★とろりんのお気に入り★ ～神保町ランチその弐～ [美味しいお店]
東京の中年サラリーマンのお昼休みを解くパスワード、
「そ・ら・か」をご存じでしょうか？
「そ」はおそば、「ら」はラーメン、そして「か」はカレー、です。
そして、神保町はこの「そらか」激戦区でもあります。
今回は、冬の寒い季節を乗り越える
あたたかいお店をご紹介しましょう♪
今回のキーワードは、「絶妙」。（笑）
● ペルソナ ●
靖国通りを少し裏に入った所にある、欧風カレー専門店です。
お店のドアの前では、素敵なおじいちゃんがお出迎えしてくれます。
店内はこじんまりとしていて落ち着いた感じ。
若いサラリーマンの方や大学生なんかも１人で入りやすいお店のようです。
この時はお店に入った時間が午後２時を回っていたので、
店内は閑散としていますが、お昼の時間にはいつも満席です。
カレーには、甘口、辛口、特辛の３種類から好みのテイストを選べます。
種類もビーフ、ポーク、チキン、エビ、ナスなど結構種類があり、
１種類の具だと１，１００円～、２種類のトッピングを注文すると１，３００円～です。
こちらはとろりん御用達のビーフカレーの甘口。
必ずボイルされたポテトとバターがつけ合わせに出てくるのですが、ホクホク☆
バターをつけて食べるのも良し、カレーのルーと合わせていただくのも良し☆
じっくりと煮込まれたタマネギの優しい甘みと、
ほどよい辛さにブレンドされたスパイスのバランスが絶妙で、たまらない美味しさ。
ライスはバターライスになっていて、これもうま味に相乗効果を出していて、
超良い感じ♪
絶対量として多いはずなのですが、食べられてしまう自分がコワイ…（笑）。
神保町のお店にしては少しコストパフォーマンスが高めなのですが、
（ランチで１０００円超えるのは、神保町の飲食店ではありえない暴挙）
それだけの価値はある、と思えますし、それに一度食べに行くと、
毎回割引クーポン券をくれます♪
● 青邨 （せいそん） ●
神保町には、「満留賀」という老舗のそば屋があり、
このお店から暖簾分けをしたおそば屋さんが多数存在します。
（店先のどこかに「満留賀」の看板がかかっています）
本当に、どの筋に入っても発見するくらい。
ここ「青邨」も、「満留賀」からのれん分けしたお店の１つで、
私の職場では何故か「満留賀２（ツー）」と呼ばれて親しまれています。
「２」と言えども、我々の職場認定「そば屋ランキング」で
常にベスト１を保持している素敵なお店です。
ここのお蕎麦の特徴は、調理場でいつも挽いている新鮮なそば粉で
蕎麦を練り上げていること、そして少し細めです。これが女性には食べやすい。
伸びないうちに美味しく食べきれてしまいます。
次におつゆ。
関東のおそば屋さんにしては少し控えめの味付けだと思いますが、
ここの麺にはこの味わいのおつゆがベストだろうな、と思わせます。
そして、何と言っても具のゴージャス感。
私はよく鶏なんばんを注文するのですが、半端じゃない大きさ＆量。
先日は肉なんばんを頼んでみたら、ものすごい厚さの豚肉が３枚も…。
でも新鮮なので、全然臭み無く食べられてしまいます。
具のボリューム感とおつゆ・お蕎麦のさっぱり感のバランスが超絶妙です。
ここは、夜も居酒屋を兼ねて営業しています。
私は、仕事で遅くなって、家に帰って夕食を作るのが、
ちょっとめんどくさいな～、…という時に利用しています。
● ふたば ●
職場から徒歩１分のところにあるおそば屋さん。
＊
我が職場には、食に関してひとつの共通ルールがあります。
それは、
「おっさんの集まるところ、美食あり」
というもの。
おじさんサラリーマンは、リーズナブルな価格で
美味しいものを心から味わえるお店を、本当によくご存知です。
特に「そらか」については、その傾向が顕著です。
今でも私やＭ本氏は、初めてのお店に入る前にはまず中の様子をうかがい、
おっさん生息率を見極めてからのれんをくぐるのが、習慣になっています（笑）。
＊
本当にたくさんある神保町のおそば屋さんの中でも、
とろりんが自信を持ってオススメするのが上述の「青邨」と、
この「ふたば」。
ここは家族で切り盛りしていて、そのアットホームな雰囲気に
惹かれてか、神保町界隈のサラリーマンに大人気のお店です。
夕方には終わってしまいますが、お昼休みの混雑はすごいですよ～。
戸口を入ると、お蕎麦のおつゆの良い香りがふわ～っと鼻孔をくすぐります。
これだけで、心が和むこと、うけあい。
店内はとても小さくて、何とお客さんの席と
おそば屋さん一家の居間、そして厨房がひと続きになっています。
居間のちゃぶ台は、混雑時には客席にも変身してしまいます（笑）。
この居間の畳の上には、年老いた小さなワンちゃんがいつも寝そべっています。
お客さん達のアイドルですが、本人（犬）はそんなこと気にも留めていない様子。
ここのお蕎麦は、なんと言ってもおつゆが濃くて甘い！
まさに「江戸前のお蕎麦」といった感じ。麺は細めです。
具は普通の家庭でも用意できそうな素材を使っていて、
お値段も「青邨」と比べるとややリーズナブル。
でも、サラリーマンに人気なのは味だけではないはず。
ここに来るだけで、なんだかほっこりします。
仕事が山積みで、全てにおいて余裕を失くし、
全てを投げ出したくなったとき、うってつけのお店です（笑）。
家族の温かさに触れるからか、ホッとするんですよね。
おっさんサラリーマンの存在率が高いのも納得です。
● エリカ ●
白山通りを挟んで、神田神保町１丁目と２丁目に１軒ずつある喫茶店。
そう、「カフェ」などとカジュアルな感じではなく、れっきとした「喫茶店」。
ここはおっさん生息率、９５％。
戦前はたばこ屋さんで、今でもタバコを販売する小さな窓が健在。
戦後すぐに喫茶店として開業して以来、神保町サラリーマンに
こよなく愛され続けています。
私がよく利用するのは職場に近い１丁目のエリカですが、
「北京亭」（白山通り沿い）の帰りなどは、２丁目エリカにも
時々お世話になっています。コチラ↓は１丁目エリカ。
店内はこぢんまりとしていて、山小屋風…とでも言いましょうか、
木と石レンガで造られた内装が重厚感と温かみを出しています。
私のようにうら若き乙女（自画自賛）が１人で入ってくることは
珍しいようで、私が来ると、ここのおじいちゃんマスターはいつも
「おや…？」という顔で出迎えてくれます。
確かに、いつも私の他に女性客はいないし、
女性が１人で入ってくる所に居合わせた事はありません。
でも、「食後にコーヒー飲みたいな～」
と言うときには、ひとりでに足が向くのですよね。
わざとらしさや飾りっ気のない、素朴で自然なな
優しさと温かさに包まれているお店です。
一番のお気に入りなのは、椅子とテーブル。
マホガニーの木を使った、密かに贅沢ながらも主張しない
控えめな小ぶりのテーブルと椅子のセットなのですが…
分かりますか？↓
椅子の背もたれの部分、ハート型に造られていて、
そしてクローバーの形にくり抜かれているのですよ♪
可愛いデザインでしょう？
メニューもコーヒー３００円～、ととてもお手頃な価格。
私はいつもココア（４００円）を注文するのですが、
ほのかな甘みとカカオの香りが絶妙。
心がこもってるな～、とほんのり幸せ気分に浸れます。
お昼時はおっさん達が繰り広げる楽しいおしゃべりに耳を傾けるのも良し、
（ちなみに今いちばんホットな話題は、耐震強度偽装問題）
お昼を過ぎると静かな時間が訪れるので、その静寂に身を置いて、
考え事にふけるのも良し。自分らしい時間を過ごせる場所です。
（嫌煙家の方は、お昼過ぎに訪れた方がベターです）
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最後に紹介するのは、とろりん認定
「キング・オブ・神保町ランチ」の座を守り続けている
「菊水」の、今月の限定定食です。
これは、紹介せずにはおれません。
じゃじゃ～ん！！
鬼も土下座する、泣く子も黙る「つみれ汁定食」です。（大げさ）
毎日限定３０食で１２時過ぎには完売、という驚異の季節限定メニューです。
つみれ汁は当然のことながら超美味なのですが、
もう一つのポイントは、ご飯。
「菊水」オリジナル、十六穀米ご飯となっております。
もち玄米、青玄米、ハト麦、はだか麦、もち麦、もちきび、高きび、
もちあわ、もち黒米、もち赤米、もち緑米、ひえ、アマランサス、
そば米、黒ごま、黒豆、大豆、青はた大豆、小豆、緑豆、とうもろこし。
この２２種類のお米と穀物から、毎日ご主人がその日の気分で（笑）
１６種類を選び、それらを混ぜ合わせて炊きあげているそうです。
だから、毎日ご飯の中身が違うわけです♪（よく分からないけど＞笑）
つみれ汁に入っているのは、鰯のつみれ、大根、にんじん、
椎茸、ごぼう。鰯のフライと温泉卵もついてきます。
これだけ揃って、８５０円。…降参するしかありません（笑）。
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今回は、「温かい時間を過ごせるお店」をテーマに
ご紹介しました。（最初とキーワードが違う）
いかがでしたか？
おおかたの気象予報が外れまくって、
今年はとっても寒い冬だとか。
温かくて美味しいものをたくさん食べて、
体も心もポカポカにして冬将軍を打ち負かしましょう♪
こんにちは。遊びに来ました。
「そらか」…知りませんでした。
いいな、いいな神保町。東京へ行く機会があったら、
今度は是非寄りたいです。
by ラブ (2005-12-17 10:56)
ラブさん、ご来訪ありがとうございます！
しかもnice！まで頂いてしまいまして…。
これからも東京や関西だけでなく、
全国各地で美味しいお店を発見したら、
紹介していこうと思います。
またお越しくださいね～♪
by ★とろりん★ (2005-12-19 14:52)