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宮古島の旅(1) 西平安名崎 [旅]

「とろりん的☆TOM'S SELECTION」の編集が、思いのほか長引いております(←欲張り過ぎてまとめきれない)。考えれば考えるだけ、あれもこれも思い浮かんでしまうんですよね~…。

というわけで、しばらくの間は宮古島の美しい青と白の世界をお楽しみくださいませ。


* * *


「ニンガチカジマーイ(二月風廻り)」と言う言葉がある通り、2月の沖縄は北風が激しく強く吹き荒れる日が多くなります。昨年も一昨年も、心身ともに凍える体験をした旅人一行、ダウンジャケットとヒートテ○ク完全装備で宮古島に上陸。

ところが何という幸運!ワタシが上陸した時には珍しく雲が晴れ、「てぃだかんかん(お日様さんさん)」の、まさに皆さんがイメージするであろう「南国の空」が広がる日々となりました!


最高のお天気に恵まれたこの日、まず訪れたのは、西平安名崎(にしへんなざき)。

西平安名崎表示.JPG
文字通り、宮古島の西端にあたる岬です。

沖縄方言では「陽が入る(いる)」ことから西のことを「いり」と言うので、地元では「いりへんなざき」と呼ぶこともあるそうです。


こちらに来る途中で出会ったのが、宮古馬。

宮古馬.JPG
沖縄県の天然記念物に指定されています。

もともとは農耕馬としてサトウキビ畑などで活躍しました。現在確認されている生育頭数は約30頭と、日本在来種の中では2番目に少ないそうです。

はむはむ♪と一心不乱にエサをほおばる姿が、とっても可愛いな~☆生まれたばかりの仔馬もいて、元気に歩きまわっていました。


西平安名崎1.JPG
右側に見える突先が、西平安名崎です。

地図で確認しないと実感できない地形が、しっかり見える!こういうのに、めっちゃテンション上がるワタシです(笑)。だから飛行機も大好きです☆


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はるか海の向こうに見えるシルエットは、伊良部島。

現在、宮古島と伊良部島を結ぶ「伊良部大橋」の建設工事が進行中。本当は2014年に開通する予定でしたが、2012年6月の台風の影響で工事が停滞し、開通するのは2015年1月頃になりそうです。開通すれば全長3540メートルとなり、通行料金を徴収しない橋としては日本一の長さとなる予定です。

那覇空港から宮古空港へのフライトの際、着陸寸前に工事中の橋の様子が見えます。宮古島と伊良部島の両サイドから少しずつ伸びている中、中央に盛りあがった橋げたの部分だけが結ばれていなくて、ちょっと不思議な光景です。

伊良部島とは反対方向の海へ視線を移すと、エメラルドグリーンとスカイブルーの境界を浮遊する、まるで近未来のような光景が目に飛び込んできます。

西平安名崎2.JPG
宮古島と池間島を結ぶ、池間大橋です。全長1,425メートル。

景観をそこなわない、美しい流線形です。


それにしても、海のこの透明感…!!

西平安名崎4.JPG

太陽の光が海底まで届いて、その白砂がまた光を反射しているのですよね。

こんな透き通るような「青」、生まれて初めて見ました…。


西平安名崎6.JPG
池間大橋と、かすかに見える池間島。

では、次回は池間大橋をわたって池間島を一周します☆


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「TOM'S SELECTION」 ひとり語り [宝塚歌劇]

蘭寿とむスペシャルDVD-BOX 「TOM RANJU」におさめられているDVD-2。

これまで蘭寿とむが出演した舞台ダイジェストがおさめられており、「TOM'S SELECTION」と題して、それぞれのカテゴリーで蘭寿自身がセレクトしたシーンも紹介されています。

これがまた、ちゃんとファンのツボを押さえているんですよ!さすが仕事人、らんとむ(笑)。

ファンにとっても思い入れの深い珠玉の名場面ぞろいですので、こちらの記事では「TOM'S SELECTION」について勝手に語ろうと思います。過去記事があったものに関してはリンクしてありますので、当時のワタシの崩壊ぶりも合わせてお楽しみいただければ幸いです(笑)。

これもちょっとネタばれかつ暴走気味ですので、ブラインドしておきます。興味のある方のみ「続きを読む」からお入りください。

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復活します! [ワタクシゴト]

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皆さま、お久しぶりです。

ひたすら眠って過ごした2週間でした。社会人になって、かつてない睡眠量だったと思います。

ご心配をおかけしました。おかげさまで、ようやく本当に「復活」できそうです。

コメントをくださった皆さま、とても心強かったですし、嬉しかったです。ベッドの中で携帯を開き、何度も読み返しました。そして、そのたびに元気をいただきました。本当に、本当にありがとうございました。

今週から無理せず、自分のペースで更新を再開させていきます。まだ頭がぽやぽやしているので(←寝過ぎ)、スローテンポかと思いますが、足をお運びいただければ幸いです。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!


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お休みしております [ワタクシゴト]

皆様、ご無沙汰しております・・・。

「体調復活~♪」と思っていたのですが、どうやら時期尚早だったようで、蘭寿とむスペシャルDVD-BOXの記事をアップした翌日から、自分でも信じられないくらいの絶不調の荒波に襲われてしまいました。

どれくらい絶不調だったかと申しますと、こんな感じです。

↓音が出ます↓

(先々週の沖縄の旅で撮影)

「と・・・とりあえずこれは・・・これだけは季節ものだからアップせねば・・・」と、あらかじめ書きあげてあった「恋むすび」の記事をアップして、再びダウン。それから約3日間あまり、ひたすら昏々と眠っておりました。

「TOM'S SELECTION」について語りたいですし、宮古島の写真もご紹介したいのですが、とりあえず今は自分の体調を回復させることに務めようと思います。

コメントへのお返事も、遅くなりますがもうしばらくお待ちください。たくさん書き込んでくださって、ありがとうございます。


皆様もどうか、くれぐれもご自愛くださいますように・・・。

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恋むすび ~Happy Valentine's Day to You~ [旅]

今日はバレンタインデー。大切な人に愛と感謝を伝える日ですね。

ワタシのお気に入りラブスポットをご紹介します。

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JR鹿児島本線羽犬塚駅ホームにある「恋むすび夫婦雛」です。

羽犬塚駅は、日本では唯一、御祭神に「恋命」を祀り縁結びで有名な「恋木(こいのき)神社」の最寄り駅。その御祭神のご分神として、駅にも夫婦雛がお祀りされているのです。

こちらの夫婦雛、実は真上から拝見すると・・・


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じゃ~ん!なんと、ハートの形をしているのです[黒ハート][黒ハート] しかも寄り添ってる~[ハートたち(複数ハート)]

なんと可愛らしいデザイン!気持ちが上がりますよね~。

心の中で願い事を唱えながらさわると御利益があるとされているこちらの夫婦雛。ワタシも羽犬塚駅を利用するたびに思いっきりさわさわするのが習慣となっています(笑)。

今日も、愛と優しさにあふれた1日となりますように・・・☆


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蘭寿とむ スペシャルDVD-BOX 「TOM RANJU」 [宝塚歌劇]

蘭寿とむ Special DVD-BOX 「TOM RANJU」蘭寿とむ Special DVD-BOX 「TOM RANJU」
ショップ: 宝塚歌劇グッズの専門店〜宝塚アン


皆さま、ご心配をおかけしておりました。また温かいお言葉をいただき、本当にありがとうございます。おかげさまで、熱は下がりました。まだ身体中に倦怠感が残っているのですが、これは体力が落ちたせいでしょう。あとは咳が落ち着けば良いのですが、ワタシの場合は風邪をひくと咳が結構長引くので、こればっかりは気長にお付き合いしていかねば・・・と思っています。

さてさて、2月8日に発売された蘭寿とむスペシャルDVD-BOX 「TOM RANJU」。

丸3日間、枕元に置いたり、時に抱きかかえたりして、ベッドの中で共に時間を過ごしておりました(笑)。やっと起き出すことができたので、さっそくオープン☆

過去から今までの蘭寿とむの魅力が満載のスペシャルディスクとなっております。

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内容は、DVD2枚+CD1枚の計3枚組に、A4変形サイズのオリジナルポスターが9枚(表裏18ショット)。初回生産特典として、蘭寿直筆の歌詞が入ったオリジナルポストカードもついてきます。

DVD-1には、蘭寿が作詞を手掛けたオリジナル曲「Aitai」のPVとメイキング(オフショット)&インタビュー、ボーナストラックとしてPVダンスエディションが収録。

感想については、ちょっとネタばれもありますので、ブラインドします。興味がある方のみ、「続きを読む」からお入りください。

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さすがのタイミング☆ [宝塚歌劇]

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文字通り「てぃだかんかん」の日が続き、最高気温27℃の宮古島。

「にんがちかじまーい(2月風廻り)」の季節真っ最中で、平均気温15℃とは言え、強くて冷たい北風のために体感温度はもっと低く感じる沖縄島。

そして底冷えの厳しい8℃の東京へ。

激し過ぎる温度差に身体がついていけず、旅から帰ってきた途端にわかりやすく風邪をひいてしまいました。単純だな、ワタシ…(*´∀`*)。


熱が上昇していくのを感じつつ、咳と喉の痛みを堪えつつ、おとなしく寝込んでいたら、ピンポーン。

お見舞いに来たのは…


ワタシがこよなく愛する蘭寿とむ!!ヽ(*´▽`*)ノキャー♪


そう、蘭寿とむスペシャルDVD-BOXが届きました!!


さすが最愛の絶対本命、相変わらず完璧かつ絶妙のタイミングでワタシのところにやって来てくれます。どうしよう、余計にお熱が上がってしまうわっ(*ノ∀ノ)イヤン☆

…というわけで、本編はまだ見られていないのですが、枕元に置いておくだけで幸せ♪早く風邪を治してしまわないとっ。

今夜は夢の中でらんとむに逢えますように…☆


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風を切って 雲を抜けて 虹を越えて [旅]

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九州の旅を終えて息をつく間もなく、新たな旅へと出ました。

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こうして雲と空の様子を見ていると、飛行機は大気圏で幾重にも重なる雲の位置や動きや読んで、雲のかかっていない空域をとらえて飛行していることがよくわかります。

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いつも不思議なのが、飛行機の上を覆うように重なる雲はまるで風を切るようにすごい速度で通り過ぎていくのに、下に浮かぶ雲はのんびり、ゆっくりと通り過ぎていくこと。力学的な何かがあるんでしょうね~、きっと。(←あまり深く追求しようとは考えない)

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雲の形や空の色も刻々と変化していくので、いつも見飽きることがありません。

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こうして、白と青のコントラストを楽しみながらたどり着いた土地は・・・

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エコアイランド・宮古島です。

空港では、「宮古島まもる君」とその妹、「まる子さん」が揃ってお出迎え。

いやぁ・・・実際にこの目で見ると、そのシュールさとインパクトに軽く衝撃を受けます。

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初めて見上げた宮古島の空は、春を通り過ぎて、すっかり初夏の風情。

さて、今回の旅も楽しみます!
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ハゲマス会 第15回狂言の会 大蔵流山本家とともに [伝統芸能]

2013年1月27日(日) 川崎市麻生文化センター 14:00開演

山本家にとって昨年は、東次郎師の人間国宝内定に加え、末弟である則俊師も旭日雙光章をご受章になり、これまで積み重ねてこられた努力と実績が一気に花開いたかのような大躍進の年でした。

その勢いは、新年を迎えても加速を増すばかり。まずは、則俊師の古稀を記念して「三番三」がかけられることとなったハゲマス会の舞台へ駆けつけました。

ハゲマス会自体も、今年で第15回目という記念の公演。郊外のホールで、しかも全て有志による手づくりの会で毎年9割の集客率を誇るこの公演は、今や新百合ヶ丘の新春の風物詩ですね。


『三番三(さんばそう)

三番三
/山本則俊
面箱/遠藤博義

笛/松田弘之
小鼓/古賀裕巳、鵜澤洋太郎、飯富孔明
大鼓/佃良勝

後見/山本則重、山本則秀


もともと『三番三』は、式楽『翁』の中の一部。「千歳(せんざい)→翁→三番三」と舞う事が基本とされているのですが、今回は『三番三』のみの単独上演。

公演プログラムの東次郎師の解説によると、「三番三」には、五穀豊穣を祈り国土安穏を祈る稲の精霊。前半の「揉ノ段」では、青々と力強く伸びて行く水田、そして後半は、黄金色の稲穂をたわわにつけ、心地よい秋風に揺れる稲田を表現しているとか。そしてそれは、日本人ならば誰もが頭に思い浮かべるであろう「豊かな実り」のイメージであり、誰もが願う人の一生の理想なのではないかと・・・。

このように解釈してみると、とても難しく思える『三番三』が、とても身近に感じられてくるから不思議です。

則俊の三番三は、前半は身のこなしが鋭くて、キレがあり、後半は伸びやかに舞われていました。

黄金色に輝く装束の袖を二つ折りにして手に持った後、あるタイミングでその裾をハラリと落とす・・・という振りがあるのですが(う~・・・説明するのが難しい・・・)、この時の裾の落ち方が本当に余韻があって美しくて、まるで舞台の香りがふわりと客席にまで伝わってくるかのようでした。

この、「折りたたんで持っていた裾を落とす」という仕草も、ただパッと手を離せばできるしぐさではなく、手を離すタイミングや速度などで受ける印象が全く変わってくると思うのですね。いつも月の光のようなキレと鋭さで魅せる則俊師が一瞬見せたふくよかな所作に、惚れ惚れしました。


狂言 『千鳥』

太郎冠者/山本則重
主人/山本泰太郎
酒屋の亭主/山本則秀

酒代のツケをきちんと払うまではお酒を渡したくない酒屋と、主人に命令された手前、どうしても酒を持って帰らなくてはいけない太郎冠者の攻防を描いた、気軽に楽しめる1番です。

昔、則秀の太郎冠者に則重の酒屋で拝見したことはありますが(その時の記事はコチラから☆←え!?もう5年も前なの!?ひえええ・・・)、今回は逆の配役。

やっぱりねぇ、若さと勢いで押していた(と本人たちが自覚しているかどうかは定かではありませんが)5年前とは違い、もう安心して見られるようになりました。慣れてしまったという意味ではなく、「曲が手の内に入った」という事なのでしょうね。

仲間を呼び集める千鳥の鳴きまねをする様子や津島神社の祭礼で山鉾を牽く様子を大きな仕草を交えつつ語る場面は、太郎冠者の大きな仕どころのひとつ。則重はきっちりとした動きの中に大きさと優美さを見せ、それを受ける則秀も柔らかく、突っ込むところは隙なく、申し分のない出来。

ベテランの完成された芸だけでなく、こうした中堅・若手の芸が完成されていくまでの長い道のりと成長の様子を見守る事ができるのも、ハゲマス会の魅力のひとつですね。


狂言一調  『おかしき天狗』

山本則俊

太鼓/梶谷英樹


はい出ました、山本則俊バリトンリサイタル!!

詞章を聞きとるのは未だに苦手でまったく出来ないのですが(それもどうだろう)、ひたすら、ただひたすら、伸びやかで張りのある則俊師の心地よい低音に耳も心も委ねて、うっとり☆


狂言 『栗隈神明(くりくましんめい)

松の太郎/山本東次郎
妻/山本則孝
立衆/山本泰太郎、山本凛太郎、山本則秀、若松隆、山本則重

笛/栗林祐輔
小鼓/古賀裕巳
大鼓/佃良勝
太鼓/梶谷英樹

【あらすじ】

京都は宇治・栗隈山にある神明社。おめでたい祭礼の日に、伏見から茶屋の夫婦が出店を開きにやってきます。夫は松囃子の舞が得意なので、「松の太郎」と呼ばれています。

やがて、参詣を済ませた顔なじみの客たちが次々と店を訪れ、夫婦は忙しく茶を点てて出します。ひといきついた後、客の1人が神明社の由来を訊ね、いよいよ松の太郎による松囃子が始まります。

【カンゲキレポ】

東次郎師の芸尽くしを心ゆくまで堪能する1番。

まずは、水差や茶碗など、簡易式の茶道具セットを乗せた天秤を担いで東次郎師と則孝が登場。

先ほど、則俊師の芸風のことを「月の光」のようだと申し上げましたが、東次郎師のそれはまるで「春の風」のよう。舞台に登場されるだけで、何とも言えない馨しさとやわらかな温かさが舞台を、そして客席を包み込んでいきます。舞台に生きる者として究極の位置に近づきつつある人だけがまとうことの出来る、独特の空気感です。

お茶を点てる仕草も流れるように滑らかで美しいこと!

公演プログラムでもおことわりされていた通り、本格的な茶道のお点前ではなく、なるべく短時間で多くのお茶を点てなくてはいけない茶屋独特の簡易的なものですが、柄杓で湯をとって茶碗にさらりと流しいれ、茶筅を使ってさらさらと手早くお茶を点てる所作の連続は、見ているだけでため息が出る美しさです。

そして一番の見どころ、松囃子!胸に羯鼓を装着して打ち鳴らしながら舞うのですが、言うまでもなくお見事!

羯鼓に山本家の紋とか入っているのかしら、とオペラグラスで頑張ってチェックしてみましたが(←邪道すぎる観賞方法)、いかんせん、東次郎師の動きが俊敏過ぎて確認できませんでした・・・(笑)。

東次郎師が舞われる姿を拝見していると、心の底から幸福な気持ちになります。謡の意味がわからなくても(苦笑)、その研ぎ澄まされていながらも春風のように柔らかく温かい空気に満たされた空間を共にしていると思うだけで、自分の心までもが満ち足りていくように感じられるから不思議です。

東次郎師の舞台を拝見できる喜びと、そのめぐり逢わせに感謝せずにはおられません。

則孝もまた、女性らしいたおやかさ、嫋々たる風情が十分に感じられて、上出来。スレンダーな身体に白を基調とした小袖がすごくよく似合っていました。

実はワタシ、則孝の第一声を聞いた時に、思わずプログラムで配役を確認してしまいました。「本当に則孝さんが妻を演じてるの?」って。いや・・・実はその・・・遠目からですと、本当に女性のような雰囲気が出ていて・・・(爆)。

いや、それってむしろ、役柄を完全に把握して全うしていたと言う事ですからね。すごい!則孝さんレベルアップしてる!!って感動しちゃいました(←上から目線ですみません)。

* * * * *

終演後はおなじみ、東次郎師のおはなし。今回は特に、三番三で使用される面(おもて)についてお話をしてくださいました。数百年前に作られたという貴重なものまで見せてくださいましたよ~。こういう時の東次郎師ならびに山本家のサービス精神、大好きです☆

これを観ないと新年が始まった気にならない、ハゲマス会。これからも、ずっとずっと続いていきますように。


* * * * *


ハゲマス会の狂言公演は、上演当日には来年公演の開催概要がほぼ決まっていて、「臨時ニュース」が来場者に配布されます。

来年は、東次郎師屈指の名作「東西迷(どちはぐれ)」がついにハゲマス会に登場!!ワタシにとっては、この『東西迷』を観て山本家に、そして狂言にハマったと言っても過言ではない、思い出深い舞台です。

皆さま、ぜひともお見逃しなく!!


【ハゲマス会 第16回 狂言の会】

★日時★
2014年1月25日(土) 14:00開演(予定)

★会場★
川崎市麻生市民文化センター
(小田急線「新百合ヶ丘」駅)

★番組(予定)★
鎌腹 (かまばら)
東西迷 (どちはぐれ)
蜘盗人 (くもぬすびと)


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市川團十郎丈 [歌舞伎]

3年前、歌舞伎座最後の舞台を飾った『助六由縁江戸桜』。

大幹部から若手花形まで、文字通り綺羅星のごとく勢ぞろいした大舞台の中心で、一番星のようにひときわ強く優しい輝きを放っていたのは、十二世市川團十郎丈の助六でした。

3年後、新生・歌舞伎座でこの方の助六を拝見するのだろうな、と思っていました。早くその日が来ますようにと、願っていました。

團十郎丈の舞台は豪快で朗らかで愛嬌があって、どんなお役をお勤めになってもおっとりとした大らかな風情が失われることはなくて。「大歌舞伎」の香りを体現できる、貴重な存在でした。

まさか、こんなに早く旅立たれてしまわれるとは・・・言葉になりません。

謹んで御冥福をお祈り申し上げます。
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