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沖縄の旅2012 (2)勝連城跡 [旅]

中城城跡を見学した後、少し北上して与勝(よかつ)半島へ。

勝連城(かつれんじょう)にやってきました。

半島の付け根近く、海岸から中城湾も金武(きん)湾も望む台地に添うように築城されています。ご覧のようにすでに日が暮れかけていたので、大急ぎで見学へ向かいます。しかし、駐車場から城跡まで、そして城郭内も急峻な坂と段差の連続で、けっこう足腰に来ます(苦笑)。

史跡勝連城.JPG

勝連城は、中城城と同時代の13~14世紀に築城が進められ、15世紀半ばには首里王府をおびやかすほどの実力を誇った有力者、阿麻和利(あまわり)の居城となりました。

阿麻和利は時の琉球王・尚泰久の娘を妻に迎えるなど、その力の基盤を確固たるものしていきます。1458年、中城城を攻めて護佐丸を滅ぼしますが、首里王府より攻められて阿麻和利も討ち滅ぼされたと伝えられています。

勝連城全景.JPG

この、「護佐丸・阿麻和利の乱」については、三山を統一した首里王府(尚氏)が、その権威をより強固なものにするため、力を持ちすぎた護佐丸と阿麻和利を「相討ち」にしたのではないか、等々、数々の伝承や見方が伝えられています。

勝連城2.JPG

残された遺構は何を語るでもなく、ただ美しい姿で風に吹かれています。

勝連城4.JPG

石垣って、作られた時とほぼ同じ状態、同じかたちを維持させたまま歴史を紡ぐことのできる、唯一の「人間たちの建造物」だと思うのですよ。

当時生きた人たちが、これをどんな思いで積み上げていったんだろう等と考えると、何とも胸がいっぱいになります。(←石垣に手を当てて感動に打ち震えるワタシと、ちょっと離れたところから半笑いで見守る同行者)

勝連城5.JPG
三の郭

勝連城3.JPG
同じ高さの石を丁寧に敷き詰めて、美しく積み上げられた石の階段を上って、一の郭へ。

この城門は直角に曲がる構造をしていて、大量の兵が押し寄せても進入しにくくなっています。なんと完璧な機能美!素晴らしいですよね・・・。

息を切らせながら一の郭へ上ると、夕日がちょうど中城城方面の丘陵の彼方に落ちていくところでした。

勝連城からの夕暮れ.JPG

周囲は平地が広がる独立した形の台地上にあるため、その眺望は圧巻です!

三方に中城湾、金武湾、太平洋が望め、一方はうるま市の街が見えます。今でもこれだけ視野が広がるのですから、当時はもっともっと遠くまで見渡すことができたことでしょうね。

今回は短時間での訪問でしたが、本当に美しく、凛々しいお城です。また訪れたいな。


勝連城については、コチラのサイトを参考にしました。
勝連城跡 公式ホームページ


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