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未来への教科書 「写真展」 in 羽田空港 [展覧会]

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12月26日まで、羽田空港で「未来への教科書 写真展」が開催されています。

詳しくはコチラのプレスリリースへ(pdf)

東日本大震災で被災した小中学校、避難施設と連携し、プロカメラマンの協力・指導を受けた被災地の小中学生自身が撮影した作品、約300点が空港第1ターミナル・第2ターミナル内で展示されています。

3月11日当日、津波から必死で逃げる小中学生たち。全壊した自宅の前に立ちすくみながら、それでも復興への静かな決意をにじませる教諭。体育館内を薄い板で仕切って作られた即席教室の中で勉強する生徒たち。がれきの中、部活の朝練に向かう男子学生・・・。あの未曾有の大震災の記憶の一瞬、一瞬が、子どもらしい真っ直ぐな視線で切り取られています。

とりわけ私が胸を打たれたのは、がれきが山のように積み上げられた港の堤防に残されたペイント。水色に塗られた壁面に「美しい海を輝く未来へ」(だったかな?)と大きな文字が鮮やかに浮かび上がっています。

このペイント、以前ひとりの中学生がこの堤防にいたずら書きし、地元の人の激怒をかってしまったため、生徒と先生でお詫びの意味を込めてきれいに塗り直したものなのだそうです。今、この言葉がこれほど胸に沁みることはありません。

あまり時間がなくて駆け足で見て回ったのですが、みるみるうちに涙があふれてきてしまって困りました。子どもたちの屈託のない明るさ、ひたむきさ、前を向くチカラ・・・たった15分間のなかで、たくさんのことを教えられました。

言葉では表現できないほどの思いが詰まった写真展です。できるだけ、できるだけ多くの人に見ていただきたいと思います。

しかし、第1ターミナル、第2ターミナルともに、手荷物受取場内や出発ゲート内など、セキュリティエリア内(←保安検査場を通過した人しか見られない)での展示。限られた人しか目にすることができないのが、何とも歯がゆいです。

私もこれだけ飛行機を利用していながら、先日ゲート前を偶然通りかかって、初めて知ったくらいです。もっと早く知っていれば、もっとゆっくりと見ることができたのに・・・。

次回はぜひ、一般の人も自由に行き来できるエリアでの展示を希望します。そして、これから羽田空港を利用する方には、ぜひとも御覧いただきたい写真展です。

【開催期間】

10月17日(月)~12月26日(日)

【展示エリア】

羽田空港国内線

*第1ターミナル(JAL) 
1階到着ロビー 手荷物受取場内
 

*第2ターミナル(ANA)
1階到着ロビー 手荷物受取場内
2階出発ゲートラウンジ内 65番搭乗口前


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