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笑顔で瞬く愛の星 ~花組東京公演初見~ [宝塚歌劇]

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花組東京公演『サン=テグジュペリ―「星の王子さま」になった操縦士―』と『CONGA!!』を観劇してきました。


いや~、楽しかった!!もう、



らんとむが、アホみたいにカッコ良かった!!
(注:最上級に賛美しています)




あと何回か観劇予定なので、今回は特に印象に残ったことをメモ程度に。


「珍作」(←珍作>笑)だの、「何とも言えん」だの、少なくとも私の周囲では決して評判が高いとは言えないお芝居『サン=テグジュペリ』ですけれども、個人的にはそれほど拒否反応を示すこともなく、淡々と楽しみました。

いやまぁ・・・覚悟していたほどではなかった、という感じでしょうが(苦笑)。

主軸であるはずのサン=テグジュペリ(蘭寿とむ)と妻コンスエロ(蘭乃はな)の愛憎が描き切れていないという不満はありますが、お互いの苦悩や葛藤はきっちりと伝わってきました。

何よりもあの不幸な大戦の時代、飛行士たちがどれだけ命と勇気を賭けて空を飛ぼうとしていたのか、その思いを同じくする飛行士たちの絆がどれだけ深いものだったのか、その姿を、彼らを愛する女性たちはどんな思いを抱えながら見送り、迎え入れていたのか・・・。友を失っても、それでもなお「空」へ希望を託し、空へ挑もうとするサン=テグジュペリや多くの飛行士たちのひたむきな姿に、胸が熱くなりました。

これまた私の周囲で「エロい」「子どもに見せられない」と噂だった、タンゴを踊りながらサン=テグジュペリがコンスエロに求愛する場面。どんな赤面ものかとタオルハンカチを握りしめて(←鼻血止血用)見ていたのですが・・・。

いやいや、もうエロいとか赤面とか感じる前に、完璧なホールドと身体の使い方でタンゴを踊るらんとむの美しさに、ただただ見惚れてしまいました。

女性の腕を自分の方へ引きあげながら、足を一歩女性の方へつと差しだすような、タンゴでよく見られるポーズ。引き上げている左腕から前方へ踏み出している左足の先までが、見事に一直線になっていて、それでいて身体のラインの曲線が優美で、息を呑んでしまいました。

自分だけでなく、相手役(蘭乃)の姿までも美しく見えるように、手の取り方や足のさばき方も隅々まで神経が行き届いていて、久しぶりに「ダンサー・蘭寿とむ」の真骨頂を見せてもらいました。

しょっぱなから展開される「星の王子さま」ならんとむは、太陽のような笑顔が超かわいくて、まーったく違和感なく見てました(笑)。むしろ、蛍光抹茶色(←2階席からライトがあたっているとそんな風に見える)のダブルスーツが、劇中いちばんの衝撃でした・・・。

ギヨメ(壮一帆)の友情を確かめ合うシーンも、心に染みました。「二人は愛し合っておりますので☆」と言う時のらんとむ&壮くんの空気感、最高!!


* * * * *


ショーは、とにかく熱くて激しくて、とにかくすごくカッコ良かった!!どの場面のらんとむもカッコよくてオトコマエで、上記のような暴言が出てしまうほどです。

個人的には、ヤンさん(安寿ミラ)振付の海賊のダンスシーンがお気に入りです!確かこの場面でらんとむが声をかけるのですが、いつもの「ふおぉぉうっ!」ではなく、「(へ)ふっ!!」だったのがツボでした。新しい、新しいよらんとむ!

あと、第17場のらんちゃんとのデュエットダンス。シンプルな純白の衣装で踊る、このショーで最もシンプルで清涼な香りの漂う場面なはずなのですが、ある瞬間にらんとむの腰が小刻みに揺れているのを目の当たりに。場面にそぐわない危うさとエロさに、思いがけないところで赤面してしまいました(笑)。


らんちゃんは、お芝居からショーまで、ずーっと踊りまくっている印象。怪我なく無事に千秋楽を迎えて欲しいなぁ。

ちょっと気になったのが、ショーでらんちゃんが着用している衣装が、ほとんど白(またはシルバー)ベースだったこと。音の女神として登場する第7場のピンクのミニドレス(鬘もピンクで、超絶キュート☆)で、それ以外のお衣装は全て白ベース。一貫性を出したかったのかな?でも配役を見ている限りではそうでもなさそうですし・・・。

らんちゃんが工夫して、鬘やアクセサリーで変化をつけていたので同じような印象にはならずに済んでいますが、トップ娘役が色鮮やかで華やかなドレスを着て登場するというのもショーの醍醐味だと思うので。あまりどぎつい配色も困りますが。


ちゃんとした感想は、また改めて書き留めたいと思います。あ~、楽しい1カ月になりそう☆


* * * * *


トップの写真は、公演限定デザート。レアチーズムースとベイクドチーズケーキ、ラズベリーの味わいが爽やかで、とっても美味しいです。

そのデザートの名は・・・



「ランランジュペリ」。




・・・orz


↑今回の観劇で、もっとも脱力した瞬間(←お芝居よりもむしろこっちに脱力)。


皆様も、機会があればお試しあれ☆


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コメント 4

みく

★とろりん★サマ・・花組初見レポありがとうございます。
あのタンゴ、完璧に踊っておられるからこそのエロ~崇高なエロとでも申しますか~呼吸すら忘れるほど見入ってしまうダンスで このダンスのためにあとの90分が耐えられるというほどで最多観劇記録を更新してしまいました。
CONGA!!はすべて好きですが お芝居のタンゴがいちばん好きかもしれないです。

またゆっくり感想を書いてくださいネ、そのたびに私の心拍数もあがるので 楽しみにしています。

それから旅の季節まっただ中なとろりんサマ、悪天候に負けずに順調な旅を楽しまれますように!!
by みく (2012-09-16 12:14) 

★とろりん★

みくさま、

コメント、ありがとうございます!!

>>CONGA!!はすべて好きですが お芝居のタンゴがいちばん好きかもしれないです。

同感です!「CONGA!!」はどの場面もらんとむの魅力が活かされていて大好きですが、今回のベストダンスをと言われると、真っ先に思い浮かぶのは、やっぱり劇中のあのタンゴです。まさに芸術品ですよね!

舞台レポの方は、もう少し観劇を重ねてからにしようと思いますが、旅シーズンに突入しますので、遅れがちになると思います・・・。どうか気長にお待ちくださいませ・・・。

旅のお気づかいもいただき、ありがとうございます。来週は数年ぶりにある地方を旅する予定で、ちょっと楽しみです☆
by ★とろりん★ (2012-09-18 00:02) 

tomfan

とろりん さま

こんばんは!
蘭とむ初見レポ、拝見しました。

さすがとろりんさま、
ツボを心得ていらっしゃる!

>>らんとむが、アホみたいにカッコ良かった!!
このアホみたいにというところが
なんと的を射た表現なんでしょう?!
と感心しました。
呆れるというか(私も最上級に誉めてます)
そのくらい素敵でしたね~

王子な蘭とむもかわいくて違和感ないし
私は最後の王子のセリフもいいな~
コンスエロを最後にと抱きしめた蘭とむの目に光る涙を
見ても感動して。。

ショーは絞れないくらい全て好きなのですが、
衣装はプロローグ(特にバンダナ)が気に入ってます!
あのバンダナが似合うのは蘭とむしかいない!と勝手に思ってます。
あとバイラコンガの鼓動が、地響きみたいで魂を揺さぶられてます。
なんか土着という雰囲気が大好きです。

私もこれからもまだ観劇予定あるのですが、
とろりんさまのカンゲキレポ完全版楽しみにしてますよ~
(お忙しいとろりんさまのこと、もちろん気長に待ってますのでね!)

蘭とむを観るにはエネルギーが必要です!
私の知人も「観終わった後はすごく疲れる~」と言ってました。
体調を整え蘭とむを応援し楽しみたいと思います。

ではでは、また!




by tomfan (2012-09-21 22:47) 

★とろりん★

tomfanさま、

コメント、ありがとうございます!!

今回のらんとむ、呆れるくらいに素敵ですよね~(ため息)。
あのオトコマエっぷり、もう何も言う事はありません!!

「歌劇」今月号の舞台写真にも載っていた、お芝居のタンゴ。
指~腰~つま先の3点が綺麗に一直線になっているんですよね。
それでいて腕や身体の曲線が美しくて、本当に惚れ惚れします。

ショーは・・・う~ん、どれも好き過ぎて迷う~!
バイラコンガは素晴らしいですね。
スカイブルーのラテン衣装が新鮮でとても似合っていました。
ダンスシーンとしては、やっぱり海賊・・・かな?
男役全員が肩を組んで突進してくる場面、鳥肌が立ちました!
でもきっと、観るたびに大好きな場面、大好きならんとむが
増えていくんだろうなぁ・・・。

来週はまた旅ですが、帰ってきたら真っ先に東宝へ行きます!
旅の疲れを、らんとむに癒してもらいますよ~☆
by ★とろりん★ (2012-09-22 14:45) 

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