八重山をめぐる旅 (4)西表島 大原から白浜へ [旅]
八重山列島にやってきて2日目。今日はついに西表島へ行ってきます!
小浜港を出発する前は、このようにどんよりとしたお天気。けれど、前日の冷たい北風と違って、この日は朝からあたたかい南風が吹いていたので、これからお天気が良くなりそうな予感。
この日の行程は少しハード。まずは西表島の東岸にある大原港からバスに乗り、1時間ほどかけて西部にある白浜港へ。さらそこから船に乗り、人口約40人という船浮(ふなうき)集落へ向かいます。
船浮では水落の滝やイダの浜を見学し、さらに船に乗って内離(うちぱなりじま)という無人島の炭坑跡地などを見学し、白浜港へ。さらに再び海岸沿いの道路をバスで戻り、大原港から小浜港へ帰ってくるという、約9時間のコースです。
西表島・大原港に着いて、バスに乗り込む頃には、綺麗な青空が広がり始めました!
では、出発~。
これは、日本最南端の信号なんですって~。
西表島にはこの信号にほかに、もうひとつ信号があります。それはとある集落の小学校前にあり、児童生徒が信号の見方や横断歩道の渡り方を勉強するための教材用として建設されたのだそうです。
365日のうち、300日近くは雨の日になるという亜熱帯気候の西表島。この日、午前中までには見事なまでに晴れ上がり、地元のバス運転手さんも「奇跡的ですね~」とおっしゃるほど。石垣島は市街地まで見えるほどに空気がクリアーでした。
海岸線の道と、ジャングルのような森林に挟まれた山道を交互に走っていきます。
トップの地図でご覧いただけますが、西表島には、島の約半分にしか道がありません。上半分(東部から北部にかけて)は県道251号線が通っていますが、下半分(南部)や内陸部には道がありません。土地のほとんどが国立公園に指定されているため、道路を建設できないのだそうです。そのため、幹線道路は大原からぐるりと上半分を回って白浜までいく道路のみです。
そして、亜熱帯気候で豊かな森林があるために、26もの河川が流れています。上流には滝が、河口付近は汽水域が広がり、独特の生態系を生み出してきました。
バスの移動中も、車窓には雄大な大自然が広がるので、あっちを見たりこっちを見たり。加えて運転手さんの観光ガイド(←バスを運転しながら、ガイドもなさいます。これがまた、リズミカルでとっても楽しかった!)にもうなずいたり感心したり、大忙しの1時間でした。
代表的な河川のひとつ、仲間川。
この川が、帰る頃にはずいぶんと表情を変えるのですよ。それはまた、帰りのバスで。
さらに、バスはぐんぐん進みます。
後良川(しいらがわ)
両岸をマングローブの林が密生しています。ちょうどこの季節は新緑(?)の季節のように、新しい葉が一斉に芽生える時期だったようで、太陽の光に輝く若葉の緑が、それはそれは生命力に満ちあふれていました。
こんなに密生したジャングルが島の90パーセントも占めているのですから、やっぱりこの森に特別天然記念物の「イリオモテヤマネコ」に会えちゃうのかな?ってドキドキしますよね。
じゃーん!お待ちかね、こちらがイリオモテヤマネコさんです!
「・・・看板やけどな。」 (←何故!?何故イリオモテヤマネコが関西弁!?)
実は、イリオモテヤマネコは西表島でも現在、100頭ほどしか生息数が確認されていないのだそうです。加えて夜行性の動物なので、日中に目撃されることは非常に稀なのだとか。
島にはイリオモテヤマネコや他の野生動物への注意を喚起するために、ありとあらゆるところで標識やこういった看板を見かけます。
私たちからは見えないけれど、幹線道路の下にはイリオモテヤマネコが通れるように、地下通路(トンネル)が作られているんですって。トンネルの数は、約100本。イリオモテヤマネコ1頭につき、マイトンネルを1つ持っている計算ですね(笑)。
他にもカンムリワシ(特別天然記念物)やセマルハコガメなど、様々な珍しい動物がいます。カンムリワシが電線に止まっているのを移動中に何度か見ましたが、すっくと姿勢を伸ばした堂々たる姿、惚れ惚れしますよ!
そうこうしているうちに、バスは島の北西部へ。
船浦港を渡る海中道路。
このように、西表島は400メートル級の山々に、島の約90パーセントが亜熱帯の自然林。雨が降ると森林が雨水を蓄え、河川へと流れ、そして海へと向かいます。
船浦湾のはるか彼方、ジャングルの緑の壁に、突然現れる真っ白な一筋の滝。
ピナイサーラの滝です。
「ピナイサーラ」とは、「髭のような」という意味があるのだそうです。仙人さまが持っていらっしゃるような、立派な白髭に見えますね~。
最高落差は45メートル。この日は水の落下量もかなり多かったようで、こんなに遠く離れていても迫力が伝わってきます。滝壺まで行ったら圧倒されるだろうな~。
浦内川
沖縄県ではいちばん長い川だそうです。真っ青な空、白い雲、濃密な緑の山々、澄み切った水面・・・この光景を見たときに、何だかめちゃくちゃ感動しましたね。「遠くまで来たなぁ・・・」みたいな(笑)。
そうこうしているうちに、県道の端っこ、白浜港に到着~。見事な青空が広がりました!
濃い青が目にまぶしい~。
ここでバスを降りて、船に乗り換えます。
真っ白な波しぶきを眺めながら船に乗ること、約10分。
船浮港に到着しました~。
小浜島を出発して、約2時間。エメラルドグリーンから深い群青の世界へ。ここではどんな出会いが待っているのでしょうか・・・☆
小浜港を出発する前は、このようにどんよりとしたお天気。けれど、前日の冷たい北風と違って、この日は朝からあたたかい南風が吹いていたので、これからお天気が良くなりそうな予感。
この日の行程は少しハード。まずは西表島の東岸にある大原港からバスに乗り、1時間ほどかけて西部にある白浜港へ。さらそこから船に乗り、人口約40人という船浮(ふなうき)集落へ向かいます。
船浮では水落の滝やイダの浜を見学し、さらに船に乗って内離(うちぱなりじま)という無人島の炭坑跡地などを見学し、白浜港へ。さらに再び海岸沿いの道路をバスで戻り、大原港から小浜港へ帰ってくるという、約9時間のコースです。
西表島・大原港に着いて、バスに乗り込む頃には、綺麗な青空が広がり始めました!
では、出発~。
これは、日本最南端の信号なんですって~。
西表島にはこの信号にほかに、もうひとつ信号があります。それはとある集落の小学校前にあり、児童生徒が信号の見方や横断歩道の渡り方を勉強するための教材用として建設されたのだそうです。
365日のうち、300日近くは雨の日になるという亜熱帯気候の西表島。この日、午前中までには見事なまでに晴れ上がり、地元のバス運転手さんも「奇跡的ですね~」とおっしゃるほど。石垣島は市街地まで見えるほどに空気がクリアーでした。
海岸線の道と、ジャングルのような森林に挟まれた山道を交互に走っていきます。
トップの地図でご覧いただけますが、西表島には、島の約半分にしか道がありません。上半分(東部から北部にかけて)は県道251号線が通っていますが、下半分(南部)や内陸部には道がありません。土地のほとんどが国立公園に指定されているため、道路を建設できないのだそうです。そのため、幹線道路は大原からぐるりと上半分を回って白浜までいく道路のみです。
そして、亜熱帯気候で豊かな森林があるために、26もの河川が流れています。上流には滝が、河口付近は汽水域が広がり、独特の生態系を生み出してきました。
バスの移動中も、車窓には雄大な大自然が広がるので、あっちを見たりこっちを見たり。加えて運転手さんの観光ガイド(←バスを運転しながら、ガイドもなさいます。これがまた、リズミカルでとっても楽しかった!)にもうなずいたり感心したり、大忙しの1時間でした。
代表的な河川のひとつ、仲間川。
この川が、帰る頃にはずいぶんと表情を変えるのですよ。それはまた、帰りのバスで。
さらに、バスはぐんぐん進みます。
後良川(しいらがわ)
両岸をマングローブの林が密生しています。ちょうどこの季節は新緑(?)の季節のように、新しい葉が一斉に芽生える時期だったようで、太陽の光に輝く若葉の緑が、それはそれは生命力に満ちあふれていました。
こんなに密生したジャングルが島の90パーセントも占めているのですから、やっぱりこの森に特別天然記念物の「イリオモテヤマネコ」に会えちゃうのかな?ってドキドキしますよね。
じゃーん!お待ちかね、こちらがイリオモテヤマネコさんです!
「・・・看板やけどな。」 (←何故!?何故イリオモテヤマネコが関西弁!?)
実は、イリオモテヤマネコは西表島でも現在、100頭ほどしか生息数が確認されていないのだそうです。加えて夜行性の動物なので、日中に目撃されることは非常に稀なのだとか。
島にはイリオモテヤマネコや他の野生動物への注意を喚起するために、ありとあらゆるところで標識やこういった看板を見かけます。
私たちからは見えないけれど、幹線道路の下にはイリオモテヤマネコが通れるように、地下通路(トンネル)が作られているんですって。トンネルの数は、約100本。イリオモテヤマネコ1頭につき、マイトンネルを1つ持っている計算ですね(笑)。
他にもカンムリワシ(特別天然記念物)やセマルハコガメなど、様々な珍しい動物がいます。カンムリワシが電線に止まっているのを移動中に何度か見ましたが、すっくと姿勢を伸ばした堂々たる姿、惚れ惚れしますよ!
そうこうしているうちに、バスは島の北西部へ。
船浦港を渡る海中道路。
このように、西表島は400メートル級の山々に、島の約90パーセントが亜熱帯の自然林。雨が降ると森林が雨水を蓄え、河川へと流れ、そして海へと向かいます。
船浦湾のはるか彼方、ジャングルの緑の壁に、突然現れる真っ白な一筋の滝。
ピナイサーラの滝です。
「ピナイサーラ」とは、「髭のような」という意味があるのだそうです。仙人さまが持っていらっしゃるような、立派な白髭に見えますね~。
最高落差は45メートル。この日は水の落下量もかなり多かったようで、こんなに遠く離れていても迫力が伝わってきます。滝壺まで行ったら圧倒されるだろうな~。
浦内川
沖縄県ではいちばん長い川だそうです。真っ青な空、白い雲、濃密な緑の山々、澄み切った水面・・・この光景を見たときに、何だかめちゃくちゃ感動しましたね。「遠くまで来たなぁ・・・」みたいな(笑)。
そうこうしているうちに、県道の端っこ、白浜港に到着~。見事な青空が広がりました!
濃い青が目にまぶしい~。
ここでバスを降りて、船に乗り換えます。
真っ白な波しぶきを眺めながら船に乗ること、約10分。
船浮港に到着しました~。
小浜島を出発して、約2時間。エメラルドグリーンから深い群青の世界へ。ここではどんな出会いが待っているのでしょうか・・・☆
コメント 0