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「時を奏でるスミレの花たち」ライブ中継 4月4日 第2部 [宝塚歌劇]

出演者、第1部の様子はコチラへ☆

トークの順番などはぐちゃぐちゃです。思い出したことを出来るだけまとまりよく書き留めています。内容も、こんな感じだったかな~・・・という程度ですので~。


★第2部★

=第1場=


MC/真矢みき

すでに30分押しての第2部開演(笑)。MCの真矢さんが登場して、一言だけ、「とても素敵なコンビのおふたりです」と紹介。

第1部では「100周年ドレス」で観客の度肝を抜いたみきさんでしたが、第2部ではお召替え~。肩にラインストーンが施された黒いスーツ姿。しかし、ジャケットの襟にはさりげなく「100」ブローチが金色の輝きを放っておりました[ぴかぴか(新しい)]


=第2場=

「うたかたの恋」/紫苑ゆう・白城あやか

(『うたかたの恋』より 1993年)

照明が照らし出したのは、紫苑ゆうと白城あやかの2人!!東宝でも客席がどよめきました!!

紫苑 「マリー、来週の月曜日、旅に出よう」

白城 「あなたとご一緒なら、何処へでも」

この台詞のやり取りを聞いただけで、もう心が震えます。このトップコンビの姿を、再び宝塚大劇場の舞台で観られることになろうとは!!

何よりも観客が釘付けになったのは、シメさん(紫苑)の、本気の軍服!!純白で、銀糸や銀モールで飾りのついた、本気すぎる軍服!!足元も真っ白なスターブーツ。シメさん、さすがだよシメさん!!

相手役のあやちゃんも、裾がふわふわと広がっている純白のマーメイドドレス。

何よりも感動したのが、ちゃんと「三日月の髪飾り」を着けていた事です!!うわぁぁぁあ!!あやちゃん、やっぱり娘役だぁ!!

『うたかたの恋』をご覧になった事がない方にはピンとこないかと思うのですが・・・オーストリアの皇太子ルドルフと貴族令嬢マリーの悲恋を描いた本作で重要なアイテムとなるのが、この「三日月の髪飾り」なのです。

たった1曲でも、ほんの数分の出番でも、当時の作品世界を一瞬に築き上げ、観客の心に眠る当時の甘美な記憶を呼び起させるための努力を惜しまない・・・さすがあやちゃん、シメさんのお嫁さんですね!!

恥ずかしげもなく手をつないで銀橋を渡る2人に、観客は騒然&赤面。そしてクライマックスは、おでことおでこをこれでもかという程にくっつけて見つめ合い、まさに歌詞の通り、熱く熱く熱く歌いあげる2人!お鼻もくっついてる!!

もう、客席は大混乱です!!私の周りでは実際に「ひゃあぁぁぁぁぁ・・・!!」という悲鳴が上がっていました(笑)。

し・・・シメさん、流石という他に言葉が見つからない・・・!!そして、そんなシメさんにしっかり添い遂げるあやちゃんも、タダモノではない・・・!!

歌い終わると、ニッコリと微笑み合い、固く手をつなぎ合って退場していったシメさんとあやちゃん。

あやちゃんを見つめるシメさんの嬉しそうな顔と言ったら!!

幕開けから究極のコンビ愛を見せつけられて、客席は既に息も絶え絶えです(笑)。

『うたかたの恋』は1983年に麻実れい&遥くららのコンビで初演。シメさんが切望して実現したのが、1993年の星組での再演でした。しかしこの公演の稽古中、シメさんがアキレス腱断裂という重傷を負い、大劇場公演は全日程休演。療養生活とリハビリを乗り越えて、東京公演で復帰を果たしたのでした。

20年の時を超えて宝塚大劇場の舞台で再現された、この2人の『うたかたの恋』。遠い昔に落としてしまった大切なものをふいに取り戻したかのような、嬉しさと懐かしさがこみ上げました。

この2人の「うたかたの恋」を観られて、聴けて、本当に本当に幸せでした。

シメさんは宝塚退団後から現在に至るまで、本名で宝塚音楽学校の演劇講師として後進の指導にあたられています。そして、シメさんが最初に指導をしたのが82期。そう、蘭寿とむ・壮一帆の期なのです。自分の教えを受け継いで、今、舞台の中央に立つ蘭寿や壮の姿に、シメさんはどんな風に思ってくださってるのかな・・・。


「大いなる落日」/日向薫
(『紫禁城の落日』より 1991年)

しょっぱなから投下された「シメあや爆弾」の想像以上の威力と破壊力に、幕開けから壊滅状態の客席(笑)。その前に堂々と登場したのが、元星組トップスター・日向薫。紫苑より1代前のトップです。

自身のサヨナラ公演となった『紫禁城の落日』より、主題歌「大いなる落日」を。圧倒的な存在感でラストエンペラー・溥儀を演じたネッシーさん(日向)。スラリとした長身に抜群のスタイルから生みだされる華やかさとダイナミックさは健在でした。


「一度ハートを失ったら」/こだま愛
(『ミー&マイガール』より 1987年・1988年)

私にとっては、初めて憧れた娘役さんです!サヨナラ公演のショー『ル・ポァゾン』が、(テレビではありますが)私にとっては初めて観た宝塚のショーでした。強烈な存在感を残す深紅のドレスのプロローグ、優美で甘いトリスタンとイゾルデ、子どもには刺激が強すぎる(笑)アダムとイブ、爽やかな旅立ちを暗示するトップガン・・・女の子なら、誰もが憧れる華やかさ、女性らしさ。

ミミさん(こだま)が歌ったのは、『ミー&マイガール』から、ヒロイン・サリーの「一度ハートを失ったら」。

関西のローカルラジオ局、ラジオ関西では「ビバ!タカラジェンヌ」という、そのものズバリ、タカラジェンヌをゲストに迎えるトーク番組が存在します。当時、私にとって宝塚歌劇の情報を知る手掛かりと言えば、月に1度、関西テレビで放映されていた「タカラヅカ 花の指定席」と、毎週放送されるこの「ビバ!タカラジェンヌ」だけでした。その頃、私が住んでいた地域の本屋さんでは、雑誌「歌劇」と「宝塚グラフ」は1カ月遅れの入荷だったのです。

なので、「ビバ!~」が最新情報を知る唯一の機会でした。そして、この番組の途中で流れる公演の主題歌やスターさんの代表曲を録音するのが、最高の楽しみでした。

私が聴き始めたのは、ちょうど剣幸&こだま愛のサヨナラ公演中の時期。そしてゲストにミミさんが登場した回で、思い出の一曲と言えば・・・ということで流されたのが、この「一度ハートを失ったら」だったのです。カセットテープ(←懐かしい・・・)に録音したそれは、私が初めて手に入れた「娘役さんの歌」でした。

『ミー&マイガール』が、当時の宝塚にとって新たなチャレンジのひとつであったこと、その後、宝塚だけでなく日本の演劇シーンでも人気の演目になっていくと知るのは、それからもっと後のことです。

・・・思い出がたりが長くなってしまいましたm(_ _)m。

そのようなわけで、私にとっては大切な思い出の一曲を、その娘役さんご本人が歌ってくださるという何とも幸福な機会を得たのです(←スクリーン越しだけど)。

ミミさんの「一度ハートを失ったら」・・・やっぱり絶品です。

全体を通じて漂う透明感の中に、時には愛する喜び、時には愛する怯えが込められていて・・・。「♪ そうだよ 愛は素晴らしい ♪」と高らかに歌ったのち、ふと声を潜めて「♪ でも教えてもくれた ちょっとおかしなもんだと ♪」と歌う時の、声の震え・・・。何もかもがラジオで聴いた時のままで、胸がいっぱいになりました。


「街灯によりかかって」/剣幸
(『ミー&マイガール』より 1987年・1988年)

こだま愛が現役時代と変わらぬ初々しさでサリーの心を歌いあげた後、ステージに立つのは相手役で元月組トップスターの剣幸!同じく『ミーマイ』から、「街灯によりかかって」を歌いあげます。

これもね~!!(←出た、思い出がたりモード)

「タカラヅカ 花の指定席」を通じてではありますが、私が初めて体験した「サヨナラショー」というのが、実はこのウタコさん(剣)&ミミさんコンビなのです。ウタコさんのサヨナラショーで知った「ローズ」は、今でも大好きな曲のひとつです。

こうして振り返ってみると、当時は「花の指定席」にお世話になっていたなぁ・・・。

「花の指定席」で放映されたサヨナラショーはダイジェストでしたが、緞帳が上がって最初の一曲が、この「街灯によりかかって」だったのでした。

ウタコさんがこの曲を歌いだした時、その時の映像がパァーッと凄い勢いで蘇ってきて・・・「うわぁぁ、あの時のあの歌だぁ!!」って、すごくすごく感動しました。

ウタコさんの歌声は、聴く者を包み込むような温もりがあって、とても大好きです。


=第3場 トーク=

剣幸・日向薫・紫苑ゆう・こだま愛・毬藻えり・白城あやか


ウタコさんが歌い終わって、トークタイム。日向薫の相手役を務めた元星組トップ娘役・毬藻えりも登場!!

うわあぁぁ!私がファンになりたての頃にトップさんだった方ばかりだ!!

宝塚ファンになるきっかけとなった、NHKの舞台中継『ベルサイユのばら―フェルゼンとマリー・アントワネット編―』に出演されていた星組トップコンビ、ネッシーさんとシギさん。(※当時2番手だったシメさんは、ニューヨーク公演出演中のため不在)

初めて(テレビで)観たショーで主演されていた、ウタコさんとミミさん。

そしてネッシーさん&シギさんの後を受けて星組トップコンビとなったシメさん&あやちゃん。

もう・・・もう・・・懐かしさと感激のあまり、とめどなく涙があふれてしまって、ひとり客席でぐすんぐすん言っていました(←ライブ中継でも全力)。

シギさん、あの華やかで美しい舞台姿とはうってかわって、すごく控えめで可愛らしい~~☆

そうそう、シギさんが自己紹介をしようとしたら、マイクが入っていなかったんですね。そうしたら、あやちゃんがすかさず自分のマイクを差し出していました。さすが、シメさんの嫁!

最初、下手に立っているMC・みきさんから観て、学年順に立っていらした卒業生の皆さん。そうしたら、みきさんが「コンビごとに並んでいただけますか」と言ったのです。いうみきさん、ナイスキラーパス!

うわぁぁあぁぁ~!!当時、私が憧れたトップコンビさん達が、目の前に(スクリーン越しに)再び~!!嬉しくて嬉しくて、客席でついじたばた。

「どういうトップコンビでしたか?コンビごとに個性があると思いますが」というみきさんの問いかけには、まず月組コンビから。

剣「私はね~、もう、ミミの保護者でしたよ!一度ね、ショーでデュエット踊ってる時に、ミミの鬘がポーンと取れたことがあったの!そうしたらね、この子、かつらを手で持ったまま、あたふたしてて。しばらくそのまま踊ってて、私に渡してきたの!それでポーンと(←袖にかつらを投げ入れるふり)」

こだま「そうなんです、袖に入ったら怒られました。『なんでもっと早く渡さないの!』って・・・」(・・・と、話しているうちに肩にかけていたショールがどんどんずり落ちていく)

剣「ほらっ、もう、これもちゃんとせな、ほんまに・・・」(←ブツブツ言いつつ、ショールを掛けなおしてあげる)

・・・なるほど、そんな感じだったんですね(笑)。この時の鬘を投げ入れるふりを再現したウタコさんが超絶オトコマエでした☆


シメさんは、デュエットダンスの時、あやちゃんによく足を踏まれたのだとか。ヒール靴を履いたまま、シメさんの足の上でよくターンしていたそうです(笑)。

紫苑「大らかに育てました。」って。

シメさんの一言で爆笑の客席(笑)。でも、シメさんがしっかり、伸び伸びと育ててくださったおかげで、あやちゃん、本当に良い娘役さんになりましたものねー。

「うたかたの恋」で客席を阿鼻叫喚の渦に巻き込んだシメさん、軍服もスターブーツも自前なのだそうです。ネッシーさんに「こんなスターブーツ自前で持ってるの、この人だけよ!」って言われていました(笑)。

そして勿論(?)、そんなシメさんの相手役のあやちゃんの白いドレスも、自前!!シメさんいわく、「私が軍服着るねんから、あんたもドレス着なさい!!って」命令したのだそうです(笑)。

あやちゃんのブログによると、くだんの「三日月の髪飾り」も、本人による手作り!その心意気に感動です。

そんな、20年ぶりの舞台上での再会でも、臆面もなくラブラブな2人を見て、みきさん、一言。


「ちょっと、これ公開不倫ですよ。」


それに対してシメさんも、


「そうやねん、私も心配やねん、ひでっちょに怒られるかな~って」


と返答(笑)。

ご存知の方も多いと思いますが、あやちゃんは現在、タレント・中山秀征夫人。4人のお子さんのママでもあります。あやちゃんは笑って「大丈夫です、大丈夫です」って言っていましたけれど・・・本当に大丈夫だったのかしら・・・(一抹の不安)。

さすが、中山夫人だけあって、日曜日の「シューイチ」では「うたかたの恋」が取り上げられていたようですね。・・・ヒデさんよりも、一般視聴者の反応の方が気になる・・・。


そして、ネッシーさんとシギさん。

シギさんは舞台を降りると本当に内気で控えめな性格だそうで、当時、星組男役の間で「シギちゃんを守る会」が結成されていたそう。

・・・と、みきさんが話を向けても、マイクを握り締めてドキドキしている様子のシギさん。「守る会」の噂は本当だったんだぁ・・・と実感して感無量でした(笑)。

161センチの小柄なシギさんを温かく見守っていた175センチのネッシーさんが、ひとつエピソードを。

当時の宝塚では背が高い男役が多かった星組。足が長いので、歩く歩幅も大きいわけです。その中でシギさんは小柄だったけれども、ダンスの時でも銀橋をわたる時でも、どんな時でも遅れることなく、男役の歩幅に合わせて、必ずついてきたのだそうです。娘役の気概を感じるエピソードですね。

日向・紫苑・毬藻・麻路と揃っていた頃の星組って、本当にゴージャスでしたよね。つい先日、NHK-BS「メモリーズ・オブ・タカラヅカ」で彼らの時代のショー『ジーザス・ディアマンテ』が放映されていて、とても懐かしかったです。

はっ!この日は4人そろっていたんだから、せっかくだから『ジーザス・ディアマンテ』プロローグを再演してくれたら良かったのに!!シメシギの「コーイヌール」もぜひ!!ゆーめーよー、粉雪のように舞いー(舞いー舞いー)♪ ←主題歌

・・・私の文章が長いせいではありません。きっとここでも、ただでさえ押していた時間がさらに押したことでしょう・・・(笑)。でも、思い入れの強いトップコンビさん達でしたから、いつまでもお話していて欲しかったです。

みきさんに促されて退場していく皆さん。しかし!やはりこの方は普通には終わらなかった!

シメさん、後ろからついて来るあやちゃんを振り返ると、満面の笑顔で手を差し出したのです!もちろん、あやちゃんも応えて、ニッコリ笑って自分の手をシメさんに委ねます。お互いの手をぎゅーっと固く握りあって、シメさんとあやちゃんはニコニコしながら退場して行かれました。

この時のシメさんの笑顔が、本当に嬉しそうで、楽しそうで、そして幸せそうで・・・。こういう関係を築けたコンビは、どんな時を経ても固い絆と信頼で結ばれているんだなぁと実感しました。


=第4場=

「My Time of Day ~はじめての恋」/大地真央・黒木瞳
(『ガイズ&ドールズ』より)

29年ぶりのコンビ復活!!大地真央さんと黒木瞳さんです!劇中のお芝居も少しだけ再現。

大地さんはリーゼント風に髪を結いあげて、シルバーメタリックのスーツ。パンツは相葉丈(←久しぶりに使ったなw)。ストライプ柄のカラータイツにスニーカーハイヒールという、モードなファッション。ネクタイに刺した赤いタイピンがシャープで良いアクセント。

黒木さんは、ダークブラウンのドレス。ドラマやテレビでは今や貫禄さえ漂う黒木さんですが、大地さんの前では本当に愛らしい娘役さんに戻っていました。


29年ぶりのコンビ復活に、ここはMCも遠慮して(笑)、おふたりでのトーク。「今だから話せること、今だから聞きたいこと」をテーマにそれぞれ話をしたのですが・・・

大地「ショーコ(黒木)、毎朝化粧前を掃除してくれてたじゃない?あの時、アイブロウを毎回削ってたでしょ。あれ何で?眉毛描く時に痛くて痛くてしょうがなかったんだけど」

黒木「あれは・・・尖っていた方が良いかと思って・・・。」


うん・・・それは痛いな、マオさん・・(苦笑)。


黒木「私からの質問です。『情熱のバルセロナ』のパレードで、大階段で『♪ いつかこうして会えると信じていた・・・ ♪』と歌う時にいつも私を見つめてくださっていたんですけれど、あの時はどんな事を考えていらっしゃったんですか?」

大地「・・・え?私、見つめてた?・・・段取りだったんじゃないの?(きょとん)」

黒木「えええ!!違いますよ!見つめてくださってましたよね?!」


・・・見目麗しいコンビなのに、まるで漫才を聞いているかのようなやり取りでした(笑)。


「運命よ、今夜は女神らしく」/大地真央
(『ガイズ&ドールズ』より 1984年)

黒木さんとのトークも終わり、ここは大地さんおひとりで。

「運命よ、今夜は女神らしく」キタ―――(゚∀゚)―――― !!

もう、これがカッコ良くてカッコ良くて!!「初めての恋」の時に垣間見えたスカイ(役名)の優しさと包容力は影を潜め、このナンバーでは勝負に挑む男の勇敢さと美しさを十二分に堪能しました!

あれだけ瞬時に空気感を変えられるマオさん、やはり天性のスターですね。


=第5場=

「愛におののく花」/郷ちぐさ
(『ザ・フラワー』より 1972年)

黒のトップとパンツに、白いガウンのような裾の長いい羽織り物を身にまとった郷さん。ガウンの胸元には大きな花を思わせるような襟が付いています。

足がお悪いのでしょうか、階段を下りるときや銀橋で方向転換をされる時など少しバランスを崩される場面があってハラハラしましたが、豊かな声量で客席を圧倒されていました。


「嵐が丘」/古城都
(『嵐が丘』より 1969年)

白いスーツ(だったと思います・・・)に身を包んで、「嵐が丘」を歌われる古城(こしろ)さん。

トークの時にみきさんも開口一番おっしゃっていましたけれど、とにかくクサイ!!もうね、舞台で熱く歌いあげるお姿を拝見していると、「クサイ」という言葉はこの方のためにあるんじゃないかと納得してしまいました。


=第6場 トーク=

八汐路まり・甲にしき・古城都・郷ちぐさ

当時、日本初演となって話題を呼んだ、『オクラホマ!』や『ウェストサイドストーリー』の苦労話について語っておられました。集客のため、存続のために、歌劇団が必死になっていた時代を支え牽引されてきた世代なのだろうなぁ・・・としみじみ。

すみません・・・このあたりから、ちょっと集中力が落ちてきました・・・(-_-;)。


=第7場 トーク=

轟悠・蘭寿とむ・龍真咲・壮一帆・柚希礼音・凰稀かなめ


ようやく!ようやく待ちかねたオアシス、現役生トップスターのトークタイムです!

ところが!!あまりにも時間が押して既に大惨事になりつつあるため、自己紹介と一言だけで終了!!(愕然)

仕方ないですよね・・・。MCみきさんが容赦なく切ることができる場面と言ったら、第2部ではもうここだけしかありませんから・・・(笑)。

でもね、でもね!この時のらんとむと壮くんが、もう、超絶、超絶可愛かったです!!

みきさんが花組トップスターだった1996年の『ハウ・トゥー・サクシード』から花組の組子となったらんとむと壮くん。憧れのトップさんに再会できて、嬉しくて嬉しくて仕方がないと言った様子。

特にらんとむ!両手でマイクを握り締めているのが、すでに下級生全開(笑)。あふれる嬉しさを隠し切れていません。

蘭寿「あの、私は、『ハウ・トゥー・・・』で花組の組子になり、みきさんの下で、あの、武道館とかご一緒させていただいて・・・」

と、満面の笑顔ながらも、みきさんに向かって一生懸命話しかけるらんとむの姿は、飼い主にかまってもらいたくて、じゃれつきたくて仕方ない大型犬にしか見えませんでした!かわいすぎる!!

そんならんとむに向かって、みきさん一言。


真矢「うん、あのね、客席の方を見てしゃべりなさい。」


らんとむ、嬉しすぎて舞台の基本を忘れるの図(笑)。

「あっ!」と慌てて客席の方を向いたらんとむですが、「はい!」と返事する時は、やっぱりみきさんの方を向いていました。下級生らんとむ、可愛すぎて悔いなし・・・!!


そんならんとむを横目に(笑)、壮くんはテキパキとした口調で挨拶。頭の中で考えておいたことをきちんと発言できた表情で、マイクを下ろします。

しかし、そんな壮くんにも、みきさんの一言。


「あの子は頭が良いのよ~☆」


次の瞬間、「ええええ?!」という焦った表情になって、「そそそ、そんな事ないです、そんな事ないです!!」とものっすごい勢いで謙遜していた壮くんも、やはり可愛すぎて感無量でした(笑)。


「タカラジェンヌに栄光あれ」/轟悠・明日海りお・早霧せいな・紅ゆずる・朝夏まなと
(『タカラジェンヌに栄光あれ』より 1962年)

轟悠を中心に、2番手格の男役たちが歌います。現役生のキビキビとした踊りを見て、心身ともにリフレッシュ☆

この4人が、「ポスト100周年」を牽引していく存在になるのかなぁ・・・。


=第8場 トーク(スペシャルゲスト)=

朝丘雪路・有馬稲子・寿美花代・八千草薫


ついに来ました。(まだレポは続きます。すみません)

MC真矢みきにとって最後にして最大の難関(?)、スペシャルゲストの登場でーす!!

この辺りはワイドショーやニュースでもいっぱい取り上げられたみたいなので、ポイントをひとつずつ。それでも皆さん、あっちこっちに話が飛んでいくのでもう、大変!!とにかく、「みきさん、頑張って・・・!(拳)」みたいな空気でした(笑)。


★朝丘雪路

「宝塚には、どうやってお入りになったんですか?」(←どういうきっかけで宝塚を目指したんですか、という意味だったと思います)という真矢の質問に対して、

「えっとね、入りたいって父に言ったのね。そしたら入れちゃって。・・・裏口入学☆」

・・・あまりにもあっけらかんとした発言に、みきさんはじめ、おそらくその場にいた観客全員が腰を抜かしたと思います(笑)。

しかし、ウィキペディア情報によると、宝塚歌劇団の創始者である小林一三翁が朝丘さんのお父様と懇意だったらしく、「あんな暮らし(←超お嬢様生活)をさせていたら、娘さんがダメになる」と逸翁がお父様を諭したという逸話があるそうです。真偽はともかくとして、逸翁からお父様を通じて音楽学校の受験を薦められたのは、あながち嘘ではないのかも・・・と思ったりして。


★有馬稲子

早くから映画女優として活躍されていた有馬さん。「宝塚を卒業してからの人生の方が大変」という言葉に、深くうなずきました。


★寿美花代

音楽学校の入試に遅刻してしまったという寿美さん。

「面接官の人が、『あんたもうええわ』って言ったから、何やせっかく来たのにって思って、まぁでも帰って。それでも受かってたんですわ。顔が良かったからでしょうねえ」と、これまた気持ち良いくらいにあっけらかんと仰っていました。

代表作『華麗なる千拍子』(1961年)では、当時の男役トップスターとしては珍しくダルマ衣装を着こなした寿美さん。やはり足や腕をさらすのは大変な抵抗があったそうです。

「それで、お稽古場でどうしても嫌やーって言うてたら、衣装さんが隣の動物園(=隣接した宝塚ファミリーランド。動物園もありました)に走っていって、ダチョウの羽を抜いてきてバーって着けてくれた」。

みきさん、一瞬絶句していました(笑)。が、頑張って・・・!(←もはや応援するしか出来ない客席)


★八千草薫

初めて実際にお姿を拝見しましたが(←スクリーン越しだけど)、何と可憐で愛らしい方なのでしょう!

八千草さんは在団中から映画出演など外部の仕事もなさっていました。しかし、あまりの可愛らしさを心配されたのでしょうか、当時トップスターだった春日野八千代さんや那智わたるさんが、撮影所に足しげく通っては八千草さんの撮影を見守っていらっしゃったのだそうです。


=第9場=

ようやく!!ようやくクライマックスまできました!!みきさんは疲労困憊、客席も眼精疲労と笑い疲れがピークにきております。このレポをご覧の皆様もあまりの長さにお疲れでしょうが、最後まで突っ走ります!!

最後のトークは宝塚が生んだ大スター・鳳蘭さん、歌姫・加茂さくらさん、加茂さんが相手役を勤められ、また『シャンゴ』や『ノバ・ボサ・ノバ』初演で主演された眞帆志ぶきさんの登場です!

この時もトークがあったのですが・・・すみません、記憶が抜け落ちています(-_-;)。しかし、大先輩を前にして緊張するみきさんを、ツレさん(鳳)が軽快な関西弁とともに頼もしく心強くリードされていたのが、とても素敵でした。


「愛の宝石」/鳳蘭
(『ラ・ラ・ファンタシーク』より 1973年)

ツレさんの事は、6日昼公演で語ろうかな・・・と思うのですが、天性の「スター」とはまさにこの方のような人を指すのだろうな、と心の底から納得する舞台でした。

白の、ベストのようなデザインのトップに黒のパンツ、フロックコートくらいの丈の黒ジャケットというシンプルな衣装なのに、この方の周りはキラキラしているような感覚です。

ゆったりと美しいメロディーに乗せて、豊かな声量と包み込むような優しさあふれる歌声に、客席中が酔いしれました。何と言うのかな、薫り豊かなワインを心ゆくまで味わったかのような満足感と幸福感でした。


「宝塚我が心の故郷」/加茂さくら
(『たからじぇんぬ』より 1937年)

宝塚の歴史が誇る歌姫、加茂さくらさんによる「宝塚我が心の故郷」。

全盛期の頃に比べるとやはり声量は少し落ちているように感じましたが、透明感あふれる高音と情感あふれる歌声は健在。あんなに歌えたら、気持ち良いだろうなぁ・・・と羨ましく感じました。


「愛!」/眞帆志ぶき
(『ポップ・ニュース』より 1972年)

今年、79歳となられた眞帆志ぶきさん。最初、出てこられた時は足元もおぼつかなくて、動きも少し心もとなくて・・・少し心配しました。

しかし、客席に背中を向けて静止した後、指揮者にきっかけを出すべかのように、スッと手を横に差し出されたのです。

その、横に差し出す手の動きが、何とも言えず色っぽくて美しくて・・・!この一瞬で、私は眞帆さんの世界に惹きこまれてしまいました。


もう、息をのむほどカッコ良かった・・・!!


力の限りを尽くして、「愛!」を熱唱される眞帆さん。間奏では圧巻の踊りを見せてくださいました。

足元はやっぱり、心もとないのです。けれど、上半身の動き、特に指先の動きなんて、呼吸が止まりそうになるほど色っぽくて、艶っぽくて、そしてその「色気」と「艶」は、男のそれなのです。眞帆さんが、顔の近くに手を添えるような仕草をされるたびに、あまりの色気にドキドキしてしまいました。

瞬時に観客の心をつかんで自分の世界へ引き込んでいく、抗いきれない、底知れない存在感と魅力。それは「魔力」と言っていいのかも知れません。

幸せな瞬間にたくさん遭遇したこのひととき。けれど、「この公演に参加した意味は、ここにある。」と思わせてくださったのが、眞帆さんのステージでした。途方もない長い時間をかけて磨きあげられてきた「男役の神髄」を、目の当たりにした気がいたします。


=第10場=

「すみれの花咲く頃」/出演者全員

(『パリゼット』より 1930年)

最後は卒業生・現役生が全員集合して、「すみれの花咲く頃」を歌いながら銀橋をパレード。いや~・・・プロローグでも思いましたけれども、豪華ですわ~。豪華過ぎて涙が出てきます。

ライブ中継では、最初のソロ部分を歌う加茂さんがアップになったのですが、その斜め後ろに蘭寿とむがフレームインして、思わずガン見。フレームインはしているけどスポットが当たっていないらんとむの図、久々で新鮮・・・!

でも、少し小首をかしげるようにして、微笑みを絶やさずに加茂さんの歌声に耳を傾けている蘭寿さんの表情が本当に優しくて穏やかで・・・癒されました。

スターたちが銀橋を渡り終えて、いよいよ大団円・・・と言う時になって、またもや大事件が発生!!

フィナーレではスペシャルゲストの4名も舞台に集結する事になっていたようなのですが、誰一人として登場されません!慌ててみきさんが袖に走り込んでいって、探しに行くという事態に(笑)。みきさん、最後の最後まで気が抜けません・・・。

「今夜のこのステージを天国の小林先生がご覧になっていたら、何と言われるのでしょう」と、万感の思いを込めて話しかけるみきさんの晴れやかな表情が印象的でした。みきさん・・・乗り越えた・・・!


* * * * *


・・・レポというより、個人的な思い出がたりの部分が多過ぎてカンゲキ通信でも屈指の長文レポとなってしまいました(苦笑)。ここまでお読みくださった方、心より感謝いたします。

次回は、4月6日(日)13時公演のレポを頑張って書き上げます。出来れば次回は記事1本でまとめたいぞ・・・!


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コメント 6

でるふぃ

とろりんさま、お早うございます。

ありがとうございます。私は4日行けなかったので、詳しく書いてくださって、とてもうれしいですが。
目や、肩や、背中、大丈夫ですか?

6日も楽しかったですね~
記事1本になさるって、無理のような・・・?^^
by でるふぃ (2014-04-08 09:46) 

ささ

二幕もまた渾身のレポありがとうございました。
「花の指定席」懐かしいです。あれがあったから、今現在ヅカファンの私がいます。
また、リアルタイムで初演を見ていない「ガイズ&ドールズ」や「ミーマイ」も、再演を見ているので「うん、なんとなくわかる」とうなずいてしまいました(笑)。
タカラジェンヌも上演作品も、こうやってみんなでバトンを渡しながら100周年を迎えたのだなあ…と思うと感慨深いです。
by ささ (2014-04-08 23:11) 

茶とんび

こんばんわ

長いレポご苦労様です。 
情景が目に浮かぶようです。
本当に 行った気になり観た気になりました。
ありがとうございます。
4月6日13時のライブ中継を観ました。
真矢みきさんのMCは バランスよく かつ時事にも常に目を光らせておられる(想像)お方の 使用する単語も的確で かつ楽しくかわいいMCでしたが、
とろりん様のレポも いつも はあ~と感心しますが 素晴らしい才能ですね。

by 茶とんび (2014-04-09 00:34) 

★とろりん★

でるふぃさま

コメント、ありがとうございます。

はい…やっぱり6日も、記事1本ではおさまりませんでした…orz
肩と首に湿布を貼りながらブログを書いたの、初めてです(笑)。
6日の感想もアップしました。間違いや気になる点があれば教えてくださいませね。
by ★とろりん★ (2014-04-09 09:02) 

★とろりん★

ささ さま

連投コメント、ありがとうございます。

「花の指定席」、本当によくお世話になりましたね~!!当時は1時間20分くらいの放映時間で、ショーの時は空いた時間で初舞台生特集やサヨナラショーも流してくれたんですよね。いちばん覚えているのは、シメあやがトップコンビになった時、マリコさんも加わって浜村淳さんとスタジオトークをした事(『ワンナイト・ミラージュ』放映の時だったと思います)。雰囲気がまるで「新婚さんいらっしゃい」だなーと思いながら見ていた記憶があります。

ミーマイもガイズも、初演はポスターしか見たことがありませんが、やはり初演メンバーが歌うと「うわああぁぁ」ってなりますよね(笑)。

宝塚が素晴らしいのは、再演される作品や歌い継がれる名曲がたくさんあること。だからこそ、ファンは世代を越えて共に楽しめるし、生徒には一体感と連帯感が生まれるのかなーと。次の100年へ向けて、こういう事は忘れてはいけないと思います。
by ★とろりん★ (2014-04-09 09:14) 

★とろりん★

茶とんびさま

コメント、ありがとうございます。

「行った気、観た気」になっていただけましたか?それは一番の褒め言葉です!!ありがとうございます。

みきさんのMC、本当に素晴らしかったですね。みきさんて全方位型と言うか、本当に舞台上の事、楽屋の事にすごく心を配っていると思います。スペシャルゲストの皆さんには苦戦(笑)されていましたが、ツレさんがナイスリード&アシストされていました。

6日も楽しかったですね☆順みつきさんの歌声、素敵でした。こちらも第1部のレポをアップしました。何か大幅に間違えている点があれば、遠慮なく教えてくださいませ。
by ★とろりん★ (2014-04-09 09:21) 

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