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劇団四季 『マンマ・ミーア!』 [劇団四季]

◆◆◆ 劇団四季 『マンマ・ミーア!』 ◆◆◆

2005年10月22日(土) 大阪四季劇場 13:00開演の部

出演: 早水小夜子、吉沢梨絵、前田美波里、青山弥生、
    渡辺正、明戸信吾、松浦勇治、鈴木良太、ほか 劇団四季

*****

台風の妨害を受けながらも、何とか紀州を駈けめぐったとろりん。
このままおとなしく東京に帰ると思ったら、大間違いですよん。
(意味もなく韻をふんでみました)

空前絶後の遠距離移動を繰り返した紀州の旅回りも無事終了し、
芸人さん達を無事に東京へ送り出した翌日。
土曜日の昼下がり、とろりんが出現したのは、なんと、大阪・四季劇場!!

関西に実家があるため、旅回り終了後の週末は
出演者とは別行動を取り、実家に立ち寄る予定だったとろりん。
真っ先にチェックしたのは、関西圏内の劇場の公演(笑)。

当然の事ですが、関西と関東では公演しているものが違いますよね。
ですから、「今、関西でしか観られないもの」をチェック。
(本当は、京都劇場で上演中の『アイーダ』も観たかった…>カンゲキ魂爆走中)

その結果、旅回り終了直後である22日(土)の
『マンマ・ミーア!』のチケットをゲットすることに成功!!
23日(日)のお昼には帰京するため、まさにグッドタイミング☆
しかも、初見の時は必ず定番の、C席(一番安い席)をゲット!!
お見事、とろりん!!(自画自賛)

私は、舞台全体の構成や、登場人物の立ち位置(居所)の構図を
把握できる席が好きなんですね。ですから初見の時は、
必ず一番安い席を取ります。ですから、たくさんカンゲキしている割には、
皆さんが思っているほどカンゲキにお金をつぎこんではいないと…思います(笑)。

***

このチケット受け渡しも、かなりスリリングでした。
チケット受け渡しのご連絡をいただいたのは確か12日。
しかし、とろりんは15~23日は放浪中。しかし観劇日は22日!
と、言うことで、わざわざ旅回り中のホテルをチケットの受取先に指定。
チェックインするまで、本当に届いているかドキドキでした(笑)。

厄介なお願いを快くお聞き届けくださり、チケットを送ってくださいました
ゆうきさん、本当にありがとうございました!

*****

大阪四季劇場は、今年こけら落としを迎えた、劇団四季の
専用劇場としては、最も新しいものです。大阪の中心地である
梅田にあり、JR「大阪駅」から徒歩5分という最高の立地。

座席の配列もこれまでの四季劇場ほどに傾斜がきつくなくて、
今ある専用劇場の中では一番良い劇場かもしれませんね。

***

『マンマ・ミーア!』は、劇中の楽曲は全てABBAの曲を使用しています。
ABBA自体の活動の軌跡をミュージカルにした、というわけではなく、
オリジナルのストーリーを創作し、その中で場面ごとにABBAの楽曲を採用。
もちろん、歌詞はそのままです(注:四季版は日本語歌詞に翻訳)。

どんな風にABBAの曲を採り入れているのか、ちょっと楽しみですね~。

【物 語】

舞台はエーゲ海に浮かぶ小島。ホテル「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」を
経営するドナ(早水)には、女手1つで育てた愛らしい娘、ソフィ(吉沢)がいます。
そのソフィがスカイ(鈴木)という青年と結婚することとなり、明日は挙式。
ドナは、娘の結婚はまだ早すぎると思っているのですが、ソフィは耳を貸しません。

ところで、ソフィにはささやかな1つの夢がありました。
それは、結婚式のバージンロードを、父親の手をひいて歩きたい、という事。
ドナはシングルマザーで、ソフィは父親の顔を知りません。

そこで、ドナの昔の日記をこっそり読んでみたところ、どうやら
自分の父親かもしれないのは、ハリー(明戸)、サム(渡辺)、
そしてビル(松浦)という名の3人の男性達。
ソフィは母親に内緒で、この3人に結婚式の招待状を送ってみたのです。

そうしてドナの前に20年ぶりに現れた、かつての恋人達。
大パニックに陥ったドナですが、若い頃に組んでいたロックバンド、
「ドナ&ザ・ダイナモス」のかつてのメンバーで、親友でもある
ターニャ(前田)とロージー(青山)がかつて自分たちが歌ったナンバーで、
ドナをなだめて力づけます。

さて、結婚式当日。ソフィの手を取って、バージンロードを歩むのは…?
そしてドナの思いは…。

【カンゲキレポ】

とろりんがその舞台にハマッたかどうかのバロメーターは、
劇場で購入するもので一目瞭然です。

今回買った物は…

・プログラム
・ポストカード
・CD (オリジナル・ロンドンキャスト版)
・マグカップ
(本当はTシャツも欲しかった…>笑)

分かりやすいほどに、ハマッております(笑)。

何て言うんでしょう、「感動した」というよりは、「共鳴した」という思いが強いですね。
舞台を観ているウチに、自分にもHAPPYな気分が伝染していったような感じ。

ABBAの楽曲のイメージを巧く採り入れて、そこから物語を紡ぎ出した手法が成功して、
脚本が非常にうまくまとめられ、練り上げられているし、テーマもドナとソフィ、
「母と娘」に象徴されるように「世代の交流」が根底のメッセージとして
込められてあります。でも舞台は最高に明るくて、最高にHAPPY☆

そんなHAPPYの大部分の要素は、ABBAの楽曲にあると思います。
彼らの曲はラジオ等でちょこっと聴いたことがあるくらいで、グループの
名前は知っていてもピンとくるものがなかった、というのが今までの正直な印象。
(スウェーデン出身、ということも、今回初めて知りました…>恥)

楽曲の採り入れ方については、普通の会話からいきなり歌に入ったりするので、
(宝塚ではよくあるが、四季では珍しい)ちょっと唐突な印象を受けたりしますが、
ABBAの曲って、全編にHAPPYオーラというか、聴いていて幸せな気分になる
波動のようなものが放出されているような気がします。

出演者達が時にノリノリで、時にしんみりと思いを込めて、時に感情をぶつけるかの
ように歌うとき、それぞれの役の気持ちの揺れや思いの丈がビンビン伝わってきて、
何故か涙がこぼれそうになりました。

それはきっと、「この舞台に出逢えて良かった」という、嬉し涙だったのでしょう。

物語の構成も、しっかりと縦軸と横軸が垂直に交わっていて、お見事。

「人生を生き抜ける術、は身につけたけど、自分の思いに正直になることに
勇気を持てなくなった」ドナ達の中年世代。
「自分に気持ちに正直である若さと瑞々しさを持ち合わせているが、
これからの長い人生をどう生き抜くべきか、方向を見いだせずにいる」
ソフィ達の若い世代。

この、対極とも言うべき2つの世代が交わり、ぶつかり合い、向き合うことで
やがてそれぞれの道の歩み方を見つけていきます。

中年の世代には、自分に思いに正直になる為に一歩を踏み出す勇気、
そして若い世代には勢いで進み出す前に一歩踏みとどまり、
これから広がる世界を見据える勇気を与えてくれる舞台です。

フィナーレでは、出演者全員が「ダンシング・クイーン」と「マンマ・ミーア」を
熱唱して、客席は大盛り上がり。思わず立ち上がって踊り出すお客さんも。
私も、しっかり踊ってきました。というか、踊り出さずにはいられませんでした(笑)。

***

あとは出演者で印象に残った方を…。

まずはヒロイン・ドナを演じた早水小夜子。
『CATS』グリザベラや『夢から醒めた夢』でのマコの母親役などで
美声を披露して下さいますが、今回はテキパキと働くワーキングママの役。

四季オリジナルキャストの保坂知寿(野村玲子と双璧を誇る四季の看板女優)
が当たり役とした役だっただけに、正直「キャラ的に合わないんじゃないかな~」
と思っておりました…。

最初の登場シーンや、普通の会話になると何となく華がなくなってしまい、
存在感が薄くなってしまう傾向がありましたが、歌の場面になると一転、
迫力があり、かつ伸びやかでパワフルな美声で劇場を圧倒。

今でも忘れられない、サムとの苦い恋の思い出を歌う「勝者が全てを」では
20年間押さえ続けていた自分の感情が、とうとう耐えきれなくなって
とうとうあふれだしてしまう、、「母親」ではなくひとりの「女性」としての
切ない気持ちがすごく伝わってきました。

そして若き日のドナがグループを組んでいた「ダイナモス」のメンバー達。

ロージー役の青山弥生は四季オリジナルキャストなので、さすがの安定感。
すでに役を自分の物にしてしまっています。

あらゆる手段で40を過ぎても美貌と若さを保ち続けている
ターニャ役は前田美波里。これがまた、スーパーウルトラプロポーション!!

プログラムを見てみると、1964年に舞台デビュー、と書いてあります。
その時がどんなに若く数えて15歳だったとしても…ですよ…。
60歳を目前にして、あのスタイルの抜群っぷりは何なんですかっっ!!
こりゃ、お銀さんもびっくり!!!

*****

東京公演は既にいったん終了しているので、東京在住の方は
なかなか機会がないかと思いますが、関西方面へ出張・旅行・帰省される際は
とろりんのように(笑)、ぜひともご覧いただきたいミュージカルです。
HAPPY病に伝染してかかってしまいます(笑)。

と、いうわけで、最近のとろりん邸のBGMは、一日中
『マンマ・ミーア! オリジナル・ロンドンキャスト版』CDです(笑)。
「ダンシング・クイーン」がかかっている時は、1人で踊っています(笑)。

今日のお星さま…★★★★☆ (ドナ&ダイナモスに乾杯☆)


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コメント 4

ゆうき

こんにちは!チケットをお譲りした・・というか、引き取っていただいたゆうきです。私は今年の1月、「マンマ・ミーア!」を大阪で初めて観ましたが、それ以来、楽しくてホロっとして、元気になれるこの舞台が大好きです。大阪開幕時は、私もふくめお客さんたちが、ちょっととまどいながらのスタンディングだったような気もしますが、今ではとろりんさんのレポートどおり、思わず立たずにはいられないほどの熱気です。阪神タイガースの結果を知る地元ファンなら、ますますストレス発散に訪れること間違いなし!です(笑) かくいう私も、11月3日に踊ってきます!
by ゆうき (2005-10-27 11:04) 

★とろりん★

ゆうきさん、早速のコメント、ありがとうございます!!
もう、ホントにホントにありがとうございました~☆
良いなぁ、文化の日にまたドナ達に逢えるなんて…。
ご感想&またのお越しをお待ちしています♪
さあ、阪神ファンの皆さん、ストレス発散は大阪劇場で!!(笑)
by ★とろりん★ (2005-10-27 11:58) 

カオリ

とろりんさん、22日の13時頃、ワタシ大阪四季劇場のそばを歩いていましたよ!
すれ違っていたカモ?

「マンマ・ミーア!」は2年前、汐留で観ました。すごく楽しい作品ですよね。前田美波里さまのあまりのカッコよさにほれぼれしました。
by カオリ (2005-10-28 23:26) 

★とろりん★

カオリさん、いつもコメントをありがとうございます♪
あら、ニアミス!?大阪中央郵便局前の横断歩道で、
「大阪四季劇場、来たわよ~ん、んふふ~♪」
と、仁王立ちになってニヤけていた女性を見かけられていたら、
それは多分私です(笑)。
by ★とろりん★ (2005-10-29 15:08) 

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