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蘭寿とむサヨナラショー(千秋楽) その1 [宝塚歌劇]

2014年3月17日(月) 宝塚大劇場 13:00公演終了後

こちらでは、大劇場公演千秋楽サヨナラショーの様子を書きとめておきます。前楽の模様はコチラから

長く感じられたようで、あっという間に過ぎ去った1日でした。

客席に行くと、1席ごとにバングルライトが置いてありました。「サヨナラショーの最後のバラードで点灯して振ってください」とのこと。

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腕にはめると、こんな感じ。

宝塚歌劇では、「白」が卒業のテーマカラーでして、大劇場公演や東京公演の千秋楽には、退団者は全身白の服装で楽屋入りします。それに合わせてファンも、白い色で服装を揃えるのが習わしとなっています。

私は友の会やファンクラブにも入っていない一匹狼ファンですが、蘭寿はじめ、卒業生の旅立ちを祝福する場ですから、自分なりにきちんとしたいと思い、新調した白のニットワンピースを着用して千秋楽に臨みました。


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点灯させると、こんな感じ。

もちろん、「106」というのは「とむ」です(笑)。


* * * * *


さて、それでは本編へ。

千秋楽のお遊びは、お芝居では全くありませんでした。ショーに入ると、「MUGEN TOURS」の出演者全員が蘭寿とむファンクラブのマスコットキャラクター(かな?)を身体のどこかに付けていて、可愛い~☆

千秋楽では、退団者が生花で造られたコサージュを身につけるのも習わし。

蘭寿はまず、ショー中詰の「MUGEN DIAMANTE」のターバンの衣装で、深紅のバラのコサージュ。これが白とオレンジを基調とした衣装に思いのほかよく映えて、とても綺麗でした。

続いては、騎士(ナイト)として登場する「無限の愛」では、白い花のコサージュ。B席からオペラグラスで観察していたので断言はできないのですが、胡蝶蘭ではなかったような・・・。

「"蘭寿"だけに、蘭のコサージュも着けて出ると思うんだけどなー」と思っていたら、パレードで登場!純白の胡蝶蘭のコサージュでした。このコサージュを観た時に、「卒業」の言葉がぐっと重く心に響きました。


* * * * *


ショー終演後、高翔みず希組長が緞帳前へ。公演が無事に終えられたことに対する感謝の気持ちを述べた後、今後の花組生の出演情報をアナウンス。

また、今回の公演を最後に花組副組長・悠真倫が専科へ移籍するため、悠真の紹介と本人からの挨拶もありました。同時期に組長・副組長に就任した高翔・悠真。悠真との思い出を語る高翔の声が震えていて、胸が締め付けられました。

そして、退団者の紹介へ。サヨナラショーの前後に分けて、下級生順に凪咲星南、花蝶しほ、遼かぐらの舞台映像が本人のメッセージとともに紹介されました。

そして、いよいよサヨナラショーの開演です。1曲ごとに印象を書きとめていきますね。


01.Where In The World (『ファントム』 2011年)

荘厳なイントロが流れる中、上がった緞帳。本舞台にひとりたたずむ、蘭寿とむの姿が。もう、その姿があまりにも厳かで尊くて、胸がいっぱいになりました。

衣装は、たぶんディナーショー「Sensation!」(2006年)のフィナーレで着ていたものだと思います(←ここまで書いて、一応所有しているDVDにて確認。やっぱりそうでした☆そしてそのまま、DSをまるまる鑑賞・・・w)。

サヨナラショー最初の曲は、蘭寿がトップとして主演した最初の公演『ファントム』から「Where In The World」。

お披露目の時は、「だ、大丈夫からんとむ・・・!」と手に汗握りながら聴いていた「Where~」ですが(←失礼)、円熟を極めた今、あらためて聴くと、声にまろやかさと深みが加わったなぁ・・・としみじみ思いました。


02.永遠の詩 (『愛と革命の詩―アンドレア・シェニエ―』 2013年)

本舞台から銀橋下手へ移動して、続いては昨秋の公演『愛と革命の詩』の主題歌。美しく優しいメロディーに乗せた蘭寿の歌声は、どこまでもどこまでも高い空へと翔けていけそうな伸びやかさ。この歌、やっぱり好きだなぁ・・・。

この公演の東上前に退団発表があり、最初の観劇日は今までに味わったことのない緊張感を抱えながら客席に座ったことを思い出しました。


03.愛した日々に偽りはない (『オーシャンズ11』 2013年)

銀橋センターから上手にかけては、「蘭寿とむ史上最強かつ最高のオトコマエっぷり」で世間を戦慄させた(笑)、『オーシャンズ11』から「愛した日々に偽りはない」。

やっぱり・・・カッコよかった・・・(笑)。

冒頭の3曲は、どれも愛する人を求めて歌う曲ばかり。ロマンチックな選曲だなー。蘭寿さんって結構ロマンチストだもんなー☆


04.リベルタンゴ (『Streak of Light―一筋の光・・・―』 2012年)

蘭寿が袖にはけると、哀愁とドラマの香りが漂う「リベルタンゴ」のメロディーが。ANJU(安寿ミラ)先生振付の名場面です。本公演では「タンゴの女」として出演していた男役・冴月瑠那くんがやはり女役として登場。雌豹のような鋭さとキレのあるダンスで、ぐいぐい場面を引っ張ります。

花野じゅりあのパートには華耀きらり(だったと思います・・・)。あのダイナミックでありながら煽情的なリフトって、なかなかないと思うんですよね。さすが宝塚の真髄を知りつくしたANJU先生ならではだと思います。そしてじゅりあちゃん、いつまでも待ってるよ・・・!

蘭乃はな以下、主要メンバーが出そろってタンゴを踊っているところに、赤いスーツに黒のソフト帽という出で立ちの蘭寿が登場。強引に蘭乃と踊り始めます。当時もキレッキレのタンゴでしたけれども、時間を経た今、ますますその切れ味に鋭さが増しているのはらんとむクオリティ。

そして、出た―!!あの、全世界の蘭寿とむファンが卒倒かつ吐血して客席を赤く染めたと噂(←あくまでも噂)の、あの振りが!!あの、蘭乃の身体を右足でホールドしたまま、帽子の角度をキュキュッと直す、あの史上最強にカッコイイ振りの再現もありました!!

えーとわかるかな・・・蘭乃の身体を右足だけで抱え込んで自分の方へ抱き寄せるようにしたまま(片足立ち)、正面を向いたまま、無表情でキュキュッと帽子の角度を変えたら、片方の口角だけを上げてニヤリと笑うんです。もうこれが、ホントにホントにカッコイイの!!そして今回もやっぱりカッコよかったの!!ヾ(≧▽≦)ノシ キャハー☆

さすが蘭寿さん&ANJU先生、ファンのツボを熟知してるわ~!


05.イントロダクション(摩天楼) (『Mr.Swing!』 2013年)

赤いスーツに黒いソフト帽での登場ということで、もしかしてあのシーンが・・・と思ったらやっぱり来ました!!

私の中では、蘭寿花組時代の代表作のひとつと言っても過言ではない、『Mr.Swing!』のプロローグ、イントロダクションの男役群舞!!

スピーディーでスタイリッシュで、そしてとにかく花組男役たちがみんなみんなオトコマエ!!

そしてやっぱり、ここもANJU先生の振付なんですよね~。さすがです、ヤンさん(ANJUの宝塚時代のニックネーム)!!

私の中で、「蘭寿とむ×ANJU」というのは、宝塚のダンスシーンにおいて最高の化学反応を生み出す化学式みたいなものなのです。ANJUの生みだした振付を、その意図に最も忠実に、そして最高のレベルで表現できるのは蘭寿で、だからこそANJUも、「TAKARAZUKAのダンス」に関するインスピレーションを、蘭寿とむからたくさん得たのではないかな、と思います。

蘭寿が被っている帽子を頭の動きだけで床に落とす、という振りがあります。17日はごく自然な動きで振りをこなしていたのですが、16日はかなり頭を振り下ろして帽子を床に落としていたような気がします(笑)。

明日海りおとの耳打ちタイムも勿論、再現!次の瞬間、みりおくん(明日海)が満面の笑顔になっていたのが印象的でした。

育ってきた組は違うけれど、蘭寿とむがいちばん輝いた時を、もっとも円熟の極みに達した時期を、いちばん近い場所で見続けたみりおくん。どうか、蘭寿の傍で吸収したものを、思う存分発揮していってほしいと願います。


06.FATE CITY (『オーシャンズ11』 2012年)

さらにスピード感あふれる場面は続きます!北翔海莉のパートには華形ひかるが。大きな本舞台を、2人だけで所狭しと踊ります!

大劇場の広いステージを、新人公演時代から共にしてきた華形と2人だけで踊る姿は感慨深いものがありましたね。

『オーシャンズ11』、本当に楽しかったなぁ~!史上最強にオトコマエだった蘭寿さん。本当に大人の男の魅力が満載で、悪いオトコなのに惹かれずにはいられなくて、でも好きな女性にはとことん一途なところがまた女心をくすぐって・・・。

自分の誕生日に、最前列で観劇したのも素敵な思い出です。アポロン(仮面に黒マント)の姿で、らんとむが目の前に飛び降りてきたんですよ!おそらくあれが、人生でいちばん蘭寿さんに接近した瞬間だなぁと懐かしく思い出しました(笑)。


07.くらわんか (『くらわんか』 2005年)

華形と2人、カッコよくキマッた!!と思ったら、どこからか「八五郎は~ん」という声が。おお!蘭寿が宙組に移籍する前にバウ主演した『くらわんか』の面々!!これまで豊潤な色気をビシバシ放出して踊り狂っていたらんとむなのに、背中に「八五郎」と書かれた法被を着た瞬間、酒好きでお調子者の「八っつぁん」に大変身!

この職人芸と言いますか、切り替えの巧さと言いますか、やはり職人気質だなぁとしみじみ感じます。

そしてここでかの名場面、泥酔したまま鉢合わせした犬のクロに向かって延々と説教をする長台詞を披露!!銀橋の階段に座り込んで、観客のひとりを犬のクロに見立てて、それはそれは大層な台詞を大仰に並べていきます。

まさかここで、サヨナラショーで八っつぁんに出会えるとは!しかも最後にはあの名セリフ、「どんならんで(どうしようもない)」と、「さっぱわやや~☆(めちゃくちゃやわ~)」もリアルにきくことができて、感動!!ニパッと太陽のように笑った蘭寿さんの「さっぱわやや~☆」、軽妙でステキでした。


08.夢のカノン (『カノン』 2012年)

蘭寿と同時退団の月央和沙、彩城レア、遼かぐら、花蝶しほ、凪咲星南が銀橋で歌います。娘役は濃ピンクのタコ足ダルマ、男役は濃ピンクのベストと蝶ネクタイに黒燕尾。『カノン』プロローグのお衣装ですね。

この場面で、最初の数分だけ蘭寿が着用していた濃ピンクのスパンコール燕尾、とっても大好きだったんですよ~!上品さは失われず、男役としてのカッコよさや愛嬌、蘭寿の明るさとカッコよさが絶妙にミックスされていて。ものの数分で別の衣装に着替えたので、何てもったいないんだ!!ヽ(`Д´)ノ と憤っていたら、続く全国ツアーのパンフ表紙がこのピンクスパン燕尾で、嬉しさのあまり写メって関係各所に送りまくった記憶があります(笑)。

なので、もしかしたら次はこのピンクスパンのらんとむが見られるのかしら☆と思っていたら・・・想像以上の展開が待ち構えていました!


ここで、いったんアップします。本当は一気に書き切りたかったのですが・・・[あせあせ(飛び散る汗)]


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