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OSK日本歌劇団 『春のおどり』@日生劇場 感想(2) [講座・現代演劇]

公演の出演者やスタッフについてと、第一部『桜絵草紙』の感想は、コチラへどうぞ☆


第二部『Catch a Chance Catch a Dream』も、OSKらしい、スタンダードながらエネルギッシュなレビュー。

古き佳きハリウッドの香りあふれるミュージカルナンバー、軽妙なジャズ、情熱的なタンゴ、そして優雅なフィナーレ…。OSKで90年間引き継がれてきたであろう、オーソドックスで優美な「ザ・王道レビュー」の世界でした。

こちらでも、印象に深く残った場面を書き留めておきます。


* * * * *


高世・牧名がメインの「追憶」(振付/名倉加代子)。年老いたかつてのショースター(高世麻央)が、若かりし頃の輝きに満ちた時代とパートナーであった恋人(牧名ことり)を回想する…という場面。

白を基調にしたタキシード&ドレスに、シルクハットとステッキを持ちながら軽妙洒脱に踊りぬける高世と牧名がとても素敵でした。名倉先生の振付は優美でスタイリッシュで、大好きです。

最後はほっこりと癒される結末で…。高世の(男役としての)高音がとても澄んでいて、耳に心地よく入ってきます。


「ピエロの恋」(振付/佐藤洋介)は、若手の真麻里都(まあさ りと)、舞美りらが中心の場面。

ピエロが人形に恋をして…というファンタジックなストーリー性のあるダンスシーンなのですが、ここで観客の度肝を抜いたのが、人形を演じた舞美の「人形ぶり」!!

舞美は、ぜんまい仕掛けの人形のように両腕を上げて、頭から上体が不自然に傾いだ姿で椅子に座っています。

通常の人間ならばしんどい角度で傾いでいるのですが、これが身動きひとつ、瞬きひとつしないのです。

最初登場した時は、あまりにも身動きしないので、「あれは本当に人形が置いてあって、どこかのタイミングで舞美さんにチェンジするのかな?」と思っていたほど。2階席後方からの観劇だったので、ますますその思いを強くしてしまいました。そう思ってしまうほど、微動だにしない。

もっと言えば、「人間の空気」を見事なまでに消していたのです。

その無理な体勢のまま、ピエロたちに持ち上げられ、床に下ろされたところでパッと動きだして、真麻と踊りはじめるのです。そこでやっと「あ!本当に舞美さんが演じていたんだ!!」と思いなおして、さらに吃驚してしまいます。

真麻と舞美が楽しいダンスシーンを繰り広げた後、舞美は再び人形に戻って、他のピエロたちによって連れ帰られてしまいます。

激しく踊った後にも関わらず、スッと呼吸を鎮めて、再び上体が無理に傾いだ姿勢のまま、ピエロたちに持ち上げられていく舞美。ここもまたもや瞬きせず、身動きもせず。そして場面が終わると思われた瞬間に、真麻に向かって投げキッスを繰り出し、そこでまたピタッと身体を止めて、場面が終わります。

最初の人形ぶりにも驚きましたが、完全に消したはずの「人間の空気」を瞬間的に再生させ、再び一気に消してしまえる身体的能力の高さと間合いの巧さ。ダンスの基礎がきちんとできていて、鍛錬が正しく積み重ねられているからこそ出来る技です。そしてその技を、OSKでは若手である舞美が既に身に付けているということにも驚嘆しました。


「ラプソディ・イン・タンゴ」(振付/KAZUMI-BOY)は、トップスターの桜花昇ぼる・高世・牧名による、大人っぽくて耽美な、3人だけのダンスシーン。

最初は、ひとりの女(牧名)をふたりの男(桜花・高世)が争う…というありがち(でも大好き☆)な展開だとばかり思っていたのですが・・・

そのうち、男同士がお互い惹かれ始めたらしく…

…あれ?あれあれ?あれーーっ??(*ノ∀ノ)キャッ☆ な、展開に(笑)。

宝塚だと、こういった場面は冒頭から男役同士が絡むもの(むしろ、場面としては男役しか出てこないイメージ)。今回は、まずひとりの女に男たちが絡み、次第に男同士が絡み始め、それに嫉妬した女が男たちに絡んでいく…という倒錯的な展開が斬新で面白かったです。ダンスの中で変化していく心情すらもあぶり出されていくような……結末までドキドキして目が離せませんでした。

牧名のダンス、いつ観ても好きです。キビキビとした動きの中に娘役らしいしなやかさもやわらかさもあって、艶も色香もありながら、娘役としての品は決して失われない。素晴らしい娘役芸ですわ~☆


「バラ色の人生」(振付/名倉加代子)は、男役スターによる「La Vie en rose」の歌い継ぎが素敵で素敵で、胸がときめきます。

桜花は優しくて甘くて気品があって、あくまでも王道の王子様。ひたすら王子様。高世は端整なマスクに端正な歌声。そして桐生は、キリッと男らしくてイケメン☆

ものすごいマニアックなツボになりますが、私、桜花が歌や科白などで発する「さぁ」の、「ぁ」の部分がすごーく好きなんです!(←本当にマニアック過ぎ)。

というか、母音の「a」の発音にすっごくときめくのです(笑)。「さぁ」の「ぁ」とか、「ほら」の「a」とか。ちょっと吐息まじりで掠れたような声になるのがもう、なんか、たまらないのです(笑)。優しくて、包容力があって、大らかな、桜花の母音「a」の発音…思い出すだけで癒されてしまいます(笑)。

あれ?なんか、らんとむにも同じこと言っていたような…。そっか、私は母音「a」の発音が素敵な人にときめくのかな…。いや、たぶん吐息まじりのヒトが好きなんだな…(笑)。


「ジャスト・ダンス」(振付/名倉加代子)は、前景ので甘やかな薔薇色の世界から一転して、シックでスタイリッシュな世界へ。

男役は黒いスーツ(だったかな?)にソフト帽、娘役はひざ丈の黒いドレスにソフト帽で、ひたすらダンス、ダンス、ダンス!!まるでブロードウェイのショーを観ているかのような、スピーディーで華やかで、大迫力のダンスシーンでした!!舞台に立てる喜び、ダンスを力いっぱい踊ることのできる喜びが舞台中にはじけていて、すごく感動しました。


「レット・ミー・トライアゲイン」(振付/名倉加代子)は、「レット・ミー・トライアゲイン…」と繰り返される歌に、もう泣けて泣けて…。

この場面だけでなく、『桜絵草紙』でも、桜花が主題歌を歌う場面で、涙を流していたのが印象的でした。笑顔で歌っているのだけれど、頬を一筋の涙がスッと流れていて。ここまで来るのに、この東京公演まで来るのに、本当に色々と長い道のりだったんだなぁ・・・と思うと、ついついもらい泣きしてしまいそうでした(←感情移入しやすい)。

桜花だけでなく、舞台上に漲る気魄とか熱気が、もう全然違いました。ただ初日だから、というだけではない、言葉にならない思いがそのまま熱をもって昇華していくような。すごい興奮と高揚感でした。

また、この場面で歌われるのが「レッツ・トライアゲイン」ではなく、「レット・ミー・トライアゲイン」なのも、OSKらしい謙虚さと慎み深さがにじみ出ていて、何だかしみじみ。


ラストは勿論、OSK名物「桜パラソル」での「桜咲く国」~♪

この歌、ついつい口ずさんでしまいますよね~。さく~らさ~く~くにぃ~♪


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アンコールのあいさつで、桜花が「まさか、宝塚さんのお隣で公演させてもらえるとは思ってもいませんでした…」と言っていて、思わず笑ってしまいました。

そうなんです、4月5日~8日の間、日生劇場では桜花昇ぼる率いるOSKが、そしてお隣の東京宝塚劇場では、私がこよなく愛する蘭寿とむ率いる宝塚花組が公演を実施。文字通り、"桜"と"蘭"が「花いくさ」を展開していたのです!それに気づいて、ひとりテンション上がりまくっていたのは、誰あろうこの私です(笑)。

この日は初日限定プレゼント企画がありまして、スター3名の直筆サイン入り「桜パラソル(レプリカ)」抽選会が舞台上で開催されました!

3名に当選…ということで、桜花→高世→桐生の順番に、1回ずつくじをひいていくことに(くじ箱ガールはことりちゃん☆)。

トップバッターの桜花がくじを引く時、「ガラガラガラガラ…ジャーン☆☆☆」と自分で擬音語を発しているのに気づいて、「可愛い、自分で言ってる☆」と大ウケだった高世と桐生。しかしこの2人も、自分たちの番ではしっかり擬音語を発していました(笑)。可愛い☆

「○階、△列、□番のお客さま!!」と声高らかに当選番号が発表され、当選した座席に座っていた観客の方は一応立つことになったのですが、いかんせん照明がきらびやか過ぎて、ステージ上の3名からはよく見えない様子。

「えーと、□番…どの辺?」「あの辺、あの辺」「あれ?お帰りになった?」「いや…」「いらっしゃる?」「う~ん…」とか言いながら、3人そろって額に手をかざして、必死で当選者の方を確認しようとするトップトリオ。その様子がお茶目で可愛らしくて、たまりませんでした(笑)。

ステージ上のわちゃわちゃ(笑)に照明さんが素早く対応して、当選者の方をピンスポットで照らしたので、その姿を確認できた様子。満面の笑顔で、「おめでとうございまーす!!」と声をそろえて祝福するトップトリオ。…素敵過ぎる…!!(そして照明さん、グッジョブ!)

そして、桐生のひいたくじは、何と私が座っていたお席と、たったの5番違い!!うわー、凄いニアミス!!桜パラソル(レプリカ)、欲しかったなぁー!「さく~らさ~く~くにぃ~♪」ってやる気満々だったのに!!準備も万端だったのに!!(笑)。


* * * * *


圧倒的なスピード感とリズム感でひた走りながら、どの場面も非常に完成度が高く、最後の最後まで目が離せないOSKの舞台。何よりも、薫り高きレビューの世界観がしっかりと受け継がれているところが素晴らしいと思います。

東京では、9月に三越劇場公演が決まっているそうな。短い公演期間ですが、機会があれば足を運びたいと思います。


OSK日本歌劇団 『レビュー 春のおどり ~桜咲く国』@日生劇場 感想(1) [講座・現代演劇]

2013年4月5日(金) 日生劇場 18:00開演

OSK日本歌劇団創立90周年記念公演
『レビュー 春のおどり ~桜咲く国』


第一部 『桜絵草紙(さくらえぞうし)
第二部 『Catch a Chance Catch a Dream』



【出演】


桜花昇ぼる、高世麻央、朝香櫻子、桐生麻耶、緋波亜紀、牧名ことり、折原有佐、平松沙理、真麻里都、恋羽みう

ほか OSK日本歌劇団


【スタッフ】

第一部構成・振付/山村若
第一部演出/吉峯暁子
第二部作・演出・振付/名倉加代子
音楽/中川昌、鞍富眞一、麻 吉文◇長谷川雅大
振付/西川箕乃助、花柳基、花柳寛十郎、山村若有子◇麻咲梨乃、KAZUMI-BOY、佐藤洋介
美術/倉田克己
装置/立田豊
照明/平木信二
音響/畑中富雄
衣装/宮川正明◇森津妙子


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かつて「歌の宝塚、ダンスのOSK」と称され、宝塚と並んで西日本を代表する歌劇団のひとつでありながら、2003年に解散に追い込まれたOSK日本歌劇団。

その後、多くの人々の熱意によってその志は受け継がれ、試行錯誤を繰り返しながら、2009年から株式会社OSK日本歌劇団として運営開始。現在は大阪市内を本拠地にして、近畿圏を中心とした舞台活動を続けています。

OSKの存在を知ったのは、本格的に宝塚ファンになるちょっと前のこと。実は、光GENJIファンだった頃に買った、(「じゃがいも」という名の)某アイドル雑誌でOSKについて取り上げられていたページを読んだのが最初のきっかけです。けれどもその時は、「へぇ、宝塚のほかにも女性だけの劇団ってあるんやなぁ」という程度の印象でした。

その後、宝塚ファンになったわけですが、宝塚の本拠地が実家から行きやすい場所にあったのに対し、OSKは当時、奈良県にあった近鉄あやめ池公演内にある円形大劇場が本拠地でした。交通事情からして、興味はあっても気軽に「行こう」と思える距離ではありませんでしたので、たま~にテレビで放映される舞台中継を見るくらいでした。

ということで、初めてOSKの舞台を観ることが出来たのは、2011年9月の三越劇場公演『桜NIPPON・踊るOSK!』。この時に、個々のパフォーマンスの完成度に目を奪われ、牧名ことりちゃんの可憐な娘役芸に心を撃ち抜かれたのでした(笑)。

90周年記念の区切りとしてOSKが挑んだ、東京・日生劇場公演。劇団員フルメンバーで東京公演を行うのは再スタート後初めて、「春のおどり」を東京で上演するのは、実に73年ぶりとなるそうです。


* * * * *


「春のおどり」は、和物ショーと洋物レビューの2本立て。

OSKは組がなく、トップスターとして桜花昇ぼるが君臨しますが、他にも数名、スタークラスの男役・娘役が在籍しています。公演ごとにカンパニーが組まれ、その都度、主演を務める生徒も変動します。

今回の公演はスターも総動員ですので、桜花を中心に、いくつかの場面で男役スターの高世麻央や桐生麻耶がシンを張ります。また娘役も、朝香櫻子と牧名ことりが場面ごとに交互にヒロインを務めると言う豪華ぶり。朝香は主に和物ショーで、牧名は洋物レビューでの活躍が目立ちました。

どちらのショーでも言えることですが、とにかくテンポとリズム感がめちゃくちゃスピーディー!

特に和物ショーでもそのテンポとリズム感にメリハリがあり、非常に楽しく観劇しました。

まずは、第一部『桜絵草紙』について、特に印象に残った場面を書き留めておきます。


* * *


今回の舞台で最も度肝を抜かれ、感動したのは、「鏡の夢」(振付/山村若)。

舞台中央に設置された、三面鏡のセット。その鏡の前に、深紅の着物に銀色の帯を締め、銀色の扇を手にした娘(朝香)が立っています。三面の鏡それぞれにも、娘の姿が映っています。

やがて、「ビギン・ザ・ビギン」のメロディーに乗って、軽やかに小気味よく娘が舞い始めます。鏡に映る娘の姿も、もちろん娘の動きに合わせて、キビキビと動きます。

ところが、実はこれ・・・

鏡に映っていると思われた娘の姿は朝香ではなく、折原有佐・恋羽みう・白藤麗華。そう、この3名の娘役が、朝香の動きと寸分たがわぬ正確さで、まるで合わせ鏡のように舞っているのです。

ただ鏡合わせに舞うだけでなく、朝香が左側の鏡の前へ近づくと、右側の鏡に映っている娘役は朝香の動きと同じ速度で動いて姿を消します。そうした「合わせ鏡の習性」までも取り入れながら、朝香の舞を狂いなく再現する、鏡の向こうの娘役たち。

全体的な振りは勿論、扇をかざす角度、扇を捧げ持つ高さ、くるりと一回転する時の足のバネのタイミングも、回転する速度も、全て朝香の動きにぴったり!!「一糸乱れぬ」とは文字通りこの事か、と舌を巻きました。

連れ舞だけでも合わせるのに苦労するのに、その場面のシンを張る人とまったく同じタイミングで、まったく正反対の動きをしていく、しかも3名同時に、というのは、技量のみならず、並はずれた努力と集中力が必要です。

この場面は、本当に本当に素晴らしかったです!!これからも、1人でも多くの方に観ていただきたい!OSKの財産として、いつまでも受け継がれていって欲しいと思います。

ちなみにこちらの「鏡の夢」、4月19日~29日まで大阪・松竹座にて上演されていた「桜絵草紙 浪花バージョン」では、男役による三番叟バージョンにて披露されたのだとか。

詳しくはコチラへ→えりあさまのブログ「徒然なる戯言~観劇の記録~」

男役バージョンも、観てみたかったな~。というか、男役・娘役でバリエーションがちゃんと存在する「鏡の夢」って…す、凄すぎる…!!


「鶴」(振付/花柳芳十郎、指導/花柳寛十郎)は、1963年に創作された場面。

桜花が親鶴となって、若い鶴たちを導くように、励ますように舞います。幽玄の中にも桜花のトップスターとしての気高さがひときわ際立つ場面でした。


「民謡メドレー」(振付/西川箕乃助)は、浪花小唄~金毘羅船ふね~ひえつき節~ちゃっきり節~佐渡おけさ~木曽節~会津磐梯山~お江戸日本橋~東京ブギウギを、息つく間もなくリズミカルに展開。

ちゃ~んと大坂(浪花)から出発して、お江戸(しかも、東京公演のホームとなりつつある三越劇場がある日本橋)がゴール地点なのがウマい!!「東京ブギウギ」は、OSKのOGでもある笠置シヅ子さんの代表曲ですしね~☆

男役は着流し、女役は浴衣。全員、手には団扇で素髪というシンプルな扮装なのですが、これがまたスピード感あふれる舞踊の連続で、くるくるとフォーメーションも変わっていって、すごく楽しかったです!!なのに出演者は歌も踊りも全くブレないし、息切れもしていないし、凄い!!


一転して「春の憂い」(振付/花柳基)は、「宵待草」のメロディーとともに、大正浪漫の香りあふれる、しっとりとした場面。

ひとりの女(牧名)と、彼女を慕う書生(高世)の、別離の前のひとときの逢瀬。切なくも美しい連れ舞に心奪われました。ストールを使う牧名の指先の動きが、相変わらず繊細で惚れ惚れしました。


最後の最後に身も心も震えたのは、桜花・高世・桐生による「三人連獅子」!!(振付/山村若有子)

親獅子の桜花に、子獅子の高世と桐生が控え、舞踊「連獅子」の、あの毛振りを見せてくれるのです!女性によるあそこまで本格的な毛振りを観たのは初めてだったので、その完成度と大迫力たるや、感動を通り越して愕然・・・!

あの時の劇場の興奮と高揚感はなんと表現したら良いのか、ちょっと言葉を思いつきません。

第一部はこの獅子の場面で幕が下りたのですが(演者の体力的な負担を考慮して、最後に持ってきたのでしょう)、休憩に入った後もしばらくの間、ものすごいどよめきと拍手が劇場内を揺るがしていました。


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最近、宝塚歌劇では和物ショーが数年に一度の割合での上演になっていますが、OSKでは必ず1年に1度は和物ショーが開催されるのですよね。そのため、トップを筆頭に下級生にいたるまで、日本舞踊の基礎がしっかりと鍛錬されているように感じます。こういうところは、ぜひ宝塚も見習って欲しいなぁと思います。

日本舞踊をベースにしながら、これだけ疾走感あふれる和物ショーを創り上げられるなんて、本当に凄いことです!最後の最後まで、楽しんだり驚いたり、まるでおもちゃ箱のようにワクワクするショーでした。


映画 『県庁おもてなし課』 試写会 [映画]

2013年5月11日(土) 全国公開

映画公式サイト
http://www.omotenashi-movie.com/index.html

【キャスト】

錦戸亮、堀北真希、関めぐみ、甲本雅裕、松尾愉、高良健吾、船越英一郎

【スタッフ】


原作/有川浩「県庁おもてなし課」(角川書店 刊)
脚本/岡田惠和
監督/三宅喜重
音楽/吉俣良
配給/東宝

主題歌/関ジャニ∞「ここにしかない景色」(テイチクエンタテインメント)


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関ジャニ∞のニューシングル「へそ曲がり/ここにしかない景色」がリリースされた日、錦戸亮くん主演の映画「県庁おもてなし課」試写会に行って来ました。

公開前なのでネタばれは避けていますが(公開後に感想を追記するかもしれません)、一からストーリーも楽しみたいという方は御注意願います。ご興味のある方は、「続きを読む」からお入り下さいませ。

 

続きを読む


『ベルサイユのばら』トップスター特別出演版DVD、発売決定!と、今日の蘭寿さん。 [宝塚歌劇]

お正月から私の理性を崩壊させた『ベルサイユのばら―オスカルとアンドレ編―』蘭寿とむによるアンドレ特別出演。

「宝塚おとめ」表紙に続いて、もうひとつ夢が叶います。

蘭寿とむをはじめ、各組のトップスターによる役替わり公演をノーカット収録した特別出演版DVDが、リリースされることになりました!!やったー!!近年まれに見るグッジョブ、歌劇団!!!d( ̄▽ ̄)←ちょっと言い過ぎ←しかも気づくのが遅過ぎ


★月組公演『ベルサイユのばら―オスカルとアンドレ編―』
蘭寿とむ 特別出演版
5月25日発売予定

★月組公演『ベルサイユのばら―オスカルとアンドレ編―』
壮一帆 特別出演版
5月25日発売予定

★雪組公演『ベルサイユのばら―フェルゼン編―』
柚希礼音・凰稀かなめ 特別出演版
9月27日発売予定

★雪組公演『ベルサイユのばら―フェルゼン編―』
龍真咲 特別出演版
9月27日発売予定


なお、「ベルサイユのばらキャンペーン」に参加すると、もれなく「オリジナルトランプ」(すべて写真入り)をもらえるそうです。…これは…いいかな~…(小声)

蘭ドレ版、しかもノーカットと聞いたら、入手しないわけにはいきますまいっ!今から1ヶ月後が、超絶楽しみです!

あ、よいこのみんなは、本日発売の花組『オーシャンズ11』DVDもゲットしようっ!(笑)


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そんなこんなで、今宵もらんとむダニーに逢ってまいりました~☆

え~と、手短に報告するならば、



蘭寿さんの開襟ぶりが、過去最高にハレンチ極まりないことになっていました。(*ノ∀ノ)イヤン☆。



あまりにも大胆すぎる開襟ぶりに、「ちょちょちょ、蘭寿さん!ボタン、いつもより多めに開けてませんか!?」と、思わずオペラグラスで胸元をのぞきこみそうになるほど(←変態)。

そんなかつてない開襟を見せつけるかのように、襟や胸元に手をやる仕草が、いつもよりやたら多かったように思います。さすがハレンチの帝王・蘭寿さん、自分のセクスィゾーンを熟知・・・!!(震撼)


はい!先生!(^∀^)ノ (←挙手)


蘭寿さんは、なんであんなにオトコマエなんですか?
(・∀・)



愚問です。( ̄∀ ̄)



…というひとり質疑応答がいきなり脳内で勝手に展開されてしまうほどに、今日もらんとむはオトコマエでした☆(まったく観劇の感想になっていなくてすみません)


「JUMP!」のナンバーでライナス(芹香斗亜)に向かって「ついて来いよ!」という時に見せる、パアァッと輝くらんとむ@ダニーの笑顔が、大好きです!


東急も らんとむ祭り 絶好調☆ (一句) [宝塚歌劇]

ようやく始まったらんとむ祭りに、ひとり心躍らせている今日この頃。

東急電車に乗ったら、こんなものを発見してしまいました!

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(みりお君、白く反射しちゃった・・・ごめん・・・)

『戦国BASARA』の中吊り広告!!うわー!!ヾ(≧∇≦*)〃キャー☆

阪急電車では、宝塚大劇場公演の中吊り広告を毎日のように見る事が出来ますが、東京では電車の中で宝塚の公演広告を見ることはめったにありません。見つけた時はめっちゃテンション上がりました!!グッジョブ、東急電鉄!!d( ̄▽ ̄*)

しかし、他は新刊や雑誌の紹介、ショッピングモールやレジャースポットの沿線情報など、和やかなムードの広告があふれている中、やたら原色でインパクトが強いこの中吊り。車内でもひときわ異彩を放っています(笑)。

しかも、こよなく愛する蘭寿さんが槍を片手に睨みをきかせているという・・・

何でしょう、この落ち着かない、むずがゆい感じは(笑)。なんだか、もじもじ&そわそわしてしまいます。( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ


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公演のCM映像配信も、スタートしました!


映像はコチラから☆


燃え立つ太陽を背負う蘭寿さんは情熱と力強さを、花の舞う蘭ちゃんは癒しへの祈りを、そして仄白い月を背負うみりお君は怜悧さと静謐さを・・・わずか18秒の間に、個々のキャラクターと空気感が見事に表現されていますね。

とにもかくにも、CM冒頭の、



仁王立ち蘭寿さんに激しくときめきました。(*ノ∀ノ)キャッ☆



いやぁ~、あの大きさ!あの猛々しさ!!素敵すぎる!!100人でかかっても、びくともしない強靱さが出てる!!うわー、うわー、カッコイイー☆

東急電鉄には車内に液晶ディスプレイが設置されている車両もあるので、もしかしたら、電車の中でらんとむに遭遇する事もあるのかな!?そうだとしたら、すごく嬉しいな☆

主な配役も発表されました。みつるくん(華形ひかる)の武田信玄とか・・・!みーちゃん(春風弥里)の伊達政宗とか・・・!だいもん(望海風斗)の猿飛佐助とか・・・!ぐおおおお・・・!!(←言葉にならない興奮)

あと2か月足らずで初日を迎える、宝塚の『戦国BASARA』。もう、最高に楽しみな予感しかありません☆


彩吹真央 20周年記念コンサート ―80seasons― [講座・現代演劇]

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2013年4月20日(土) Bunkamuraオーチャードホール 18:30開演

【出演】

彩吹真央

遠藤瑠美子、福田えり

井上芳雄(スペシャルゲスト)

【スタッフ】

演出・振付/港ゆりか
音楽監督/宮崎誠

* * *

2010年に宝塚を退団し、現在はミュージカル女優として活躍している彩吹真央の舞台生活20周年記念コンサートを聴いてきました。

2150席のオーチャードホールは、3階席までファンで埋め尽くされ、ほぼ満席という大盛況ぶり。ロビーには彩吹のオフィシャルファンクラブ有志から贈られた、薔薇の生花で造られた美しくてゴージャスなオブジェが飾られていました。

4月28日にはサンケイホールブリーゼで大阪公演がありますので、セットリストとコンサートの様子については「続きを読む」からお入りください。一部、紹介が聞きとれなかった曲については「・・・こ、これかな?」とドキドキしながら書いてあります。ご存知の方がいらっしゃったら、教えてくださると幸いです。

続きを読む


「宝塚おとめ 2013年度版」 [宝塚歌劇]

宝塚おとめ 2013年度版 (宝塚ムック)

宝塚おとめ 2013年度版 (宝塚ムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2013/04/19
  • メディア: ムック




らんとむ表紙キタ━━━ヽ(´∀`*)ノ ━━━!!!!



「宝塚おとめ」とは、毎年春に発刊される、宝塚歌劇団の生徒名鑑。その表紙ともなれば、言わば「宝塚歌劇の顔」でもあるわけで…。



……なんだか、感無量です……(´;ω;`)ナンモイエネエ・・・



着物は白。山吹色の半襟で、パッと明るく晴れやかな印象になりますね。うわぁ、素敵だなぁ、綺麗だなぁ☆

「生徒一覧」のページは黒の紋付。スッキリとした、穏やかな微笑みです。舞台写真は『CONGA!!』プログラムのもの。良いわぁ、やっぱりカッコイイ!!

個人的には、学年・成績順とは言え、らんとむと桜一花ちゃんが同じページにおさまっているのにじ~んときてしまいました。『オーシャンズ11』フィナーレでも銀橋で2人が絡む場面があり、ちょっとウルウル。とむいちかの並び、やっぱり大好きです。『Ernest in Love』、懐かしいなぁ・・・。

末尾のトップスターポートレートでは、白シャツにシンプルな小ぶりのネックレスという、清潔感と品のある印象。やっぱり、顔がきゅっと細くなったなぁ・・・。でも、必要のないものが美しく削ぎ落されて、清廉で凛とした透明感と美しさです。


ああ、とうとうここまで来たかぁ・・・。ここまで・・・。ううう・・・(←嗚咽)。


とりあえず皆様、「生徒チェック用」と「保存用」の2冊は買いましょう!(笑)




春のらんとむ祭り、開幕!~花組東京公演 『オーシャンズ11』 ~ [宝塚歌劇]

遅ればせながら、花組東京公演『オーシャンズ11』を観劇しました。

いや~、今更ながら言うまでもありませんけれども、おさらいのために一言。



蘭寿さん、史上最強のカッコ良さです。



はい皆さん、リピートアフターミー!

・・・・・・・・・。(←耳を澄ましている)

はい、よくできましたー!!

そんな感じで(←どんな感じだ)、心に焼き付いた事を思いつくままに書き留めました。

ネタばれかつ、場面も行ったり来たりして観劇されていない方には大変不親切な文章となっております。そして言わずもがなですが、筆者の妄想と興奮が爆走&迷走しています。

興味のある方だけ「続きを読む」からお入りください。

続きを読む


「TAKARAZUKA BEST SELECTION 100(仮題)」リクエスト曲募集中 [宝塚歌劇]

2013年4月15日配信

「TAKARAZUKA BEST SELECTION 100 (仮題)」リクエスト曲大募集!!

宝塚歌劇が100周年を迎える2014年の初春に、宝塚の名曲を集めた特別記念CD「TAKARAZUKA BEST SELECTION 100」のリリースを予定しております。

そこで今回、このベストアルバムに収録する曲の一部をリクエスト募集致します。

たくさんのご応募、心よりお待ちしております。


公式ホームページより

リクエストページはコチラから☆


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宝塚歌劇100周年を記念してリリースされるCDに収録される楽曲の一部を、一般から募集するそうです。リクエストは最大3曲まで応募可能、締切は5月31日(金)24:00。

せっかくの機会なので、リクエストしてみようかな?

『ベルばら』や、「すみれの花咲く頃」「フォーエバー!タカラヅカ」「タカラジェンヌに栄光あれ」等々、往年の名曲は必ず収録されるでしょうから…。自分が宝塚ファンになったここ10~20年の間に上演された公演(再演も含めて)の中から考えてみたいと思います。

思いついた曲は書き留めているのですが…どんどん増えています(汗)。この中から3曲を選び出すのは、かなり困難を極めそう…。5月末まで、何度も脳内会議が開かれることでしょう(笑)。結果は、応募期間が終了してから発表しますね。

次の100年に受け継がれるべき、宝塚の名曲たち。どんなラインナップになるのか楽しみです。


ブリュッヘン・プロジェクト 第4回 新日本フィルハーモニー交響楽団 [クラシック]

2013年4月16日(月) すみだトリフォニーホール 19:00開演

指揮:フランス・ブリュッヘン

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団


【プログラム】

フランツ・シューター・シューベルト(1797-1828)
交響曲第5番 変ロ長調 D485

第1楽章 快速に 
Allegro

第2楽章 歩くような速さで動きをもって
Andante con moto

第3楽章 メヌエット、極めて速く
Menuetto:Allegro molt

第4楽章 生き生きと快速に
Allegro vivace

-休憩-

フランツ・シューター・シューベルト(1797-1828)
交響曲第8(9)番 ハ長調 D944 「ザ・グレイト」

第1楽章 歩くような速さで-快速に、しかし速すぎず
Andante-Allegro ma non troppo

第2楽章 歩くような速さで、動きをもって
Andante con moto

第3楽章 スケルツォ、生き生きと快速に
Scherzo:Allegro vivace

第4楽章 終曲、生き生きと快速に
Finale:Allegro vivace

【アンコール】

シューベルト/
劇付随音楽 『ロザムンデ』より 間奏曲第3番

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世界的なリコーダー奏者から指揮者へと転身し、古楽器オーケストラ「18世紀オーケストラ」を率いてきたフランス・ブリュッヘン。初来日(1973年)からちょうど40年の節目に当たる今回が、最後の来日となるそうです。

「ブリュッヘン・プロジェクト」と題して上演された4回シリーズの演奏会。うち3回は彼が牽引してきた18世紀オーケストラによる演奏会、そしてその掉尾を飾るのが、これまで何度も共演を重ねてきた新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会。

すみだトリフォニーホールの公演サイトに寄せられた新日本フィル団員や音楽家たちの言葉を読むだけでも、彼がいかに音楽家たちから敬愛されてきたのかが伝わってきます。

クラシック音楽は初心者なので、具体的な感想は全く申しあげられないのですが(汗)、今まで聴いてきた演奏会の中でも、いちばん幸せな演奏会だったと、強く思いました。そんな感動的な時間を共に体験する事が出来て、本当に嬉しかったです。

ブリュッヘンの指揮は、言葉少なながらも、的確かつ効果的。彼が目指そうとする音楽世界を表現するためについていく新日本フィルの演奏は統率がとれていて、無駄なものが一切削り落とされた、隅々まで研ぎ澄まれた音色でした。

日本でブリュッヘンの指揮を見ることが出来るのは今回が最後ということもあり、客席も彼のファンがほとんど。車いすで登場し、指揮台の上に設置された椅子に座って指揮を執るブリュッヘン。演奏が終了した後は車いすで去っていくのですが、そのたびに惜しみない拍手と「ブラボー!」の温かいかけ声が贈られました。

特にアンコール後の挨拶では、「ブラボー!」の声があちこちからかかり、やがてそれは会場を揺るがすほどの響きとなっていきました。そして客席はスタンディングオベーションに。形式的なかけ声ではない、あれほどまでに心からの愛情と尊敬が込められた、優しく温かく、そして少し切ない「ブラボー!」の嵐を、私は初めて体験しました。

何ものにも代え難い、幸福な一夜でした。


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