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「TOM'S SELECTION」 ひとり語り [宝塚歌劇]

蘭寿とむスペシャルDVD-BOX 「TOM RANJU」におさめられているDVD-2。

これまで蘭寿とむが出演した舞台ダイジェストがおさめられており、「TOM'S SELECTION」と題して、それぞれのカテゴリーで蘭寿自身がセレクトしたシーンも紹介されています。

これがまた、ちゃんとファンのツボを押さえているんですよ!さすが仕事人、らんとむ(笑)。

ファンにとっても思い入れの深い珠玉の名場面ぞろいですので、こちらの記事では「TOM'S SELECTION」について勝手に語ろうと思います。過去記事があったものに関してはリンクしてありますので、当時のワタシの崩壊ぶりも合わせてお楽しみいただければ幸いです(笑)。

これもちょっとネタばれかつ暴走気味ですので、ブラインドしておきます。興味のある方のみ「続きを読む」からお入りください。



"HOT" PASSION

『バレンシアの熱い花』(2007)より・・・第6場A エル・パティオにて(タブラオ)
記事

これは、『宝塚グラフ』2008年6月号のコーナー「蘭寿とむに魅せられて」のランキング「好きな場面」でも上位にきた場面ですね。トップ娘役の陽月華ちゃんとタブラオで情熱的に激しく踊る場面です。

血がたぎるように熱いらんとむのスパニッシュに、毎回腰砕けになっていたことを思い出します(笑)。

このダンスのラスト、イサベラ(陽月)と額を突き合わせて熱く見つめ合う瞬間なんか、見ているコチラが発火しそうなほど熱い眼差しで・・・今思い出しても身体が火照りますわ~(*ノωノ) イヤン☆

このラモンという役は、本当にらんとむにピッタリでしたね~。報われない片想いに身を焦がす様子とか、恋人に寄り添って幸せそうなイサベラに向かって、人知れず切ない微笑みを向ける場面とか、今思い出しても身悶えてしまいます。想いを抑えきれなくなって思わずイサベラを抱きしめてしまう時の表情とか、力のこもった腕とか、拒絶された後の絶唱とか・・・。ぐぎゅううう(←思い出し嗚咽)。

ウメちゃん(陽月)も良いお芝居してくれましたものね~。本当に懐かしいなぁ。


『誰がために鐘は鳴る』(2010)より・・・第30場フィナーレC
記事

長髪オールバックの蘭寿さん、マブいわ☆(←軽やかに死語)

スパニッシュギターのリズムに合わせた情熱的なのにどこか静謐な空気漂うダンス。身体を正面に向けたまま足を真横に上げてそのままキープしたり、さりげなく超絶技巧をやってのけているところがツボです。囁くような「オーレ・・・」も素敵!

この公演が始まった時には、すでに花組トップスター決定の発表がされていたんですよね。舞台にかける気魄が、これまで以上にその身体に満ち溢れていました。何とも言えない想いで胸がいっぱいになりながら、そんな蘭寿を見つめていた事が、まるで昨日のことのように思い出されます。


『CONGA!!』(2012)より・・・第一夜 エシタルセ・ノチェ(興奮の夜) 第2場

これ!これ、本当にカッコよかった~~~~~っっ!!もう、このプロローグを観るたびにどれだけ客席で興奮していたことか。フリーダムでありながらカメラ目線や指差しはバッチリこなしていて、さすが宝塚随一の職人芸。


"COOL" PASSION

『宙 FANTASISTA!!』(2007)より・・・COSMIC 7 (VENUS―金星―) 第15場
記事

出た!出たよ!!全世界が身悶えた、「宇宙ナンバー1ジゴロ」!!

演出家の藤井先生に、「宇宙ナンバー1ジゴロのつもりで演ってね」と言われて、その気になって先生の予想以上のものを出してきたらんとむ(笑)。

この時の銀橋渡りでらんとむ墜ちした方は多いんじゃないかなぁ~。銀のフリルシャツに黒スーツが本当によく似合っていて、本当にキラッキラしていました。

陽月華とのセクシーなデュエットの後、当時の宙組トップ・大和悠河がド派手に登場。センターで大和が踊っている時に、上手袖で悠未ひろと小芝居しているのがまた素敵でね~。

この後、黒いダルマ衣装に羽根という、ゴージャスでコケティッシュないでたちの春風弥里・鳳翔大・蓮水ゆうや(←何と豪華すぎるロケットメンバー!)が登場するのですが、みーちゃん(春風)達にまでちょっかいをかけていた宇宙ナンバー1ジゴロ・らんとむ。その手の出し方が完全に「色男」で、毎回毎回、見てはいけないものを見てしまったような気分になったものです(*ノェノ)キャッ☆


『サン=テグジュペリ』(2012)より・・・第4場 アルゼンチン/エルサルバドルの小さな火山

芸術と官能、両方のギリギリのラインを極めた圧倒的なタンゴ。まさに「COOL!!」なダンスシーンでした。

この時のタンゴ、何度見ても、蘭寿の隙のない完璧過ぎるホールドと、まったくずれないテンポの取り方に惚れ惚れします。文字通り、芸術の域を極めたダンス。その反面、コンスエロにそっと顔を撫でられた時に一瞬魅せるニヤリ顔が官能的だわ、蘭寿さんてばっ(*ノ∀ノ)イヤン☆


"CLASSICAL" PASSION

『Passion 愛の旅』(2008)より・・・第16場 フィナーレC
カンゲキ記録2008

らんとむが、初めて大階段の群舞でセンターを務めたダンスナンバーです。

とても豪華なレース飾りのベストにクラシカルな紫の飾り燕尾を着せてもらって、振付も宝塚らしいノーブルで美しいダンスで、瞬きもせず、ひたすら息をつめて見つめていた思い出があります。

後述しますが、後のトップスター御披露目公演『ファントム』のフィナーレで、蘭寿が紫の燕尾服を着て大階段のセンターに立つのを見た時、「ああ、初めて大階段のセンターに立った時も、紫の衣裳だった」と、思いがけずこの時の光景と重ね合わせて、思わず涙がこぼれました。


『NEVER SLEEP』(2007)より・・・フィナーレ
記事

これ、入っていて本当に嬉しかったーーー!!

ワタシの中では、これまでらんとむが踊った中で一番好きなデュエットダンスです。夜、寝る前にこのデュエットを見ると、ものすごく安らかな気持ちで眠りにつくことができます(笑)。

振付も衣装も非常にオーソドックスなダンスで、何とも言えない幸福感と安心感、優しさに満ちていて・・・。デュエットの最後、相手役・美羽あさひの肩にそっと両手を置いてから、手を取り合って一緒に階段を上っていった後、見つめ合う2人の幸せそうな笑顔・・・。

微笑み合う2人の間に流れる温かな幸福感が舞台にあふれていて、それが客席にも充満して・・・思い出すだけで幸せな気分になります。本当に大好きなデュエットです。

そんな中でもらんとむの超絶技巧テクニックは健在。逆手かつ片手だけでホールドしたリフト、素晴らし過ぎる!!その一方で、軽やかにらんとむに身を預け、そしてらんとむの手首に負担がかからないように滑らかに降りる美羽の娘役スキルにも脱帽です。

蘭寿が宙組に組替えになって初めての主演作品でしたが、相手役の美羽が本当によく支えてくれました。2年後、『逆転裁判』でも組んで、宝塚史上初の試みを大成功に導いた蘭寿と美羽。宙組に美羽がいてくれたからこそ、らんとむの男前っぷり、イケメンぶりは格段に上がったと思います。男役としてのらんとむを磨いてくれたまさみちゃん(美羽)、ありがとう!


『ファントム』(2011)より・・・第2幕 第10場 フィナーレC
記事

紫の燕尾服を着て大階段の真ん中に立つらんとむに、初めて大階段のセンターに立った時の姿が重なって、思わずホロリとしました。

この時の感想記事にも書いていますが、頭のてっぺんから指先にかけて、ひとつひとつの振り対して身体中の神経が隅々まで行き届いているのが、ダンサー・蘭寿とむの神髄です。この時はトップスターとしてのオーラも眩しくて、ファンにとっては忘れられない時間でしたね。


"DARK" PASSION

ダークかぁ・・・ワタシ、蘭寿に対してダークなイメージが全くないんですよね~・・・。だから、『Paradise Prince』のらんとむの役は、実はそんなに好きではないのです。植田景子先生の作品は好きなのにな~・・・。


『ファントム』(2011)より・・・第1幕 序 オペラ座の屋根の上
記事

「僕の叫びを聞いてくれ」を歌うファントム(エリック)。ここからKAZUMI-BOY先生振付のダンスへ。手の甲の使い方が非常に特徴的なダンスで、手の甲や手の筋が大好きなワタシはひとりでウキャウキャ言っていました(笑)。周囲の娘役ダンサーの、白鳥から黒鳥への早替わりは息をのむ美しさでした。


『カノン』(2012)より・・・第5景 Vivace~パシオン・ネグロ~ 第17場
記事

こちらもKAZUMI-BOY先生振付による場面。ショーを観劇している時はこれまで続いたワンパターン的な構成にちょっと疲れ気味のところへやってくる場面だったので、集中力が切れたような状態でボーっと観ていました(すみません・・・)。

しかし、あらためてこの場面だけを観ると、らんとむのダンスがいかに高い基礎力に裏打ちされているのかを実感できる振付で、感服しました。一瞬見せるアラベスクがまるで教科書のお手本のように完璧で、うっとり見とれました☆


"LOVING" PASSION

『ファントム』(2011)より・・・第2幕 第11場 フィナーレE

記事

大階段前で、白いドレスでのデュエットダンス・・・らんとむの音楽学校生時代からの夢が叶った瞬間ですね。

今回のDVDには、らんとむがこれまで踊ってきたデュエットダンスがたくさん収録されていて、それだけでもすごく幸せです。それを観ているうちに、自分の好きなデュエットダンスの傾向というのが何となくわかってきました。

どうやらワタシは、本当にオーソドックスなデュエットダンスが好きなようです。男役と娘役の動きがシンクロする振り、男役が後ろから娘役を優しく抱き寄せて、それに娘役が身をゆだねる振り、柔らかく曲線を描く腕のライン、2人の呼吸もタイミングも完璧に合ったリフト。

衣装も、男役は燕尾服、娘役も裾の動きが滑らかに出るシンプルなラインのドレス、というのがいちばん好き。

その全ての要素を満たしているのが、『NEVER SLEEP』のデュエットダンスなんですよね。離れても寄り添っても、蘭寿と美羽が常にほぼ同じ振りを踊っている、というのがすごく好きでした。

あ、そうか、正統派だったから、『ネバスリ』のデュエットは「"CLASSICAL"PASSION」に入ったのかな?


『CONGA!!』(2012)より・・・第五夜 ベルタデロ・アモル(真実の愛) 第17場

カッチーニの「アヴェ・マリア」に合わせて、愛の光と闇を表現するダンス場面。

大好きな曲に合わせて大好きならんとむが踊るというだけで、この上ない幸福を感じた場面でした。セリ下がる最後の一瞬まで、らんとむから目が離せませんでした。


"SPARKLING" PASSION

『ファンキー・サンシャイン』(2010)より・・・第5場 日食~サン・ライズ

「プラズマダンサー」という役名で、宙組の精鋭ダンサーと共に担った一場面。これもKAZUMI-BOY先生の振付ですね~。熱くて激しくて、らんとむのほとばしるような光を全身に受けて、客席で焼け焦げていました(笑)。


『"R"ising』(2010)より・・・Rad 11 RISING -上昇-
記事

ちなみにスペシャルDVDでの表記は「Red」となっていますが、正しくは「Rad」です。

『"R"ising』の全てが、大好きでした!今回のDVDでは、このフィナーレと凪七瑠海くんとのダンスシーン「ROSE」だけ収録されていましたが、とにかくどの場面もキラキラの、文字通り光はじける蘭寿とむの姿が見られて、夢のように幸せな時間でした。


* * * * *


こうして振り返ってみると、やはりそれぞれに思い出があるものです。

次回は、「とろりん的☆TOM'S SELECTION(仮題)」と題して、個人的に認定した「らんとむ名場面」について好き勝手におしゃべりしたいと思います(* ̄∇ ̄*)エヘヘ


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茶とんび

度々お邪魔してしまい 本当にすみません。
わわっ、 さっそく熱い記事を読ませていただいて 超らっき~
しかし・・・ 読ませていただいているこちらが 発熱しそうな質と量ですよ!!
これは 一場面一場面を確認しつつ 小分けに読ませていただかないと ビギナーにはかなり危険記事です。
ああ、次回を読むのが怖い・・・

蘭寿さんの来し方を見つめ続けたとろりん様はお幸せですが そんなファンを持たれた蘭寿さんも本当にお幸せだと思いますよ。
by 茶とんび (2013-02-26 01:37) 

★とろりん★

茶とんびさま、

コメントありがとございます。

どうか燃え尽きないよう、ご自分でペース配分を考えお読みくださいませ(笑)。あれもこれもと欲張り過ぎて、次回(とろりん的TOM'S SELECTION)の更新は結構時間がかかるような予感なので、これまでの舞台記事もじっくり時間をかけてご覧いただけると嬉しいです。

>>蘭寿さんの来し方を見つめ続けたとろりん様はお幸せですが そんなファンを持たれた蘭寿さんも本当にお幸せだと思いますよ。

そうでしょうか…そう言っていただけると、この11年間が、ますます宝物のようにキラキラと輝いて見えます。友の会にもファンクラブにも入っていない一匹狼ファンですが、蘭寿とむを愛する気持ちは誰にも負けないつもりです☆

by ★とろりん★ (2013-02-26 13:11) 

ぱぷわん

とろりん様

こんばんは☆
こちらのブログを読ませていただくと、DVDの見方が深まります。
DVDに同封のお写真、写メに撮って待ち受けにするなんて技があるのですね!!私もやります。

TOM’s SELECTION、『誰がために鐘は鳴る』のオールバックのシーンがお気に入りになりました。
衣装の色も綺麗ですし、踊りや表情が何かセクシーですし、ただひたすら格好いいですねぇ・・・

もうすぐ東京公演ですね。
こちらは寂しくなります(涙)
ご本人も楽しい♪とおっしゃってますし、みっちゃんのジョンソン医師も最高ですし、花組全体がキラキラしているので楽しみにしていてください。

by ぱぷわん (2013-03-04 23:14) 

★とろりん★

ぱぷわんさま、

コメントありがとうございます。

公演プログラムやグラフ・歌劇で直球どストライクならんとむ写真は、その都度写メして、携帯の「らんとむ」フォルダに保存しています☆こうしておけば、仕事中に行き詰まった時や疲れた時、元気が欲しい時にこっそり見てパワーチャージできますしね☆今月号のグラフのポートもしっかり写メ保存しました!

いよいよ再来週からダニーと仲間達が東京にやってきますね!花組のキラキラした舞台、想像するだけでワクワクします。


by ★とろりん★ (2013-03-05 10:20) 

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