明治神宮御苑 [お散歩]
昨日アップした記事で、代々木の杜が全国から植林されてできた人工林である紹介したところ、一部読者から反響をいただきました。詳しくは、コチラのページに記載されていますので、ぜひご覧ください。→明治神宮－自然・見どころ「代々木の杜の歴史について」。当時の日本には、このような壮大な意思と、それを実行に移せるだけのものが備わっていたのですね。
さて、とても幅の広い参道と比べて、御苑内の遊歩道は人がやっとすれ違うほどの幅しかありません。そこに、すでに原生林といっても良い状態となっている木々の中を、順路にしたがって歩いていきます。時々、「ここ、本当に通って大丈夫でしょうか…？」と不安になる順路もありますが、逆に効率よく歩けるように設定してあるので、大丈夫です。
うっそうとした木立の中、歩みを進めると…。
まず最初に見えてくるのは、茶室「隔雲亭」。
隔雲亭は、明治天皇が昭憲皇太后のために建設されたものですが、戦争中に焼失しました。現在のは1958年に再建されたものだそうです。
隔雲亭を過ぎたところで、突然、視界が開けます。茶室の庭のように広がるのは、「つつじ山」。
こんもりとした、美しい形に整えられたつつじの姿が、何とも愛らしいですね。いちばん奥に見えるのが隔雲亭です。小高い丘の形状になっていて、隔雲亭がその頂上に建てられています。
つつじ山を下りきったところにあるのが、「南池」。この池で明治天皇は釣りを楽しむべく「御釣台」を作られています。
御釣台から眺める南池。
その季節になると、睡蓮の花が咲きそろって、それはそれは見事なのだそうですよ。この日は大雨のあとですかた、お水が濁ってしまっています。
隔雲亭から眺めると、つつじ山の向こうに南池が広がるという、最高のロケーションです。つつじの花に、睡蓮の花…想像するだけで心が浮き立ちます。
南池の周辺をぐるりとまわって、また木立に囲まれた遊歩道を歩いていくと、「花菖蒲園」に出ます。
来る時期が、ちょっと早すぎました…。
でも、早めに咲いたものを発見！！
綺麗ですね～♪
↓コチラは、たまたま見つけた虫さん。
美しい緑です。
花菖蒲園を抜けてまた、順路にしたがって歩いていくと、清らかなせせらぎの音が聞こえてきます。
そのせせらぎの持ち主がこちら、「清正井」です。都内でも珍しい湧水の井戸です。
ご覧下さい、この透明度！！
「清正井」という名前の通り、戦国時代の名将、加藤清正が掘ったことがその名称の由来とされていますが、実際は本当かどうかは不明だそうです![[わーい（嬉しい顔）]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif){kind=small}
（この土地に彼の子息が住んでいたというのは事実のようですが）
毎分150リットルほどの湧水があるそうです。
ここから湧き出た水は花菖蒲園～南池にも流れ込んでいるようで、 明治神宮というのは人と自然の造形美が見事に調和して完成されたものなのだな、という思いを強くしました。
突然の計画変更にかかわらず、深い緑と穏やかな大気に包まれて、心が浄化されるような感覚を覚えました。最近、少し忙しかったので、良い気分転換になりました。感謝。
このあと、思い切って、お正月以来足が遠のいていた歌舞伎座へGO！
音羽屋（尾上菊五郎丈）による「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」を、「浜松屋～大詰」まで幕見で楽しみました！ああ～、やっぱりイイわぁ～♪
歩いてカンゲキして文字通り「心身ともにリフレッシュ」した１日でした☆
本当の、新緑ですね。こちらはまたお天気崩れるんですけど、その前にいいもの拝見しました。
by ラブ (2008-05-23 18:37)
とろりんさんの文章とお写真で、私も心身がリフレッシュされました。ありがとうございます。神宮の森は、都会に居ることを忘れてしまう緑の多さですよね。そこだけ居空間のような気がいたします。渋谷、原宿、代々木、青山に面してますのに、ね。
by はなみずき (2008-05-24 08:03)
ラブさま、nice！とコメントありがとごうざいます！
雨上がりでそれほどお天気は良くなかったのですが、その分、水分をたっぷり含んだ緑が、それそれは濃密で湿潤な空気を生み出していて…頭も心もずいぶんリフレッシュしました。オススメです。
by ★とろりん★ (2008-05-26 08:24)
はなみずきさま、コメントありがとうございます！
おっしゃる通り、都内でも有数の人口密度が高いスポットに囲まれていて、その喧噪も聞こえてはきますが、それが全く気にならないのですよね。それを跳ね返すほどの緑の大気に囲まれて、自分の心が落ち着いているからでしょうね。
by ★とろりん★ (2008-05-26 08:27)