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三嶋大社 「福太郎」 [スイーツ☆]

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蘭寿とむサヨナラ公演のさなかではありますが、そろそろ旅人生活も始まっております。

三嶋大社(静岡県三島市)を訪れたので、縁起餅として知られる「福太郎」をいただきました。境内に床几の置かれたお休み処があり、そちらでいただくことができます。お茶がついて、200円。

生命力を宿すとされる餅に、邪を払うと言われるヨモギをつきこんであります。特徴的な添え方のあんこは烏帽子の形をしています。

三嶋大社では、毎年1月7日に「お田打」と呼ばれる古代田祭が行われています。頭に烏帽子を被り、黒い面をつけた婿の福太郎が、白い面をつけた舅の穂長とともに、苗の選定から始まる稲作の作業を狂言形式の所作として見せ、その年の五穀豊穣と天下泰平を祈るのだそうです。


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お店に置いてあったしおり。

江戸時代の画家、安藤広重によって「お田打」の様子が描かれています。広重は、三島によく足を運んでいたそうです。

神池のほとりに咲く八重桜を愛でながら、お餅をひとくち頬張ると、ほろ苦いヨモギの風味とあんこの滑らかな舌触りと上品な甘さが口の中に広がります。

時間に追われる日々の中で、思いがけず手にした、晩春の陽射しに包まれたゆったりと優しい時間でした。

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