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船小屋温泉 「ホテル 樋口軒」 [旅]

皆さま、暑中お見舞い申しあげます。

早いもので、もう8月ですね。今回は、夏の旅行にピッタリなお宿をご紹介したいと思います。

船小屋温泉にある「ホテル 樋口軒」さん。九州新幹線「筑後船小屋」駅から車で約15分、矢部川のほとりにたたずむ静かなお宿です。

昨年、一度利用したのですが、そのときのさりげないサービスと美しく美味しいお料理、そして静かな時間の心地よさがすっかり気に入ってしまい、今年も利用しました。

創業は1884(明治19)年、昭和天皇が戦後に全国巡行を行った際に宿泊したお宿としても知られています。

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「ジャパニーズ・モダン」をテーマにした和室は、2006年にリニューアル。

全室が矢部川方面に向かっています。窓を開けると、勢いよく流れる川の音、そして対岸に広がる広大なクスノキ林の濃い緑が身体中を包みます。この音と景色だけで、心がほぐれていきます。

クスノキ林は樹齢350年以上を超えており、国の天然記念物に指定されています。しかし、昨年7月の九州北部豪雨の影響で、現在も立ち入り禁止です。江戸時代、水害対策の保安林として誕生したクスノキ林ですが、昨今の異常気象のすさまじさには耐えきれなかったようです。1日も早く、人々の憩いの場としてよみがえってくれますように・・・。


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4階には大浴場も。

ちょっとぬるめの湯温なので、いつまででも入っていられます。脱衣所も清潔。


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食事は1階の「レストラン蔵」で、矢部川とクスノキ林、夏の空の変化を楽しみながら、ゆっくりと。

窓の外に見えているのは、国道209号線にかかる「船小屋温泉大橋」。筑後市と、お隣のみやま市を結びます。結構近くに国道が通っているのに、お部屋にいる時もそれほど気にならないんですよ。それもお気に入りの理由です。

(以上、3枚の写真は公式ページから拝借)

そして、このホテルに泊まる最大の楽しみは、この緑豊かな景色と、そして繊細で美しいお料理の数々!

かつお出汁と醤油の味わいをベースにした和風創作料理は、一品一品、丁寧に心を込めて作られています。目も舌も大満足。

どのお料理も様々なアイデアや工夫が凝らされてありながら、味は一貫して和風ベースなので、違和感なくいただく事ができます。

どのテーブルも、一品登場するごとに小さな感嘆の声が上がり、そして口に含む間は沈黙が流れ、食べ終えると思わずため息が漏れてしまう・・・その繰り返しでした(笑)。


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【前菜】 (左上から時計回りに)
あげ巻の紫蘇金糸巻
そら豆・昆布・人参のミルフィーユ オレンジソース
南瓜とエビしんじょう 漬け醤油 梅肉
山芋ソテーの鶏肉照り煮


【凌ぎ】
八女茶うどん バジルとしば漬け
※写真、撮り忘れました・・・


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【造里】
本マグロの中トロ 天然鯛 エツの3種盛り


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【煮物】
鱧のにこごり


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【蒸物】
南瓜の茶碗蒸し 銀餡かけ


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【焼物】
A5等級の九州産黒毛和牛の陶板焼き


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【油物】
蓮根・枝豆・海老の饅頭仕立て


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【汁物】
赤だし

【御飯】
山菜の炊き込みご飯

【香物】
肉味噌 他お漬物3種の盛り合わせ


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【甘味】
ピンクグレープフルーツの葛よせ


***

翌日の朝食も、もちろん美味しかったです!!

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奥のお皿はお化粧箱のようになっていて、引き出しを開けるように広げていくのです。朝からテンションが上がります。

お料理の美味しさ、静かな環境はもちろんなのですが、特筆すべきはホテルスタッフの対応のきめ細やかさ。決して馴れ馴れしいわけでもなく、つかず離れずの良い距離感を保つのが、絶妙に巧いのです。

例えば、フロント横のロビーでぼんやりと景色を楽しんでいる場合は、こちらの気配を察して特に話しかけることはないのですが、ものすごく絶妙な距離感で、きちんと宿泊客の視野に入る位置に待機しているのです。そうしながらも、決して自分の存在を主張することのない、さりげなさ。それがまた、何とも言えない安心感と居心地の良さを運んでくれるのですね~。


***

ホテルの周辺は矢部川のほとりや、船小屋温泉など、気軽なお散歩コースにもなっています。今回は、クスノキ林は散策できなかったのでホテルから歩いて1~2分のところにある「船小屋鉱泉場」に行ってみました。

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日本でも稀少な、天然高濃度含鉄炭酸泉です。

鉄分を日本一多く含んだ温泉で、飲用もできます。ちょっとだけトライしましたが、びっくりするほどの鉄の風味と炭酸の味わい!!私は、ふた口でギブアップでした…。

***

このお宿に泊まった日に、九州では梅雨明け宣言が発表されました。

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本格的な夏の始まりの朝。

この景色を見ているだけで、穏やかな気持ちになります。時間が許す限り、ずっと見ていたいな~といつも思います。

博多から九州新幹線で約30分、在来線だと1時間ちょっと。自分の身体の感覚に休息を与えたい時、リフレッシュさせたい時にオススメしたいお宿です。


ホテル樋口軒

ホテル樋口軒

  • 場所: 福岡県筑後市船小屋805
  • 特色: 評判の創作料理と眺めの良い展望風呂が人気!お客様の大切な時間をのんびり過ごして頂ける宿


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コメント 2

マリン

蘭とむさまのスマスマ感想を書いてほしかった、残念・・・
by マリン (2013-08-06 18:49) 

★とろりん★

マリンさま、

コメントありがとうございます。

スマスマの蘭寿さん、キラキラしていましたね。どんな時でも、どんな状況でも、あの輝きと品格が失われないのはさすがトップスターだと思いました。けれど私はやっぱり、テレビのバラエティよりも宝塚の舞台で輝くらんとむが好きです。

by ★とろりん★ (2013-08-06 19:18) 

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