そして明日からも生きるばかり [旅]
ライブの余韻に浸る時間も余裕もないまま、再び旅の日常へ引き戻されています。
慌ただしく流れていく時間の中でも、ちょっとだけ自分を落ち着かせる空間とひと時が欲しくて、「ISETAN HANEDA STORE CAFE」へ。
開放感のある窓から、目の前のスポットを行き来する飛行機、まっすぐ伸びる滑走路、その向こうに広がる東京湾、お天気が良い日はさらにその向こうの東京や千葉のビル群のシルエットを眺めているだけで、あくせくしていた気持ちが鎮まって、新たな方向へ向かうような気がします。
そしてまた、空の旅へ。
この日は全国的に風や雨の強い一日でしたので、雲も風に乗って姿かたちを次々に変えていきます。
雲の造形が造り出す峰々や渓谷、海や湖(のように見える光景が広がる時もあるのです)を見ていると、空の上は、地上とはまったく異質の世界が広がっていると実感します。
人間の領域ではないはずの世界に足を踏み入れているという事に対する、畏れの気持ちが強くなる瞬間。
この雲の上を通過した時、急に揺れが激しくなりました。後で確認すると紀伊半島上空だったようで、納得。ここはよく揺れますね~。
モコモコとした雲の上を、ふわ~っと通り過ぎていく薄絹のような雲。泰然自若に世界を生きる仙人のようなイメージを思い浮かべました。
ずっと翼の下に見えていた雲がその上を流れていくようになったら、遥かな空の旅もそろそろ終わりの合図。
昨日も今日も、そして明日も、旅は続きます。