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市川亀治郎 @R25 ロング・インタビュー [歌舞伎]

とろりん的「日本ええオトコ四天王」のひとり・市川亀治郎が、今月15日に発刊されたフリーペーパー「R25 No.299」ロング・インタビューに登場しています。

(ちなみに残る3人は既にお察しかと思いますが、蘭寿とむ・大野智・松本潤です)

「アラブの王様、僕に1億円ください!!」という、何ともダイナミックな見出しから始まるインタビューは、24~25頁の見開き2ページ。

亀ちゃんは、白地に赤×青のシンプルなチェックの入ったシャツにダークブラウン(かな?)のネクタイ、黒のスーツといういでたち。シンプルだけど、品が良くて素敵。

来年6月に4代目猿之助襲名が決定している亀ちゃん。ページに掲載された写真を見ていると、風格・・・というか、今までのやんちゃな空気が潜んで、気構えみたいなものがしっかりできてきてるんだなぁ・・・と感じます。おこがましい言い方ですけれど、どんどん「いい顔」になっています。

「歌舞伎って全部が全部面白いものではないし、べつになくても生きていけるものですから」という痛烈な言葉で始まるインタビューは、それでも歌舞伎の入り口となるアドバイスから、自身の襲名のこと、歌舞伎のこと、そして未来のことをクールかつユーモアたっぷりに語っていきます。しっかり浅草歌舞伎のPRも忘れないのが、そつのない亀ちゃんらしいところ(^^)。

もちろん、そのクールで理路整然とした語り口の中には、歌舞伎に対する並々ならぬ愛情と熱意がきちんと込められていて。世間では特殊な職業に分類されるであろう「歌舞伎」に対するモチベーションを、「好き、以外の理由がないもの」ときっぱり言い放つことができる強さと自信、そして責任感。

自身の未来のことについて聞かれて、亀ちゃんはこう言います。

「未来は一瞬でダメになる可能性がある。未来って、今できないことの言い訳のような気がする。(中略)今。今。その積み重ねが未来になる。」

そして最後は、野望を聞かれて「・・・ない。」と答える亀ちゃんですが、やっぱりやんちゃで破天荒な、でも憎めない一言が飛び出します。

「あっ!アラブの石油王がお金くれないかな。1兆円ぐらい(笑)。まず東北に寄付して、残った1億円で芝居を作る。」
(←ここで金額を誌面に書くよう編集者に頼む亀ちゃん)

「将来、じゃなくて、今。作って続けていかないと、職人さんの技も継承されませんから」と、最後はやっぱり、歌舞伎を愛する気持ちがあふれる亀ちゃん。毒舌だけど、やんちゃな言葉ばっかりだけど、それらは全て歌舞伎を心から愛しているからこそ出てくるんですよね。本当に本当に歌舞伎が好きなんだなぁ。

ああ、亀ちゃん、ほんまにええオトコになったわ・・・(←思わず目頭をおさえる)

亀治郎の「今」が凝縮された、読み応えのあるインタビューです。


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夜野愉美

こんばんは♪

>「将来、じゃなくて、今。作って続けていかないと、職人さんの技も継承されませんから」

亀ちゃん…まさに、まさに、クラシコの精神が、そこにあるじゃないですか!
じーんとしました。
by 夜野愉美 (2011-12-17 20:51) 

★とろりん★

夜野さま、

nice!とコメント、ありがとうございます!!

亀ちゃんというと現代劇やドラマなど、歌舞伎役者としては異色の道を歩んでいるように見えますが、根本に「大好きな歌舞伎を守り受け継いでいく」という決意があるからこそ、なんですよね。まさにクラシコの精神を受け継ぐべく、あえて革新の道へ挑んだサルヴァトーレに通じるものがありますね。最高の男めざしてがんばれ、亀ちゃん!!
by ★とろりん★ (2011-12-18 19:38) 

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