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東京メトロ市ケ谷駅 江戸歴史散歩コーナー [お散歩]

お仕事で、市ヶ谷駅にやってきました。

あせあせと出口へ向かっていたところ、目の前に突如、ミラクルな光景が出現しました。

「な、何[exclamation&question] 何なの、このとろりん好みの空間はっっ[exclamation×2]」と、とろりんさんを興奮させたものは…

(写真はすべて、クリックで拡大表示されます)
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い、石垣[exclamation&question] 地下鉄に、石垣[exclamation&question]

ふと石垣の横を見ると、そこには「江戸歴史散歩コーナー」の看板が。
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きら~ん[ぴかぴか(新しい)]

説明板によると、南北線を建設中に江戸城の遺構が多数出土。それらとともに、市ヶ谷周辺の変遷が展示されています。

おお、これは拝見していかなくてはっ。仕事を忘れて、撮影に励み出します(苦笑)。

トップ画像の石垣は、雉子橋(千代田区九段南)から出土した石材を使用して、当時の技法である「打ち込みハギ」で再現されたもの。本物の江戸城の石垣なんですよ~!!

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石には、「矢穴」がしっかりと残されています。

この穴に楔や鉄板を差し込み、石を適当な大きさに打ち砕いていたのだそうです。

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石垣に、「○」や「×」と記された跡が見えますが、これは出土当時からあったものだそうです。

こうやって印をつけて矢穴を入れる場所などを決めたり、そのまま積み上げるか打ち割るか決めていたのでしょうね。

コーナーには、現在の市ヶ谷駅周辺のジオラマも展示されています。
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右奥に見えるのが、JR市ヶ谷駅。

ジオラマには、こちらもしっかり再現されています。
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地下鉄(笑)。

反射の関係上、撮影したのは都営新宿線ですが、当然ながら東京メトロもしっかり再現されています。ちなみに、うっすらと写っている丸っこくて小さい手は、私の手です(苦笑)。

この都営新宿線のトンネルは四角の形をしていますが、南北線は丸い形のトンネルが通っているのです。設計図そのままに再現されているのですね。芸が細かい~[exclamation×2]

もちろん、石垣だけではなく、江戸城築城の様子を再現した「築城図」や、発掘当時の写真なども展示。
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「築城図」。

そして、とろりんさんをもっとも興奮させたのは…

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じゃじゃーん[exclamation×2]

なんと、コーナーの床一面に古地図がーーーーっっ[exclamation×2]

うおおおおおおおお[exclamation×2][exclamation×2](←とろりんさん心の雄叫び)

描かれているのは、御城(江戸城本丸)から、市ヶ谷門周辺の様子。

上の写真ですと[グッド(上向き矢印)]、ちょうど壁に遮られてしまっている付近が御城。はみ出してます。日比谷方面は、さすがにスペースが足りなかったようです。

手前に見えている葵の御紋は、紀州徳川家(紀伊殿)のお屋敷があった場所。フレームアウトするほどの広大さ。

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しかも紀伊殿、飛び地まで持ってるし。

お隣の「井伊掃部」は、彦根藩主・井伊家のお屋敷。左奥に「半蔵御門」、現在の半蔵門が見えます。半蔵門手前で右に折れ、、お堀に沿って行くと「桜田門」があります。

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水戸家(水戸殿)のお屋敷も、でかっっ[exclamation×2] さすが、天下の副将軍[るんるん]

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御三卿のうち、田安家(田安殿)と、清水家(清水殿)のお屋敷。一橋家は平河門の方ですから、ちょっと見えませんね。

御三家(水戸・尾張・紀伊)に比べるとずいぶん敷地面積がコンパクトに見えますが、これでもものすごい広大な面積。一橋家の屋敷なんて、現在の丸紅本社ビルからKKRホテル東京・国際協力銀行を網羅して、気象庁のある敷地に至るほどの面積ですから。(見やすい参考図→丸紅本社地図

ちなみに、この御三卿の名称は、それぞれの屋敷からもっとも近い城門から名付けられたのだそうですよ。そう言えば、上の写真にも「清水御門」の文字が見えますね。



いやぁ、ついつい仕事の移動中という事をすっかり忘れて、大ハッスルしてしまいました[あせあせ(飛び散る汗)] しかもこの後、目的の出口とは正反対の方向にある改札を出てしまい、大汗かいて長い距離を駆け戻るというオチつき。

でも、こんな素敵な空間に出逢えたのですから、よしといたしましょう[るんるん](本当によかったのか)

スペースにはベンチがあり、休憩できるようにもなっています。狭くもなく、広くもなく、とても良い感じ。

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かたわらには、地下鉄を利用する人たちの姿。

大急ぎで駆け抜けてしまいがちな地下鉄駅の構内ですが、このような単なる休憩だけが目的になるのはなくて、知的好奇心も少し刺激してくれるようなスペースがあるのは素敵ですね。

皆さんも、東京メトロで市ヶ谷駅にお越しの際はぜひ足を止めてみて下さい[かわいい]

市ケ谷駅

東京メトロ有楽町線・南北線の市ケ谷駅「1~4番出口・7番出口」方面の改札へ向かう途中にあります。


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コメント 6

夜野愉美

メトロ市ヶ谷は、乗り換えでしか使用したことがありませんでした。こんなものがあろうとは!
ステキな情報をありがとうございます!
床一面の古地図は、江戸東京博物館とかにもありますよね。私も、かなり興奮します、その手のものに。
by 夜野愉美 (2009-04-20 12:04) 

★とろりん★

夜野さま、

コメント、ありがとうございます!!

なんと!江戸東京博物館もそうなのですか!それはぜひ行ってみたいです。自分の知っている場所が昔、どのような場所だったのか知るのは楽しいですよね~。

ちなみに今回の記事では御三家のひとつ「尾張家」が見えませんが、他の二家同様、コチラも屋敷面積が広大すぎてフレームに入り切りませんでした(笑)。
by ★とろりん★ (2009-04-21 08:51) 

ラブ

へぇ〜、市ヶ谷にこんなものが…。
マニアックですが、行ってみたいかも。
by ラブ (2009-04-21 11:11) 

★とろりん★

ラブさま、

nice!とコメント、ありがとうございます!!

ね、マニアックですよね(笑)。嬉々として写真撮ってるの、私だけでしたから(汗)。地下鉄駅の連絡は結構な距離を歩くので、途中でこういった休憩スペースがあると、気持のありようが全然違いますね~。グッドアイデアだと思います。
by ★とろりん★ (2009-04-21 19:58) 

カオリ

おもしろそうですね。駅にこんな立派な場所があるなんて! 
ワタシ、ジオラマが大好きなんですよ〜。この前、オリンピック誘致のために作ったジオラマがニュースで報道されていて、真剣に「見たい!」と思っちゃいました。
by カオリ (2009-04-23 09:15) 

★とろりん★

カオリさま、コメントありがとうございます!!

私もジオラマとか地図とか大好きです☆自分が歩いている場所が、昔は○○家のお屋敷あったんだ~とか、なるほどこういう位置関係なのね~とか分かると、街を歩くのが数倍楽しくなりますよね♪
by ★とろりん★ (2009-04-24 20:41) 

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