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宝塚宙組東京公演 『誰がために鐘は鳴る』 初見 [宝塚歌劇]

東宝ロビー2011.JPG

2011年1月3日(月) 東京宝塚劇場 16:00開演
ミュージカル 『誰がために鐘は鳴る』

新春の東京宝塚劇場のロビー。晴れやかな雰囲気。

宙組東京公演『誰がために鐘は鳴る』を観劇してまいりました。今年のカンゲキ初めです!

取り急ぎ、印象に残ったことを思いつくままにメモしておきます。

・全体としては、良くも悪くも「木村演出」だったなぁと思います。必要以上に大掛かりで役者の存在感を殺してしまいかねない装置、無意味と思われるのにやたら頭に残ってしまうコーラス等。

・役も少ない方だったので、下級生はあまり舞台での出番がないように感じられたのが残念でした。一丸となった時の団結力、コーラス力が宙組の本領であり、強みであると思うので。それを思うと昨年の公演『カサブランカ』の小池修一郎先生の演出手腕は流石だなぁ、とあらためて感じました。

・主演コンビによる「ふたりの世界」の密度が半端ないです。ロバート(大空祐飛)とマリア(野々すみ花)の間には、何者も介在を許されないと思われるほどに結ばれ、繋がり合った世界。こういう芝居を見られると、トップコンビって本当に良いものだと痛感します。

・そして祐飛さんは、やっぱり足がすんごく長くてかっちょ良かったです。

・大空による表情のつくり方がとても良かったです。この日はB席からの観劇でしたが、もっと前の席で、もっと大空の表情を見てみたいとすごく思いました。

・闘いに挑む時や危機に陥った時などに垣間見せる眉間のシワが超渋くてツボでした。ナイス眉間!(褒めてます)

・仕事中の厳しく精悍な表情と、愛するマリアだけに見せる柔らかくて甘い微笑みのギャップにメロメロです(笑)。私も「兎さん」って呼ばれたいー!(どさくさにまぎれて叫んでみる)

・ロバートと一瞬で恋に落ちて、「兎さん」と呼ばれるマリア。野々が演じるマリアは、その名前の通り清純な魂の持ち主を体現していました。彼女の演技からにじみ出る「聖性」には、いつも虜にされてしまいます。

・ローサを演じた純矢ちとせ。凛々しさ、強さの裏に垣間見える寂しさ、哀しさの表現が秀逸でした。この作品では、間違いなく2番手娘役とした立っています。持ち味の美声を活かした歌の出番もたくさんありましたし、エトワールも澄み切った高音がどこまでも伸びて素晴らしかったです。

・第1部第15場「スペインの花」で歌われていた「バレンシアの想い出」という曲、
この公演でも歌われていましたよね?大和悠河@フェルナンドが歌っていたような…。第1部と第2部の間の休憩中、私の後ろの座席に座っていた小学生くらいの女の子とお父さんと思われる男性が、「あの場面、本当に"バレンシア"だったね~」と話していたのがおかしかったです。

・そんなバレンシアの幻想の場面で先陣切って踊りだすマタドール。お待たせしました、我らが蘭寿とむさんです!いやいやいやいや、お正月から濃いです。熱いです。ダンスもキレキレです。色気ダダ漏れです。

・オールバックで長髪ならんとむ。科白もいちいち熱血ストレート。芝居もダンスも濃厚過ぎて、もはや赤面全開です(取り乱し中)。

・フィナーレのダンスもね、色気炸裂です。ワインレッドの衣装で大階段に立った時の、あの腰はなんですか!(逆ギレ)

・やっぱりわたし、らんとむの事が大好きです。(自爆その1)

大野さんも大好きですけれども、なんというか、らんとむからは離れられないです。(自爆その2)

・大野さんは「目が離せない」んですが、らんとむは「直視できない」んですよね。(どうでもいい解説)

・同じくフィナーレ(さらっと本題に戻る)。大空と蘭寿が上手で踊った後、本舞台へ戻り、センターに大空、その後ろに蘭寿を中心に男役が逆ピラミッドになって男役の総踊りになる場面(記憶違いでしたらすみません)に、思わず胸が熱くなりました。

・大空と蘭寿。対極の魅力を持つ2人の男役が同じ組でお芝居したのは1年と少しの間でしたが、どの作品でもお互いの魅力が活かされ、拮抗した本当に素晴らしい舞台を見せてくれました。大空と蘭寿が同じ組で並ぶ最後の公演。この公演を最後に、蘭寿は宙組から花組へ移籍します。「この2人だからこそ生みだせた空気感」、そして「今、この時だからこそ感じられる幸福」を、切な過ぎるほどかみしめてしまう瞬間です。

深夜のおかしなテンションで一気に書き連ねてしまいました(笑)。大劇場で1カ月公演をしてからの東上とは言え、初日しか3日しか経っていないのに、舞台はすでに高い完成度です。ここから主演コンビの、そして宙組の芝居がどのように変化し、熟成されていくのか…とても楽しみです。


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