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劇団四季『CATS』 東京では3回目☆ツアー [劇団四季]

◆◆◆ 劇団四季『CATS』 ◆◆◆

2005年12月3日(土) 五反田キャッツシアター 13:00開演

****

発端は約1年前、あるひと言が、
とろりんの逆鱗に触れたことから始まります。

昨年11月に、8年ぶりに開幕した劇団四季CATS東京公演。
「カンゲキ☆バカ一代」をお読みの方はご存知の通り、
CATSが人生におけるひとつのポイントでもある
とろりんさんは嬉しさのあまり、ニャホニャホ言ってました。

そんな、ひとりでニャンニャン♪と浮き足立っているとろりんを見て、
当ブログでも出演回数が多い親友・ちぇぶさんが、さりげなく一言。

「CATSねぇ…一度ビデオか何かで見たことあるけど、
思ったほど面白くなかった記憶があるねぇ…」。

…………何だとーーーーーーっっ!?(怒)

劇団四季のCATSは映像化されていないので、
おそらくちぇぶさんがご覧になったのは、海外カンパニーのバージョンだと思われます。
しかし!!愛するCATSを侮辱された(笑)とろりんさんの憤慨はおさまらず、
「そう言う事は、四季のCATSを観てから言わんかい!!」
と言うことで、今回は強引にちぇぶさんを引き連れての3回目(笑)。

ちぇぶさんは、これまでの出演経歴からお分かりのように
クラシック音楽に精通されていますが、ミュージカルの舞台などには興味が薄い方です。
生身の人間が演じているだけに、「観ていて恥ずかしくなる」そうで。
また、自分も歌は玄人はだしなだけに、歌の音程やちょっとしたミスなんかが
気になってしまい、集中して観られないとか。

しかし、あまり芝居を重視せず、人間の肉体を極限まで使っての表現が
特徴の「シルク・ド・ソレイユ」の大ファンで、アメリカ出張中にはその時上演中の
シルクのステージを全て観劇した、という武勇伝の持ち主です。

テーマはあれどもあらすじに固執しない、そしてハイテクニックの
ダンスシーン満載のCATSの舞台は、ちぇぶさんも観やすいはず、
と、とろりんの中ではかなりの自信で勝算あり、でした(笑)。

***

さてさて、カンゲキ当日。
クリスマスが近いので、やっぱりキャッツシアターにも素敵なツリーが。
オーナメントにクリスマスリースがたくさん飾られています。

このリース、よく見てみると…。

なんと、上方に耳を模したファーが2つ、ちょこんちょこんとついていて、
リースが猫の形になってる~!!可愛いらしい~~~☆
これはミストフェリーズかしら?


【カンゲキレポ】

CATSのストーリー、及びとろりんがCATSをこよなく愛する理由については、
初期のカンゲキ通信にて掲載しておりますので、ご一読ください☆

http://spaces.msn.com/members/kangeki/Blog/cns!1pY1KFF8E8mrDmloRmA-v80A!110.entry

CATSは何度もレポしていますので、今回は新たな発見と
色々と感じたこと、そしてちぇぶさんの反応を中心にお送りします。

***

今回のお席は1階6列目の上手通路側。
舞台に設置されているスロープの延長線上にあります。

CATSは舞台だけでなく、通路にも展開してくるので、ラッキーなお席でした♪
気が付けばミストフェリーズが足元にちょこんと座ってこちらをじぃーっと見ていたり、
真横でタントミールが手拍子してくれたり、かなりウハウハ☆

ここでふと気がついたのですが、とろりん、東京で開幕したCATSは
これまで3回観劇しているのですが、どれも全て上手側からの観劇。
下手側からまだ観てない!!これはいけないわっ、下手側でも観ないと!(笑)

***

今回も、色々と発見がありました☆
まずはプロローグの「ジェリクルソング」。
一番最初に展開される激しいダンスナンバーですが、
ようやくグリザベラとオールドデュトロノミーの位置を確認できました。

この2匹、老いた猫なので劇中ではほとんど踊らないのですが、
(何よりも歌での表現力が求められる役なので、役者さんも元オペラ歌手が多い)
プロローグでは猫さん総動員でダンスをしているはずなんですね。
ですからグリザベラもオールドデュトロノミーもどこかで踊ってるはずなのですが、
これまではなかなか確認する事ができませんでした。

今回は「おお、そんなところに」という所でグリザベラを発見。
続いて、「おっと、オールドデュトロノミーはそこで踊っていたのか」という位置で、
必死に激しい振りをこなしているデュトロノミーを発見しました(笑)。
劇中では重そうな毛皮を身にまとっている2匹ですが、
ダンスの時は踊りやすい格好をしているので、分かりにくいですよね。

ロングラン公演なので、キャスティングも一定の期間を経て
少しずつですが、チェンジしていきます。

今回はキムスンラのラム・タム・タガー、高倉恵美のタントミール、
蔡 暁強のミストフェリーズと、とろりん的にポイントを押さえた
キャストで観劇できて、良かったです☆

1998年の福岡公演からタントミールを演じている高倉は、
さすがの安定感と美しいスタイルで観客を魅了。
すっかり役を自分のものにしてしまっている感じです。

ミストフェリーズ役の蔡は、高いジャンプと全く軸のぶれない、
素晴らしい28回転を見せ、大きな拍手が送られました。

今回、初見ながら印象に残ったのが、鈴木由佳乃のジェニエニドッツ。
タップダンスが得意な陽気なおばさん猫です。

プロローグ以降、本格的に進行する最初の本格的なナンバーが
このジェニエニドッツです。ですから、この場面の様子によって、
その日のステージの勢いや空気が決まる、と言っても良いでしょう。

この日のジェニエニドッツは、とにかく陽気で明るくて、そして楽しそう☆
タップダンスの場面では小さな体をめいっぱい使ってのパフォーマンス。
他のナンバーでも、本当に活き活きとめまぐるしく舞台を飛び回っていて、
見ているこちらまで楽しい気分になりました。

四季には、日本初演から20年以上、この役を持ち役にしている女優さんがいて、
ファンの間でも、「ジェニエニドッツと言えばこの人」というイメージが根強く残っています。

そのプレッシャーをものともせずに、体当たりでジェニエニドッツに挑んでいる鈴木と、
面倒見が良くてとにかく動き回らずにはいられないジェニエニドッツおばさんの姿が、
すごく良いバランスで重なっていました。

本当に、とってもキュートなジェニエニおばさんでした☆

もうひとつ心に残ったのは、秋 夢子のジェリーロラム=グリドルボーン。
(以下、ジェリーロラム)

今回の東京公演から、ジェリーロラムを第1キャストで勤めています。
過去2回の東京公演の観劇でも、秋のジェリーロラムを見ているのですが、
実は、これまではどちらかというと不満の残る舞台でした。

グリドルボーンが登場シーンで超美声を聴かせる「♪ソノークゥイ♪」
の箇所で、歌いやすいように歌唱方法を変えてしまっている所からして
既にちょっと不満なのですが(これは今回も変わらず>苦笑)、
何よりも納得がいかなかったのは、「し」の発音。

彼女は実は、中国出身の女優さん。帰化したため日本名に改名しました。
日本語の「し」の発音が苦手だったらしく、絶対に「すぃ」となってしまうのです。

「♪ガスは 落ちぶれた すぃばい猫(芝居猫)…♪」
「♪グロウルタイガー あたすぃ(私)に心奪われ…♪」という感じで。

本人も苦労していたようで、「し」の部分はことさらはっきりと発音しようとして、
逆に悪い意味で「すぃ」の発音が目立ってしまいました。

「とろりん、厳しいね」とか「見てる所が細かすぎる」とか、
「日本語の発音はなかなか大変だから…」と思われる方も
いらっしゃると思います。しかし、劇団四季では中国や韓国出身の
俳優が多数活躍しています。彼らの日本語の発音は、ほぼ完璧です。

そして、「台詞の発音が不完全な者は出演させない」という理念を
堅く守っています!と言うことを日頃から積極的に内外に宣伝している
劇団四季だからこそ、私としては納得いかなかったのです。
思わず劇団宛に投書したくらいです(笑)。

それが、この日の舞台では「し」の発音がしっかり出来ていました。
完璧に近い発音でした。1年間、努力されたのですね。

後は「♪ソノークゥイ♪」をオリジナルの歌い方でお願いしたいですっ☆
(注文が多いとろりんであった…>苦笑)

***

これまで休憩時間はサイン会に走ったり、お手洗いに並んだり、
共に観劇している友人の為に第1部の解説と質疑応答の時間を設けたり(笑)、
なかなか忙しい時間を過ごしていたのですが、今回は1階席から2階席まで
シアターを覆い尽くす、ゴミの探検に出かけました。

CASTシアターのゴミは、実物の約6倍の設計で作られています。
猫の目線でとらえた設計にすることによって、お客様も一体になって
CATSワールドを楽しんでくださいね、というコンセプトです。

プログラムによると、今回のゴミの多くは英国製の日用雑貨品が
メインになっているそうですが、(確かに英語表記の品物が多かったなぁ)
「東京」を彷彿とさせるゴミもちらほら。
例えばパスネットカードや浅草の人形焼きなどなど。
ちぇぶさんは、「東京タワー」が捨てられているのに深く感銘を受けていました(笑)。

一番の大作は、なんと「CATS」日本初演の頃のプログラム(もしくは写真集)。
ちゃんと開けられるようになっていて、ページをめくると、(←めくるのも重労働>笑)
初期のCATSの舞台機構など、写真もちゃんと掲載されているのです。
これはすごいぞー!!

フィナーレのカーテンコールでは、何とジェリーロラムとマンカストラップに
握手してもらっちゃいました!!1回の公演で2匹もの猫さんと握手できるのは
とろりんのCATS人生、初めてです☆
しかもお気に入りのリーダー猫、マンカストラップだし♪
(あ、ジェリーロラムも好きです>笑)

マンカストラップは、最初は5列目のお客さんと握手をしていたのですが、
6列目のとろりんの左隣に座っていたおばさんが、身を乗り出して
彼から握手をゲットしたんですね。

「あ~、いいなぁ~…ぶぅ~…」
と、羨ましい気持ちを、とろりんが目ヂカラで訴えていたのでしょう、
心優しいリーダー猫、マンカストラップは、「はーい、よしよし」
という感じの微笑みとともに、とろりん達にも手を伸ばしてくれたのです。
「うわ~~~いっっ、♪♪」
と、大喜びでマンカストラップの手に飛びついたとろりんとちぇぶさんでした(笑)。

*****

さてさて、CATS初観劇のちぇぶさん。
1部が終了した時点から
「いいじゃないですか、いいじゃないですか、ジェニエニさんいいじゃないですか」
と、すでにCATSワールドの虜になってしまった模様。

終演後、開口一番「いやー、良かったよ!!」。
とろりん、圧勝ーっ!!(笑)

ちぇぶさんの中ではおばさん猫のジェニエニドッツと、
超絶技巧のダンスを次々と披露したマジシャン猫の
ミストフェリーズが印象的だった様子。

特にジェニエニドッツについては、
「とにかく役を楽しそうに生きていた。役として求められるハードルを
こなすプロとしてだけではなく、ジェニエニドッツとして舞台に生きていた。
あんなに明るくて陽気な人が実際にいたら魅力的だろうな~…
でも、現実にいたらちょっとうるさいかな…」と、ひたすら激賞。
すっかりちぇぶさんの心をとらえて離さなかった様子です。

あと、「オールドデュトロノミー(長老猫)に覇気を感じなかった」と言う
感想については、とろりんも同感です(苦笑)。全ての猫が尊敬し、
崇拝するようなオーラが感じられなくて、ちょっと残念でした…。

全体の感想としては、「舞台装置もダンスシーンも洗練されていて、良かった」と。
いやいやいや、思いのほか楽しんでもらえたようで、良かった良かった☆

次回のCATSは3月、ジェリクルギャラリーからの観劇です☆
そして次に狙うは、もちろん回転席!!

☆ オマケ ☆

今回の戦利品(?)、CATSオリジナルケース入りの
資生堂チーズケーキとCATSタンブラー♪今週から職場で大活躍中です♪

今日のお星さま…★★★★★ (ジェニエニさんとちぇぶさんに乾杯☆)


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itigo

こんばんわ。すっごく詳しい観劇レポートで読んでて楽しかったです!私はまだまだ細かい部分まで目が回らないです・・・でも演劇に詳しくなくても良いものはイイ!!という感覚で次回も楽しんで来たいと思います!5月と8月にまた行く予定です!
by itigo (2005-12-08 22:35) 

★とろりん★

itigoさんお久しぶりです。
コメント&nice!ありがとうございます☆
私は次回はジェリクルギャラリーでの
観劇を予定しています。
来年も素敵な舞台をどんどん楽しみましょうね☆
by ★とろりん★ (2005-12-09 14:52) 

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