に耳を澄ませているだけで、心にたまっていった濁りや澱(おり)のようなものがスーッと流されて、清涼な気が心の中に充満していく感じ。
最後に忘れず幸福地蔵にお参りして、再びバスに乗って嵐山の中心地へ。
9月半ばの台風18号により大きな被害を受けた嵐山。
ところどころにその傷跡はまだ残っていますが、中心地のお土産屋さんはほぼいつものにぎわいと活気を取り戻していたように思います。何よりも、嵐山のシンボルであり、要(かなめ)である渡月橋が流されなくて本当に良かった。
さて、渡月橋を渡って、次に訪れたのは、世界遺産のひとつ、天龍寺。こちらも、丸ちゃんがよく訪れるそうです。
書院(小方丈)と、曹源池庭園(そうげんちていえん)。
夢想国師による作庭で、日本で最初に特別史跡・名勝指定を受けたのだとか。お庭も、石や樹木の配置で色々な意味や仕立てがあったりするのですよね。そういうのを知っていると、なお面白く興味深くお庭を散策することはできるのにな~。
大方丈から見える緑。
法堂では、加山又造画伯による「雲龍図」がおさめられています。例年なら毎年2月に一般公開されるのですが、改修工事中の現在は、毎日公開されているそう。せっかくの機会でしたので、拝見してきました。
法堂の天井いっぱいに描かれた八方睨みの龍。聞きしに勝る大迫力でした。真ん中に立って天井を仰ぎ見ると、まるで龍が自分めがけて突進してくるような錯覚を覚え、思わず身震いしました。
雲龍図のご案内(天龍寺)
百花苑にて、見事な芙蓉の花。
秋とは思えない陽射しですね~。
百花苑を気の向くままに散策し、天龍寺を辞した後、京都嵯峨野の竹林の道へ。
竹の葉が風とともに奏でるさらさらと涼やかな音に耳を澄ませながら、ゆっくり、ゆっくり歩きます。
気がつくと、大河内山荘の前にやってきました。
あら?ここは…?
そう!「ここにしかない景色」PVで、丸ちゃんが訪れた場所なのです!
実はこの竹林へ向かうのはまったくの想定外でして、ここまで来た時に初めて、「あれ?ここ、丸ちゃんがいたような気がする…」と思い、帰宅してからPVを再チェックしたのでした。
なので、PVとは同じアングルでは全く写真撮影できなかったのが残念でしたが、「丸ちゃんの心に触れる旅」としては充分すぎるフィナーレだったと自己満足に浸っております(笑)。
嵐山から大阪のホテルへ戻る途中、電車で渡った淀川。
京都生まれの丸ちゃん、高槻生まれのヒナくんや茨木生まれのすばる君も、この景色を見たんだろうなぁ…。
かつての私にとっては、見慣れた景色。けれど今の私にとっては、懐かしい景色。そう思うと、じんわりと温かくて切ない気持がきゅっと心を締めつけました。こういうのを、郷愁っていうのかな。
丸ちゃんの心に触れながら、ちょっとだけ昔の自分にも触れた1日でした。
こんにちは。数十年まえにはよく訪れてゆっくりしていた京都ですが、十数年まえから(?)嵐山も東山界隈も中心の市街地も・・どこにでもある俗っぽさを増したように感じてしまい最近は目的地に行くだけになっています。
でも☆とろりん☆サマのお写真は とってもステキ♡ とくに大河内山荘は行ったことがないので訪れてみたくなりました。。(なかに入れるのでしょうか?)
・・が、淀川のお写真が~~~っ綺麗すぎます、こんな淀川見たことないっ!わたしのおメメが曇っているからかしら・・?(でも蘭寿さんはキレイに見えるけど)
by みく (2013-10-26 17:26)
みくさま、
こんにちは。コメントありがとうございます。
私も、今回十数年ぶりに嵐山を訪れたのですが、逆に初めて行く場所ばかりでしたので、かえって新鮮でした。大河内山荘のお散歩レポ、アップしましたのでよろしければご覧くださいませ☆
若い頃はどうしても人気スポットや観光ガイドの案内などに頼りがちでしたが、年齢を重ねるにつれて、自分のアンテナを信じるようになったというか、「あ、ここ素敵かも」という自分の直感に素直にしたがうことが出来るようになったような気がします。大河内山荘もまったく予定外だったのですが、何とも言えない静謐なたたずまいに心惹かれて立ち寄ってみました。
新大阪(阪急なら十三)から大阪(梅田)に向かう途中の淀川の風景は、いつ見ても好きですね。あの風景を見るたびに、「大阪ってええな」と思います。
by ★とろりん★ (2013-10-26 22:22)