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『没後50年 横山大観-新たな伝説へ』展 [展覧会]

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国立新美術館 2008年1月23日(水)~3月3日(月)
なんだか展覧会づいている今日この頃。今度は国立新美術館にて先日まで公開されていた『横山大観』展を訪れました。 

いつ来ても、国立新美術館は開放感があって良いですね~。

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横山大観の没後50年を記念したこの展覧会では、「屈原」や「無我」、「夜桜」などなど、「大観」と聞くとすぐに思い浮かぶ名作が一堂に会しています。「代表作、ずらり。」というキャッチフレーズ、とっても的確です。

いちばんの目玉は、全長約40メートルに及ぶ大作、「生々流転」。一滴の雫が水源となり、水脈となり、せせらぎの爽やかな清流を経て大河となり、やがて海へ流れ込み、最後は巨大な竜へ姿を変えて天を駆け上っていく…という壮大な物語を見事に表現した一作。超大な面積を誇る国立心美術館の「建物の幅」を最大限に活かした、見事な展示でした。

個人的に印象に残ったのは、「海に因む十題 海潮四題・春」と「群青富士」。「海潮~春」は、柔らかに霞む春の陽光の下にさざめく海面と、その上空をなだらかに飛び交う二羽の鳥のシルエットが絶妙。全体的にうっすらとぼかしの入ったような構成で、それがかえって、霞がかった春の一日を端的にとらえているな、と。

逆に、「群青富士」は、大胆な構図と思い切った配色に目を奪われます。この潔さ、素晴らしい!!
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コチラより拝借いたしました。

大観は他にも、いろいろな筆致で富士山を描いていて、本当に富士の峰がお好きだったんだな~、としみじみ。またどの「富士山」も描かれ方によってガラリと空気が変わるので、お見事です!

展示作品はそれほど多くなかったにせよ、ポイント(代表作)はきっちり押さえてあるので、とっても見応えのある展覧会でした。


明日から出張です。今回は、福岡→佐賀→また福岡→大分を3日間で行脚予定。

この旅が終わると、とろりん史上、初めての経験が待っているのですが…それはまだ、内緒(笑)。

※貯金ネタ(貯金のままで終わったら、すみません…)

2月17日(日) 桂歌丸独演会 (杉並能楽堂)
2月27日(水) 宝生夜能 (宝生能楽堂)

それでは皆さま、3月も頑張りましょう~♪

国立新美術館


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コメント 2

ラブ

あれ、また九州出張ですか…。お疲れ様です。
横山大観、古いようで新しい感じですよね。
芸術って、不思議…。
by ラブ (2008-03-05 10:41) 

★とろりん★

あれ、なんでnice!が押せない設定になっているんだろう…??
ラブさま、コメントありがとうございます!九州から、昨夜帰ってまいりました。大観の作品は「古いようで新しい」、まさにその言葉通りです!素敵な表現をありがとうございます!
by ★とろりん★ (2008-03-08 18:19) 

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