京都 『先斗町駿河屋』 ひと口わらび

うららかなＧＷのある日、友人から届いた小包。中を開けてみると…

 

「ひと口わらび」。京都の老舗和菓子司、先斗町駿河屋のお菓子です。

 

この和菓子の到着、実は知っておりました。というのも、届いたその日が賞味期限というので、必ず家にいる日時を教えて欲しい、と友人から前もって連絡があったのです。「これはぜひっ、ぜひっとろりんさんに味わってもらいたいのよっっ！そしてブログで記事にしてっっ！」という熱烈なラブコールを受けたからには、書かせていただきますよ～。

 

と、いうわけでガサゴソと包みを開くと、目に入ってきたのは、大福くらいの大きさにまるめられたもの。ふだん目にする「わらび餅」とはほど遠い形状をしております。しかも、どう見ても「ひと口」じゃないと思うぞ、この大きさ（笑）。上品にふりかかっているきなこだけが、「わらび餅」の記憶をとどめさせています。

 

 

黒文字を入れてみると、なんともなめらかな感触でスーッと切れてしまいました。見ると、しっとりとしたこしあんが、羽衣のように薄いわらび餅に包まれているではありませんか。今まで抱いていた「わらび餅」のイメージとはほど遠いリアクションの数々に、若干の戸惑いを隠せないとろりんさん（笑）。

 

 

口に入れてみると…「…えっ！？なんじゃこりゃ！？えええっ？？？」

 

…と、思っている間に、わらび餅はつるっと喉を通り越していき、後には何とも言えない爽やかな甘さが残りました。「こっ、この食感は…まさに未知の世界っ…！！」などと夢中になってパクパク食べてしまい、気がついたら、いただいた６個をたいらげていました（笑）。…とろりんさん、もうちょっと味わいましょうよ…（汗）。

 

くちあたりと言い、風味と言い後味と言い、とっても「清々しい」お菓子です。京都の和菓子司の品らしく、「わらび餅」を主菓子風にこしらえたような上品さと、すっきりとした味わいが何とも言えず、絶品。ひと口いただくと、わらび餅とこしあんがスッと口の中で溶け合い、さっぱりとした甘みが広がります。

 

こしあんはキリッとした味わい。「わらび餅」であることを意識してか、甘みさほど強調されてない様子。わらび餅も、その素材が持つ風味だけを頼りに作られている感じなので、お互いが譲り合いながら、それがかえって相乗効果を生み出し、いちばん良いバランスでお互いの味わいがうまく引き出されているような印象です。京都らしい奥ゆかしさを感じるお菓子ですね。

 

…などと、いろいろと偉そうなことを書いて参りましたが（汗）、この食感は一度味わっていただかないと、なかなか伝わらないと思います。今でもふと、「あの食感と味わいは、何だったんだろう…」と思ってしまうくらいです（笑）。

 

京都にお越しの際は、ぜひぜひ先斗町に、駿河屋に足をお運びください。

 

 ■　先斗町駿河屋　■
住所：京都市中京区先斗町三条下ル
TEL：[phone]
FAX：[phone]
公式サイト：http://homepage3.nifty.com/surugaya/
営業時間：
10:00～21:00（平日）
10:00～18:00（日・祝）
火曜日定休

 

鴨川をどりに思いを馳せつつクリック☆

 

コメント 4

思わず魅入ってしまいました（笑）
これはぜひいただかねばなりませんね☆
私は、わらびもち、葛饅頭、、水饅頭の類が大好きです！
これほど美しいわらびもちではありませんでしたが、
昔、夏になると、わらびもち屋さんなる方が
商店街を行き来していたことを思い出しました。
今ではまったく見かけなくなりました。
情緒ある夏の風物詩がなくなるのは残念ですね。
by りょう (2007-05-08 14:11) 

変わったわらび餅ですねぇ。未知の味なんですか？
食べてみたいなぁ。新しいお菓子、どんどんできますね。
by ラブ (2007-05-08 15:37) 

りょうさま
駿河屋さんのお名前は知っていたのですが、このような素敵なお菓子があるとはつゆ知らず･･･先日の阿闇梨餅に続く大ヒットです。りょうさまのご実家の近くには「わらびもち屋」さんが行き交うような、風情のある街だったのですね。日本の古き佳き面影がなくなっていくのは、寂しいことですよね。
by ★とろりん★ (2007-05-09 08:49) 

ラブさま
そうですね、「わらび餅」というイメージを抱いたまま食べると、驚愕することと思われます（笑）。ラブさまでしたらお仕事で京都に行かれることも多いことでしょうし、ぜひぜひ探してみてくださいね。
by ★とろりん★ (2007-05-09 08:51)