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宝塚歌劇100周年 夢の祭典「時を奏でるスミレの花たち」ライブ中継 4月4日 第1部 [宝塚歌劇]

2014年4月4日(金) 東京宝塚劇場 18:00開演

【出演】

≪卒業生≫


八千草薫・寿美花代・有馬稲子・眞帆志ぶき・朝丘雪路・加茂さくら・八汐路まり・甲にしき・古城都・郷ちぐさ・鳳蘭・大地真央・剣幸・日向薫・紫苑ゆう・こだま愛・安寿ミラ・黒木瞳・毬藻えり・涼風真世・真矢みき・麻路さき・高嶺ふぶき・久世・星佳・真琴つばさ・鮎ゆうき・白城あやか・花總まり・安蘭けい・春野寿美礼・朝海ひかる・貴城けい・大鳥れい・霧矢大夢・舞風りら・ふづき美世・紫城るい

≪現役生≫

専科
轟悠・京三紗・汝鳥伶・一樹千尋・箙かおる・一原けい・夏美よう・英真なおき・五峰亜季・美穂圭子・北翔海莉

花組
蘭寿とむ・蘭乃はな・明日海りお・望海風斗

月組
龍真咲・愛希れいか・凪七瑠海・美弥るりか

雪組
壮一帆・愛加あゆ・早霧せいな・未涼亜希

星組
柚希礼音・夢咲ねね・紅ゆずる・真風涼帆

宙組
凰稀かなめ・実咲凛音・朝夏まなと・緒月遠麻

宙組(コーラス)
鈴奈沙也・美風舞良・純矢ちとせ・花音舞・花里まな・瀬音リサ・彩花まり・瀬戸花まり・小春乃さよ

コーラス(ドンブラコ) ※第100期初舞台生
蘭尚樹・音くり寿・糸月雪羽・天彩峰里・風間柚乃・桃歌雪・きらり杏・朱紫令真・蓮月りらん・極美慎・泉まいら・ゆめ真音


* * * * *


宝塚歌劇100周年をOGトップスターと現役生でお祝いする特別イベント『時を奏でるスミレの花たち』が、4月4日と6日に3回に分けて、宝塚大劇場にて開催されました。

出演する卒業生の顔触れが、3公演ともに少しずつ変わるという豪華さ。

そして、本公演はバウホールや東京宝塚劇場、都内や全国各地の映画館でライブビューイングも実施されました。日本列島、北から南まで大盛り上がり!(←MC・真矢みきさん談)

今回は、4月4日の回と、6日昼の回を東宝ライブ中継にて観賞することができました。次から次へと登場するスターたちに圧倒され、すっかり下級生に戻っている現役トップスターが微笑ましくて、とても贅沢で豪華な時間でした。

少しずつ、印象に残ったことを書きとめておきます。でも楽しすぎて面白すぎて、どこから何をどう書いていいのか悩んでしまうほどです。また、記憶が既に曖昧ですので、間違っていたらすみません。トークの内容は、「こんな感じのことを言っていた」という程度ですので、あらかじめご了承ください。


★第1部★

=第1場=

「おお宝塚」
(『パリゼット』より 1930年)

MC/真矢みき

「宝塚歌劇100周年、おめでとうございます!」という言葉とともに、一斉に照明がつくと、舞台にズラリと並んだ卒業生の面々!その数、総勢37名!!

中央は眞帆志ぶきさん、加茂さくらさん、鳳蘭さん。「おお宝塚」を歌いながら、一列に並んで銀橋を渡ります。

うわ~、とにかく華やか!壮観です!!もう、この場面を目の当たりにしただけで、涙がドバーッと出てきてしまって、大変でした。そして東宝では、ライブ中継でも手拍子と拍手は欠かしません(笑)。想いは電波を通じて伝わっているはず☆

MCを勤める真矢みきさんが残り、少しお話。楽屋のどこを見てもスター、という状況に浮足立ったみきさん(真矢)、思わずモミアゲを描きそうになったとか(笑)。

ここで、音楽を担当する宝塚歌劇オーケストラと指揮の吉田優子先生の紹介。優子先生は白いシフォンブラウスに黒のパンツスーツですが、胸元にスミレのコサージュをつけていらっしゃるのがエレガント。コーラスを担当する宙組娘役(←最強布陣)の紹介もありました。

今回の公演では、オケはピットではなく、舞台上で演奏。真ん中に階段が設けてあり、出演者はそこから登場します。トークタイムはスクリーンが降りてきて、卒業生の皆さんの当時の舞台姿が映し出されます。

オープニングでは、黒のロングドレスにローブを羽織ったみきさん。

「あの、私もね、100周年という事でドレスを新調してまいりまして・・・。ええ、いつ脱ぐか、今でしょ!という感じでちょっと失礼して」と小ネタをはさみつつ、ローブを脱ぐと・・・

なんと、ブラックのロングドレスの胸元には、金糸とラメで縫い合わせされた、燦然と輝く


[ぴかぴか(新しい)]100[ぴかぴか(新しい)]の数字が!!(笑)


さすが!さすがみきさん!!めでたい!!めでたさ100倍!!

「有村先生、ありがとうございます」と仰っていたので、衣装担当の有村淳先生がデザインして準備してくださったのかな・・・。生徒・スタッフ一丸となった100周年にかける熱意に、思わず目頭が熱くなりました(笑)。



=第2場=

「退位の歌」/霧矢大夢
(『エドワード8世』より 2012年)

OG参加のイベントを観賞するのは初めてだったのですが、やはりこういう時も学年順なんですね~。トップバッターはきりやん(霧矢)。自身のサヨナラ公演となった、『エドワード8世』の主題歌を歌いあげます。

シャンパンゴールドのジャケットに身を包んで歌うきりやん。ファンを魅了した豊かな声量、劇場を包み込むようなまろやかで情感あふれる歌声は健在でした!


「Gold Beach Memories」/貴城けい
(『DAYTIME HUSTLER』より 2005年)

髪の毛もすっかり長くなって、とても女性らしくなったかしげさん(貴城)。ベージュピンクのトップス&パンツに、ヴェールのような羽織り物。スタイル抜群で素敵だな~☆


「Joyful!!」/朝海ひかる
(『Joyful!!』より 2003年)

黒燕尾を模したような黒の変形ジャケットのコムさん。「Joyful!!」をエネルギッシュに歌います!

ちょっと喉を痛められていたのかな?少し歌いにくそうでしたが、軽やかな身のこなし、流れるようなステップは流石でした!


「私だけに」/花總まり
(『エリザベート』より 1996年)

スリットが入った黒いロングドレスで登場したはなちゃん(花總)。左腰のあたりにラインストーンでお花のようなアクセントが施されています。上品なドレスだぁ~・・・(うっとり)。

歌ったのは「私だけに」。

これがもう・・・本当に素晴らしくて涙があふれました。

『エリザベート』日本初演でタイトルロールを勤めたはなちゃん。私は1998年の宙組公演で彼女のエリザベートを観ています。あれから16年。娘役として、トップとして、そして退団後は舞台女優として様々なキャリアを積み重ねてきた今だからこそ、あらためて胸を震わせる「私だけに」でした。


「ボンソワール・マルセイユ」/春野寿美礼
(『アデュー・マルセイユ』より 2007年)

襟ぐりが深い、赤いブラウス(←まるで燕尾のように、流れるような飾りが後ろについています)に、黒いロングスカート。

オサさんの歌はアロマ効果があるというのでしょうか(笑)、我を忘れてうっとりしてしまいます。この曲も、オサさんのサヨナラ公演の主題歌でしたね。

お前を忘れた日など一度もない
どれほどお前に会いたかったことか

久しぶりにオサさんの歌をじっくりと聴きましたが、何とも言えない深みと香気にあふれていて・・・いつまでも、いつまでも聴いていたくなりますね。


「ひとかけらの勇気」/安蘭けい
(『THE SCARLET PIMPERNEL』より 2008年)

花も実もある77期を締めくくるのは、我らがトウコさん!(安蘭)。白のジャケット(襟はゴールド)が爽やかで素敵~☆

まろやかで深みのあるオサさんの歌に対して、トウコさんの歌は真っ直ぐで心のいちばん深いところをぐっと掴むような力を感じます。この歌も本当に素敵な歌ですよね~・・・(しみじみ)。


=第3場 トーク=

花總まり・安蘭けい・春野寿美礼・朝海ひかる・貴城けい・大鳥れい・霧矢大夢・舞風りら・ふづき美世・紫城るい

4名ものトップスターを輩出した77期生を中心に、2002年~2012年に活躍したトップスター&トップ娘役が登場!思い出話に花を咲かせます。

すっかり女性らしくなったかしげさんを見て、みきさんが「すっかり女の人だよねー、退団してからしばらくはさ、男でもない、女でもない、なんかヘンな生物みたいにならない?」と言っていたのが衝撃でした(笑)。

それに対してかしげさん、「いえいえ、とんでもないです。毛が伸びただけです。」ときっぱり。か・・・かしげさん・・・「毛」って・・・(笑)。

朝海と舞風、貴城と紫城、春野とふづきは、かつてコンビを組んでいた間柄。

コムさんが大好き過ぎて、「もう、さっき楽屋でお会いした時から、もう、ドキドキしちゃって、うふふふふ[黒ハート]」と、惜しげもなくコムさんへの愛をあふれさせて、コムさんに無言で突っ込まれるまーちゃん(舞風)。

かしげさんと目が合って、顔を赤くしちゃうるいるい(紫城)。

オサさんに「顔が似てるって言われてて、よく『目ぇ開けて』って言われてたよね~」と言われて嬉しそうにうなずくふーちゃん(ふづき)。

やっぱり卒業して何年も経っていても、コンビでラブラブ感を見せつけられると、こちらも嬉しくなっちゃいますね。

そんな中、「トップ娘役の心構えは?」というみきさんの問いかけに対して、きっぱりと

「一歩下がって、輝く!」

と断言するみどりちゃん(大鳥)。相変わらずオトコマエな娘役でした・・・(胸熱)。


=第4場=

「初めて見た朝日のように」/真琴つばさ
(『愛のソナタ』より 2001年)

私が初めて、大劇場でお見送りしたトップスターさんです。これもサヨナラ公演の主題歌ですね。

白を基調にゴールドをアクセントにした、ちょっとライダーっぽいジャケットがマミさん(真琴)らしくて、素敵でした。


「I WISH」/久世星佳
(『バロンの末裔』より 1997年)

マミさんの前任で月組トップスターを勤めたノンちゃん。すごく緊張されていたみたいで、銀橋をわたる場面でマイクを持つ手が震えていたのですが、さらりと逆の手に持ち替えていらっしゃいました。そのさりげない感じが、かえって素敵・・・☆

これもサヨナラ公演の主題歌。卒業の舞台で歌われる歌というのは、スターさんからファンへの思いが込められていたりしますが、実はスターさんから宝塚への思いも歌われているんだなぁと気付いて、新鮮な発見でした。


「風になりたい」/麻路さき
(『国境のない地図』より 1995年)

1995年、阪神大震災により未曾有の被害を受けた宝塚大劇場。その復興公演第一作目がこの『国境のない地図』であり、そして主演を務める麻路さきのトップお披露目公演でもありました。

実際の公演は観劇できなかったけれど、新聞のトップ面で、マリコさんがピアノを弾き、その横顔を白いドレスを着た白城あやかさんが優しい微笑みを浮かべて見つめている舞台写真を見た時に胸がいっぱいになったことを、昨日のことのように思い出しました。


「ゴールデン・デイズ」/高嶺ふぶき
(『ゴールデン・デイズ』より 1997年)

黒髪のストレートロングに肩を出したトップスに黒パンツという艶やかなファッションで登場したユキさん(高嶺)。トップスにはゴールドの飾りが無数に施されていて、とてもゴージャスです!

サヨナラ公演のショー「ゴールデン・デイズ」の主題歌を熱唱。「ヘーイ、ヘイヘーイ!!」の掛け声がとても情熱的で、心が躍りました。


=第5場 トーク=

麻路さき・高嶺ふぶき・久世星佳・真琴つばさ・鮎ゆうき

4名のトップスターに加えて、真琴の同期生で1985~1991年に在籍した元雪組トップ娘役・鮎ゆうきも加わってのトークタイム。

この4名は、ちょうどMCのみきさんと同時代にトップスターを勤めているので、みきさんも気心が知れた感じ、当時の思い出話に花が咲きます。

真矢・麻路・真琴に轟悠(専科)に、新設された宙組初代トップスターとなった姿月あさとの5名で、篠山紀信先生撮影による「宝塚グラフ」表紙撮影もあったんですよね。

すっかり気心の知れた仲間たちとのトークということで、みきさんもリラックス。

「何かさぁ、楽屋にいても、(入団前に憧れていた)スターさん見て『キャー☆ヾ(≧∇≦*)〃』ってなったり、上級生には『はっ、すみませんっ、恐れ入りますっ┏○))ペコ』てなるけど、下級生とか現役生には『よっ( ̄ー ̄)ノ』って、自然にキャラが変わるよねー」と話していらっしゃいました(笑)。

和気藹々ムードの中、ひとり尋常でない緊張感を漂わせていたのは、かなり早い段階でトップ娘役として活躍した(研5でトップ娘役就任、研7で退団)ミキコさん(鮎)。

今の宝塚大劇場に立つのも初めてという事で、「今日が、この大劇場、初舞台なんですっ・・・」と、ガッチガチに緊張されていました。レースづかいが印象的な黒いロングドレスと、サイドの髪を波打たせたヘスタイルがとても素敵。

ミキコさんの舞台は実際には拝見出来なかったのですが、『黄昏色のハーフムーン』で演じた純真な娘シルヴィア、『スイート・タイフーン』フィナーレの鳳凰の女S(←みたいな役名)は好きで、「タカラヅカ花の指定席」で録画したビデオテープをよく見ていましたね~。

「鳳凰の女S」(仮称)は、トップコンビのデュエット。相手役を務めていた雪組トップスターの杜けあきさんが銀橋で「♪ 私はいま 愛になろう ♪」(←うろ覚え)を歌われる際、後ろの本舞台を、ゴージャスな黄金のドレスを身にまとったミキコさんが歩く、という振りがありました。挑発的な微笑みを浮かべて、ただ歩かれるだけなのですが、それが圧倒的な美貌とオーラで!良いなー、美しいって武器だなーと、子ども心に得心した記憶があります(笑)。

ミキコさんの旦那様は、俳優の神保悟志さん。「今では私よりも(旦那様の方が)先輩の皆さまと共演させていただく機会がありまして・・・その、よろしくと言われるのですけれども・・・こちらこそあの、よろしくという感じで、はい・・・」と、こちらも息が詰まりそうなくらい緊張しているミキコさん。ミキコさん、大丈夫、大丈夫だよー!(←東宝から応援)

退場する時、男役さんたちはみきさんの前を通り過ぎて袖に入っていったのですが、ミキコさんだけはみきさんの後ろを通ろうとして、かえってあたふた。みきさんに「良いのよ~、前を通って行ってくださいね~」と言われて、えらく恐縮して退場されていったのが、とても可愛かったです。いつまでも上級生は上級生、娘役さんは娘役さんですね~。


=第6場=

「我が名はオスカル」/涼風真世
(『ベルサイユのばら―オスカル編―』より 1991年)

「私の大切な同期です」というみきさんの紹介で登場したのは、涼風真世。

きました!(私の中では)元祖・オスカル様!!

私の宝塚ファン歴で、初めて「トップスターお披露目」という現象を体験したのが、このカナメさん(涼風)の公演でした。

「我が名はオスカル」は、このお披露目公演で、歌がお上手なカナメさんのために新しく作られた曲だったのですよね。大階段の中央にポーズしたカナメさんのオスカルが、白いマント(裏地はピンクのバラ模様)をゆったりと翻して「♪ ああ 我が名はオスカル・・・♪」と歌いだした時の輝きとコーラスの美しさ、舞台に満ちていた輝きを、今でも覚えています。

カナメさんはピンクベージュのトップと白いパンツ(だったかな?)に、マントを思わせるようなレースの透けるガウンを着て登場。銀橋を渡る時にそのガウンを翻したりされると、お披露目の時に見たバラ模様の裏地の白マントが蘇ってくるようで、胸がいっぱいになりました。


「かわらぬ思い」/安寿ミラ
(『ブラック・ジャック 危険な賭け』 1994年)

左肩にアクセントのある個性的な襟をした黒ジャケットに、黒のドレスパンツというファッションのヤンさん(安寿)。黒髪のロングヘアをスッキリひとつにまとめて右肩に流しているのが、ヤンさんらしい潔さがあって素敵です。

ダンスがとても好きでした!『ザ・フラッシュ!』のダンシング・オン・ザ・ベニー・グッドマンとサテンドール!背中の使い方が抜群に色っぽくて男ぽっくて、本当に素敵でした。

でも、ちょうどヤンさんがトップになられた頃から、宝塚観劇から距離を置き始めた私・・・。宝塚歌劇80周年記念公演でもあった『ブラック・ジャック』は、観劇せずでした。数年後、作曲家の高橋城先生の作品集に収録されたこの曲を聴いて感動し、一時期、毎日のように聴いていた思い出があります。

ですから、ヤンさんご本人の声でこの歌を聴くことが出来て、本当に感動しました。

現役の頃と全く変わらないシャープな佇まい、艶と陰影のある横顔・・・。振付家として、表現者としてますます多くの経験をして、さらにその美しさに磨きがかかっていらっしゃいます。


=第7場A トーク=

安寿ミラ・涼風真世

みきさんとヤンさんと言えば・・・1992~1995年に花組トップスターを勤めたヤンさんと、その下で2番手を勤めたみきさん。「ヤンミキ」の復活ですよ!

ヤンさんが歌い終わるのを待ちかねたように、下手袖から「ヤンさぁ~~~ん!!」と走って出てくるみきさん(笑)。そんなみきさんを、なぜか避けるかのように反対側の上手袖に向かって駆け去ろうとするヤンさん(笑)。

「ちょっと~、なんでですかぁ~、なんで逃げちゃうんですか~」と追いかけるみきさんと、なおも逃げようとするヤンさん(笑)。ものっすごく微笑ましい追いかけっこが、宝塚大劇場の舞台上で展開されていました(笑)。

その後、ちゃんとみきさんのところに戻ってあげるヤンさん。すると今度は、2人でセンター譲り合い合戦をしばらく繰り広げていました(笑)。


「私、ヤンさんがいらっしゃる限り、センターは取れません!」


というみきさんの言葉、すごく納得(笑)。

そんなみきさんに、「もう、そうやってまたどうでもいいことを・・・」と、相変わらずの渋い声でブツブツ言うヤンさん(笑)。

みき「ヤンさん、覚えてます?ヤンさんと私と森奈みはる(←当時の花組トップ娘役)で、清荒神に初詣に行った時、お社に鈴が3本吊るしてあったんですよ。それを見た瞬間、私とみはるは"はっ!" と飛び退って。真ん中の鈴はヤンさんでなくては!って。」

ヤン「・・・そんなことあった?」

出た!ヤンさんの必殺技、ぶっちぎり!!(笑)。こう言われると、その後は何も言えなくなってしまう破壊力抜群の技です(笑)。


そんなヤンさんが明かしたのは、衝撃の「花組解散説」


ヤンさんは2番手時代の作品が1作しかなく、大浦みずきさんが退団されてすぐに花組トップスターに就任しました。やっていける自信がなかったヤンさんと2番手昇格が内定していたみきさんは、自分たちで「花組が解散するらしい」と噂を流していたのだそうです。

今なら笑い話になるでしょうが、やっぱり当時、ファンだけでなく組子も不安な気持ちを抱えていたのですね・・・。当時のヤンさんやみきさんの胸中を思うと、胸が締め付けられます。

カナメさんも加わって、トークタイム。みきさんとカナメさんは同期で、ヤンさんはお2人の1期上です。音楽学校では予科本科の関係。

ということで、話は「本科生の馬場貴子さん(ヤンさんの本名)が、いかに素敵で予科生の憧れの的だったかトーク」へ。

予科生が朝の掃除をしている時間帯に、本科生がピアノや声楽の自主稽古に来るらしく、それが予科生にとっては楽しみの時間でもあったそうな。特にクールな雰囲気のヤンさんは、本科の頃から予科生に人気が高かったそうです。

みき「もうね、(自分の掃除している)教室に馬場さん来るかな~、って」

カナメ「そうそう、あ、馬場さん来た来た~♪って」

みき「馬場さん、今日はピアノのお稽古なんだ~って」

カナメ「馬場さん、素敵だね~って」

ヤン「ちょっと、あの、止めて、本名は止めて[あせあせ(飛び散る汗)]


うわ、珍しい!!あのヤンさんが困ってる!!(笑) ←愛ある発言


最後の締めの言葉で、ヤンさんが「幸せな事に、私は振付という立場で宝塚に携わらせていただいていますが・・・」と話した時、みきさんが「花組公演、拝見しました!蘭寿とむさんたちの踊りが素敵でね~」と言ってくださったんです!

それに対して、「そう、蘭寿たちが本当にカッコよく踊ってくれてね・・・」と、しみじみとした口調で話してくださったヤンさん。もう、この言葉を聞いた時は嬉しくて嬉しくて泣きそうになりました。きっとらんとむ(←スタンバイ中)も、袖で聞いていて嬉しかっただろうな・・・。

ヤンさん、素敵なダンスをありがとうございます!!みきさんも、絶妙のキラーパスをありがとうございました!!


=第7場B 五輪の花=

蘭寿とむ・蘭乃はな・龍真咲・愛希れいか・壮一帆・愛加あゆ・柚希礼音・夢咲ねね・凰稀かなめ・実咲凛音


ようやく待ちかねた(笑)、現役生トップコンビによるデュエットダンス。曲は新曲「五輪の花」。

階段には、月組→宙組→雪組→花組→星組の順番で登場。白地にコールドの素材や飾りを豪華に施した衣装です。お、重そうだなぁ・・・。トップ娘役のドレスには、腰のあたりに花びらが舞い飛ぶような刺繍がされていたのが印象的でした。

龍真咲と愛希はフレッシュで若さあふれる笑顔が印象的。

凰稀かなめと実咲凛音は現代的でスタイリッシュ。

壮一帆と愛加あゆは、早い振りの中でも向かい合うたびにお互いにしっかりと目を合わせて微笑み合っていたのがすごく素敵でした。

柚希礼音と夢咲ねねは、もはや貫禄充分のトップコンビぶり。

そして蘭寿さん!蘭寿さーん!!(≧▽≦)ノシ ←客席で手を振っていたヒト

キラキラ輝く笑顔、蘭乃はなを見つめる優しい眼差し、指先まで想いの行き届いた美しい動き。全てが温かくて、柔らかくて、言い尽してきた言葉ではありますが、本当に素敵でした。


=第8場 『ドンブラコ』=

桃太郎/轟悠
お婆さん/京三紗
お爺さん/汝鳥伶
村人/一樹千尋・箙かおる・一原けい・夏美よう・英真なおき・五峰亜季・美穂圭子
犬野腕三郎/早霧せいな
雉山拳蔵/早霧せいな
真白野猿之助/紅ゆずる
鬼王/北翔海莉
副王/朝夏まなと
鬼の卷族/望海風斗・凪七瑠海・美弥るりか・未涼亜希・真風涼帆・緒月遠麻


第1部のラストは、宝塚少女歌劇隊の記念すべき第1回目公演となった『ドンブラコ』のダイジェスト上演!コーラスには今年初舞台を踏んだ第100期生選抜メンバーが参加します。

宝塚少女歌劇隊の第1回公演は、宝塚温泉の浴場を改修して作ったパラダイス劇場で上演されましたが、その時の観劇料はなんと無料だったのだそうです。この時はまだ温泉の余興的な意味と試作的な意味の方が大きかったのでしょうね。

100年前の舞台の再演はとても大変でしょうが、何と楽譜がちゃんと残されていたのだそうです。

作品は思った以上に本格的でした。想像していたよりもにコーラスと歌の場面が多くて、驚きました。全編ほとんど、と言っても良いくらいです。「"歌劇"と銘打ったからには、きちんとしたものを届けたい」という小林一三翁の意気込みが伝わってくるようです。

ダイジェストだったのが、とても残念!イベントの中での上演ですし、現役生は本公演やお稽古の都合もあるでしょうから大変だったとは思いますが、100周年の記念として上演するわけですから、出来れば完全な作品として観てみたかったなぁと思います。15分のコンパクト版だったのが惜しかったです。


* * * * *


駆け足で感想を振り返ってみたつもりですが、思い入れのある方はやっぱり語ってしまったりして、随分と長くなってしまいました[あせあせ(飛び散る汗)] また思い出した事などあれば書き足していくかもしれません。

『ドンブラコ』の上演で、第1部は終了しました。この時すでに、予定時刻を30分押していたのでした・・・(笑)。


続く第2部では、MC・真矢みきさんに襲い掛かる怒涛の試練と衝撃の数々(?)。はたしてみきさんは、フリーダム過ぎるスペシャルゲストの方々のトークタイムをまとめ切れるのか?!予期せぬ衝撃の数々に、みきさんは耐えきれるのか?!

そして、息も絶え絶えなみきさんの前に現れた輝ける救世主は、やはりあの方だったのでした・・・!

(続く)(はず)


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