カンゲキ☆アワード2013 !! [アワード]
皆さま、お待たせいたしました!「カンゲキ☆アワード2013」、ついに発表いたします!
カンゲキ☆アワード2012はコチラから
その年に観劇した舞台・エンターティメントの中から、独断と偏見で各部門の最優秀賞を勝手に選び、勝手に称賛しようという自己満足の何者でもないこの企画、今年で8回目となりました。
今年のノミネート作品は、「カンゲキ記録☆2013」にてご確認くださいませ。2012年以前のアワードは、サイドバーのカテゴリー「アワード」をクリックすると御覧いただけます。
いやぁ・・・毎回毎回申し上げておりますけれども・・・
ほんっと~~~に難しい選択でした・・・(苦笑)。
どの舞台もライブも、本当に感動的で・・・。それでも頑張って選出いたしました!
あくまでも、私の独断と偏見と自己満足とひとりよがりの企画です。「へ~なるほどね~」「ほぉ~、そうなんだ~」といった心持で気軽に楽しんでいただければ幸いです。
それでは・・・どうぞ!
☆作品賞☆
『戦国BASARA―真田幸村編―』
→初見メモ
→烈火のごとく興奮メモ
『オーシャンズ11』とか、『愛と革命の詩』とか、『Mr.Swing!』とか、蘭寿さんの素敵な舞台ならいくらでもあるじゃないの!というご指摘はあろうかと思いますが、演出の先生による、ほぼ趣味に近い作品(笑)に、蘭寿とむを筆頭に一致団結し、宝塚歌劇団として初めての東急シアターオーブ公演を成功させた功績は大きいです。
そして全力で役に取り組み、ゲーム原作のファンタジーの世界観をリアルに再現したタカラジェンヌのプロ意識と技量、そして「ファンタジー力」に、心から称賛を送りたいと思います。
それよりも何よりも、トップスターとして円熟の極みに近づきつつある蘭寿さんが、このタイミングで、この時期にこの舞台に、そしてこの若さゆえに突っ走るような、そして若さゆえに葛藤するような役に巡り合えたことは、ある意味幸運な事だったなぁ・・・としみじみ思うのです。
『逆転裁判』のような、ひたすら突き進む真っ直ぐな青年の役は、トップになってからはさすがに演じるのは難しいだろうなぁと思っていただけに、とても嬉しかったし、懐かしかったです。
出会った多くの武将達に励まされ、導かれながら己の行くべき道を見出す幸村の姿が、下級生と共に力を合わせて行くべき道を歩んでいく蘭寿さんの姿に重なって、感無量でした。
宝塚歌劇の新たな挑戦を大成功に導き、そして東急シアターオーブの新しい可能性を見事に切り拓いたこの舞台に、今年いちばんの拍手を送りたいと思います。
☆主演女優賞☆
花總まり
(『NO WORDS, NO TIME』)
→記事
宝塚を退団してから8年ぶりに観劇した彼女の舞台。退団後は数年間、舞台活動をセーブしていた時期もありましたが、そんなことを微塵も感じさせない、そしてさらに進化を遂げた彼女の舞台。ただ息をのむだけで、言葉がありませんでした。
セリフは一切なく、全てがダンスとパントマイムだけで進行していく舞台。真っ白なドレスに身を包んだ花總は、男(東山紀之)の前に突然現れて去っていきます。その瞬間の、純粋無垢な存在感と透明感。舞台から姿を消しても、その空気がずっと残っているかのような余韻。彼女こそ、舞台の神様に愛された女優なのかも知れません。
☆主演男優賞☆
村上信五
(『If or・・・Ⅴ』)
→初見メモ
関ジャニ∞の村上信五(ヒナ)くんが、作・演出・主演の三役を務めるひとり舞台。しかもヒナくんは舞台上で老若男女の1人5役を早替わりで演じます。
初見メモにも少し書きましたが、「村上信五」というヒトのあらゆる能力、あらゆる可能性が凝縮された作品。何よりも舞台がポジティブなパワーにあふれていたのが印象的でした。
横山裕くんのように緻密なプロデュース力とはまた違った、思いついたことを大胆に実現させてしまうアイデア力、身体を張った演出を一生懸命こなしていくヒナくんの身体能力、凄かった!映像に合わせて、その場でCG技術をひとりでこなしてしまう演出には脱帽。舞台もヒナくんらしい明るさ、ポジティブさにあふれていて、観ているだけで元気をもらえる舞台でした。
☆助演女優賞☆
Chizuko
(タンゴ・ミュージカル 『ロコへのバラード』)
→記事
レポでも書きましたが、やはりこの方の存在感は素晴らしい!!
3組のカップルの行方をオムニバス形式で描いていく本作。それぞれの主題はヒロイン、マリア(彩吹真央)の取り上げられる書籍によって浮き彫りにされ、登場人物の心情、心象風景が、全てアルゼンチンタンゴによって表現されていくという異色の舞台。
中でも、プロのアルゼンチンタンゴダンサーであるChizukoのダンスは圧巻でした。どんなに激しい動きを繰り返しても、相手役の男性との距離がまるで測ったかのように、接着剤か何かでくっついているかのように、寸分もズレが生じないのです。
レポで、私がChizukoについて書いた記述を引用しますね。
Chizukoのタンゴは、絶品です。どんなに激しく踊っても、相手の男性との距離が常に一定間隔を保っていて、絶対に崩れません。手や足のさばき、目線の配り方、振りや動作のひとつひとつがもうずば抜けて他者を圧倒しています。技量だけではない、他の追随を許さない官能と凄みと迫力。この場面はChizukoから一瞬たりとも目が離せませんでした。
今でも、彼女の圧倒的なパフォーマンスを思い出すたびに、自分の心に潜む炎が揺らめくような、心地よいざわめきを覚えます。
☆助演男優賞☆
春風弥里
(『オーシャンズ11』 バシャー・ター)
(『戦国BASARA』 伊達政宗)
→『オーシャンズ11』 東京公演初見メモ
→『戦国BASARA』初見メモ
→春風、花を開く・・・そして・・・
昨年、宙組から花組に移籍し、ついにその魅力が開花した・・・!と思った矢先の退団。今でも惜しく思います。
『オーシャンズ11』では、ちょっと軽い(チャラい)マジシャンという感じで、オーシャンズメンバー勢揃いの場面でも、ちょっと一歩ひいたところで全体を俯瞰しているかのような、少し醒めた佇まいを通していたバシャー・ター(春風)。しかし、ついに決行する日となって、自分が担当するミッションをうまく遂行した後に銀橋で歌う場面。ここぞとばかりにぐわっと放出された色気と男っぷりに、思わず客席でのけぞるほど圧倒されました。
『戦国BASARA』でも、武田信玄(華形ひかる)と上杉謙信(明日海りお)の戦いを常に一歩ひいたところで見つめながら、物語の中で人生のライバルとなる真田幸村(蘭寿)に出会った時に見せる、ボルテージの高さ。自分の実力と拮抗するライバルに出会った興奮が静かに、やがて激しく自らの体内を駆け巡っている様子が伝わってきて、それがまた、男ぽっくて、色っぽくて・・・。「・・・ゾクゾクするぜ!」の台詞に、毎回こちらもゾクゾクしていました!
これから学年とキャリアを重ねていくとともに、きっと大人の色気あふれる素敵な男役さんになるだろうなぁ・・・と期待していただけに退団は今でも残念に思っています。でもきっと、みーちゃん(春風)は宝塚での日々、そして男役としての日々を満喫して去って行ったのでしょう。みーちゃんの新しい人生に、光あれ!!
☆敢闘賞☆
横山裕
(関ジャニ∞ LIVE TOUR 『JUKE BOX』)
→セットリスト
このツアーで、ティンパニにトランペットという新たな楽器に挑戦した横山くん。しかも「青春ノスタルジー」では、トランペットを独奏!!ヨコ担としては手に汗握るどころか緊張のあまり貧血を起こしそうでしたが、何とか演奏しきった姿に感動でした!
これまで、音楽的な努力をあまりしないと言われてきた横山くんが(←きっと、すごく苦手意識というか、コンプレックスがあるのだと思います)、30歳を過ぎて新たな楽器に挑戦して、自ら苦手意識を克服しようとする姿に胸が熱くなりました。
ツアーはまだまだ、1月まで続きます!もっともっと、横山くんのトランペットが上達しますようにー!
☆新人賞☆
阿部顕嵐
(『PLAYZONE‘13 SONG & DANC‘N。 PARTⅢ。』)
→記事
→あらんくん。
まさか、ジャニーズの舞台に足を運ぶことになろうとは・・・という感じですが(苦笑)、懐かしいヒット曲もいっぱいあって、とても楽しめました。中でもまさか、心奪われるとは思わなかったジュニアの顕嵐くん(笑)。ダンスはまだまだ荒削りですが、とても清潔感のある少年で、今でも時々、本屋さんや「ザ少年倶楽部」などで、顕嵐くんの姿を一生懸命探してしまいます(笑)。
☆ベストカップル賞☆
壮一帆&愛加あゆ
(『ベルサイユのばら―フェルゼン編―』)
→辛口メモ
大人の男の爽やかさと少年性を合わせ持つ壮一帆と、たおやかさとしっとりとした女性らしさのある愛加あゆ。今年誕生した、雪組トップコンビ。
壮くん@フェルゼンが歌う「愛の面影」の、「ただひとつの瞳 ただひとつの声 ただひとつの魂と 私の生命は結ばれたのだ・・・♪」と歌うのを聴いた時、いくつもの遠回りを経てようやく愛加あゆという相手役とめぐり会えた壮さんの姿を重ねてしまい、胸がいっぱいになりました。
これからも、2人しかできない、2人だからこそできる舞台を、どんどん見せて欲しいです!
☆団体賞☆
OSK日本歌劇団 朝香櫻子、折原有佐、恋羽みう、白藤麗華
(『レビュー 春のおどり ~桜咲く国』 第10場「鏡の夢」)
→記事
これは本当に素晴らしかった~!!4人の娘役が向かい合わせになり、「合わせ鏡」の要領で、1人の娘役(朝香)をメインに、その他の娘役(折原、恋羽、白藤)が、朝香の動きに合わせて同じタイミングで同じ振りを、ちゃんと逆向きに舞い続けるのです。OSKの職人芸の凄まじさを目の当たりにした場面でした。
☆特別賞☆
市川團十郎
新生歌舞伎座の開場直前に突然飛び込んできた報せ。今でも歌舞伎興行の発表があるたびに、成田屋のお名前をつい探してしまう時があります。空の上から、新しい歌舞伎座の道を見守っていてほしいと願うばかりです。
いかがでしたでしょうか?皆さまの予想は的中しましたか?
やっぱり観る舞台やエンターティメントが宝塚(もとい、らんとむ)とジャニーズ(もとい、関ジャニ∞)(もとい、横山くん)に偏ってきているので、選出も宝塚(花組)とジャニーズからが多いですよね・・・。来年は、さらにらんとむに集中すると思います(苦笑)。
さて、明日はいよいよ、「スター☆オブ・ザ・イヤー2013」の発表です!紅白歌合戦観戦の息抜きにぜひチェックしていただけたら幸いです。
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