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【ご案内】 横浜狂言堂 [伝統芸能]

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(画像をクリックすると、拡大表示されます)

ブログでのコメントや個人メールなどで「能狂言の情報があれば教えて下さい」 とメッセージをくださった一部読者の皆様のために、調子に乗ってまたまたご案内です。

意欲的な能楽公演の企画に力を入れている横浜能楽堂。その中でも、レパートリーとして定着してきたのが、「横浜狂言堂」

「毎月第二日曜日は『狂言の日』」と定め、当該の日は解説つきで狂言2本を2,000円で観られるという、何ともリーズナブルな企画です。出演者は毎月変更し、日本を代表する狂言のお家がとっかえひっかえ総出演。よくよく見ると人気のある演者さんはもちろん、ご当主や重鎮の皆さんもさりげなく出演。

チラシ表にある「勝手に決めました」というコピーですが、どうやらこれは本当の話らしいです。某お家の回を鑑賞したブログ記事をチラッと読んだのですが、その時の解説の中で、「ある日突然、横浜能楽堂から『来年からこんなんしますんで、よろしく~』というFAXが送られてきた」というお話があったそうです(笑)。

解説もきちんとあって、名のある演者さんがご出演になって、本格的な狂言を2本観られて2,000円は、とっても嬉しい!!各家が得意としている演目や、その家だけに特別な演出が伝わっている演目がかかることもあり、かなりお値打ちものの企画だと思います。

次回は9月13日(日)、山本東次郎家の出演です。脇正面席で、「ぬほ~ん[揺れるハート]」などと奇声を発している人がいたら、間違いなくとろりんさんでしょう(笑)。(とろりんさんが正面席よりも脇正面を好む理由は、コチラに詳しく?書かれています)

横浜能楽堂は桜木町駅が最寄り駅。少し歩くとみなとみらいにも行けます。

横浜能楽堂

公式HP:横浜能楽堂

★★★

これより下は、とろりんさんの経験談を踏まえた「能楽堂かけだしファンへの道」(←めちゃくちゃ偏ってますけど>笑)をつらつらと書き留めています。ご覧いただける方は、「さればそのことでござる」からお入りください。


お能に興味があっても、なかなかきっかけがつかめない・・・という方には、まずは能よりも比較的わかりやすい、狂言の会からご覧になるのもひとつの方法だと思います。そこでタイプの演者さんを見つけて、ファンになっちゃうんです。

能楽師狂言方は、狂言を演じるという役割だけではなく、能の演目では前半(前シテ)と後半(後シテ)をつなぐストーリーテラーの役割も演じます。この役割を「間狂言(あいきょうげん、通称アイ)」と言います。

ひとりの狂言方さんのファンになれば、その方が出演なさる公演は全て観た~い!!となるのは当然のファン心理。そうすると、その方がアイを務める能の会があると知れば、思い切ってお出かけする事ができるのではないでしょうか。

手前味噌ですが、私が歌舞伎ファンになったのも、市川亀治郎丈の大ファンになったのが出発点。スーパー歌舞伎で華麗に舞う亀治郎丈に一目惚れ(爆)。そして、丈の出演なさる公演を追っかけて観に行くうちに(ええ、親に内緒で巡業も追っかけましたし、遠征もしましたとも)、中村梅玉丈のおっさんの魅力の虜になり(爆)、坂東三津五郎丈のあらがいがたい魅力に心奪われ(再爆)、いつの間にか歌舞伎全体のファンになっていました。

お能もその図式に当てはめていけないかしら、と思うわけです。

初めて観た荒磯能(←なんとなく出した懸賞に当たったのでした)は、狂言界きっての大人気者、野村萬斎師がご出演にも関わらず、ほぼ爆睡(苦笑)。萬斎師を拝見して、おお、テレビに出てる人や~、やっぱり華があるな~と思った程度で、「能」や「狂言」自体の魅力はわからずじまいでした。

「狂言って、お能って、もしかしてすっごい面白いのかも!」と思ったのは、2006年の山本会別会でした。荒磯能から実に1年半の年月を経て、ようやく・・・(苦笑)。

そこから山本東次郎家の舞台を中心に拝見するようになり、そのうち、山本家がアイを務める能の会にも足を運ぶようになり、そこで出会ったワキ方の宝生閑師に心奪われ(爆)、囃子方の大倉慶乃助さんや小寺真佐人さんにときめきを感じ・・・(再爆)。

そんなミーハー精神炸裂で、現在に至っております(笑)。

そういうわけで(どういうわけだ)、この「横浜狂言堂」、初めて能楽堂に足を踏み入れるにはとっても良い企画だと思います。皆さん、お待ちしていま~す!!
(注:決して横浜能楽堂の回し者ではありません)


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mami

おお、またまた貴重な情報をありがとうございます。
お忙しいのに、まるで私のために(?)記事を書いていただいているようで恐縮ですm(_ _)m
これ行きたいです~!お値段も手頃なのが嬉しいですね。
9月はもう予定が入ってしまったので、来月以降ぜひトライしてみます!

ところで、とろりんさんは亀ちゃんのファンだったんですね。てっきり梅玉さまのご贔屓かと思っていました。亀ちゃん、粋で格好良くて可愛いですよね~。
by mami (2009-08-28 23:27) 

★とろりん★

mamiさま、

nice!とコメント、ありがとうございます!!

「横浜狂言堂」の事はいつか記事にしたいなと思いながらちょこちょこと下書きを作っていたのですが、mamiさまをはじめ、友人からも同じようなメッセージをいただいたのをきっかけに、えいやっと更新しました!お役に立てれば嬉しいです。

>>ところで、とろりんさんは亀ちゃんのファンだったんですね。てっきり梅玉さまのご贔屓かと思っていました。

はい、梅玉さん、大好きです!あわてて加筆修正しました(笑)。厳密に言うと、最初はスーパー歌舞伎に出ていらした市川段治郎丈を「ちょっと良いな」と思ったんです(笑)。んで、段治郎丈見たさにスーパー歌舞伎をリピートしたはずが、華麗に舞う亀ちゃんにすっかり心を奪われてしまったという(笑)。

その後、梅玉さんの「シルバーグレーの魅力」の虜になり、松緑丈の「蘭平」を見て歌舞伎ファンになりました。

私にとって、亀ちゃんは「初恋の人」、梅玉さんは「心の愛人」といった存在でしょうか(爆)。
by ★とろりん★ (2009-08-29 13:37) 

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