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花組東京公演初日 関連記事 [宝塚歌劇]


【花組】 蘭寿とむ退団公演が開幕!「1作1作を全力で私らしく」 -(サンスポ)-

※舞台写真あり


宝塚歌劇団花組トップスター、蘭寿とむの退団公演「ラスト・タイクーン/TAKARAZUKA ∞ 夢眩」が10日、東京・有楽町の東京宝塚劇場で開幕した。

5月11日の同公演千秋楽をもって退団する蘭寿は開演前に会見し、「1作1作を全力でスタンスを変えずに私らしくやりたいです」と自然体。

ショーでは、自身の希望で黒のえんび服を着た男役が群舞で踊る宝塚の王道のシーンを取り入れ、「これぞ蘭寿とむという黒えんび姿を見ていただきたいです」とラストステージのこだわりを明かした。


* * * * *


蘭寿とむ、宝塚卒業公演に「スタンスは変えずに今回も全力で」と意気込む -(楽天WOMAN)-

※「∞」の入る位置がちょっと違っていたので、こちらで訂正しています。


宝塚歌劇団花組公演『ラストタイクーン‐ハリウッドの帝王、不滅の愛‐』『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』の通し稽古が10日、東京宝塚劇場で行われ、終了後に蘭寿とむ、 蘭乃はなが囲み取材に応じた。本公演は、20世紀アメリカ文学を代表する作家フィッツジェラルドが最後に取り組んだ未完の長編小説を舞台化したミュージカル作品と、眩しい夢の数々が無限の可能性に満ちた100周年となるよう願いを込めたショー作品の2本立てとなっている。

今まで、花組トップスターとして活躍してきたが、今回サヨナラ公演となる蘭寿。「今まで1作1作全力でやってまいりましたので、スタンスは変えずに、それでも最後まで進化していく蘭寿とむをお届けできればと思っております」と抱負を述べると、蘭乃も「今回、蘭寿さんの卒業公演ということで1日1日1公演ずつ大切に演じることで卒業公演に花を添えられることができればと思っております。花組生一丸となってお届けしたい」と意気込みを語った。

本公演について蘭寿は「花組のパワーと花組らしい伝統の香りを感じていただけるのではないかなと思っています。宝塚では初めてケント・モリさんに振り付けを担当していただき新しい挑戦もしています。千秋楽までどうぞよろしくお願いします」とアピールした。

また、当日は宝塚歌劇100周年記念切手発行贈呈式も行われた。蘭寿は「素敵。記念すべき100周年に私も並べていただきありがとうございます。100周年の重みを感じます。この切手でお手紙が送られたら嬉しいし、私も使いたい。でも、これ使うのもったいないな」と笑いを誘っていた。

5日には100周年記念式典が行われたが、蘭乃は振り返って「瀬戸内寂聴先生や千住明先生に作っていただいた曲を大合唱しまして、素晴らしい方々に宝塚を愛していただいたと感じた。劇団員460人全員、そしてその場にいる全ての皆様が『宝塚よ永遠に』と本当に思っているんだな。なんて素晴らしいところに在団させていただいているのだろうと感動しました」と感慨深い様子だった。

宝塚歌劇花組公演『ラストタイクーン‐ハリウッドの帝王、不滅の愛‐』『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』は、東京宝塚劇場で4月10日から5月11日まで公演。


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蘭寿とむさよなら公演 「最後まで進化」

※こちらも「∞」の位置が違っていたので訂正したのですが・・・なるほど、公演チラシやプログラムの表記が「夢∞眩」になっているのね(^_^;)。拙ブログでは公式HPの公演案内の表記で統一しますね。


宝塚歌劇団花組のトップスター蘭寿とむのさよなら公演「ラスト・タイクーン」「TAKARAZUKA ∞ 夢眩」(5月11日まで)が10日、東京宝塚劇場で幕を開けた。

米国を代表する作家フィッツジェラルドの未完長編小説の舞台版「ラスト-」で宝塚を去る蘭寿は「全力でやるスタンスは変わらず、最後まで進化する蘭寿とむを見てほしい」。先日は宝塚100周年記念式典にも参加したが「宝塚が好きで入ったけれど、何十倍、何百倍も好きになった。永遠の愛です」と宝塚への思いを話した。

また、開演前に100周年を記念して発行された特殊切手「宝塚歌劇公演100周年」を贈呈された。


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泣いても笑っても、これがラストスパート。全力で駆け抜ける蘭寿とむを、全力で見つめていきたいと思います。きっと、最高に美しい瞬間が待っているはずだから。


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「時を奏でるスミレの花たち」ライブ中継 4月6日13:00公演 第2部 [宝塚歌劇]

第1部の様子は、コチラから☆

首筋と肩にボルタレン(経皮鎮痛消炎剤)を塗り塗りしながら、頑張ります!


第2部

=第1場=

MC/真矢みき


4日と同じく、100周年ドレスから肩にラインストーンのアクセントが付いたパンツスーツにお召替え。ジャケットの襟には100周年ブローチが抜かりなく輝いております(笑)。


=第2場=

「最後のダンス」/一路真輝
(『エリザベート』より 1996年)

第2部のトップバッターは、元雪組トップスター・一路真輝さん。『エリザベート』日本初演でトートを演じ、成功に導いた方です。

イチロさんのトートは公演ビデオでしか観たことがありません。ヤンさんと同じく、ちょうどイチロさんがトップをお勤めになっていた時期は、完全に舞台観劇からは離れていて・・・今となっては、惜しいことをしたなぁ~・・・。

紫のロングコートを身にまとって、「♪ あなたの愛をめぐって・・・」と囁くように歌い出すイチロさん。この、低くベルベットのような質感の歌声に、すでに心はイチロさんのトートに撃ち抜かれてしまいました。

在団中のイチロさんは、どちらかと言うとソリストというイメージで、朗々と歌い上げるイメージがあったのですが、退団されて多数の舞台に立ち、多彩な役柄を演じてこられたキャリアの中で、歌声にも深みや凄みが加わって、息をのむほどの迫力。

囁くような声から一変して、「♪最後のダンスは俺のもの」と歌いあげる時には、激しくてドラマチック。心の全てを奪い去っていくような感覚にとらわれて、瞬きも忘れてスクリーンに見入ってしまいました。

今回のイベントは私が直接舞台を拝見したことのないOGの皆さんの素晴らしさを知る機会でもありましたが、舞台でなじみのあったOGさんが卒業後、さらなる研鑽を積まれて新たな魅力を身につけられた事も発見する機会でもあり、新鮮な感動がたくさんありました。


「君はマグノリアの花の如く」/麻実れい
(『風と共に去りぬ』より 1978年・1984年)

イチロさんの次に登場したのは、華やかな美貌とスタイル抜群の長身で魅了したと言われる麻実れいさん。宝塚時代を彷彿とさせる黒燕尾での登場に、客席もため息。

おこがましい事ですが、黒燕尾でウェーブのかかった長い髪をなびかせながら歌うターコさん(麻実)の姿は、とてもナチュラル。男役としてあまり作り込むようなこともされずに、自然体でそこにいらっしゃる感じ。なのに受ける印象は、やっぱり「男役」さんなのです。すごいなぁ・・・なんかもう、宝塚って本当にすごいなぁという言葉しか出てきません・・・。


=第3場 トーク=

麻実れい・一路真輝


袖から登場したみきさん、開口一番、「わー!ありがとうございますー!!わー!カッコイイですー!!」。・・・仕事を忘れてすっかりファンの立ち位置に(笑)。

ターコさんの黒燕尾は自前!ただ、宝塚の衣装部ではなく外部で特注したのだそうです。「だから下(パンツ)が、いつもと違ってちょっとダボッとしていて・・・」と仰るのを聞いて、そうか、宝塚の燕尾は、スターがスタイル良く美しく見えるように、パンツも細身に作られているのか!と今更ながら発見。

みきさんは、ご自分がバトラーを演じた時(1997年)、「ターコさんの物真似で演ったら上手く出来た」のだそうです(笑)。

真矢「ターコさんとイチロと言えば・・・『はばたけ黄金の翼よ』(1985年)ですよね!」

『はばたけ黄金の翼よ』!私は原作漫画を読んだ経験はあります!

遥くららさんとのゴールデンコンビで一世を風靡した麻実れいさん。遥さん退団後は特定の相手役を決めずに活動されていました。そしてサヨナラ公演となった『はばたけ黄金の翼よ』で、相手役のクラリーチェに抜擢されたのが、当時研4だったイチロさんだったのです。

私がファンになる前だったので、公演の様子などは勿論知りません。ファンになって間もないころに読んだ「宝塚グラフ」誌面で、ターコさんとイチロさんが寄り添う公演写真を見たことがあります。おそらくグラフ内の連載で、生徒のこれまでの経歴を紹介するようなコーナーで、その号のゲストがイチロさんだったのでしょうね。

ただ、まだファンになりたてで、当時は「男役が娘役を演じることもある」という事すら知らなかった私は、「なんでイチロさんが娘役の格好してんの?なんで???昔は娘役だったのかな?」などと、かなり長いこと疑問に思っていた記憶があります(笑)。

トークではその時のお話になり・・・

麻実「ある日、舞台袖ででね、(イチロが)『私、今日で20歳になりました!』って言うの。だから私は『私は35歳になりました』って言ったの。」

たたた、ターコさん、さらっとスミレコード突破・・・!ま、おふたりとも卒業生だから良いのかな・・・。

真矢「ラブシーンが凄かったですよね~!」←相変わらずファン目線

麻実「お稽古場でラブシーンの練習をしていたのですが、ちょうどそれが最下級生が座っている場所の前くらいで。そうしたら、(下級生の)顔が、どんどんどんどん下がっていっちゃって(笑)」

真矢「ターコさん、どんどんほどいていくんですよね!」←すっかりファン目線

麻実「いやらしいの、得意」←客席爆笑

真矢「本当にそうですよね!!・・・って、こんなところで言うべきじゃないんですけど![あせあせ(飛び散る汗)]」←思わず断言して大焦り

すっかりファン目線になっちゃっているみきさん、可愛かった~(笑)。

今や日本を代表するミュージカル女優となったお二人。でもやっぱりイチロさんはターコさんの前ではすっかり下級生に戻っていました。先ほどの「最後のダンス」で見せた凄みはどこへやら。ターコさんに見せる無邪気な笑顔も、とっても愛らしいイチロさんでした☆


ここでひとつ、素敵なお知らせ!!

なんとなんと、ターコさんとイチロさんが共演した『はばたけ黄金の翼よ』が、本日深夜25:00(金曜午前1:00)より、NHK-BS「メモリーズ・オブ・宝塚~懐かしき舞台・美しき人~」で放映されます!(同時放映は『パッサージュ』)

伝説の舞台を見ることのできる、またとないチャンスです!皆さま、録画をお忘れなく!!


=第4場=

「鷗の歌」/順みつき
(『霧深きエルベのほとり』より 1983年)

この辺りから、いよいよ未知の領域に・・・(笑)。

『バレンシアの熱い花』初演でラモンを演じられた、順みつきさんです!

最後の歌い上げがご自身としては納得がいかなかったのか、トークで「心がカール(役名)になったのに 歌唱がついてこないのよー、ごめんなさい!」とおっしゃっていましたが、何の何の!すっかりミッキーさんの世界に惹き込まれていきましたよ!

何と言うのでしょう、この時代のスターさんというのは、「自分を魅せる」術にものすごく長けていらっしゃると思います。年月を経て変わらざるを得ないものはあるでしょうけれど、ひとたび舞台に立つと、そんな事すら忘れさせてしまうような、不思議な力。それはきっと、舞台に立たれるOGの方も感じていらっしゃるのではないでしょうか。劇場が持つ魔法の力なのでしょうね。


「夜明けの序曲」/松あきら
(『夜明けの序曲』より 1982年)

続いては、松あきらさん。エンボス加工のようにお花模様が浮き上がった白いパンツスーツで、「夜明けの序曲」を。

「フォーエバー宝塚」とか「タカラジェンヌに栄光あれ」とか、自画自賛ソングを多数生みだしている宝塚歌劇ですけれども、前向きな気持ちにあふれている歌が本当に多いんですよね。この曲は今は亡き小林公平理事長が作詞されたもの。あらためて歌詞を噛みしめて、宝塚の未来を思われてお書きになったんだろうなぁ・・・と思いました。

深い眠りの夜が明けて
東の空に星がひとつ
さあ果てしない希望の海へ
君と二人で船を出そう

たとえ嵐が吹きすさび
さかまく怒涛 おそうとも
いざ行こう この道を
いつか彼岸の花よ咲け


「小さな花がひらいたメドレー」/瀬戸内美八
(『小さな花がひらいた』より 1981年)

瀬戸内美八さんは、日本物の名作『小さな花がひらいた』からメドレーを。「もう涙とはおさらばさ」と歌いながら銀橋にかかると客席から自然に手拍子が。こういう、交流は宝塚ならではですね。


「歌を翼に」/南原美紗保(旧芸名:美佐保)
(『ラ・グラナダ』より 1965年)

グリーンの鮮やかなスパンコールのドレスに羽根ストールを羽織って登場した南原さん。豊かな声量に圧倒されました。


=第5場 トーク=

南原美紗保・松あきら・瀬戸内美八・順みつき・東千晃・若葉ひろみ・美雪花代

同時代のトップスターさんとトップ娘役さんが集合~。東さんは『小さな花がひらいた』で演じられたおりつの面影を感じさせる清楚な和装。

真矢「おりつさん、昔は黄八丈だったのに(←衣装)、お綺麗になられましたね~☆」

みきさん・・・本当にテンションが上がってる・・・(笑)。

若葉さんも上品なお着物姿で、美雪さんはシックなロングドレス。美しい~。

私がファンになりたての頃の娘役さんの憧れと言えば、若葉さんだったような気がします。『琥珀色の雨にぬれて』のシャロンとか、実際に拝見したかったなぁ・・・。

南原さんがスターへ飛躍するきっかけとなったのが、研1の時に春日野八千代さんの吹き替えに選ばれた事。吹き替えは他にも何人はいらっしゃったのですが、実際に春日野先生の声音を真似して吹き替えを勤めたのは南原さんだけで、それが春日野先生の目に留まったのだそうです。

ここでもみきさん、ナイスパス!みきさんたってのお願いで、南原さんに春日野先生の声音を再現していただきました。

たった一言、二言でしたが、客席からは息をのむような感覚とどよめきが起きたので、ご存知の方がお聞きになるとやっぱり似ていらっしゃったのでしょうね。

そして、天国でこの舞台をご覧になっているであろう春日野先生に、ひととき想いを馳せました。


=第6場トーク=

轟悠・蘭寿とむ・龍真咲・壮一帆・柚希礼音・凰稀かなめ

今日もようやく待ちかねたオアシスタイム。しかし相変わらず時間がないため、みきさんの無茶ぶり再び。

真矢「自己紹介とキャッチコピーをお願いします。」(しれっ)

一瞬、「ええええ?!」と動揺が走ったものの(笑)、そこはスピーチに慣れているトップスター、すばやく対応!


轟「えー・・・フツーの轟悠です。」


ふ、フツーて!(笑)


蘭寿「灼熱の太陽、花組の蘭寿とむです!」


かぁっ・・・こいい・・・!!(←お約束)。

これを聞いた全国の蘭寿ファンは全員、「♪ しゃっくっねつっのぉ~♪」と心の中で歌っていたに違いない(笑)。(←『TAKARAZUKA∞夢眩』を参照)


龍「若さとエネルギー、月組の龍真咲です!」


こう言いきった後、「こんな感じで良かったのかな・・・」とでも言うように、ちょっと肩を落としたまさおくん。そんなまさおくんを、「大丈夫、大丈夫!」「いいよ、いいよ!」と元気づけていたのが、両隣に立っていた蘭寿さんと壮さんでした。ビバ82期・・・!


「愛があふれる雪山のジャイアン、雪組の壮一帆でーす!」


わかってる!!壮くん、自分でジャイアンキャラだってわかってる!!(笑)。そう、でも本当は愛情たっぷりで優しい壮くん。山田くん、壮くんに座布団5枚差し上げてっ!!


柚希「・・・・・・・・・。熱い体育会系、・・・2020年東京オリンピック目指して・・・星組の柚希礼音ですっ!!」


うん・・・れおんくんが本気で目指せるかも知れない・・・と、客席にいた全員が思った事でしょう(笑)。


凰稀「食欲旺盛、宙組の凰稀かなめです!」


あれですか、宙組は「宝塚の食いしん坊バンザイ」的ポジションを確立しつつあるのでしょうか(笑)。


真矢「ね~、やっぱりトップになると急にスピーチ頼まれる事が多くなるじゃない?でもさ、100周年でトップって、凄いことよね~」

お互いの顔を見ながら、うんうんと頷き合うトップさんたち。

真矢「きっと200年の時とか、私たち見られちゃうんだよー!『これ100周年の時のだー』『DVD見よー』とか言って」

みきさん、すっごく楽しそうでした(笑)。


「タカラジェンヌに栄光あれ」/轟悠・明日海りお・早霧せいな・紅ゆずる・朝夏まなと
(『タカラジェンヌに栄光あれ』より 1962年)

初日と同じく、爽やかで美しい~!


=第7場=

「愛の宝石」/安奈淳

(『ラ・ラ・ファンタシーク』より 1973年)

白のジャケットに細身の黒パンツ、細いタイ。素敵な歌声~☆

4日にこの歌を歌われた鳳さんの時は、その華やかさに見とれるばかりでしたが、安奈さんの時は、「♪ 冷たい心に むなしいリズムを・・・」と歌われる場面がすごく心に残りました。これまではメロディーの美しさにばかり気を取られていましたが、実はもっと深い意味があるのかも・・・と、この歌についてもっと知りたくなりました。


「丘の上のジョニー」/汀夏子
(『丘の上のジョニー』より 1978年)

続いて登場したのは、汀夏子さん。宝塚メイクに近いお化粧。クサイ!


「バレンシアの熱い花」/榛名由梨
(『バレンシアの熱い花』より 1976年)

赤い燕尾服で、貫禄の登場!今回は瀬戸内美八さん、順みつきさんもご出演だったから、初代フェルナンド、初代ロドリーゴ、初代ラモンがそろい踏みだったんですね!黒づくめ衣装で「♪ バレンシアのために~♪」って歌って欲しかったなぁ~!

あ!タニちゃん(大和悠河)とウメちゃん(陽月)、らんとむ、ほっくん(北翔海莉)もいたから、平成バージョンもできたんですね!!うわーうわー!!♪ ひーとみのなかにー ほーおーせきがみえるー ♪ (←ひとり客席で大興奮)


「青きドナウの岸辺」/初風諄
(『ベルサイユのばら』より 1974年)

満を持して、という言葉がぴったりの登場、宝塚屈指のプリマドンナ、初風諄さんです!!

歌ってくださったのは、勿論、「青きドナウの岸辺」。初めて知ったのですが・・・歌詞が2番まであるのですね!美しい歌詞だから、また披露される機会があると良いなぁ~。

気品があってふくよかな美声。いつまでもいつまでも聴いていたかったです。


=第8場 トーク=

初風諄・榛名由梨・汀夏子・鳳蘭・高宮沙千・安奈淳・上原まり


このメンバーと言えば・・・「ベルばら4強」に昭和の歴代アントワネット様勢揃いです!!うわー!うわー!(←大興奮)

ツレさん(鳳)、出てくるなり、

鳳「もう、ショーちゃん(榛名)ね!楽屋でずっと『エルサイズのはら』って言ってんのよ!」

と、大爆笑。う・・・巧い・・・!(すみません)

お話は『ベルばら』初演の苦労について。

榛名「(演出の)長谷川一夫先生に『メイクは劇画調で』、『目に星、飛ばしてや~』って言われて。普段着でメイクだけして、そのまま集英社まで行ったことがある。」

汀「オスカルのカツラがずれてん!」

当時のカツラは、ブリキのような金属製の型に毛を接着させるようなものだったので、とても固くて、ちょっとポイントを間違えたら痛かったのだそうです。

鳳「だから、音がすんねんで!コン!コンコン!って」(←実際に頭をたたく振り)

そんな面白い話をたくさんして、会場を盛り上げてくださるツレさんですが・・・、

真矢「ツレさんはいかがですか?フェルゼン、難しくなかったですか?」

と質問されて、

鳳「難しくなかったわよ。だって貴公子でしょ?見るからに」

と、しれっと答えて、さらに爆笑を買っていました(笑)。ツレさん、こんな楽しい方だったんだ~☆

ラブシーン(今宵一夜)の話では・・・

榛名「(苦しい方向に身体をよじらせているので)腸捻転になんねん!!」

と言いつつも、安奈さんとそのシーンを再現!こういうのをスッとできるのがまた凄い!

アントワネットの演技指導秘話も楽しかったです。有名な「フランスの女王なのですから」という台詞については、

初風「最後は、淀君の様にふくみ笑いしなさいと言われました」

これは歌舞伎出身の長谷川先生ならではのご指導ですね。新歌舞伎『沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)』からのアドバイスだと思います。

上原「3階を見て、2階の上手・下手を見て、1階を見て、最後に2階の真ん中を見て、胸を入れて、フランスの女王なのですから!と言いなさいと教わりました」

濃やかな演技指導。だからこそ、『ベルサイユのばら』の芝居は一種の様式美として確立できたのでしょうね。

そして最後は、初風さんによる、この台詞の再現を聴くことが出来ました!なんて贅沢~!

初風「どんな時でも、すべての責任はわたくしにあります。マリー・アントワネットはフランスの女王なのですから・・・!」

素晴らしい~!!客席、拍手喝さい!!もちろん東宝も大拍手!!みきさんもテンションMAX!!

真矢「ありがとうございました~!それでは皆様、ご退場を~!」

全員「???????」

真矢「では、ご退場を~」

全員「・・・・・・・・・・・・」

鳳「・・・愛あればこそと違う?」

真矢「・・・っ・・・!!しっ・・・つれいいたしましたーぁ!!」

ここでそのまま歌に続くはずだったのに、大先輩たちを退場させようとしてしまったみきさん(笑)。激しくうろたえて片膝ついて許しを乞うみきさんに、大爆笑しつつも「疲れてんねんなぁ」と労う朗らかなツレさん。優しい~!


「愛あればこそ」/初風諄・榛名由梨・汀夏子・鳳蘭・高宮沙千・安奈淳・上原まり
(『ベルサイユのばら』より 1974年・1975年・1976年)

なんと贅沢な顔触れでの「愛あればこそ」!至福のひとときでした~・・・。


=第9場=

MC/真矢みき・鳳蘭


今回の出演者、いよいよ残り1名。みきさんとツレさんのトーク。

鳳「いっこ思い出した!ショーちゃんね、さっき楽屋で『ウエストサイズフトーリー』って!(笑)でもみきちゃん、素晴らしい司会!頭の回転が速い!」

爆笑で会場を盛り上げつつも、ずっと出ずっぱりのみきさんを労わるツレさんの温かさに、じ~ん・・・。

真矢「ありがとうございます!ツレさんも素敵です!!ツレさんは退団されてどのくらいになるのですか?」

鳳「初舞台が50周年だから・・・(はっ!として客席に)計算しないで!・・・でもね、みんな言ってる。『100周年に出られてよかった』って。ショーちゃんだけよ、『エルサイズのはら』とか言ってるの!」

楽しいお話で会場を盛り上げながらも、さりげなくみきさんもリードするツレさん。その包容力に、惚れた・・・!!

私、この方が現役だったら、絶対に絶対に大変なことになっていました(笑)。


=第10場=

「セ・マニフィーク」/鳳蘭

(『セ・マニフィーク』より 1977年)

4日には「愛の宝石」を歌われたツレさん、この回では代表曲のひとつでもある「セ・マニフィーク」を熱唱。

勿論、私はこの方の現役時代を拝見したことはありません。けれど、あふれ出るスター性とカリスマ性!!この方が舞台に立つだけで、光の照度が格段に上がるような気がします(笑)。これぞ天性のトップスター!!

「♪ Tip top! Tip top!素晴らしい 夜をあなたに 夜があなたを変える♪」と歌う時の、圧倒的な華と艶!

この方が舞台に登場しただけで、舞台がパァーッと明るくなるような感覚。凄いなぁ~・・・。この方の現役時代のステージ、観てみたかったぁ・・・。

ツレさんが歌いながら銀橋を渡っている間に、卒業と現役生、出演者全員が本舞台に整列!舞監さん、4日の反省をしっかり生かしてる!(笑)


=第11場=

「すみれの花咲く頃」/出演者全員

(『パリゼット』より 1930年)

ソロパートは初風さんが担当。ゆったりと柔らかく響く、至福のソプラノ。素晴らしかった・・・。

と言いつつ、やはりスポットなしでフレームインしているらんとむをガン見する私(笑)。今日もカッコ良かった☆

フィナーレは全員で銀橋をわたります。いや~、どこを見てもスターばかり。まさに「夢の祭典」ですね!

拍手喝さいの客席を見回して、みきさんが一言。

真矢「今日のこのステージを見て、小林先生は、1期生の方々は何とおっしゃてくださるのでしょう・・・」。


この回は、前回の80分押しを大幅に巻き返し、なんと奇跡の5分押しで終演!

そして、カーテンコールがありました!嬉しかった~!とはいえ、すでに客席を立って通路を歩いていた私は焦って通路に伏せながら拍手をしていました(笑)。


* * * * *


私は観劇できませんでしたが、6日18時公演では大浦みずきさん(2009年逝去)を偲ぶ場面もあり、相手役を務めたひびき美都さんもご出演されたそうです。

宝塚歌劇が100周年を迎えるまで、この華やかさの煌めきの陰で、どれだけの苦労があったことでしょう・・・。だからこそ、その苦労の分だけ、苦しみの分だけ、宝塚には愛と夢と幸せが煌めいて、あふれている。

今回のイベントは、宝塚の素晴らしさを再認識するとともに、自分の宝塚への愛も再確認出来ました。

これからも私は胸を張って言います。「宝塚が、大好きです!」と。

ありがとう、宝塚!!


そして今、これを買おうかどうしようか、真剣に悩んでいます・・・(笑)。


ツレさんの「セ・マニフィーク」が聴きたい・・・。


本日は花組東京公演初日。ついに、男役・蘭寿とむのラストスパートが始まります。



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