五代目 尾上菊之助写真展 [歌舞伎]
連休中、菊之助丈の写真展を丸の内ビルディング(通称丸ビル)にて開催しているという情報を入手しましたので、さっそく足を運んでみました。(丸ビル勤務のO様、情報提供&偵察をありがとうございました!)
丸ビルは6階まで吹き抜けの部分がありまして、3階窓際の回廊のようなスペースにはベンチ等がおいてあり、ちょっとした休憩ができるようになっています。その場所を利用して、菊之助丈の舞台写真がズラリと16枚(私の記憶が確かならば…)。どれも見応えがあって、丈の近年の躍進ぶりが、おのずから伝わってきます。
(トップの写真もこちらも、気付かず接写モードで撮影してしまったため、ボケボケ…涙)
どの写真も、菊之助丈の舞台にきらめいた一瞬の美しさを見事に永遠にしてしまっています。中でも印象的だったのは、「鏡獅子」獅子の精、「NINAGAWA十二夜」主膳之助と獅子丸(実は琵琶姫)、そして「娘道成寺」の道行の写真。
特に生き別れの兄妹である主膳之助と獅子丸(実は琵琶姫)の写真は2枚並べて展示してあるのですが、どちらも前髪に振袖という、典型的なお小姓の扮装をしていながら、一枚は凛と立つ主膳之助(男性)、もう一枚は男装しながらも主人への恋心を隠せない獅子丸(琵琶姫:女性)の違いが、それぞれに伝わってくるのです。
獅子の精は総毛立つたてがみの一本一本に魂が込められているようです。「娘道成寺」の道行も、つと指差した虚空を見つめる眼差しに、恋の炎にとらわれた娘の想いの深さ、強さが伝わってきます。
すさまじい勢いで「花」を極めんとする菊之助丈の輝きの瞬間を見事に写しとったこの写真展は、5月6日までの開催でした。いま注目のスポット、丸の内での開催でしたので、これをきっかけに若い方が一人でも歌舞伎に足を運んでくれるとうれしいですね。
ちなみに…大阪で「マルビル」と言うと、コチラになります→マルビルドットコム
菊ちゃんの美しさに度肝を抜かれたらクリック☆
私も、主膳之助と獅子丸(実は琵琶姫)が並べてある写真は興味深く拝見しました。身体が全然違う!と、驚きでした。獅子丸のほうは、完全に身体を殺してますし、貝殻骨がくっついてますし。もちろん、着付けも違うからでしょうけれど。舞台では菊之助丈を並べて拝見することは不可能ですので(笑)、こうして写真が並んでいると、もったいなくも、見比べることができましたね。
by はなみずき (2007-05-08 22:51)
はなみずきさま
さすが歌舞伎見巧者、はなみずきさま!!衣裳と菊之助丈の美しさに見とれるばかりでしたが、そういう身体の持っていき方からして違ったのですね。この2人に7月にまた歌舞伎座で出逢えると思うと、今から楽しみですね!
by ★とろりん★ (2007-05-09 08:58)