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山本東次郎師、人間国宝へ [伝統芸能]

人間国宝に坂東玉三郎さんら4人 文化審答申 ―日本経済新聞―

文化審議会(宮田亮平会長)は20日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に、歌舞伎女形の坂東玉三郎さん(62)=本名・守田伸一、狂言の山本東次郎さん(75)、木工芸の灰外達夫さん(71)、竹工芸の藤沼昇さん(67)の4人を認定するよう平野博文文部科学相に答申した。文化庁は9月にも認定書を交付する。これにより人間国宝は115人、故人も含めると累計336人になる。

重要無形文化財保持者団体の構成員として、伝統歌舞伎保存会(東京)の俳優ら26人、常磐津節保存会(同)の3人、一中節保存会(同)の1人の追加認定も求めた。

文化審はほかに、文化財保存に欠かせない技術を持つ選定保存技術保持者として、城跡などの石垣の解体や修理を行う文化財石垣保存技術の粟田純司さん(71)の認定も答申した。

人間国宝に認定される4人の略歴は次の通り。(敬称略)


【歌舞伎女形】

坂東 玉三郎
(ばんどう・たまさぶろう、本名・守田伸一)

1964年、歌舞伎立役の十四代目守田勘弥の養子になり、五代目坂東玉三郎を襲名。時代物から新歌舞伎まであらゆる分野の女形の技法に精通し、特に世話物や舞踊作品で定評がある。東京都港区在住。


【狂言】

山本 東次郎(やまもと・とうじろう)

大蔵流の三世山本東次郎の長男で、42年に初舞台を踏み、72年に四世を襲名。品格を重んじる山本家の芸風を守りつつ、天性の端麗さを加えた独自の境地を確立した。東京都杉並区在住。


【木工芸】

灰外 達夫(はいそと・たつお)

56年から建具の製作に携わり、木工芸技法を身に付ける。木材の薄板を環状に曲げる技法の一種である「挽曲技法」に優れ、木目の簡素な美しさを生かした気品ある作風を確立した。金沢市在住。


【竹工芸】

藤沼 昇
(ふじぬま・のぼる)

76年から竹工芸作家の八木沢啓造に師事し、伝統的な技法を習得した。作品はおおらかな造形と力強い意匠構成を特色とし、格調高く独創的な造形美が高く評価されている。栃木県大田原市在住。


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坂東玉三郎・山本東次郎が人間国宝に ―演劇ニュース|シアターリーグ―

坂東玉三郎・山本東次郎が重要無形文化財の保持者として各個認定(人間国宝)されました。

文化審議会は20日、歌舞伎女方の坂東玉三郎、狂言の山本東次郎、木工芸の灰外達夫、竹工芸の藤沼昇の4人を、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定するよう文部科学相に答申しました。

歌舞伎女形は1968年3月28日に重要無形文化財に指定されましたが、人間国宝・中村雀右衛門が今年2月に他界したことにより解除。今回、復活指定されると共に、坂東玉三郎がその保持者として認定されます。

重要無形文化財の指定については、『歌舞伎女方は、歌舞伎で女性の役に扮する男優のことで、男性が女性を表現するという特殊な事情のもとに独自の演技術を確立。歌舞伎女方は芸術上特に価値が高く、芸能史上においても特に重要な位置を占め、歌舞伎を成立させる上で欠くことのできないものである』ということが挙げられ、また坂東玉三郎は『伝統的な歌舞伎女方の技法を高度に体現し、時代物、世話物、新歌舞伎、舞踊と、あらゆる分野の主要な女方の役々において、常に美と品格を備えた高い水準の演技を示すとともに、後進の育成や歌舞伎の振興にも尽力している。』ことが保持者の特徴として挙げられています。

坂東玉三郎は、9月は大阪松竹座「九月大歌舞伎」に出演。9月28日から赤坂ACTシアターで「ふるあめりかに袖はぬらさじ」を上演。

一方、狂言は1967年に重要無形文化財に指定。現在は保持者として茂山千作、野村萬、野村万作が認定されており、今回はこの3名に加え、山本東次郎が保持者として追加認定される形となります。

重要無形文化財「狂言」については、『狂言は、能と合わせて「能楽」と総称。いずれも、平安時代の猿楽を起源とし、それぞれ独立した芸能でありながらも、同じ舞台で交互に上演され、互いに影響を与え合って発展。能が仮面を多用する幽玄な歌舞劇であるのに対し、狂言は中世の庶民生活を主要な題材とする、写実的で笑いの要素の多い明朗洒脱な台詞劇として大成された。芸術上特に価値が高く、芸能史上において特に重要な位置を占めるものである。』ということが挙げられ、山本東次郎については『狂言の技法を高度に体現し、剛直、端正で品格を重んじる大蔵流 山本家の芸風を守りつつ、天性の端麗さを加えた円転滑脱な独自の境地を確立するとともに、 後進の育成や能楽の振興にも尽力している。』ことが保持者の特徴として挙げられています。

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玉三郎さん人間国宝に 狂言の山本東次郎さんも 文化審議会4人を答申 -MSN産経ニュース―

坂東玉三郎さんら4人、人間国宝に文化審答申 ―朝日新聞―

文化庁プレスリリース(pdf)

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大蔵流狂言方の山本東次郎師が、人間国宝に認定されることになりました。

どうしましょう・・・あまりにも嬉しくて、この記事を作っている最中も、目に涙がにじんできますし、キーボードを打つ手の震えも止まりません。

東次郎師、本当に、本当におめでとうございます!!これからも、多くの人の胸を熱くさせ、心を揺さぶる舞台を見せてくださいますよう!


東次郎師とともに人間国宝に認定されることとなりました皆さまも、心からお祝い申し上げます。これからもますますのご活躍を、心よりお祈り申し上げます!

ううう、今夜は嬉しすぎて&興奮しすぎて眠れそうにありません・・・。


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