神の島 [旅]
斎場御嶽(せーふぁうたき)・三庫理(さんぐーい)の祭壇の向こうに見える、久高島(くだかじま)。
琉球民族の祖とされるアマミキヨが地上に降臨して最初に作ったと伝えられています。五穀発祥の地、歴代の琉球国王は久高島への参詣を欠かすことはなかったそうです。
今でも伝統的な神事、秘事が昔ながらの技法そのままに残されています。
琉球王国最高の聖地とされる斎場御嶽。「ニライカナイ」の面影を残す神の島、久高島。濃密な「気」を感じる拝所から見えるは、穏やかな海に浮かぶ、美しい琉球の風景そのものです。
ニライカナイ [旅]
春色のジンベエザメ、春色の空を泳ぐ ~JTA さくらジンベエ~ [旅]
沖縄美ら海水族館と日本トランスオーシャン航空(JTA)がタイアップしている特別塗装機「ジンベエジェット2号機」(さくらジンベエ)。2014年1月5日からJTA定期路線に就航しました。ちなみに1号機は通常色(?)、青いジンベエザメが描かれています。
目に入るだけで、心がパアッと華やぐような、鮮やかなさくら色。日本で最も早く咲く桜、やんばる地域(=山原。主に沖縄島北部の山間部を指す事が多い)の寒緋桜(カンヒザクラ)をイメージしているそうです。
主にJTAの那覇発着路線で運航されているので、見られたら良いな~…と思っていたら、これ以上はないというベストタイミングで遭遇出来ました!やった、嬉しい!!ヾ(≧∀≦*)ノシ
青い空、青い海に、さくら色のジェットは美しく映えます。
その羽を 大きく広げて飛び立つ前に [旅]
例年は年始はゆっくり目なのですが、今年はハイペースで旅の予定が目白押しです。ああ…昨年初めの蘭ドレ旅と青森旅、幸せだったなぁ…(遠い目)。
もはやフライト前の定番となった、「ISETAN HANEDA STORE CAFE」にて一息。
写真ではわかりにくいと思いますが、滑走路に向かう飛行機の遥か向こうには、真っ白な雪に身を包んだ富士山。風があるせいか、とてもクリアに、綺麗に見えます。
空には所在なさそうにしながらつつましく浮かぶ、仄白い月。
せわしなく動き続けるハイテクノロジーと、意に介することなく悠然と存在する自然が交錯する景色。それらを眺めながら、出発前の慌ただしさに落ち着きを失った心を鎮め、これから始まる旅への士気を静かに高めています。
JR山手線 宝塚歌劇企画トレイン [宝塚歌劇]
宝塚歌劇100周年記念 「JR山手線 宝塚歌劇企画トレイン」の運行について (宝塚歌劇公式HPより)
そんなわけで、見てきました、乗ってきました!「JR山手線 宝塚歌劇企画トレイン」!!
まずは渋谷駅へ。企画トレインは1編成11両。1台しか運行していないので、内回りを走っているか、外回りを走っているかはわかりません。
そこで、駅改札にいる駅員さんに、「あのう、宝塚歌劇のラッピングトレインを見たいんですけど・・・今日は内回りか外回り、どちらを走っていますか?」とたずねました。
すると駅員さん、とても親切なことに運行スケジュールまで教えてくださったのです!
「今日は外回りですから・・・えーと・・・(運行表を確認しながら)あ、ちょうど今きたのがそうですよ」
・・・うおおおい!!!Σ(゚д゚;)
御礼もそこそこに、慌てて改札を通過し、人波をかき分けてホームへ駆け上がったものの・・・
行ってしまった・・・。(T_T)
渋谷駅ではあまりにも人が多いので、もう少し人が少ない駅で待ち伏せしようと思い、内回り線で逆回りして五反田駅へ。
五反田駅でも、ホーム整理をされていた駅員さんに、「あのう・・・宝塚歌劇のラッピングトレインは、いつ来ますか?」と質問。するとまた、ここの駅員さんも、「た、宝塚歌劇の・・・ですか・・・」と戸惑いながらも、駅管理室まで連絡をとってくださり、到着予定時刻を教えてくださいました!JR東日本の駅員さんたち、なんて親切な方ばかりなのでしょう・・・!本当に、ありがとうございました!!
冷たい北風の吹くホームで待つこと、約40分。(一緒に待ってくれたお友達も、ありがとうございました・・・(^_^;))
ついに企画トレインが、キター!!
(撮影の際は、興奮しすぎて転落や接触などしないよう、くれぐれもご注意ください!)
てれれれれ~れ~♪れ~れ~れれ~♪ (←脳内を駆け巡る「すみれの花咲く頃」)
先頭車両には、「1∞周年」のヘッドマーク♪
そう、100周年のデザインロゴ、よ~く見ると「1∞」になっているんですよ~☆
一歩、車両の中へ足を踏み入れると・・・まさにそこは、夢のパラダイスでした・・・!
記憶に残る景色は 冬のあの道 [旅]
2014年最初の旅は、離島も含めて九州南部をあちらこちら。
旅の途中で出会った景色を、少しだけご紹介しますね。
熊本駅新幹線口に隣接するショッピングセンター「フレスタ熊本」にて見つけた、くまモン。にこにこ☆スマイルが可愛い~♪
実はこのくまモン、近づいてよ~く見てみると、何と無数の写真を集めた制作されたフォトモザイクなのです。写真1枚1枚には、必ずくまモンが写っているんですよ。みんなの温かい笑顔が集まって出来たくまモン、スマイルも幸せいっぱいです。
九州新幹線に乗って、鹿児島へ~。ソラリア西鉄ホテル鹿児島に滞在しながら、あちらこちら。
今季いちばんの冷え込みが予報されたこの日、鹿児島の最低気温はマイナス1度を記録しました。風も強くて冷たかったのですが、そのおかげで空気が澄み渡り、桜島もこんなにくっきり、山頂まで鮮やかに見えました!
山頂や山肌の陰影まで綺麗に見えることは珍しいので、テンション急上昇!
すこ~しカメラの位置をずらしてみると・・・
なんと!霧島連山・高千穂峰(写真向かって左側のシルエット)が、うっすらと見えます。
薩摩を代表する火山の、見事な競演!!なんと雄大な景色なのでしょう・・・。空気が澄み切っているからこそ見ることの出来た光景です。感動で、しばらく動くことができませんでした。
その高千穂峰をもう少し近くに見ることが出来る鹿児島空港にて。
手前に見える飛行機は、フジドリームエアラインズ(FDA)の機材。FDAは静岡空港を拠点にしているので、羽田空港ではお目にかかれないのです。ピンクやライトブルー、オレンジ、グリーンなど、見ているだけで元気が出てきそうなビタミンカラーの機材が特徴的です。
鹿児島空港から飛んだ先は、約1カ月ぶりの沖永良部島。
日本一のガジュマルの樹と、1か月ぶりの再会。この日は青空の下で、のびのびと枝葉を広げているようでした。
こちらは、沖永良部島の和泊港近くにある西郷南洲記念館。
幕末から明治時代初期にかけて活躍した偉人、西郷隆盛(1828-1877)。薩摩藩士であった当時、2度にわたって奄美群島に流罪の刑を受けます。1度目は徳之島へ、そして2度目はこの沖永良部島へ流されたのでした。
写真は、西郷が過ごしたとされる牢屋。粗末な藁葺の屋根と木組みだけの、納戸よりもひどい建物です。壁もなく、風雨にさらされたこの牢屋の中で西郷は2ヶ月を過ごし、みるみるうちに衰弱していきました。
牢屋内に再現された、当時の西郷。やせ細っていて、私たちが知っている「西郷さん」のイメージとは程遠いものです。この牢屋での日々がどれだけ過酷だったのかを物語っています。
沖永良部島で西郷の警護にあたっていた土持政照は、どんどん弱っていく西郷の姿を見るに見かねて、自費で座敷牢を作り、西郷の身柄をそちらへ移しました。そのおかげで西郷は健康を回復しました。この出来事がきっかけとなって、西郷と土持の間には固い絆が結ばれ、後に義兄弟の誓いを立てています。彼らの交流の様子は、今でも島に伝わる民謡「サイサイ(酒々)節」の中で歌われているそうです。
帰りの飛行機は、青空の下に重なる雲の絨毯の文様を楽しみます。
飛行機を乗り継いで、ようやく旅も終わります。
黄昏に浮かぶ、冬の東京の海。
今年も、忘れることのできない景色にたくさん出会いたいなぁと思います。
沖永良部島 フーチャ [旅]
先月も旅した沖永良部島を、再び訪れました。
島の北岸に伸びる「フーチャ(海食洞)」は、風と波の浸食でくりぬかれて出来た隆起サンゴ礁の洞窟で、独特の形状と光景を生み出しています。ちなみに「フーチャ」は琉球の言葉で「噴き上げる」という意味があるそうです。
前回「フーチャ」を訪れた時の記事は、コチラ☆
冬はどんよりとしたお天気が多い沖永良部島。この日は驚くほど晴れて清々しい青空が広がり、肉眼では徳之島も見えました。
北風が強い日には、この洞窟内まで入り込んできた波が岩肌に砕けて、20~50mほどの波飛沫が柱のように噴き上がるのだそうです。噴き上がった波飛沫は島南岸部まで達し、農作物に被害を与えることもあったとか。そのため、4つあったうちの1つを残して、昭和40年代にダイナマイトで破壊されたのだそうです。
この日は風もほとんどない、穏やかな日だったので、波も比較的静かです。それでも、洞窟になだれ込んでくる波飛沫は迫力満点。
それにしても、青空に負けないくらいの、海の青の美しいこと!
実はこの日、海面を泳ぐウミガメさんにも出逢ったのです!波に身を任せながら、悠々と泳ぐ姿・・・。野生のウミガメをこの目で見たのは初めてだったので、ものすごく感動しました。
海底が見えています。本当にお天気が良くて太陽の光が真っ直ぐ海底に差し込んでいるからこそ見える光景です。
フーチャは遊歩道でめぐることが出来ますが、サンゴ礁特有の突起の多い岩々が一面に広がっているので、足元には充分気をつけて見学してくださいね。
圧倒的に雄大な自然の姿を、そのまま体感できる場所です。
ソラリア西鉄ホテル鹿児島 [旅]
今回、旅先でお世話になったホテルがこちら。
鹿児島中央駅前の正面に建っているホテルです。1階にはバスターミナルがあり、鹿児島空港行きの高速バスが出ているのでアクセスも便利です。
桜島ビューのお部屋と鹿児島中央駅ビューに分かれるので、予約時にどちらのお部屋が良いか書き添えておくと良いかも知れませんね。
私はいつも、鹿児島中央駅ビューを希望♪
女性専用フロアもありますが、遮音性に優れていて、廊下や隣室の音や話し声など気にすることなく過ごすことができます。
12階、女性優先フロアのシングルルーム。
私はいつも、「○○06号室」を希望します。なぜかと言うと・・・
九州新幹線ホームが、真正面から見えるのです!!乗り物好きにはたまらないビューでしょ!
お部屋備え付けのデスクの前に座って見える景色。
本当に、九州新幹線・鹿児島中央駅ホームが真正面に望めるのです。乗り物好きにはたまらない!!(←大事なことなので2回言いました)
ホームから真っ直ぐ伸びた線路の向こうに、トンネルが見えますでしょ?夜、タイミングが合うと、トンネルの向こうから新幹線のライトが見えるのです。トンネルの向こうからかすかに見える光が少しずつ強くなっていき、長旅を終えた新幹線がホームに静かに滑りこむ姿は、いつ見ても感慨深いものがあります。
こちらのホテルをよく利用している2つ目の理由が、これ♪
ユニットバスではなく、浴室がちゃんと独立しているので、あふれるお湯を気にすることなく、ざばーん!とゆったり湯船に浸かることができます。旅の疲れをじっくり癒せるのは、有難いことです。
夜のイルミネーションも、とても綺麗です。
鹿児島を旅される際は、ぜひともご利用ください☆
ハウステンボス歌劇団 [講座・現代演劇]
旅の道中ではありますが、興味深い記事を見つけたのでご紹介します。
ハウステンボスに歌劇団 劇場新設、宝塚OGら参加 -日本経済新聞-
ハウステンボス版「宝塚」 歌劇学院5月開校 -読売オンライン-
ハウステンボス歌劇団2014 1.11START -ハウステンボス公式HP-
長崎県佐世保市にあるリゾートテーマ―パーク「ハウステンボス」が、敷地内に専用劇場「ミューズホール」を新設、女性だけの劇団「ハウステンボス歌劇団」を結成して公演を開始するのだそうです。
メンバーは、宝塚OGの優雅(研ルイス)を中心に、元宝塚や元OSKメンバーを合わせてオーディションで選ばれた26名。新たな人材発掘と育成のために、今年5月には全寮制の養成学校「ハウステンボス歌劇学院」を開校することも決まったそうです。
1月11日よりこけら落とし公演スタート。1月11日(土)~25日(土)、2月13日(木)~28日(金)の期間中は、鳴海じゅんさんが特別出演。
今年は宝塚歌劇創立100年ですが、宝塚が黎明期を迎えた大正~昭和初期の頃は、「第二のタカラヅカ」を目標として、あるいはまちづくりの企画の一環として、全国各地で少女歌劇が数多く創設されました。詳しくは辻則彦 『少女歌劇の光芒 -ひとときの夢の跡-』で追跡されています。
地方におけるレビュー文化開花の魁となるか。ハウステンボスの新たな挑戦を、期待して見守っていきたいと思います。