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VIVA! らんとむ☆ ~『VIVA!』のらんとむを探してみる~ [宝塚歌劇]

カンゲキ記録2013、発表しておりま~す。


1か月に1~2度の割合で、NHK-BSプレミアムにて放送されている「メモリーズ・オブ・宝塚~懐かしき舞台・美しき人~」

年代的にはファン時代初期の作品や、ちょっと観劇から離れていた時期の舞台を放送してくださることが多いので、とても懐かしく、楽しく拝見しています。

11月1日はショー3本立て。放送されたのは『プレスティージュ』(1996年月組)、『ミレニアム・チャレンジャー!』(2000年宙組)、そして『VIVA!』(2001年花組)。

実はこの『VIVA!』(作・演出/三木章雄)が上演された花組公演こそ、私の最多リピート観劇回数歴代1位に輝く公演なのです。併演は『ミケランジェロ』。当時の花組トップスター・愛華みれさんのサヨナラ公演でもありました。

プロローグの衣装に度肝を抜かれはしたものの(笑)、ショーとしての華やかさ、美しさ、スピード感、学年の上下関係なく、人気者と実力派の起用のバランスが絶妙で、それでいてトップスターがピラミッドの頂点で燦然と輝く…今でもとても好きなショーのひとつです。

このショーが上演された時、私がこよなく愛する蘭寿とむは研6。この『ミケランジェロ』で新人公演初主演を務め、ようやく活躍の芽が出始めた頃。しかし当時の私は春野寿美礼、瀬奈じゅん、水夏希(←この時はすでに宙組へ組替え)ら、若手人気スターにときめいておりました(笑)。

先日の放送を見ていると、チラチラとフレームインしている若きらんとむの姿が愛らしくていとおしくて、思わずこの記事を書いております(笑)。

それでは、「決して真ん中には立たないけれども、ちょくちょくフレームインして良い味出してる学年詐称疑惑渦中の下級生・蘭寿とむ」をお楽しみください☆

※蘭寿とむ学年詐称疑惑・・・蘭寿さんが初々しい(はずの)新公学年の頃、なぜか醸し出される風格と貫禄、ダンスで発揮される職人技から、花組上級生の間で「とむは学年を偽っている」「研6と言っているが、本当は研16ではないか」という噂がまことしやかに流れた出来事。数年後、瀬奈じゅんさんに「今のほうが若い」と言われて、「研1のビデオや写真を見ると、そう言われるのも分かるくらい老けてた(笑)」と、本人も認めるほどの、謎の老練ぶりでした・・・(笑)。(出典:「TAKARAZUKA personal book 2007 蘭寿とむ (タカラヅカMOOK)」)



* * * * *


まずはプロローグ、「第1章 VIVA!美しきものの伝説」。

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ね、この衣装、度肝抜かれるでしょ(笑)。

いちばん左端の青系の衣装を着ているのがらんとむです。この頃からすでに、身体の使い方が大きくて綺麗ですね。

同じく青系の衣装を着ている右側の男役さんが、みわっち(愛音羽麗)。このショーでは娘役としても大活躍していました。ちなみに右端の男役さんが、現在の花組組長・さおたさん(高翔みずき)です。


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「第2章 VIVA!Angel!」。

ここは当時、人気急上昇中だったオサさん(春野寿美礼:後の花組トップスター)とアサコさん(瀬奈じゅん:後の月組トップスター)が、初めてショーでセンターを努めた場面・・・だったと記憶しております。(違っていたらすみません)

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少女(彩乃かなみ)を妖しい色気で操ろうとする魔王(瀬奈)の後ろから・・・らんとむ登場!!

ちなみにこの場面でのらんとむの役名は、「デモーン」。瀬奈さんの手先ですな☆( ̄▽ ̄)

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センターで絡んで踊るオサアサを盛り上げるデモーンらんとむ。

おお、らんとむ、頑張っとる、頑張っとる!(←誰)


* * * * *


「第3章 VIVA!Tropicana!」は、私が宝塚観劇レポ史上初めて、「鬼畜」という言葉を使った名場面です(爆)。

美女とプライドをかけて、カジノで真剣勝負する男達が、格好良くて、熱くて、セクシーで・・・!!もう、体中の血が逆流しそうになるほど、客席で毎回興奮していました(笑)。特にオサさんがビリヤードのキューを逆手に持って歩いてきただけで、ハート射抜かれていました。

こちらは大人の男の世界だったので、当時まだ若造だった(笑)らんとむは出演していません。


* * * * *


「第4章 VIVA!Hollywood!」

ここで、目立つ場面をもらいました。センターで「It's Wonderful」歌い踊る渚あきちゃんのそばで、ユミコさん(彩吹真央)とシンメでエスコートします!

この前年くらいから、ユミコさんとシンメ(お神酒徳利という言い方もあります)で起用されることの多かったらんとむ。2人でたくさんの経験を積んできたからこそ、その絆が深まっていったのですね・・・。(そしてこの絆が、『月の燈影』へと繋がっていくのです)


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そう!この「ニカッ☆」っていう笑顔が、当時のらんとむのトレードマークでした。

当時はまだ「男役の表情」が上手く作れなくて、この「ニカッ☆」な笑顔か、ものっすごい無表情か、どちらかだったんですよね~。芝居もダンスも巧いのに、もったいないな~という印象でした。(←当時、まだらんとむ墜ちはしていませんでした)

そして、どちらかというと、ちょっとコミカルな感じのキャラをあてがわれていたような気がします。

たとえばこの場面では・・・↓

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あっきー(渚)をエスコートしていたのに、あっという間にユミコさんに主導権を持っていかれて・・・

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ターンして抱きかかえようとしたら、スカッと空振り。


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一瞬のうちに、あっきーはユミコさんのもとに。

しょぼぼ~ん・・・な、らんとむがカワイイ☆(´∀`*)ウフフ・・・♪

・・・あれ?

あっきーとらんとむの間に映っているコーラスガール・・・

まっつ(未涼亜希)!?Σ(゜Д゜)

まっつやん!!う、初々しいやん、まっつ!!


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見切れても、美しい指先の揃い方は流石。

そして、フィニッシュ!

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やっぱり、「ニカッ☆」な笑顔でした・・・。

ちなみに、この時のらんとむの役名は、まさかの「キアヌ・R」でした。他の人もヒドくて、ブラッド・P…彩吹真央、ジュード・L…壮一帆、レオナルド・D…愛音羽麗、という始末。・・・三木先生・・・。

そうそう、実はこの公演前に壮くんの(1度目の)雪組への組替えが決まって、壮くんの出演は大劇場公演のみだったんですよね。


* * * * *


次の場面では、白燕尾に身を包んだ匠ひびき、樹里咲穂、楓沙樹、春野寿美礼、瀬奈じゅんの男役と、 白いドレスの貴柳みどり、鈴懸三由岐、舞風りら、ふづき美世、舞城のどかによる、ムーディーで華やかなデュエットダンス。

じゅりぴょんがみほちゃん(舞城)を肩の上に乗せて(=半分肩車状態)、下手袖からスタスタと歩いて登場してくるのですよね。若手スターと実力派ダンサーたちの配置が絶妙で、見ごたえのあるダンスシーンでした。

その次の場面では、黒燕尾姿のタモさん(愛華みれ)と、黒いシックなドレスのみどりちゃん(大鳥れい)の、艶やかなトップコンビのデュエット。大人のムードあふれる、素敵な場面です。

この2種類のデュエットダンスの場面が、一夜の夢のように美しくて晴れやかで、今でも大好きな場面のひとつです。


そして、黒燕尾の男役によるちょっと官能的なダンスへ。

ここでらんとむ、トップスター・タモさんの「影(シャドー)」として、4人口に入りました!しかも残りの3名は、夏美よう、矢吹翔、桐生園加。大人の色気ダダ漏れチーム×若手ダンサーという、なかなか凄いキャスティング!

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はっちさん(夏美)とらんとむ。

・・・ね、本人的にはきっとキザっているんでしょうけれども、無表情でしょ(汗)。

ここから、黒燕尾の男役たちが濃厚に絡むダンスシーンへと・・・

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右端で後ろ抱っこされちゃってるのがらんとむです(笑)。

でも、後ろ抱っこされても、がっつり相手の太ももに手を添えているらんとむ。すでにこの頃から「ハレンチの帝王」の片鱗が・・・。

らんとむと絡んでいるのは誰かなぁ・・・貴月あゆむさんかなぁ・・・。


そして一転して、中詰めもクライマックスへ!明るくて華やかなダンスシーンへと続きます。

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ここでも、ユミコさんとシンメで踊るらんとむ。

タモさんをセンターに、右側がユミコさん、左側がらんとむです。口をめいっぱい開けて「ニカッ☆」と笑っているのが、遠目からもすごくわかりますね・・・(^_^;)。


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引き続き、良いポジション!!


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ああ、これは良い顔してますね~☆


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カラフルなドレスの娘役も加わって、ボルテージも最高潮です!

指の開き具合が、らんとむクオリティ全開ですね♪

左端の水色ドレスがあっきー、右端の紫ドレスがみどりちゃん。本当にこの時の花組は、男役も娘役も、上級生から下級生まで層が厚くて、素晴らしかったなぁ・・・。


* * * * *


この後の第5章 「VIVA!La Musique!」は、今でも心に残る名場面です。匠ひびき、樹里咲穂、楓沙樹という、当時の花組、そして歌劇団が誇る屈指のダンサーたちによるダンスシーン。宝塚の男役として、ダンサーとして円熟を極めつつある3人の見事な競演でした。


* * * * *


「第6章 VIVA!La Vie!」。

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「ラ・ヴィ・ブランシュ」という役名だからでしょうか、左端の白ハチマキがらんとむです。

ああ、この首から肩、そして腕から指先の伸ばし方は、まさに「蘭寿とむ」ですね!!実はこの場面のらんとむのダンスがいちばん好きだったりします。キャスティングや照明の関係で、どこにいるか探すのが毎回大変なのですが(苦笑)。


* * * * *


ショーもいよいよフィナーレ、「第7章 VIVA!L'amour!」。

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おお!ユミコさんとシンメみたび!!

そしてこの時から、すでに安定感抜群の腰のキレ!!

「♪ 死んでも 離さない ♪」みたいな歌を歌っていた記憶があります・・・。

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やっと!!やっとショーの後半で、芸名のテロップを出してもらえました!(T∀T)

ちなみに役名は、「ラティーノの男A」。めいっぱい口を開けて、頑張ってます!!かわいいらんとむ!!


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この場面のセンター、スーパー・ラティーノの瀬奈さんを盛り上げるらんとむ。

この後に登場する、みわっちの羽根ダルマもなかなかの見応えがあったものです・・・(しみじみ)。


* * * **


とうとう、パレードです。

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「フィナーレの男・歌手」として、大階段センター降り!!

ユミコさん、かなみちゃんと。最後まで仲良しなゆみとむ♪


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やっぱり、お化粧の仕方とか表情が若いですよね~。


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銀橋でご挨拶。


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ああっ!!カメラさん、ちゃんとらんとむから抜いてくれた!!グッジョブ!!Σd(≧ω≦*) グッ☆


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鮮やかで美しい色彩美。

みどりちゃんの羽根が、ピンクと白の2段重ねになっていて、可愛かったんですよね~。プロローグは置いておいて(←まだ言ってる)、明るさと静謐さ、若手の熱さとベテランの円熟、情熱と気品が見事に融合した素敵なショーでした。


* * * * *


・・・と言うわけで、ちょっとした息抜きに書いてみたこの記事、お楽しみいただけましたら幸いです。

明日はいよいよ、カンゲキ☆アワード2013の発表(予定)です!!いったい、どのような結果になるのでしょうね~・・・。筆者にもまだ分かりません(笑)。

それでは皆様、穏やかな時間をお過ごしください。


・・・な~んてことをのんびり書いていたら・・・

とっても嬉しい情報が入ってきましたよ!!詳細は別記事で!!


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Mao

うわぁぁぁ、黄金時代!感涙(T_T)
らんとむ、もうすぐご卒業ですね。
大劇場まで行きたいなあ。
by Mao (2013-12-29 13:43) 

★とろりん★

Maoさま、

コメントありがとうございます。
本当に、この時代の花組は黄金期でしたね。
大劇場、行けると良いですね。

by ★とろりん★ (2013-12-29 14:45) 

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