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アートフェア東京2007 [お散歩]

 

4月10(火)~12日(木) 東京国際フォーラム

友人が務める大阪の画廊が出品するというので、「アートフェア東京2007」へお誘いをいただきました。この友人、小学校、中学校、高校は飛んで大学までずーっと一緒。おまけに高校は別だったけれども、同じ先生に英語の個人レッスンを受けていたという、なかなか特異な縁のある人です。1年ぶりに会えると言うので、仕事もそこそこに会場へと向かいました。

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友人は私のために、何と「VIPカード」を用意してくれました。このカード1枚で期間中は会場に何度でも出入り自由、そして六本木ヒルズにある森美術館の新企画「笑い展」のスペシャルプレビュー招待、会員制の「六本木ヒルズクラブ」への期間中の入店OKなどなど、ゴージャスな特典つき。おほほ、これで私もセ・レ・ブ☆(ほとんど利用できませんでしたけど…>苦笑)

「アートフェア東京」は、ひと言で言うと「日本美術の見本市」。年に1度、日本全国の名だたる画廊が一堂に集結し、こうして展示会を開催しているのだそうです。
 
伝統的な日本画から近代洋画、若手による現代アート、焼物や茶碗などの古美術からマスコットキャラクターまでが勢揃い。そして美術系出版書や海外のアーティストの作品なども展示してあり、まさに日本美術界をめぐる現在の潮流が、すべてこの1ヶ所に怒濤のように流れ込み、良い意味でせめぎあっているような状況です。
 
ここに来れば、日本アートの「今」がわかる!!という感じ。
 
普段はもっぱら舞台鑑賞ばっかりで、たまに行く美術展と言えば、応挙や若冲などの江戸絵画くらい、という感じの私にしてみれば、美術の世界、特に新鋭芸術・現代アートというのは全く未知の領域。広い会場にひしめき合う各画廊のギャラリーを友人に案内されながら、キョロキョロと目移りするばかり。「こんな世界が、あるんだぁ~~…」と、終始、口をぽか~んと開けたまま、たくさんの作品や人の波を見ていました。
 
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現代アートは、やっぱり初めて見る世界観ばかり。「へぇ~、こんな表現方法があるんだぁ」とか、「こんな意外なもので作品を作るんだぁ」と、感心しきり。でもやっぱり惹かれるのは日本画でしたね。心が落ち着く感じ。戻るべき場所に戻ってきた、みたいな(笑)。
 
中でも私が「あ…素敵だな」と感じたのは、石崎昭亜さんという方の作品。

   

 『雲の空』 1997年

透明感のある美しい色彩感覚ですね。
 
***
 
初めて知った…というか、「やっぱりそうなんだなぁ」と思ったのは、画廊にはお抱えというか、専属契約を結んでいるアーティストが必ずいる、という事。
 
画廊というのは絵画を販売するだけではなく、才能ある芸術家、可能性のある若い芸術家をいかに発掘し、いかに育ていかに世に出すか、というのも大切な仕事のひとつなのだな、ということ。どの世界でも、「人を育てる」ということは社会に対する大きな使命なのですね。
 
他には、前職でちょこっとだけお世話になった樂茶碗などを発見して、思わず郷愁(?)に浸ってしまいました。それにしても、樂茶碗ってスゴイ値打ちですよね…。当代(15代目吉左衛門)の作品、6,300,000円って…手が出ないどころか、引っこんじゃいます…(苦笑)。
 
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見るもの、出逢うものがすべて新鮮で、刺激的なイベントでした。明日までの開催ですが、興味のある方はぜひぜひ、東京国際フォーラムまで足を運んでみてください。運命の出逢いが待ち受けているかも…!?

 

■公式サイトはコチラ
アートフェア東京2007

■友人が勤める画廊はコチラ(笑)
至峰堂画廊

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コメント 6

ラブ

変わったポスターですね。目を引きますね。
VIPカードなんて、格好いいです!
一度、VIPと呼ばれたい…笑。
by ラブ (2007-04-12 13:16) 

★とろりん★

ラブさま
こんなにどどーんと主張されていると、惹かれますよね。VIPカード使って、昨夜も足を運んでみました(笑)。必ずひとつは、自分の心にジャストミートする作品に出逢えますよ!
by ★とろりん★ (2007-04-12 13:33) 

りょう

素敵な絵ですね。
私も美術館や展覧会が好きですが、
最近ではなかなか訪れる機会がありません。
私の個人的な意見かもしれませんが、
美術館や展覧会、書庫の中に居ると心がほっとします。
それは、作品を通して作家の方と静かに会話をしている気が
するからです。
作品が私に語りかけてくれるような、意思ある存在として。
とろりんさんのブログもその機会を与えてくれる一つです。
by りょう (2007-04-13 14:39) 

mami

とろりんさん、こんばんは。
この催し、興味はあったのですが、日程的に無理で行けませんでした。平日の3日間だけなんて、元々一般客を見込んでないのか?と思っちゃいますよねえ。残念でした。
美術館はともかく、個人画廊は何となく敷居が高くて入りづらいと感じるのは私だけでしょうか。
こういう一般の人にもオープンな機会がもっとあったらいいのになあ、と思います。
by mami (2007-04-13 23:46) 

★とろりん★

りょうさま
コメントありがとうございます。その気持ち、とてもよくわかります。絵画などの芸術作品だけでなく、人間が作り上げたものには全てその人の思いが込められているような気がします。私のブログにまでそのような思いを感じていただき、恐縮です。これからもっと気持ちを引き締めて、いろいろな思いを伝えていけたらと思います。
by ★とろりん★ (2007-04-15 13:38) 

★とろりん★

mamiさま
会場料の関係で、平日にせざるをえなかったのでしょうね。一日くらい、休日にかけてもよかったのになぁ、とは思いますが…。でも、最高の立地なので、学生さんが多く来ていたように見受けられました。mamiさまのおっしゃる通り、画廊は入りにくいです~!てか、入れません(^-^;私も、友人の案内がなければ行くことはなかったと思います。ここぞとばかりに、数百万する樂茶碗を、穴があくほど観察しまくってました(笑)こういうイベント、都心でもっともっとあるといいですね。
by ★とろりん★ (2007-04-15 13:49) 

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