『若冲と江戸絵画展』 東京国立博物館 [展覧会]
先日、お休みをいただいて、伊藤若冲の展覧会に行って来ました。
上野の東京国立博物館・平成館で開催中の
「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」展へ。
その日はお盆休み真っ最中という事もあってか、入場規制がかかる盛況ぶり。
15分ほど外で待ち、入館させてもらいました。 (曇り気味のお天気で助かった…)
館内も大勢の人でごったがえしていて、
なかなかゆっくりと作品を見ることができなかったのが 残念でしたが、
私の好きな円山応挙や、 何よりも伊藤若冲の作品を一度に
これだけ見られるのは 初めてだったので、それだけでワクワクでした。
館内は5部構成になっていて、 特に見どころは3部と特別展示。
3部では若冲の作品を一堂に公開。
ダイナミックで勢いのある作品と、 生き物の特徴を濃やかに緻密にとらえた
コミカルな作品が並び、若冲の非凡さをうかがわせます。
コチラは↓「紫陽花双鶏図」。
鶏の尾羽の流れ方など、まるで生きているようでしょ?
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特別展示室では、
「日本の美術を鑑賞する際、光の果たす役割は 非常に重要である」
というプライス氏の持論とこだわりから陳列ケースのガラスを取り払い、
照明に変化を付けるという、 これまでにない試みが。
1分間に、明るい照明が徐々に暗くなっていのです。
「朝・昼・夜によって、1つの絵でも見方が全く違う」
ということを体感するために工夫をされたものなのだとか。
これが、とっても面白い! 夜の光(蝋燭の光をイメージしているようですが)
になると、金色の彩色部分が非常に鮮やかに 浮かび上がってくるのです。
「源氏物語図屏風 朧月夜」などは、
夜の光に当たると、これから光源氏と朧月夜の間に始まる
スリリングな展開が自ずから想像されて、ドキドキします。
光の変化によって、こんなに見方が変わるなんて…。
新しい発見でした。
「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」展は、27日まで東京で開催中。
9月以降は京都・九州・名古屋を巡ります。
各地の展覧スケジュールは、下記URLにて御確認ください。
興味のある方は、ぜひ足をお運び下さいね。
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プライスコレクション 若冲と江戸絵画展
オフィシャルサイト
http://www.jakuchu.jp/
東京国立博物館ホームページ
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00
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