とろりん的☆長崎ぶらぶら節 [旅]
約2週間にわたって旅をした長崎の地。
長崎市内に滞在するのは5年ぶりでしたので、観光もしたいなと考えていたのですが、ほぼ毎日と言って良いほど雨が降り、晴れたのは1日だけ。外出もなかなか出来ませんでした。(そして24日には、あわや長崎脱出さえ危うくなるという事態に・・・汗)
その中でも、幸運なこともありました。滞在中に、船で離島を往復する日が2度ありました。ずっと雨の予報が出ていて心配していたのですが、船移動のあるその2日だけは、何とか雨が上がってくれたのです。この時ばかりは空の神様に感謝しましたね。
少しだけ、これまでの記事では紹介できなかった旅の風景とグルメの写真をお届けします。
女神大橋。
深く切り込んでいる長崎湾の東西の端部を結ぶ橋。凛とした姿がとても美しいです。高さは65メートルあり、豪華客船も長崎港へ入港できるのだそうです。
滞在中、アジア近海を航海中の豪華客船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」が1日だけ長崎港に停泊したのですが、その巨大さ、壮麗さと言ったら!!まるで海上に突如出現した超高級ホテル、といった様子。朝の光を受けてキラキラ輝く姿が本当に素敵で、こちらまでリッチな気分を味わえました☆
神ノ島教会。
少し離れた岩の上に立つのは、「岬の聖母」というお名前のマリア様。1949(昭和24)年、フランシス・ザビエル来日400周年を記念して建てられたのだそうです。風雨と潮風による損傷に耐え、現在のマリア様は、1983(昭和58)年に再建されたのだとか。
沖之島天主堂(馬込教会)。
軍艦島へ向かう途中に通過する、伊王島(いおうじま)にあります。1892(明治25)年に建設。台風による損壊などを経て、、1931(昭和6)年に再建されました。
伊王島には古くから熱心なキリスト教信者が生活しており、禁教令が解かれる前の明治初期にはすでに小さな教会が建てられ、これが沖之島天主堂の前身となったそうです。
神ノ島教会も沖ノ島天主堂も、軍艦島もしくは高島へ向かう船の上から撮影。美しい教会が日常生活の風景に溶け込んでいる姿を遠くから眺めるだけでも心癒されましたが、いつか訪れてみたい場所です。
平和祈念像。長崎が生んだ名彫刻家・北村西望による作品です。
垂直に高く天を指差す右手は原爆の恐ろしさを、まっすぐ水平に伸ばされた左手は平和を、横に組んだ右足は原爆投下直後の長崎市内の静けさを、膝を立てた左足は救われた命を表現し、閉じた目は原爆犠牲者の冥福を祈っているといわれています。
大浦天主堂。
1865(慶応元)年に建設された日本最古の教会として、国宝に指定されています。「信徒発見」の場所としても名高いですね。
5年ぶりに訪れましたが、(その時の記事はコチラから☆)、変わらず穏やかで静謐な空気に包まれていて、その柱やステンドグラスに触れているだけで心が癒されました。
ちょうど夕陽がステンドグラスを通じて教会内部に差し込んできて、その極彩色の光が教会内部の白い壁に反射して、夢のように美しかったです。
入口にたたずむマリア様像。
今まで出会った中で、いちばん大好きなマリア様。またお逢いできて、本当に嬉しかったな。
* * * * *
さてさて、ここからはグルメ編。
高島港フェリーターミナルの喫茶コーナーでいただいた、「高島石炭カレー」(700円)。
かつて炭鉱で栄えた池島・高島・伊王島で、共通の特産品イカスミを使って開発された「石炭の島カレー」の高島バージョン。高島支所でもらったチラシによると、本当は島の特産品である「高島フルーティトマト」が添えられているはずなのですが・・・この日はトマトの入荷がなかったみたいで、半熟目玉焼きが乗ってます。こういう大らかさと臨機応変さ、好きだなぁ(笑)。
ちなみにこちらの喫茶コーナー、フェリーターミナルの本当に隅っこの方にあって、カウンターの向こうに店員さんがいるかどうかもわからないので、声をかけるのにものすごく勇気がいりました(笑)。お店の内装や雰囲気にビックリしつつ、カレーも恐る恐る頼んだのですが、予想以上に美味しくてこれまたビックリ(笑)。
イカスミのコクと旨味が、しっかりと感じられます。この濃厚なルーに半熟目玉焼きをからめていただくと、まろやかな味わいになるからまた不思議!フルーティトマトとからめたら、酸味とコクのバランスが絶妙になりそうな予感。今でも時々、ふと味を思い出しては食べたくなっちゃいます。
そして・・・長崎名物と言えば、やっぱりこれですよね!
ちゃんぽんです!
私がいただいたのは、長崎新地中華街にある「江山楼(こうざんろう)」さんの「特上ちゃんぽん」(1575円)。
旅人仲間から、「中華街でちゃんぽんを食べるなら、絶対にこのお店が良いよ」と薦められたのですが、確かに味・ボリュームともにピカイチ!!私の中でも「キング・オブ・ちゃんぽん」の地位に躍り出ました!
スープはとても濃厚な旨味がぎゅっと詰まっているのに、後味がすっきり。余計なとろみもないので、麺に必要以上にからむこともなく、これだけのボリュームでもペロリといけてしまいます♪
中に入っている具材も豪華~☆
ホタテ、海老などなど海鮮系はもちろん、ふかひれも乗っています!お野菜もしっかり、たくさん入っています。
そうそう、ひとつだけ、不思議な具がありました。
白くて丸いお団子。
「魚のすり身のかなぁ~」と思いつつ、ひと口食べてみると・・・
中から、肉まんの餡?みたいなのが出てきました~!
初めて食べたので、ビックリ!でも美味しかったです。新たな味の出会いもまた、長崎の良き思い出・・・。
長崎港を旅立つ、五島行きフェリー「つばき」。
この写真では少しだけ見えるのですが、側壁に五島の名産品である椿の花が描かれています。ちなみに、椿は長崎県の花木にも指定されています。
飛行機や鉄道の出発を見送る時は、ワクワクするような高揚感や期待感があるものですが、船の出航を見送る時には、何とも言えない郷愁のような、ノスタルジックな気持ちになりますね。船に乗って訪れた島での思い出がふわっと甦るような・・・。鳴り響く汽笛も、心に秘めた記憶の扉をたたくよう。
長崎は、秋にも旅する予定。どうかその時は、晴れてくれますように・・・!
★とろりん★サマ こんばんは。
池島の現代的な炭鉱アパート(デザインが凄いんですけど)とか軍艦島の祠とか(同じような建物がアパートの上にものっかってます?錯覚かな)黒崎教会とか(ウロ覚えで書いてます、間違っていたらゴメンナサイ)建物フェチの私の興味をひくお写真ありがとうございます。
長崎にはまた秋に行かれるのですね・・秋といえば台風の季節じゃないですかっ!!!長崎に断られませんように。
by みく (2012-07-08 21:01)
みくさま、
コメント、ありがとうございます!!
池島も端島(軍艦島)も、高層アパートのモダンなデザインには吃驚しました。ご家族で移住される方が多かったので、女性(炭鉱夫の奥様)受けする設計が考えられていたのかも知れませんね。色々な面で優遇されていた名残を見れば見るほど、島の人々が従事していた炭鉱労働がどれだけ過酷なものだったのかを感じます。
軍艦島の祠は島でいちばん高いところに建てられていて、島のどこからでもすぐに見つけられます(乗っかっているように見えるのも、同じ祠です)。軍艦島では、ほぼ全ての建物に「~号棟」とつけられていたのですが、端島神社の拝殿と祠が「1号棟」とされています。当時の日本人の信仰意識が色濃く残っているようで、とても興味深いですね。
私も建物が大好きで、旅先で心惹かれる建物に逢うとすごく嬉しくなります。お城とか寺社仏閣、教会なども勿論ですが、いちばんテンションが上がるのは、石垣です(笑)。首里城に行った時など、正殿よりも石垣に興奮してました…(遠い目)。
秋はですね、ほぼ冬に近い晩秋に行くので、台風の心配はないかなぁ…と思っているのですが…。これまでにも、「この時期は天候が安定しているから大丈夫」と思っていたらまさかの台風や悪天候に見舞われているので、油断は禁物ですね(苦笑)。
by ★とろりん★ (2012-07-09 08:47)
★とろりん★サマ 詳しいお返事ありがとうございます。
石垣がお好きなんですね、そういえば首里城の記事・・思い出しました。
石垣といえば!兵庫県・和田山の武田城跡は行かれましたか?山城の石垣だけが残っているのですが 石垣にはうとい私でさえなんだか感動~でした。雲海に浮かぶ城跡が有名ですが 雲海ヌキでもステキな空間でしたヨ。
by みく (2012-07-10 21:07)
あ・・・竹田でした。
by みく (2012-07-10 21:32)
みくさま、
重ねてのコメント、ありがとうございます!!
和田山の竹田城…う~ん、記憶にないですね…。
出石城は行ったことがあるのですが。
ネット検索して写真を見ましたが、本当に感動的な風景!
まさに「天空の城」ですね。いつか行く機会があると良いなぁ。
by ★とろりん★ (2012-07-11 13:32)